著者
山田 和祐 角田 哲 篠木 邦彦 梅津 康生 遠藤 義隆 阿部 洋子 川村 仁 丸茂 一郎 藤田 靖 林 進武 猪狩 俊郎 飯塚 芳夫 越後 成志
出版者
東北大学
雑誌
東北大学歯学雑誌 (ISSN:02873915)
巻号頁・発行日
vol.2, no.2, pp.133-144, 1983-12-25
被引用文献数
1

昭和50年11月1日から, 昭和58年8月31日までの最近8年間に, 本学第一口腔外科を受診した歯科治療時の偶発症患者460名について, 臨床的検討を行なった。偶発症の症例は, 口腔外科治療時の偶発症, 保存治療時の偶発症に分類し, さらに症例を細別して検討を行なった。偶発症患者460名のうち, 男性は207名で, 女性は253名であった。偶発症別で最も多いのは, 歯根破折による抜歯中断で, 偶発症患者総数の28.5%であった。年齢別では, 20代, 30代に集中してみられ, 両者あわせて266名で, 偶発症患者総数の57,8%であった。発症より当科来院までの期間別では, 当日より3日目までの来院が170名で, 偶発症患者総数の40.0%であった。
著者
阿部 洋丈
出版者
筑波大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2012-04-01

ネットワークを介してデータ転送を行う場合のスループット予測技術を応用したシステムの実現、および、予測技術そのものの拡張を目指した研究を実施した。具体的には、予測技術に基づいた広域の相互バックアップシステムやグリッドコンピューティングメタスケジューラのプロトタイピング、TCP 輻輳制御における恒常性の分析、および、マルチパスTCP転送への予測技術の応用などに取り組んだ。
著者
入澤 篤志 高木 忠之 渋川 悟朗 佐藤 愛 池田 恒彦 鈴木 玲 引地 拓人 佐藤 匡記 渡辺 晃 中村 純 阿部 洋子 二階堂 暁子 宍戸 昌一郎 飯塚 美伸 鈴木 啓二 小原 勝敏 大平 弘正
出版者
日本膵臓学会
雑誌
膵臓 (ISSN:09130071)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.29-36, 2011 (Released:2011-03-07)
参考文献数
27
被引用文献数
2

慢性膵炎の予後は芳しくなく,より早期での慢性膵炎診断の重要性が認識されていた.早期慢性膵炎は微細な膵実質・膵管変化のみが伴うと考えられ,従来の画像診断(体表超音波検査,CT,内視鏡的逆行性胆膵管造影:ERCP,など)では異常を捉えることは困難であった.近年,超音波内視鏡(EUS)による慢性膵炎診断が提唱され,その有用性は高く評価されてきた.EUSは経胃もしくは経十二指腸的に,至近距離から高解像度での観察が可能であり,他の検査では捉えられない異常が描出できる.2009年に慢性膵炎診断基準が改定され早期慢性膵炎診断が可能となり,この診断基準にEUS所見が明記された.より早期からの医療介入のためにも,慢性膵炎診療におけるEUSの役割の理解はきわめて重要である.特に,上腹部痛や背部痛を訴える患者で,明らかな消化管異常が認められず慢性膵炎が疑われる症例においては,積極的なEUS施行が推奨される.
著者
阿部 洋子
出版者
跡見学園女子大学
雑誌
跡見学園女子大学文学部紀要 (ISSN:13481444)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.A101-A122, 2007-03-15

日本人の通学制女子大学生209名の中から、社会的望ましさの得点の高い者を除いた191名を対象に、道徳に関する行為について、その「善悪の程度」「当為性」「領域判断」「実行の程度」について質問紙を用いて、検討した。その結果、悪さについては、それほど悪くなく、しても構わない行為で、個人領域に属すると判断されたものは、自分自身を大切にしない行為、男女・性に関する行為であることが分かった。ところが、「悪さ」については、その行為が「道徳」領域に属する行為だとして判断されることによって、「しても構わない」が「悪い」と判断する傾向が認められ、悪いことは悪いという意識を保持できる傾向にあることが分かった。このことから、ある行為を「道徳」領域のものであると教えることが、様々な問題行動を抑止することに繋がるのではないかと考えられる。「善さ」については、道徳領域だと判断された行為は1つもなく、すべて社会的慣習あるいは個人領域に属する行為だと考えていることが分かった。これらは現代の若者が自律的になったということではなく、むしろ気分や好き嫌いによって様々な行動を決定する傾向があると考えられる。挨拶や敬語を使用することができるようになることが躾でないことは分かっている。それでは何を根幹として道徳心向上のための教育をすればよいかということになるが、「悪さ」については「いじめ、虐待」「大量消費を美徳する」などは、むしろ大人社会が喪失している問題であり、若者社会の中では「すべきでない道徳に属する行為」だと考えられていることが分かった。一方、「善さ」については、それほど善くなくて、するべきだと感じている者が少ない行為で、個人領域に属する行為は、家族との関係、祖先崇拝、神仏崇拝、などであることが分かった。こうした行為が減少したことは、日本が封建的で、軍国主義的な国家から脱却できた証だと考えることもできるが、他方、対人関係の基礎を成す、家族内の対人関係を希薄化させることになったと考えることもできる。今後、詳細な検討をする必要があると考える。
著者
阿部 洋丈 梅村 恭司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告システムソフトウェアとオペレーティング・システム(OS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.35, pp.99-106, 2008-04-24

広域分散システムにおいて,多数のノードが単一の原因によって同時に障害に見舞われるケースがある.そのようなケースは相関障害(correlated failure)と呼ばれている.本論文では,大きなデータを分割して複数のノードに分散配置する場合に,それぞれの配置が相関障害に対してどのような耐性を持っているかを評価する方法について論じる.各ノードが保持する複製数が高々2の場合は,複製配置を置換群の元として解釈することで,その元の持つ互いに素な巡回置換の分割によって耐性を評価することができる.この結果より,分散システムによく見られるランダムな配置やシーケンシャルな配置よりも耐性の高い配置があり得ることを示す.There are cases where a single cause brings simultaneous failures on many nodes in a widearea distributed system. Such cases are called correlated failures. In this paper, we describe our ongoing work for developing a method that can evaluate impact that a data placement used in a distributed storage system against tolerance to correlated failures. In cases that the number of data fragments that each node can hold is at most 2, a data placement can be interpreted as a member of a permutation group. We developed a method to calculate the tolerance of a data placement based on the structure of coprime circular permutations in the equivalent permutation of the placement. Using the method, we show that there can be better placements than random placement or sequential placement, which are commonly used in existing wide-area distributed systems.