著者
檀 裕也 川井 東
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

桜の開花は、過去の気温や日照時間、春先の気温上昇などの条件によって決まると考えられている。さまざまな経験則に基づく予測の計算式が提案されているものの、桜の開花日を正確に予測することは難しい。本研究では、桜の開花予測にニューラルネットワークを適用した結果を紹介し、その有効性と限界について述べる。
著者
山本 駿 岩崎 敦 横尾 真 趙 登吉
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

不完全私的観測付き繰り返しゲームでは,同じゲームが繰り返しプレイされ,プレイヤは相手の行動を直接観測できず,ノイズを含むシグナルを観測する.本論文では,我々のグループが開発した,均衡判定プログラムをベースに,進化的アルゴリズムを用いて均衡となる戦略を発見するプログラムを提案する.繰り返し囚人のジレンマゲーム等の代表的なゲームに関して,このプログラムによって発見されたいくつかの新しい均衡を示す.
著者
齋竹 良介 荒井 幸代
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

本研究では,地震発生後に逐次得られる実被害情報を活用した水道管被害推定法を提案する。管路をネットワークとみなし,被害ノードを中心とした被害の広がり具合を推定する指標であるコミュニティ濃度を導入する。情報を得るたびにコミュニティ濃度を用いてデータを更新し,サポートベクターマシンを用いて被害推定を行う。東日本大震災時のデータを用いて計算機実験を行い,情報を得るたびに推定精度が向上することを確認した。
著者
山崎 洋一 三上 雅樹 中村 謙太郎 大塚 真吾 白井 暁彦
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.29, 2015

ロボットの非言語表出を用いた遠隔非同期インタラクションのための個人の存在感の圧縮、展開手法を提案する。個人の存在感を表す表現として、ロボットの非言語表現による個人の特徴情報表出、感情情報表出を検討する。本手法は惑星間通信や山間地域への介護移住のように通信帯域、時間遅延によりリアルタイムのインタラクションが困難な状況において有効である。
著者
稗方 和夫 大和 裕幸 笈田 佳彰 岡田 伊策 齋藤 稔
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

本研究では多くの企業においてPowerPoint形式で表現される提案書のための文書情報管理システムの開発を目指す。URIを用いて提案書をスライド単位で管理し、RDFにより属性を付与し、類似スライドを関連付けることで既存提案書の再利用効率の向上、特に候補スライドの網羅的な検索を実現した。ケーススタディにより、本システムを用いることで効率的に広い検索領域から適切なスライドを抽出できることを示した。
著者
目黒 豊美 杉山 弘晃 東中 竜一郎 南 泰浩
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

人手で構築した発話生成ルールを用いる手法と,ユーザ発話の内容と係り受け関 にある内容を大量のテキストデータから抽出し発話生成に用いる統計的手法と の組み合わせに基づく対話システムの構築法を提案する.具体的には,二手法 が生成した発話から適切な発話を選択する手法を考案した.実験を通して本システ の有用性と課題を議論する.
著者
大柿 高志 吉仲 亮 山本 章博
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

近年、古典和歌のテキストデータベースがWebやCD-ROMで公開されてきている。それにともなって、マイニングの技術が文学研究においても利用され始めている。これまでの古典和歌の文学研究は自立語による語句の分析が主だった。しかし、和歌は朗詠の文化を持ち、音が重要な意味をもつことも十分考えられる。和歌を音素の記号列に変換し、テキストマイニングを行うことで、新しい和歌の分析手法を提案する。
著者
野中 尋史 小林 暁雄 坂地 泰紀 鈴木 佑輔 酒井 浩之 増山 繁
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

特許文書中に出現する効果に相当する語(効果語)と技術要素に相当する語(技術語)を軸としてマッピングした「効果ー技術型パテントマップ」は、知財戦略や研究戦略の策定等で重要な役割を果たす。本研究では、効果語と技術語を特許文書中から自動的に抽出し、さらに、重複した意味を持つ語を統合した上で、「効果ー技術型パテントマップ」を作成する手法を提案する。
著者
跡見 順子 清水 美穂 跡見 友章 廣瀬 昇 田中 和哉 長谷川 克也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

筆者は、一昨年「細胞・身体の不安定性の二階層と制御要求性から探る「知の身体性」基盤」として発表し、昨年は諏訪正樹とともに「モノゴトの四階層で生の営みをみる」なかで、とくに「「身体」と「細胞」を“自分の生”に照らしてみて、モノゴトの四階層を考える」ことを行った。その際に、諏訪が提起した物理的構成軸としての社会、個体、身体、器官、細胞、分子の等値関係に抱いた異質性について「知の身体性」から再検討を加える。
著者
守谷 一朗 今田 貴和 宇津呂 武仁 河田 容英 神門 典子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本論文では,検索対象に対して,検索エンジン・サジェストを通して収集され るウェブページの内容を集約・俯瞰するタスクにおいて,収集されるウェブペー ジ集合に対してトピックモデルを適用することにより話題の集約を行った結果 と,従来型の検索結果上位のスニペットとの比較を行い,トピックモデルを用 いた話題集約・俯瞰方式の有効性を評価する.
著者
岡部 正幸 山田 誠二
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では,ファイアウォールログ分析タスクにおいて人とコンピュータが協調して問題解決を行うために役立つ相互フィードバック設計について検討する. 分析手法として用いるk-近傍法に基づく外れ値検出において,外れ値スコアを計算するための部分特徴空間の探索を対話的に効率よく行うための提案を行う.
著者
平嶋 宗
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

「問題を作ること」の学習上の意義は様々に論じられている.本稿では,作問学習を知的に支援するシステムの設計・開発・評価の基盤として,問題を作る過程およびその意義を議論するための参照モデルを提案する.
著者
王 駿キ 佐藤 栄一 延原 肇
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本稿では、データ圧縮技術をテキスト分類に使用することによりテキストの言語に依存しない話題分類を実現し、短文投稿サイトTwitterに投稿されている複数の言語のTweetの分類を行う。また、圧縮の代わりにTweet文字列のエントロピーを用いた場合についても評価し、それぞれの手法の分類精度の比較を行った。
著者
宮内 誠 カルロス 杉浦 元亮 蓬田 幸人 秋元 頼孝 月浦 崇 川島 隆太
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

他者の身体に危害を加えるという過去の出来事に関して加害行為を実行することと被害者を目撃することが脳内で別々に表象されている可能性がある。本実験では参加者に顔写真を提示し、仮想の加害行為として顔写真の目に画鋲を刺す行為を含む課題を行わせた。その行為の想起時の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて測定した。本研究では加害行為の有無を識別することが可能かどうかを機械学習的手法を用いて検討した。
著者
横野 光 稲邑 哲也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

大学入学試験の物理の問題には与えられた状況において特定の物理現象が発生したときの物理量の値を求める形式のものがある.本研究はこのような問題を対象として,物理シミュレータによってその状況を再現し,得られた結果から問われている物理現象を示す箇所を抽出することで解答するシステムの構築を目指す.本論文ではそのシステムに必要となる要素技術について議論する.
著者
川添 愛 宮尾 祐介 松崎 拓也 横野 光 新井 紀子
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

コンピュータによる世界史問題への解答、特に自然言語文の選択肢の真偽を判断する問題への解答を支援する世界史オントロジーを紹介する。このオントロジーでは、イベントの成立に関わる諸条件を記述することにより、、高校レベルの世界史の知識と常識的な判断能力を持つ人間ならば必ず「ありえない」と判断するようなイベントを記述した偽文を、コンピュータが「偽」と判定できるようにすることを目指す。
著者
伍賀 正典
出版者
社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.8, pp.158-158, 2008

自律移動ロボットの構成において,そのロボットの獲得する環境情報の操作による特徴形成の設計指針の構築を試みる.そのために,ロボットの知覚状態,身体性の変化に対する,行動特徴や頑健性などの各種の特性の解析を行う.