著者
三村 均 木村 仁宣 秋葉 健一 小野寺 嘉郎
出版者
東北大学
雑誌
東北大学素材工学研究所彙報 (ISSN:09194827)
巻号頁・発行日
vol.54, no.1, pp.1-8, 1998
被引用文献数
1

Potassium nickel hexacyanoferrate (II) (KNiFC)-loaded silica gels were prepared by successive impregnation of macro pores with Ni(NO_3)_2 and K_4Fe(CN)_6 solutions. The loading precentage of KNiFC increased with impregnation cycles, and the KNiFC precipitates uniformly dispersed in macro pores of the matrix. The uptake of Cs^+ on KNiFC-loaded silica gels attained equilibrium within 7d at batch factor of 700(cm)^3/g, and relatively large distribution coefficients of Cs^+, K_<d.Cs>, above (10)^4(cm)^3/g, were obtained even in the presence of 5M NaNO_3. The KNiFC particles were thermally decomposed above 300℃, resulting in lowering of uptake ability for Cs^+. This exchanger proved to be effective for the selective removal of radioactive cesium from waste solutions containing highly concentrated NaNO_3.insoluble ferrocyanidespotassium nickel hexacyanoferrate (II)loadingsilica gelimpregnationmacro poreuptakeadsorptioncesiumdistribution coefficient
著者
木村 仁 遠藤 真美 小関 道彦 伊能 教夫
出版者
一般社団法人 日本機械学会
雑誌
日本機械学会論文集 C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.74, no.740, pp.806-813, 2008-04-25 (Released:2011-03-04)
参考文献数
17
被引用文献数
1 2

A phenomenon that passengers are getting sleepy is often found in running cars or trains. If a mechanism can reproduce this phenomenon, it is feasible to put insomnia patients or infants to sleep without any harmful effects. This will bring extreme benefit for insomnia patients or parents of babies. The purpose of this study is to elucidate the sleep-inducing factors of running cars or trains, and the final goal is to develop a machine which reproduces the environment to put people to sleep. For the first step of this study, we investigated the relationship between sleepiness and vibrations on several trains. The sleepability of each train is discussed by the ratio of sleeping passengers. According to the vibration analyses, the results suggest that comfortable vibration for sleep has mainly low-frequency (2 Hz) vibration with particular fluctuation. In addition, it is also guessed that low level jerks contribute the sleepability.
著者
木村 仁美
出版者
視覚障害リハビリテーション協会
雑誌
視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集
巻号頁・発行日
vol.21, pp.83, 2012

ろうベースの盲ろう者であるAさんは、若い頃に手帳を取得していたが、社会との接点を持たず、社会資源も活用することなく在宅生活を送っていたようである。ところが、同居家族の逝去により、突然、独居となってしまった。<BR> 幸いにも、近隣の親戚から支援が得られ、福祉事務所につながることができたものの、もともと交流が乏しかったため、従前のAさんのライフスタイルを知る人は誰もいない。ホームヘルパーの導入などでライフラインを整えることはできたが、Aさんとのコミュニケーションが十分に取れない中で、何を望み、どういう生活を本人が目指しているのかはきちんと見えていない。<BR> まだ、本人の意向を十分に把握するには至っていないが、多職種、多事業所が関わり、情報交換をしながら、少しずつ本人への理解が進んできたと言えるところである。福祉事務所とヘルパー事業所の関わりだけでも、生活は維持でき、時間の経過とともに落ち着きを見せるようにはなってきたが、大きく流れが変化したのは、専門職が関わるようになってからである。自分の意思で行動する機会が持てるようになり、行動範囲を広げることができると在宅のストレスも緩和されてきた様子で、最近では表情も明るくなったと周囲から言われている。専門職集団である福祉センターの存在、および地域に視覚障害の専門職が配置されていることが大きく貢献していると言える。<BR> 現在も支援は進行形であり、試行錯誤を繰り返しながら、格闘してきた約1年間の関わりを報告する。
著者
作花 健也 中山 浩太郎 木村 仁星 井上 大輝 山口 亮平 河添 悦昌 大江 和彦 松尾 豊
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.2N3J1302, 2019 (Released:2019-06-01)

医療画像は診断や治療に幅広く利用されているが,読影には高い専門性が必要である.胸部X線写真は患者の状況や重要な情報を把握するための方法として最も普及している方法の一つであり,緊急医療や健康診断など様々な場面で日々大量の撮影が行われている.この結果,専門家へ大きな負担が発生しており,その解決が求められていた.そのため近年,医療画像から自動で所見を生成する研究が行われている.しかしながら,所見には表記方法の揺らぎがあるためクラス分類問題として解くことが困難である. 本稿では,胸部X線写真から表記方法の揺らぎにも対応可能な文字単位での所見生成の手法を提案した.加えて,アテンション機構を用いることで結果の解釈性を高めた.結果として,位置情報を反映した所見生成ができていることを確認し,文字単位での所見生成の有用性を示した.
著者
木村 仁宣 本間 俊充
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.76-87, 2006 (Released:2010-08-05)
参考文献数
38
被引用文献数
1

In the event of a nuclear or radiological emergency, short-term countermeasures are implemented. This report summarizes the current status of these countermeasures, such as sheltering, evacuation and iodine prophylaxis in OECD/NEA member countries.
著者
樫山 鉄矢 戸島 洋一 溝尾 朗 今橋 正令 安田 順一 藤田 明 渡辺 明 鈴木 光 木村 仁
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.30, no.6, pp.1175-1179, 1992-06-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
7

症例は84歳の女性. 背部痛で発症. 頚部のリンパ節腫大と, 胸部X線写真上両側肺野に多発する腫瘤様陰影を認めた. 経皮肺生検では壊死が強く, 特異的な所見が得られなかったが, 気管前のリンパ節生検にて diffuse large cell lymphoma と診断された. 脳梗塞による全身状態の悪化のため化学療法等の治療を行えなかったにもかかわらず, 左頚部のリンパ節および肺内の病変の大部分は自然に退縮した. 患者は後に, 汎発性腹膜炎のため死亡. 剖検では, 悪性リンパ腫の全身諸臓器への播種を認めた. 大部分の肺内の病変は瘢痕化していたが, 壊死組織の中に腫瘍細胞の残存が認められた. 小腸粘膜の腫瘍が壊死に陥り, 穿孔していた. 入院後の全経過は約6ヵ月であった. diffuse large cell lymphoma の自然退縮はまれであり, 若干の考察を加えて報告した.
著者
家城 隆次 工藤 翔二 岡村 樹 平山 雅清 植竹 健司 木村 仁 加勢田 静 池田 高明 深山 正久 小池 盛雄
出版者
特定非営利活動法人 日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.1-6, 1991-02-20 (Released:2011-08-10)
参考文献数
10

過去13年間の肺癌における組織型の比率の変遷について検討を行った. 対象は1976年~1988年の13年間に当院で病理組織学的に診断の確定した肺癌患者, 955名 (男711名, 女224名) で, 腺癌患者が45%, 扁平上皮癌患者が33%であった. 肺癌患者は増加しており, その組織型においては, 扁平上皮癌比率の減少と腺癌比率の増加がみられ, その傾向は特に1981年以降, 扁平上皮癌と腺癌の比率逆転という事態になった. この変遷は, 性別や年齢構成の変化によるものではなかった. 1983年までの日本TNM肺癌委貝会の患者登録からみても全国的に腺癌の比率が増加していることが推察される. 従来, 扁平上皮癌が腺癌より多いと言われていたが, 近年では, 腺癌の方が多くなっている可能性が示唆された.
著者
鈴木 昭広 平井 裕康 岩波 悦勝 川向 みさき 佐野 克敏 舘岡 一芳 朝井 裕一 木村 仁美 國澤 卓之 横田 啓 岩崎 寛
出版者
日本臨床麻酔学会
雑誌
日本臨床麻酔学会誌 = The Journal of Japan Society for Clinical Anesthesia (ISSN:02854945)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.57-65, 2006-01-13
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

&nbsp; 定期手術患者445名の手術室入室時に, 前投薬の有無, 術前点滴の有無, 入室時の服装, 入室方法 (歩行, 車椅子, ベッド) を自由に選択させる試みを多施設で行った. 前投薬は全体の40%が希望した. 前投薬を施行しない場合, 入室時の不安度を示すVASは有意に増加した. 血圧はどの群でも入室時に増加した. 歩行入室の場合, 心拍数も有意に増加したが臨床的に重要な変化とはいえなかった. 点滴の有無は脈拍数に影響しなかった. 今回の試みに対する満足感を示すVASは89±16mmと高値であった. 患者の希望を最大限尊重し, 叶えられない事項については十分に説明を行うことで患者の満足感を向上させることができ, 安全な入室が行えると考えられた.
著者
工藤 翔二 植竹 健司 萩原 弘一 平山 雅清 許 栄宏 木村 仁 杉山 幸比古
出版者
The Japanese Respiratory Society
雑誌
日本胸部疾患学会雑誌 (ISSN:03011542)
巻号頁・発行日
vol.25, no.6, pp.632-642, 1987-06-25 (Released:2010-02-23)
参考文献数
44
被引用文献数
9

たまたま経験した1症例の経験にもとついて, DPBにたいするエリスロマイシン (erythromycin base, erythromicin ethylsuccinate, 以下EM) の少量 (600mg), 長期 (6ヵ月以上) 投与を試みた. 18例のDPB (H. influenzae 16例, P. aeruginosa 2例) について, 平均19.8ヵ月の投与で, 全例に症状, 検査所見の改善を認めた. 労作時息切れ, 動脈血ガスの改善と寒冷凝集素価, IgM値の低下が, 3ヵ月以降比較的早期にみられ, 体重, 呼吸機能, 胸部X線所見の改善がそれに続いた. これらの改善は投与期間中持続した. 菌交代は1例をのぞいて認めなかった. 副作用として, GOT, GPTの軽度上昇がみられた (5例, 28%) が一過性であった. 投与終了9例について, その後平均11.6ヵ月間観察し, 4例に再然傾向を認めたが, うち2例は再投与にて改善, 全体として最終観察時に有意の悪化はみられなかった.本療法は, DPBの治療上きわめて有用であり, DPBを下気道の持続感染による特異な組織反応と考える立場から, EMの作用機序について考察した.
著者
井上 大輝 木村 仁星 中山 浩太郎 作花 健也 Rahman Abdul 中島 愛 Patrick Radkohl 岩井 聡 河添 悦昌 大江 和彦
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.1H3J1302, 2019 (Released:2019-06-01)

深層学習を活用した胸部 X 線写真の自動診断は現在盛んに研究されている.診断精度を改善するためには,異常と疑われる局所画像を抽出し,深層学習ネットワークの入力とするかが重要である.そこで本研究では,「診断時に医師が凝視している領域を異常と疑われる局所画像として抽出できるのではないか」 という仮説を立てた上で,視線データを基に抽出された局所画像を入力とする深層学習モデルを構築した.その結果,視線データを使用しない場合,または医師訓練を受けていない被験者の視線データを使用した場合に比べて,医師の視線データを使用した場合により高い精度が認められ,視線データの有用性を示した.
著者
木村 仁 高島 俊
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ロボティクス・メカトロニクス講演会講演概要集
巻号頁・発行日
vol.2000, 2000

エアーリード楽器の一種である尺八は人間の指と口顎部を微妙に動かすことで様々な奏法を繰り出すことができる。その人間の微妙な動作を機械システムで実現しようというのが本研究の目的である。今回は自動演奏ロボットにおける全体的な構想および実際に開発した運指部・口顎部の機構システムについて報告する。
著者
木村 仁 遠藤 真美 小関 道彦 伊能 教夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.74, no.740, pp.806-813, 2008-04-25
参考文献数
17

A phenomenon that passengers are getting sleepy is often found in running cars or trains. If a mechanism can reproduce this phenomenon, it is feasible to put insomnia patients or infants to sleep without any harmful effects. This will bring extreme benefit for insomnia patients or parents of babies. The purpose of this study is to elucidate the sleep-inducing factors of running cars or trains, and the final goal is to develop a machine which reproduces the environment to put people to sleep. For the first step of this study, we investigated the relationship between sleepiness and vibrations on several trains. The sleepability of each train is discussed by the ratio of sleeping passengers. According to the vibration analyses, the results suggest that comfortable vibration for sleep has mainly low-frequency (〜2 Hz) vibration with particular fluctuation. In addition, it is also guessed that low level jerks contribute the sleepability.
著者
木村 仁宣 本間 俊充
出版者
日本保健物理学会
雑誌
保健物理 : hoken buturi (ISSN:03676110)
巻号頁・発行日
vol.41, no.2, pp.76-87, 2006-06
被引用文献数
1

In the event of a nuclear or radiological emergency, short-term countermeasures are implemented. This report summarizes the current status of these countermeasures, such as sheltering, evacuation and iodine prophylaxis in OECD/NEA member countries.
著者
木名瀬 栄 木村 仁宣 高原 省五 本間 俊充
出版者
Atomic Energy Society of Japan
雑誌
日本原子力学会和文論文誌 (ISSN:13472879)
巻号頁・発行日
vol.10, no.3, pp.149-151, 2011 (Released:2011-07-29)
参考文献数
3
被引用文献数
1

There has been some concern in reviewing the effectiveness of making decisions on the implementation of protective measures in emergency exposure situations. After the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident, temporal changes in the concentration of iodine 131 in tap water were studied using published data from several authorities in Fukushima, Ibaraki, and Tokyo. Averted doses to infants (1-year-old children) due to the intake of iodine 131 through tap water restrictions were also evaluated. Consequently, it was found that the apparent half-life of iodine 131 in tap water was 2.8 days. The averted equivalent doses to the thyroids of 1-year-old children were found to have a maximum value of 8.3 mSv in a local area of Fukushima. Hence, the tap water restrictions implemented by the authorities were considered to be effective in the early phase of the emergency exposure situation.
著者
樫山 鉄矢 武市 朗子 木村 仁 布山 峰雄
出版者
The Japanese Association for Infectious Diseases
雑誌
感染症学雑誌 : 日本伝染病学会機関誌 : the journal of the Japanese Association for Infectious Diseases (ISSN:03875911)
巻号頁・発行日
vol.73, no.8, pp.717-721, 1999-08-20
被引用文献数
2 1

路上生活者, あるいはいわゆるホームレスにおける結核症の実態については, 本邦でもいくつかの検討がなされている.しかしながら非結核性の呼吸器感染症については, 今までほとんど検討されていない.われわれは1993年8月当院開設時より1996年7月までの3年間に当院に入院した, いわゆるホームレスのうち, 臨床的に肺炎と診断された症例について検討した.患者は18例, 平均年齢51歳全例が救急車で来院し, 入院は冬季の夜間に集中していた.呼吸不全や重篤な合併症を有する例が多く, 入院後の集中的な治療にかかわらず, 1/3以上が死の転帰をとった.起炎菌が肺炎球菌と推定された例が多く, 重症の肺炎球菌肺炎が多いことが特徴的であった.