著者
角 康之 小川 竜太 堀 浩一 大須賀 節雄 間瀬 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.79, no.2, pp.251-260, 1996-02-25
被引用文献数
17

現代社会では, 背景知識の異なる専門家同士が共同作業をする場が増えている. 従って, 人間の共同作業におけるコミュニケーションを支援する方法論やコンピュータシステムを開発することが工学的にも重要な課題となっている. 本論文では, ユーザの思考空間を可視化することによるコミュニケーション支援手法を提案し, それに基づいて試作されたツールCSSを紹介する. 提案する手法は, ユーザの心の中にある概念やそれを構成する概念素の関連性を距離空間に可視化し, 個人若しくはグループにおける概念形成を支援するというものである. 本論文では, 言葉の使い方の個人差や, 個人の主観的見解の相違を顕在化するのに本手法が有効であることを示し, 更に, CSS をグループによるフリーディスカッションに適用した例も紹介する.
著者
多田 幸生 西本 一志 前川 督雌 間瀬 健二 中津 良平
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告音楽情報科学(MUS)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.94, pp.1-8, 2000-10-12
被引用文献数
1

本稿では、無線通信機能を持ち、かつ身につけて移動しながら演奏できるような装着型の楽器を提案する。これは、複数の楽器を通信機能を用いて接続することで、場所や相手に囚われない自由なセッションを可能にし、新しい楽器演奏のシチュエーションを生成するものである。また、装着した楽器から自分の音楽の嗜好や気に入ったフレーズを発信する事で、セッション相手を自動的に探すことはもちろん、音楽による自分自身の演出をも行うことができる。さらに、本楽器から発信されるフレーズを蓄積するサーバーを町中に設置し、その町に訪れる人が無意識のうちにその町の音楽を創造することで、その町自体を演出することも可能とする。In this paper, we propose a novel wearable and mobile musical instrument that is equipped with communication facility. This instrument allows people to perform a session anywhere and with anyone. This instrument also can scatter information of the performer's taste of music as well as his/her favorite phrases within the restricetd area around her/him. Thus, this instrument automatically looks for performers with whom s/he can perform a session on street. Additionally, the performer can direct himself/herself with the scattering music like dress. Furthermore, a town can be directed by putting a server that collects phrases scattered by the instruments and scatters the collected phrases at a square. We believe that this instrument creates a new musical culture.
著者
間瀬 健二 フェルス シドニー 江谷 為之 ブルーダリン アルミン
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告. HI,ヒューマンインタフェース研究会報告 (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.55-60, 1996-11-15
被引用文献数
7

エージェントについてはいろいろな立場での研究があり、その定義も多様である。ここではマクロな立場でエージェントをとらえて、インタフェース・エージェントを定義して議論を進める。まずインタフェース・エージェントが持つべき機能を概観し、エージェントとのインタラクションおよびそのデザインについて考察する。現在設計を進めているエージェントシステムのベースとなる非同期階層型エージェント・アーキテクチャおよび、擬人性を表現するためのキャラクタ生成手法を紹介する。
著者
葛生 和人 平野 靖 間瀬 健二 渡邉 豊英
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告マルチメディア通信と分散処理(DPS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.21, pp.7-12, 2008-03-06

ドメイン構成を用いずに,いずれの共有端末からも個別のユーザ環境を再構築できるシステムを開発した.本システムでは,ドメインサーバを介さずに LDAP 上で管理される既存のユーザディレクトリ情報にアクセスし,PKI アプリを搭載した IC カードと連携して共有端末へのログオン認証が行われる.なお,ユーザ環境の再構築に必要なユーザプロファイル情報は,ssh サーバを通して共有のデータストレージ上に格納される.また,共有端末からネットワークドライブとして接続した Samba ファイルサーバ上に,ユーザプロファイル関連フォルダを置くことで,通常はドメイン構成上ではじめて成り立つ移動ユーザプロファイル機能を,ドメインサーバの導入の必要なく実現することができた.本システムは,管理運用面と経済性の両面において有利なソリューションであるといえよう.We developed newly the logon authentication system which can rebuild the individual environment on a shared terminal without depending on domain accounts. In this system, the logon authentication to the terminal is carried out using both a PKI application on smart card and the user directory information of LDAP, and the system does not need a domain control server. The user profile data, which is required for rebuilding of user environments, is stored on shared data storage through a ssh server. On the other hand, the concept of roaming user profile not belonging to a domain is realized through putting user profile folders on Samba file server connected to a shared terminal as a network drive. This system can be regarded as advantageous solution from the points of both user management and economical efficiency.
著者
土川 仁 岩澤昭一郎 伊藤禎宣 中原 淳 高橋 昌史 小出 義和 神田 崇行 角 康之 間瀬 健二 小暮 潔 萩田 紀博
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ユビキタスコンピューティングシステム(UBI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.39, pp.35-40, 2004-04-23

ATRでは,体験共有コミュニケーションを支援する研究を行っている.ユビキタス環境下での体験共有の例として,展示会場でのインタラクションに着目した体験共有システムのプロトタイプを構築し,実証実験を行ったので紹介する.ATR is conducting research for supporting experience sharing communication. In this paper, we were talking about a prototype system of experience sharing using Ubiquitous Sensors in exhibition hall. We report the construction of a prototype system aimed to human interactions, and the result of experiments of this system.
著者
西本 一志 角 康之 間瀬 健二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語
巻号頁・発行日
vol.96, no.361, pp.1-12, 1996-11-15
被引用文献数
5

本稿では, 現在構築中の対話支援環境AIDEの特長の一つである対話活性化エージェントについて説明する. AIDEは特に日常的対話の創造的側面の支援を目指しているが, 日常対話は制約を嫌うため, 既存の多くの発想/議論支援システムの支援手法は馴染まない. そこで我々は, 通常の参加者として対話に参加し, 発言を通して対話を活性化する対話活性化エージェントを提案する. このエージェントは対話中の各発話を統計処理して新たな話題の展開が可能な方向を見出し, 話題膠着時にその方向にある情報を新たな話題の種として提供して対話の新展開を促す. 試用実験の結果, エージェントの提供する情報が新たな話題を導入する可能性があることがわかった.