著者
高橋 桂子
出版者
公益財団法人 日本学術協力財団
雑誌
学術の動向 (ISSN:13423363)
巻号頁・発行日
vol.24, no.4, pp.4_10-4_13, 2019-04-01 (Released:2019-08-23)
参考文献数
3
著者
倉元 綾子 高橋 桂子
出版者
日本家庭科教育学会
雑誌
日本家庭科教育学会大会・例会・セミナー研究発表要旨集 第56回大会・2013例会
巻号頁・発行日
pp.58, 2013 (Released:2014-01-25)

【目的】家庭科は生活課題を取り扱うことから,問題解決能力(現実の領域横断的な現状に直面した場合に,認知プロセスを用いて,問題に対処し,解決することができる能力。問題解決の道筋が瞬時には明白でなく,応用可能と思われるリテラシー領域あるいはカリキュラム領域が数学,科学,または読解のうちの単一の領域だけには存在していない。PISA)の育成に大きな役割を果たすことが従来から指摘されてきた。また,平成20年度学習指導要領改訂では家庭科に「生活の課題と実践」が加わったことから,問題解決型の授業がますます重要視されてきている。本報告では,韓国・家庭科における実践的推論プロセスにもとづく授業の導入について明らかにする。【方法】ユ・テミョン,イ・スヒ著『実践的問題を中心とする家庭科の授業-理論と実践』(2010年,ブックコリア)および韓国教育課程に関する文献資料などを分析した。【結果】(1)韓国の家庭科では,2007年の教育課程改正以後,問題解決型学習,プロジェクト学習,実習中心学習,特に実践的推論プロセスの本格的導入が進められている。(2)『実践的問題を中心とする家庭科の授業-理論と実践』は,新教育課程に向けて,プログラム開発・実行・評価など家庭科教員の教授能力を高めることを目的としている。(3)同書は,第1部 実践的問題を中心とする家庭科の授業の理解,第2部 実践的問題を中心とする家庭科の授業の設計,第3部 実践的問題を中心とする家庭科の授業の実際から構成されている。(4)第2部 実践的問題を中心とする家庭科の授業の設計は全5章から構成されている。授業の中心的観点の明確化,実践的問題の開発,シナリオ製作,授業における質問の開発,評価のための質問項目の開発などを具体的に扱っている。実際に授業を開発し実施するうえで訓練を必要とする部分についても多様な事例を用いて具体的に説明している。(5)第2部の各章(節)は以下のとおりである。第1章 授業の観点(教育プロセスを重視した授業設計,教師の授業観点,実践的問題を中心とする授業と能力形成を中心とする授業の事例),第2章 実践的問題開発(教育プロセスを基礎とする実践的問題の構成,子どもの個人・家族・家庭生活の実態を基礎とする実践的問題の構成,米国の実践的問題を中心とする教育プロセス),第3章 実践的問題のシナリオ製作(直接製作した実践的問題のシナリオ,新聞資料を活用した実践的問題のシナリオ,写真資料を活用した実践的問題のシナリオ,映像資料を活用した実践的問題のシナリオ),第4章 質問の開発(三つの行動体系と関連した質問,推論段階にともなう質問例,実際の授業での質問の構成例),第5章 評価のための質問項目の開発(評価における二者択一的観点,二者択一的評価ツール)。(6)同書第3部 実践的問題中心家庭科授業の実際は2つの章から構成されている。第2部を基礎にして,実践的問題を中心とする授業の中心的要素が授業過程全体を通してどのような役割を果たしているのか,授業を作る過程を通じて実践的問題を中心とする授業を理解するようにしている。さらに,実際に授業を開発し実施する過程の理解を助けるために事例を通して具体的に説明している。(7)第3部の各章(節)は以下のとおりである。第1章 実践的問題を中心とする授業のプロセス(実践的問題を中心とする授業の準備,実践的問題を中心とする授業の流れ),第2章 実践的問題を中心とする授業の開発と実施(授業の観点,実践的問題の開発,実践的問題を中心とする授業の実施)。(8)『実践的問題を中心とする家庭科の授業-理論と実践』の実践編は豊富な事例と具体的な説明を用いて,実践的推論プロセスにもとづく授業に取り組むことができるようにしている。
著者
高橋 桂子
出版者
新潟大学
雑誌
新潟大学教育人間科学部紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:13442953)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.65-74, 2005-10

イギリス在住のRapoport夫妻によるDual-Career Families(1969)を嚆矢として,夫婦ともに雇用者かつ専門的職業に従事する家族に関する研究が始まる。当初の研究関心は,夫婦がどうやって家庭生活を維持・形成しているのか,夫婦役割への期待,結婚満足度やストレスなど心理学的アプローチが多かったが,研究蓄積に従い,,機会均等との関連,配偶者の転勤に対する対応,有子デュアル・キャリア・カップルへの社会・経済的支援の在り方へと移行していく。
著者
高橋 桂子 片岡 郁子
出版者
新潟大学
雑誌
新潟大学教育人間科学部紀要. 人文・社会科学編 (ISSN:13442953)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.197-207, 2005-02

NEETや753現象に象徴されるように,今日の若者を取り巻く雇用情勢は極めて厳しい。大学生を対象としたキャリア教育全般について検討した本研究では,以下の2つの観点から考察を加えた。研究1では,アメリカの高校生を対象としたキャリア教育副読本『Succeeding in the world of work』を翻訳・内容を分析し,そこから日本の大学への新しいキャリア教育の内容・枠組み・指導のツールなどを提案する。研究2では,インターンシップの普及要因とその多様なあり方を紹介する。考察の結果,大学から社会にスムーズにより移行できるよう,自己理解を行い,社会人としての常識・基礎知識を獲得し,そして卒業後60年間にわたる社会人生活の中で自己の生活設計ができる「キャリア設計教育」を大学が独自の教育プログラムとして提案することは,大きな意義があることが明らかになった。
著者
大西 領 松田 景吾 高橋 桂子 黒瀬 良一 小森 悟
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.73, no.734, pp.2062-2069, 2007-10-25
参考文献数
18
被引用文献数
1

We have developed a new simple inversion scheme for retrieving collision kernels from the change of droplet size distributions due to collision growth. Three-dimensional direct numerical simulations (DNS) of colliding droplets in an isotropic steady turbulence are performed in order to investigate the validity of the developed inversion scheme. In the DNS, air turbulence is calculated using a quasi-spectral method, and droplet motions are tracked by a Lagrange method. The initial droplet size distribution is set to be equivalent to that obtained in a wind tunnel experiment. Comparison between collision kernels retrieved by the developed inversion scheme and those obtained by DNS shows that the collision kernel can be retrieved within 15% error. This verifies the feasibility of retrieving collision kernels by using the present inversion scheme.
著者
大西 領 高橋 桂子 小森 悟
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 B編 (ISSN:03875016)
巻号頁・発行日
vol.72, no.722, pp.2441-2448, 2006-10-25 (Released:2011-08-16)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

The collision frequency of inertia particles in turbulent flows is governed by a wide range of scales of flow motion. Recent studies have shown that large-scale energetic eddies dominate the relative velocity between two colliding particles (the turbulent transport effect), whereas small-scale dissipative eddies can enhance the collision frequency significantly by inducing local non-uniform particle distribution (the accumulation effect). In this study, we have developed an integrated collision kernel model, which takes into account both the turbulence effects and can predict collision frequencies at arbitrary Reynolds numbers and particle inertia. In addition, we have implemented the developed collision kernel model into a large-eddy simulation (LES). We have performed our developed LES for particle collision growth in an isotropic evolving turbulence. A direct numerical simulation (DNS) for the same system has also been done. Comparison between our LES and DNS predictions has confirmed that our LES can predict the particle collision growth in the turbulent flow.
著者
山岡 道男 浅野 忠克 阿部 信太郎 高橋 桂子 樋口 清秀 稲葉 敏夫 真野 芳樹 樋口 清秀 稲葉 敏夫 淺野 忠克 阿部 信太郎 高橋 桂子
出版者
早稲田大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2007

日本の高等学校の経済教育内容と大学のそれとの不連続の現状を明らかにし、大学生の経済学習を効果的かつ効率的に行わせるための課題を、日本の大学のカリキュラムに見られる特徴から指摘した。また高校生と大学生のパーソナル・ファイナンスに関する知識の程度を調査するためのテストを実施して結果を分析した。さらに大学生の経済リテラシーついて、日本・米国・韓国・フィリピン・ニュージーランドで共通問題を使ってテストを実施し、その結果の国際比較から日本の大学生の経済理解の実態を明らかにした。