著者
中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.306, pp.50-55, 2010-03

星野リゾートは2009年12月、三重県鳥羽市のリゾート「タラサ志摩ホテル&リゾート」の運営をスタートした。海水を使ったフランスの自然療法「タラソテラピー」などのスパ施設と約120室のホテルの複合施設で、星野リゾートにとって中京地区への初進出である。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.298, pp.14-16, 2009-07

大阪・門真市。閑古鳥が鳴き続ける小さな玩具店で、22歳を過ぎたばかりの青年は毎日、お客を待ち続けていた。 青年の店は、父が経営する玩具店の支店として新しく出したものだった。最初のうちはお客が来てくれた。しかし、ほどなくして近くに大手総合スーパーができると太刀打ちできなくなり、たちまち開店休業状態に陥った。 つらい毎日だった。
著者
米山 久
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.350, pp.44-46, 2013-11

年収1000万円を下回らないように仕事の生産性を高めてお金を稼ぐ。そのために目の前の人をいかに喜ばせるかを追求する──。米山社長は創業前の20代の頃、こうした考えを持ちながら様々な職業を経験した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.321, pp.8-11, 2011-06

東北のある中小企業団体の担当者が耳打ちする。「震災後、1度も会ったことのない西日本の中小企業経営者から、来訪を受けることがとても増えた。復興関連の仕事があれば回してほしいらしい」水面下で奪い合い 東北などの被災地を除く中小企業に聞いた本誌アンケートでは、震災後に売り上げを落とした企業は3割以下。
著者
藤野 太一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.368, pp.10-12, 2015-05

また徳島県や美波町から委託を受け、サテライトオフィスの誘致も手掛ける。その一環として、古民家や遊休施設を住民の交流の場などにリノベーションし、まちづくりも進めている。実はあわえのオフィスも、明治時代に建てられた銭湯を改装して使っている。
著者
松村 劭
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.298, pp.101-103, 2009-07

「歴史上で最も偉大な戦術家の一人」と後世まで語り継がれるカルタゴの将軍、ハンニバル・バルカ。「劣勢であるにもかかわらず予備戦力を残す」という独自の戦略で、最強ローマを崖っぷちまで追い詰めた。 カルタゴは紀元前、現在の北アフリカに栄えた古代都市である。ハンニバル・バルカは紀元前221年、26才のときにカルタゴ軍の司令官に就任した。
著者
永井 学 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.314, pp.120-124, 2010-11

尖閣諸島沖で起きた中国漁船による衝突事件や反日デモなどを巡り、日中関係が揺れている。一連の事件で改めて浮き彫りになった「中国リスク」。中国進出に消極的になった経営者も少なからずいるだろう。 だが、急速な成長を遂げ、世界最大級の市場となった中国に背を向けることが、果たして得策なのか。 日本は世界でも前例のない速度で少子高齢化が進行中だ。
著者
中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.366, pp.84-86, 2015-03

明治創業の塗りはし会社がキャラクター商品の企画・卸に転換。100円ショプとの取引によって、売り上げを大きく伸ばす。しかし、業界構造の変化に対応しきれず、力尽きた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.312, pp.23-25, 2010-09

結婚式場を展開するエスクリ(東京都港区)の出発点は、岩本博社長のこの疑問だ。大学卒業後リクルートに入社、結婚情報誌「ゼクシィ」を立ち上げた。全国の式場を営業などで回って意外に感じたのは、必ずしも新郎新婦は設備の豪華さに引かれるのではないことだった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.306, pp.16-18, 2010-03

福井県鯖江の眼鏡フレーム産地としての歴史は100年前から始まった。1905年、地元の名士だった増永五左衛門が、大阪や東京から職人を招き、工房を興した。眼鏡フレーム作りは農閑期の副業として地元に根づき、高度成長期を通じ、鯖江は国産の眼鏡フレームの90%以上を生産する一大産地となった。 そんな絶頂期から四半世紀。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.339, pp.22-24, 2012-12

午前8時半。早朝の大会議室は張り詰めた空気に包まれる。「大阪支店のみんな、これが中国の成都にあるうちの店の写真だ。売り場の見せ方、いいよね。すぐに大阪でも取り入れて」。 タオルメーカー、内野(東京・中央)の内野信行社長がテレビ会議を通じ、遠隔地の社員に次々に指示を飛ばす。毎週火曜、木曜に開く「SS(エスエス)会議」ではお決まりの光景だ。
著者
稲盛 和夫 高柳 正盛
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.336, pp.12-17, 2012-09

──中小企業の経営環境は依然厳しく、多くの経営者が業績浮上の糸口をつかめないでいます。稲盛 「経済環境が良くない」と思うことが、自分の会社を停滞させている元なんです。景気というのは良かったり悪かったりするのが普通であって、今が特別悪いわけではありません。 それに中小企業で言えば、いつどんなときも、決して良い環境というのはなかった。
著者
堀場 雅夫 村上 太一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.352, pp.6-10, 2014-01

堀場 シンプルな言い方やけど、ものが売れなくなったことやろな。昔はとにかくものがなかった。材料がない、生産設備がない、人材がいない。ないない尽くしの中で、ちゃんとしたものさえ作ることができれば売れた。 今は正反対や。
著者
小松 安弘 伊藤 暢人
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.355, pp.46-48, 2014-04

小松 いや、新製品はでき過ぎて困っとるぐらいです(笑)。開発担当の社員がスーパーを見て歩いたり、市場動向を検証したりして、月に2回の新製品会議でどんどん提案します。年間に出す新製品の数は2000を超えていますよ。
著者
神農 将史
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.353, pp.76-78, 2014-02

支払いに窮し、3度目の金融支援を要請する。しかしさすがに認められなかった。銀行からの出向者は退任し、タケダスポーツは自力再建を断念した。弁護士を通じて佐々木誠社長に取材を申し込んだが、応じてもらえなかった。
著者
植草 三樹男 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.331, pp.76-80, 2012-04

娘婿や長男ではなく、なぜ長女の細野佳代を社長にしたのか。それは会社に対する愛情や執着が誰よりも強かったからです。 「後を継げ」と言ったことはないし、後継者教育もしていないけど、「私は曙のために存在している。曙こそが私の人生なんだ」って、彼女の中ではっきり決まっているんじゃないかな。たとえ僕が辞めろと言っても、聞かないと思う。
著者
佐藤 肇
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.337, pp.14-17, 2012-10

もともとは親父(創業者の故佐藤誠一氏)が、地元の経営者から計画的な企業経営の手法を教えてほしいと頼まれ、始めたものです。1997年に親父が亡くなり私が引き継ぎました。 どうすればお金に苦労せず、安定した経営ができるか。自社の決算書を持ってきてもらい、みんなで電卓をたたきながら勉強します。中には雨だれのように、ぽつりぽつりと電卓をたたく社長もいますよ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.307, pp.20-23, 2010-04

2009年12月、米国のオバマ大統領がノーベル平和賞に輝いた。授賞式でミシェル夫人が身に着けていたのは、エレガントな黄色のカーディガン。この服に使われているのは佐藤繊維が作った糸だ。 「夫人がこのカーディガンを着てくれたのは大統領就任式に続いて2度目。愛着を持ってくれていると分かり、本当にうれしい」。佐藤正樹社長は顔をほころばせる。
著者
新田 嘉一 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.334, pp.80-84, 2012-07

親子でも生まれ育った時代が違うと、考え方から何から全部違うんだよね。だからうまくやるには間に入って調整するレフリーが要る。それがうちの場合、お母ちゃん(妻の冨美子氏)なんだよ。 お母ちゃんはものすごくレフリーが上手で、私と息子の両方を立ててさ、関係をうまく取り持ってくれる。だからけんかしてもお母ちゃんがいれば、すぐに仲直りできる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.346, pp.25-27, 2013-07

人口500万人強の小国で、経済成長率は1・3%(2012年)。成長力だけを見ると、ASEANの中で見劣りするシンガポールだが、物販・サービス業を中心に様々な企業が、今なお世界中から続々と集まってくる。 理由は域内で飛び抜けて高所得者が多いうえ、法人税率も低…