著者
橋本 康二
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.170-172, 1986

静電気で直接豆電球を点灯することはできないが,コンデンサーに貯えれば瞬時は点灯させることは可能である.しかし,演示して見せるにはあまりにも瞬間のできごとであって効果がない.そこで,高圧放電時に流れる電流を誘導コイルのような高圧用変圧器の二次側に流し,一次側に生じた低電圧の電流を整流して大容量コンデンサーに貯えた電気で豆電球を点灯させる方法について報告する.
著者
西山 保子 菅原 佐央里
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.163-164, 2007

2005年12月23日(祝日),長岡商工会議所において「クリスマス講演会2005 新潟中越地区の子供達ヘ ガリレオ工房のサイエンス・ライブショー」を世界物理年特別企画・中越地震復興支援事業として開催しました。講演会を開催するまでの経緯,講演会の概要と参加者に配布する実験キットの準備ならびに当日会場で補助をした学生の感想文を紹介します。
著者
山田 功
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.288-291, 2006

江戸時代後期,本草学者高木春山が作成した『本草図説』の申にある雪華図(雪の結晶図)を紹介し,考察を加えた。これは土井利位が記した『雪華図説』とほぼ同時代の作品である。また,木版や銅版で刷られたものではなく,紙に筆で描かれた生の顕微鏡スケッチであることも貴重な記録と考える。
著者
新田 英雄
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.43, no.3, pp.274-275, 1995
参考文献数
2
著者
唐木 宏
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.163-164, 1990

教科書需要数から推測すると,現在の高校物理の履修率は,先行する,1963年〜72年,および1973〜81年の履修率に対し1/3近くに減少している。このことが長く続くと,日本人の中に,事実に基づきlogicを追うという考え方が欠けてきて,ひいては,日本の社会の衰退につながるのではないかと気になる。
著者
堀 輝一郎
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.53, no.1, pp.51-55, 2005

本校理科部は2004年12月に開催された第48回日本学生科学賞中央審査最終審査において北海道の高校としては初めての最高賞である内閣総理大臣賞を受賞した。その研究内容と活動内容について報告する。
著者
鬼塚 史朗
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.426-433, 1994
被引用文献数
1

1800年,ボルタの電池が発明されると電気の研究はいちだんと進展した。そして,電気は実用化の時代へと入っていく。この実用化に際し,エジソンとウェスティングハウスの間には熾烈な論争が展開された。この論争は交流-直流大戦争の名で呼ばれた。論争は,ウェスティングハウス(交流)側の勝利に終わったが,このなかで確立された技術は多い。「直流か交流か」「高圧か低圧か」「負荷は直列か並列か」「市中型火力発電所か郊外型水力発電所か」「アーク灯か白熱電球か」等々,両者の間には対照的な理論が展開された。これらをたどるとそのまま物理の授業になる。エジソンの実践研究とウェスティングハウスらの理論的研究は,教育的には体験的理解と理論的理解,定性的理解と定量的理解に対応させて考えることができる。
著者
菅野 礼司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.290-297, 2003
被引用文献数
1

自然科学は全体として一つの理論体系をなし,その扇の要に物理がある。それゆえ,理科教育は物理を基礎に据えた包括的体系として教えるべきである。その「物理を基礎とした包括理科」を組立てるための基礎概念と骨組みは,自然の階層性と,その全ての階層を貫いて成立する普遍法則であることをまず示す。自然の階層性には,物質の階層性と相互作用(力)の階層性とがある。そして,理科科目の物,化,生,地をそれら階層と対応させ,理科の四科目が「包括理科」の中で占める位置と相互関係を述べる。最後に,情報との関連にも言及する。
著者
根本 和昭
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.545-547, 2001
被引用文献数
2

発色の異なるLEDは,発光する振動数に比例するエネルギー・ギャップを持つので,立上り電圧に達するまでは点灯させることが出来ない。そこで,数色のLEDの発光開始電圧(立上り電圧)を測定し,再結合の結果として放出される光子の持つエネルギーと振動数の関係をグラフに描くと,それらの傾きとしてプランク定数を求めることが出来る。量子分野の導入としては,3色程度の実験で充分であると考えられるが,ここでは8色のLEDを用いた測定を行った。
著者
小川 雅史
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.154-155, 2002

本校では2単位の課題研究を実施している。力学から原子物理にわたるまで様々な分野で実施しているが,原子物理分野のノーベル賞実験などの発展的な応用実験を希望するものが多い傾向にある。市販の実験機器も積極的に活用し,実験道具の製作などオリジナルな実験も加わり,充実した内容の礒究が増加してきている。
著者
小田 善治 川村 康文
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.3, pp.220-223, 2009
被引用文献数
1

学校教育現場において,新エネルギーについて学習ができる実験教材を求める声は大きい。これまでにも色素増感太陽電池を児童・生徒に作製させ電子メロディーを鳴らし,模型自動車を走らせる実験教材を研究開発してきたが,アモルファスシリコン太陽電池のように色素増感太陽電池が搭載され,自走する模型自動車の実験教材の完成には至っていなかった。本研究では,自走式模型自動車用色素増感太陽電池の研究開発を行い,色素増感太陽電池が搭載された模型自動車が安定して走行する実験教材の開発に成功したので,これを報告する。
著者
田中 義人
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.302-305, 2003

私達は,高校初学年に於いて必修をめざして,物理を基礎とし,物理,化学,生物,地学を短括した新しい科目である包括的理科を提案している。包抵的理科のめざすものは,科学的概念が自然現象を理解するのにとどまらず,科学的概念が日常生活において,読み・書き・そろばんと同様不可欠であることを示すことにある。包括的理科を実現するためには,定性から定量への数量化が重要となる。本論文では,以上についての具体例を通して包括的理科が全ての高校生にとって必修に値することを述べる。
著者
川上 晃 西岡 正泰
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.358-363, 2001
被引用文献数
2

ガラス製注射器とフラスコ等を利用して,実際に水汲み仕事ができるニューコメン大気圧機関の実動模型を製作し,熱効率の測定を試みた。機関部のP-V図を求めることができた。熱損失を含まない機関部の熱効率,熱損失を含む機関部の熱効率,水汲み仕事の熱効率はそれぞれ3.3%,0.33%,0.029%であった。また,ボイラー部で供給される熱量をQ_1,冷却水が吸収した熱量をQ_冷とすると,((Q_1 - Q_冷) /Q_1) × 100の値は43%であった。これらの値を考察することにより,ワットが自らの蒸気機関の発明において分離凝縮器や蒸気ジャケットを設けた根拠を明確に示すことができた。最後に教材としての価値と視点を論じる。
著者
鈴木 亨
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.59, no.2, pp.147-148, 2011

震災から10日後の3月21日の夜,後輩から1通の電子メールが転送されてきた。被災地で避難所を回って心のケアを担当する友人が,不安と疑問を抱えているとのこと。以下に続く質問を見ると,どうやら,放射線についての知識がほとんどない人が,高汚染地域の一般的な被曝対策を示されて戸惑っているようすがありありと伺われる。どの地域にいる人か問い合わせると,福島第一原子力発電所から50km離れた「福島市」とのこと。急遽回答として書いた「緊急メモ」を送った。オリジナルのものは質問者に対する一問一答の形式であったが,主たる内容について書きあらためたものが以下である。
著者
鈴木 亨
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.59, no.3, pp.209-210, 2011
参考文献数
5

福島第一原子力発電所から200km離れた首都圏においても,放射性降下物の影響は無視できない程度になっている。首都圏に点在する筑波大学附属学校構内で自主的におこなった環境放射線調査から,「自然環境下での濃縮過程の存在」と「地域による高線量値」が明らかになった。このような客観的事実を十分理解した上で対応することが,教育的に重要であると思われる。
著者
八木 一正 三上 良太 久坂 哲也 Anderson David Nashon Samson
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.54, no.2, pp.91-96, 2006

過去の研究において,子どもたちに正しい科学的概念を形成させるために,素朴概念の修正を考慮した教授方法が採用される必要性や,素朴概念の修正に関して「メタ認知的支援」を行い,「メタ認知的モニタリング」の働きを促す事の有用性が示されている。そこで本研究ではその事を踏まえ,素朴概念の中でも素朴物理学を修正する事を狙いとし,遊園地を活用した科学体験学習の開発に取り組んだ。そして,実際に科学体験学習を開催して参加者を対象にアンケートやテストによる調査を行い,その分析結果から,今回行った科学体験学習は素朴物理学の修正に有効である可能性が示された。
著者
田端 修
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.1, pp.52-54, 2009
参考文献数
2

NHK出版の「ピタゴラ装置DVDブック」を入手したことをきっかけに,力学分野の課題研究として,「ピタゴラ装置」製作実習を実施した。エネルギーの伝達の仕方を物理的に考えること,失敗してもあきらめず装置に改良を施して乗り切ること,楽しい装置を作ること,等を柱に取り組ませた。完成までのプロセスで摩擦や衝突などの様々な力学現象に実際に触れることができ,理解を深められる取組みであったのでここに紹介する。
著者
森 雄兒
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.41, no.3, pp.274-277, 1993
参考文献数
4

教科書などの交流の単元では,インピーダンスなどの計算の仕方が,詳細に説明されているが,その物理的意味については説明が大変あいまいである。そこで,数式を使うことなく,インピーダンスや位相差などの意味を考えさせる授業を試みたので報告する。