- 著者
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原 築志
石井 英雄
- 出版者
- 公益社団法人 応用物理学会
- 雑誌
- 応用物理 (ISSN:03698009)
- 巻号頁・発行日
- vol.65, no.4, pp.401-405, 1996-04-10 (Released:2009-02-05)
- 参考文献数
- 23
- 被引用文献数
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高温超伝導体を用いて地中管路に敷設できるようなコンパクトで大容量の地中送電ケーブルが実現できれば,設備形成のコストダウンとともに,稠密化した地下空間の有効利用が期待できる. (Bi, Pb)2Sr2Ca2Cu3O10の銀シース線材を中心に,フレキシブルな高温超伝導線材の長尺化が進み,臨界電流密度も104A/cm2以上の値が安定して得られるようになった.このような線材を使用してケーブル.応用を目指したモデル導体の試作が進められ,メートルオーダーの長さで液体窒素中最大で12kA程度の容量が達成されている.さらに,最近,導体に電気絶縁層,磁気シールド層などを装備し,断熱管に引き込んだケーブルのプロトタイプが試作され,課通電試験の成功例が報告されている.本稿では,高温超伝導ケーブルのニーズと,重要技術である交流損失を含めたケーブルの研究開発の進捗を概観する.