著者
加藤 義清 赤石 美奈 堀 浩一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

大規模な文書集合を俯瞰的に理解すると共に,個別の情報を様々な文脈で捉 え,その解釈および再解釈を促すための技術は,情報編纂を実現する上で重要な ものである.本発表では,文書集合中の文脈を可視化するための時間軸を考慮し たバネモデルを提案し,提案手法を実装したプロトタイプシステムを通して,そ の有効について議論する.
著者
岩垣 守彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

小説,詩,俳句などと分類されるものは,それぞれが異なる特徴的な表現形式で提示されるのであるが,形式だけでなく「感覚情報」の提示の仕方にも相違が見られるように思われる.「言語による感覚情報の伝達」を「名詞+動詞」(事象)=「主部+述部」という文法構造でとらえるだけでなく,「主部+述部」=「主題(topic)=事例(example)」という情報構造を導入して「俳句」の仕組みを解明する.
著者
長谷川 新 相澤 彰子 浜本 隆之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

パーソナライゼーションにおいて、ユーザが求めている情報を判断するには、趣味嗜好を表した情報(プロファイル) との類似度の計算をする必要がある。しかし、ユーザの情報は様々な形式やトピックを含むため、文書構造の解析やトピックの分析が必要となり、類似度の計算は容易ではない。そこで、テキスト情報を対象に、圧縮に基づく情報間類似度を応用することで、トピックを意識せず類似度を測る手法を提案し、評価する。
著者
小原 健志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

脳卒中後のリハビリテーションで損傷部位の脳機能は重要な情報であるが、文献数が膨大で損傷部位の機能を俯瞰的に見ることは困難である。そこで、米国国立医学図書館 (NLM)のPubMed文献データベースを脳局所の用語と脳機能の用語を同時に検索し、文献の有無により機能を解析した。また、前頭前野については、全文献の抄録をダウンロードし、テキストマイニングで解析し、脳局所の機能情報を可視化可能となった。
著者
鳥海 不二夫 石田 健 石井 健一郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

近年,SNS上でユーザが形成するネットワークへの関心が高まっており,SNSネットワークを表現する様々なモデルが提案されている.しかし,これまでにSNS固有の特徴に着目したモデルは提案されていない. そこで本研究では,SNSの特徴を表現可能なSNSネットワークの成長モデルを提案した.また,複数SNSの実データを用いた検証実験により,提案モデルは多種多様なSNSを表現可能であることを確認した.
著者
菅原 久嗣 Neviarouskaya Alena 石塚 満
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

構文解析や形態素解析を行ない、同時に文中に出現する感情語がどの程度文全体の感情に寄与しているかを算出する事で、日本語のテキストから感情を抽出する手法を提案する。
著者
数原 良彦 植松 幸生 戸田 浩之 井上 孝史 片岡 良治
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

多数のユーザによって付与されたソーシャルアノテーションを用いた情報検索ではアノテーションが付与されているコンテンツのみを検索対象とするため,ウェブ全体を検索対象にできないという問題がある.本研究では,ソーシャルブックマーク数を正解としてランキング関数を学習することにより,ブックマークされていないウェブページについてもブックマーク件数を近似した検索ランキングを提案する.
著者
久保 遼馬 藤田 拓也 宇津呂 武仁 小林 彰夫 西崎 博光 河田 容英
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.1B5GS601, 2020

<p>本論文では,テレビドラマ視聴者がドラマ視聴後にウェブ上で行うドラマ関連関心動向・感想・レビュー類の情報探索過程を支援することを目的として,ブログ・ドラマ関連サイト・ツイッター等のウェブページからの情報収集・集約を行うウェブマイニング技術を提案する.本論文では,特に,テレビドラマ視聴者がドラマ放送期間中に,ツイッター上で行うドラマ関連の関心・感想の情報探索支援を行うことを目的とし,ツイートの収集・集約を行う手法を提案する.具体的には,ドラマに出演する主要な俳優や登場人物名を表すキーワード,および,それらのキーワードに対する感想を表す形容詞が共起するツイートを収集し,BERTを用いて,それらのキーワードと形容詞の間の感想関係の有無の判定を行う.実際に数百事例を収集し,人手で感想関係の有無を判定した訓練・評価事例を作成し,BERTのfine-tuningおよび評価を行ったところ,約70-80%の精度で感想関係の有無を同定することができた.</p>
著者
藤本 凌太朗 梅田 芳直 作花 健也 星野 崇宏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.2F4GS10h02, 2021

<p>限られた広告枠の中で広告効果を最大化することはマーケティング分野で重要である。これまでも個人の広告接触に対して生じる「飽き」や「単純接触効果」を考慮した有効フリークエンシーという概念が広告研究では重視されてきたが、従来型広告では無作為割り当てによる広告は難しく、実験室研究以外で有効フリークエンシーについて実証研究はほとんど行われて来なかった。そこで本研究ではランダムに割り当てられた広告接触データを用いた摩耗効果や有効フリークエンシーについて最適な広告接触回数の決定要因を分析すると同時に、機械学習的手法を用いて広告接触による因果効果の異質性を明らかにする。 具体的には株式会社AbemaTV提供の動画配信サービスAbemaから取得できるユーザーの広告接触、番組視聴データ及び放送時間のような番組に関する情報、年齢性別のようなユーザー属性に関する情報を解析に用いる。</p>
著者
中原 和洋 内田 咲 小林 実央 山田 茂雄
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.2I5OS08b4, 2014

<p>知識ベースのConceptNetや推論手法のAnalogySpaceが開発され、コモンセンスAIの研究基盤が整いつつある。著者らは日本におけるコモンセンス知識収集と知識ベース構築を行ってきた。本論では、上述の知識ベースと推論を用いて市販幼児教材の仲間外れ概念探し問題に取り組んだ結果を報告する。Wikipediaを利用したLSA手法、WordNetの概念間類似度計算手法と比較し良好な結果が得られた。</p>
著者
植田 康孝
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.4C11, 2017

<p>人工知能の進化により私たちの価値観や生き方が変わる。日本人は勤勉を尊ぶ価値観を根付かせて来たが、アニメ「おそ松さん」は6人兄弟が遊んで暮らす脱労働化生活を送る。「おそ松さん」的ライフスタイルとは、政府がベーシック・インカムを支給して物質的欲望を満たした場合、文化、芸術、旅行など「コト」についての関心を増やすことである。賃金が支払われるだけの労働を行う生き方に代わり、個性を大切にする生き方となる。</p>
著者
沖本 天太 西村 一輝 平山 勝敏
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.3J4J104, 2019

<p>スポーツ・スケジューリングは人工知能やオペレーションズ・リサーチ分野における応用問題として広く研究されている.この問題は,チーム,対戦日,開催場所等の集合に対して,与えられた制約条件を満たすように対戦表を作成する組合せ最適化問題である.日本バスケットボール協会 (JBA)は都道府県内でのリーグ戦の実施を2018年度より開始した.本論文では,移動距離最小化問題のフレームワークを用いて,ミニバスケットボールにおけるリーグ戦作成問題を定義する.実験では,2018年度に兵庫県下で実施されたミニバスケットボールU12の後期Aリーグ(女子)の実データを用いて,与えられた制約条件を満たし,かつ,各チームの移動距離の総和が最小となるようなリーグ戦及び,移動距離の最大値を最小化するようなリーグ戦をそれぞれ作成し,実際に用いられたリーグ戦と比較評価する.</p>
著者
吉井 佑輝 甲野 佑 高橋 達二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.2I5GS202, 2020

<p>人間にはある目的基準を超える収益が得られる手順を発見するとそれに満足し,探索を打ち切るといった満足化と呼ばれる意思決定傾向が存在する.この傾向を強化学習に応用したのが Risk-sensitive Satisficing (RS) である.深層強化学習は人間が行うようなレトロゲームのプレイや運動制御などへ強化学習の適用範囲を広げた.しかし,情報を自ら探索しなければならない点は変わらない一方で,ニューラルネットによる関数近似を用いることで効率的な探索に関する議論を困難にしている.そこで RS を強化学習に反映することで素早く合目的的な探索を実現することが可能になると考えられ,実際に RS はバンディット問題のようなトイタスクの強化学習課題において優れた成績を有している.本研究では RS を関数近似に拡張した Linear RS(LinRS) における目的基準の設定について検証を行うために,文脈付きバンディット問題での実験を行う.それにより,既存アルゴリズムに比べて確率的な環境で優れた成績を有することが分かった.また,基準値と近似誤差の関係から,目的水準に補正が必要であることが分かった.</p>
著者
磯谷 光毅 大沢 英一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.1I4GS4c03, 2021

<p>近年SNSが広く利用されている中,誹謗中傷の様な攻撃的な投稿がなされる場合があり問題となっている.そこで誹謗中傷などの攻撃的な投稿についてその特性を理解した上で効果的な対策を考案することが必要である.本研究では意見が二分されるようなテーマについての誹謗中傷などの攻撃的な投稿の,発生や収束といったダイナミクスを的確に表現することができるモデルを構築しその特性について分析することを目的とする.モデルには各ユーザについて中立,賛成,賛成かつ攻撃的,反対,反対かつ攻撃的の5つの状態を定義し状態遷移に周辺ユーザの影響を考慮するよう設定した.DTWにより実際のTwitterにおける攻撃的状態にあるユーザとモデルでの攻撃的状態のユーザの推移についての時系列の距離を測った結果,提案モデルは賛成かつ攻撃的について4.493,反対かつ攻撃的について7.443であり各状態をランダムで遷移した場合の132.2,170.0と比較し類似度が高いモデルを構築することが可能であった.また攻撃的なユーザの,同意見周辺ユーザへの影響を抑えると攻撃的状態ユーザ総数の割合の累計が減少することが示された.</p>
著者
吉岡 真治
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.1E1OS24a3, 2017

<p>本試論では、自動運転の車のようなオープンな環境で利用される人工知能を搭載された人工物の製造物責任について検討する。オープンな環境における責任を議論するためには、様々な事態と付随するリスクを認識し、製造者と利用者が適切に分担する枠組が必要になると考えている。本論では、トロッコ問題を例にとり、製造者と利用者がリスクを適切に認識するための枠組とその実現のための人工知能の果たすべき役割について考察する。</p>
著者
西尾 典洋 内山 吉彦 深沢 佑樹 杉山 岳弘 竹林 洋一
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.1A32, 2009

<p>本稿では、インターネット番組制作における少人数型のスタジオにおいて、 スイッチャーが1人でスイッチング業務を行いながら、 複数台のカメラを操作して番組収録を行えるマルチカメラ撮影支援システムを提案する。 本システムではプロのカメラマンが持つ安定した画角の知識や、 複数台のカメラによる協調撮影のノウハウをシステム化することで、 経験が浅いユーザでも本格的な撮影業務をおこなうことができる。</p>
著者
平澤 直之 小林 洵也 清水 大地
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2020, pp.3D5OS22b03, 2020

<p>本研究では,近年広く普及しつつあるダンスジャンルの 1 つであるブレイクダンスを対象に,自然な環境下での情動状態を自動的に判別・可視化するシステムの開発を行った.その際,ダンサーの身体に慣性センサーを取り付けることでポジティブ・ネガティブという各情動状態(感情価)における加速度データを測定した.そして,その加速度データに対してCNN(畳み込みニューラルネットワーク)を用いた深層学習を行い,情動状態の識別を行うモデルを構築してシステムに組み込んだ.本研究では,当該システムの概要に関して紹介するとともに,上記のシステムを応用し,ダンスバトルにおける複数名のダンサーの情動状態が互いに影響し合う様子をリアルタイムに可視化するアプリケーションの開発も行なっている.また,ブレイクダンスをはじめとするヒップホップカルチャーにおいては創作物のオリジナリティーが非常に重要性を有している.創造性と情動との関係性は先行研究でも議論がなされており,ダンサーの独創的で新しい動作の創作過程と,情動状態との結びつき・関係性といった文化を支援する観点からも本研究にて考察を行う予定である.</p>
著者
金子 昂夢 柳井 啓司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.3M45, 2014

<p>スマートフォンとTwitterの普及により,今の自分の状況を投稿する人が増加してきた. ツイートには本文の他に画像や位置情報を添付でき,外出先で撮影した画像を即座に投稿することができる. 本研究では,これらのTwitterに投稿された位置情報付き画像ツイートリアルタイムなイベント検出を行う. さらに,イベントを表す画像を抽出することにより,視覚的にイベントが捉えられるようにする.</p>