著者
加藤 良治 田中 一晶 中西 英之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

人と人とのインタラクションでは相手の気配を感じることができる.そのような人の気配を人工的に生み出すことが本研究の目的である.我々は,人が隣に座った際の座面の振動を再現するベンチと,遠隔地にいる対話相手の姿をユーザの隣に合成して提示する鏡面映像とを組み合わせた遠隔対話システムを開発した.このシステムを用いて,対話相手の身体動作による物理的な作用の再現が気配として感じられる可能性があることを確認した.
著者
川崎 将平 呉 双 佐久間 淳
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

高次元データから統計的な予測モデルを生成する際には特徴選択が必要である。利用するデータが秘密データである場合、データの秘密性を保持しつつ特徴選択を行う必要がある。我々はプライバシを保護したカイ二乗分布による尤度比検定を提案する.さらに、これを予測モデル構築における特徴選択に応用する。
著者
大嶋 悠司 田中 一晶 中西 英之 石黒 浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では,遠隔対話用ロボットの動きから,対話相手が人であると信じられる度合いを測る方法として,モーションチューリングテストを提案する.これは,操作者の身体動作を再現するロボットを通して対話を行い,そのロボットの動きが操作者のものか自動的な作り物であるかを判断する方法である.このモーションチューリングテストを用いて,ロボットの頷きが人の動きであると信じさせる要因を明らかにする実験を行った.
著者
梶並 知記
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本稿では,TETDMを利用した,情報系学部における専門教育の実践例を報告する.TETDMは,情報分析者がテキストデータマイニングを行うことを主目的とする統合環境である.本稿の目的は,TETDMを用いた専門教育の実践例を通して,TETDMの,専門教育支援ツールとしての活用可能性について検討することである.情報検索やテキストマイニングに関するセミナーにおいてTETDMを用いた事例に基づき,情報系学部の学生にとって必須であるプログラミングスキルの研鑽を兼ねた,専門知識の理解支援について述べる.
著者
劉 海龍 谷口 忠大 高野 敏明 竹中 一仁 坂東 誉司 田中 雄介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

車両を流れる信号は年々増加しており,それらの時系列信号を人間が直感的に理解するのは困難である.本稿では Deep Sparse Autoencoder を用いて車両の運転挙動データを表現する低次元特徴量を抽出することで,運転状況の可視化を試みる.ここでは 100 次元の運転挙動データから 3 次元の特徴量を抽出し,RGB の色空間に対応させて地図上に可視化する手法を提案する.
著者
鈴木 宏昭 福田 玄明 鈴木 聡 田中 克明 山田 歩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

人間の行う様々な知的活動は感情,動機によって支えられている.近年,これらは意識できないレベルの周辺情報によって大きく影響を受けることが明らかになってきた.本報告では,これらについての認知科学,実験社会心理学の知見を紹介し,AI研究の方法論と組み合わせて,オフィスワーカのモチベーションを向上させるための方策を探究する.
著者
大島 千佳 原田 千聡 町島 希美絵 安田 清 中山 功一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

認知症者の記憶障害を支援する機器として,最近はスマートフォンが活用される.しかし,携帯することを忘れてしまう人や,嫌がる人も多い.そこで,犬にスマートフォンを担がせ,主人のタスク(服薬など)時刻にアラームが鳴ると,主人のもとへ駆けつけるように訓練した.健常者を対象としたケーススタディについて報告する.
著者
中野 幹生 能勢 隆 田口 亮 水谷 了 中村 友昭 船越 孝太郎 長谷川 雄二 鳥井 豊隆 岩橋 直人 長井 隆行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

発話と画像情報を入力として,物の名前を覚えるロボットが研究されているが, 名前を覚えさせるモードをあらかじめ設定しておかなくてはならなかったり, 名前を覚えさせる発話のパタンが決まっていたりした.本稿では,さまざまな ドメインの対話を行うことができ,対話の途中で物の名前を教示する発話を聞 くと学習を行うことができるロボットのアーキテクチャとその実装について述 べる.
著者
松原 繁夫 水島 拓也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

クラウドソーシングにおいて,最終的に得られる解の品質を高めるには,適切にワーカをタスクに割り当てることが必要である.本研究では,リクエスタが事前にタスクの人気度合いに関する情報を持つ場合に,選好に関するワーカの虚偽申告を防ぐ割当決定法を提案する.
著者
松村 真宏
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

仕掛学の根底には「副作用性」がある[松下11]。本稿では、なぜ主作用ではなく副作用なのか、主作用と副作用は本質的に何が違うのか、という問いへの答えとして、双対問題としての仕掛学について考察する。社会的課題からなる目的関数とその制約条件からなる仕掛学のラグランジュ方程式に対し、主問題の解が主作用を利用するものであり、双対問題の解が副作用を利用するものであるとする考えについて述べる。
著者
下山 紗代子 西方 公郎 吉田 有子 豊田 哲郎
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

誰でも簡単にデータをRDFでウェブに公開できるプラットフォームLinkData.orgを構築した。ユーザは普段使い慣れたテーブル形式 でデータのスキーマを定義することができるとともに、テーブル形式のデータと対比させることで、RDFとは何かを分かりやすく学ぶことができ る。LinkDataの運用・普及活動を通し、有用性を検証した結果、RDF教育及びデータ公開化運動の推進において効果が認められた。
著者
中島 秀之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

知能と知は少し異なる.前者は能力であり,校舎はそのコンテンツである.知能にとって身体は必須要素であると考えている.これは知能の定義から必然的に導ける.ではそのコンテンツである知は元の知能の身体性と切り離せるのか?これも否定的であろう.その根拠を状況依存性の観点から述べる.
著者
浦上 咲恵 諏訪 正樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

我々が日々鳴らす音には、各々のライフスタイルが現れている。足音には所持品の特徴やその日の体調が、声の出し方にはコミュニケーションの取り方が反映される。しかしながら、我々が生活音から認識している生活者の情報を明らかにする取り組みは未だない。本研究では、筆者の身近な知人を対象に、彼らの鳴らす音及び発音体を観察し、それらから認識される人物像を記述した。生活音とその人らしさを紐づける筆者の身体知を解く。
著者
笠井 昌人 山根 承子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

3階に行くためのエレベーター利用は、健康の観点からもエコの観点からも問題である。本研究では「階段を使いましょう」というような直接的なメッセージではなく、所要時間をポスターで示すことにより、3階までのエレベーターの利用人数が減少するかどうかを調査した。ポスター掲示の前後で、3階のエレベーター利用者数は有意に減少していた。