著者
高野 進 小俣 政男 大藤 正雄
出版者
一般社団法人 日本肝臓学会
雑誌
肝臓 (ISSN:04514203)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-4, 1990-01-25 (Released:2009-07-09)
参考文献数
19

輸血を受けた187例の患者(肝炎発症群83例,非発症群104例)に使用された1148単位の輸血製剤の献血時GPT値を調べ,輸血後肝炎発症との関係を調べた.献血時GPT値26単位以上の献血者から得た血液を輸血された患者は25例あった.このうち肝炎が発生したのは16例で輸血後肝炎発症群の19%を占めたのに対し,肝炎が発生しなかったのは9例で非発症群の9%に過ぎず,GPT値26単位以上の血液は肝炎発症群に多く使われでいた.一方GPT値10単位以下の血液のみの輸血を受けた例は肝炎非発症群に多かった.これより献血時GPT値25単位以下の血液のみを輸血に使用することにより輸血後肝炎の発生が減少する可能性が示唆された.
著者
広川 龍太郎 高野 進 末續 慎吾 金子 太郎 植田 恭史
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 体育学部 (ISSN:03892026)
巻号頁・発行日
vol.34, pp.93-96, 2005-03-31

The purpose of study was to analysis the Japanese top male athlete Shingo SUETSUGU of the measuring of velocity courses in the 100m sprint events. The performance of the subject was recorded with the laser doppler style velocity measuring device. The results were as follows: 1. Peak numbers of instantaneous sprint velocity in a race. 1) Two peaks were observed in two races. 2 ) One peak was observed in four races. 2. Maximum instantaneous sprint velocity in a race. 1) The fastest maximum instantaneous sprint velocity was 11.57 m/s, which was observed in 2003 Japan National Championships. 2) The slowest maximum instantaneous sprint velocity was 11.29 m/s, which was observed in 2002 Japan Inter-University Athletic Championships. 3. Length of intervals that he ran faster than 98% of maximum velocity of a race. 1) The longest length of intervals was 56.7 m, which was observed in 2002 Japan Inter-University Athletic Championships. 2) The shortest length of intervals was 37.0 m, which was observed in 2003 Japan National Championships.
著者
山根 功 高野 進 二宮 重史 入江 吉郎
出版者
高エネルギー加速器研究機構
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
1999

中性子散乱実験の為の中性子源には、これまで原子炉が使用されてきた。しかし、世界的な傾向として原子炉は老朽化しており、これに代わる加速器を用いた大型のパルス中性子源の開発研究が必要になった。新しい中性子源は、高速に加速された陽子(正電荷をもつ素粒子)とタングステン等の重金属との核破砕反応で発生する中性子を利用する。本研究は大強度の陽子ビームを安定に供給するための加速器技術を日本、米国及び英国の三ヵ国で共同研究するものである。主な問題点は、ビーム負荷に打勝って安定な加速を行うこと、空間電荷力によるビーム不安定を回避すること、及び避けられないビーム損失をどのように処理するか、の3点である。現在世界最高の陽子ビーム出力をもつ加速器は、英国ラザフォードアプルトン研究所のISISシンクロトロンで、出力は160キロワットである。この加速器に、3ヵ国の共同出資で開発した非常に低い出力インピーダンスをもつ新しい高周波加速装置を平成14年度に導入し、次世代の大型パルス中性子源に必須の技術である「ビーム負荷及び空間電荷力を制御する新しい方式」を確立することが本共同研究の目的である。平成12年10月、英国よりセカンドハーモニック加速空洞及びバイアス電源が、また米国より陽極電源が高エネルギー加速器研究機構に搬入され設置が完了した。日本の担当である新しい高周波増幅器は平成13年2月に製作を完了した。これは高い電圧利得と広帯域を有しながら、出力インピーダンスはカソードフォロワーと同程度(約20オーム)という極めてユニークな装置である。3月には米国の共同研究者2名を招聘しシステムの全体調整試験及びシステムパラメータの測定を行った。また、空間電荷力を考慮した加速器内粒子のシミュレーションを行う為に、カナダより専門家一人を招聘した。