著者
谷田 千里 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.313, pp.84-89, 2010-10

次男だったし、私の場合、昔から父との折り合いが悪かったんですよ。しょっちゅう些細なことでけんかをして、口論になる。父が争いの最後に言う「おれが食わしてやっているんだから、口答えするな」という捨てぜりふが悔しくて。高校のころには「早く家を出たい」とばかり考えていました。 タニタは、ヘルスメーターのトップメーカー。
著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.302, pp.52-55, 2009-11

マルニ木工は、業績不振に陥った老舗家具大手、マルニグループの製造部門を集約して設立された新会社。企業再生ファンドの支援を受け、経営の立て直しを目指している。2007年から山田日登志の指導を受け始めたが、社員全員の意識がなかなか高まらず、多くのムダが残っていた。 10月1日の午後1時、山田日登志は広島市にあるマルニ木工の本社を訪れていた。
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.300, pp.30-35, 2009-09

明るく清潔な店内に、日用雑貨から衣料、家具、家電まで整然と陳列された商品。初めて訪れた人は、値札に書かれた格安の値段を見るまで、そこに並んでいるものが中古品だと気付かないかもしれない。 まるでホームセンターかスーパー。そんな新しいタイプの中古品販売チェーン、トレジャー・ファクトリーが成長を続けている。
著者
川田 達男 高柳 正盛
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.317, pp.62-65, 2011-02

セーレンは創業120年を誇る福井の名門企業だ。繊維技術を武器に、ファッションに加え、自動車、エレクトロニクス、医療、住宅建材など、さまざまな領域に事業を拡大している。2011年3月期の売上高は855億円、経常利益は43億円(見込み)。2005年にはカネボウの繊維事業を引き継いだことで、一躍注目された。
著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.329, pp.82-85, 2012-02

「経営が行き詰まったのは、為替デリバティブが一番の原因だった」──。2011年11月29日、横浜地裁に民事再生法の適用を申請した理由について、ユニテック(神奈川県綾瀬市)の梅田昌弘社長はこう打ち明ける。 為替デリバティブとは、円ドル相場などの為替レートの変動リスクを回避するための金融商品。
著者
星野 佳路 中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.308, pp.54-57, 2010-05

2004年に国土交通省の観光立国推進戦略会議の委員になって以来、私はこの案を実現すべきだと主張し続けてきました。 私が発案者と言われますが、正確にはこのプランを最初に考えたのは弟(究道星野リゾート専務)です。日本の観光業界の課題について考えていたとき、弟が「ゴールデンウイークをはじめ連休はどこに出かけても込んでいる。
著者
永井 学
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.315, pp.142-145, 2010-12

2010年10月5日、エステサロンを展開するラ・パルレは、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請し、同日保全処分命令を受けた。負債総額は約27億円に上る。 同社はエステ業界で初の上場企業として、かつて全国で100店近いチェーンを展開していた。しかし、メーンバンクの日本振興銀行が今年9月に経営破綻。
著者
永井 学
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.312, pp.112-115, 2010-09

7月11日、参院選投票日の日曜日。東京都新宿区で開かれた留学仲介業者、サクシーオ(東京都港区)の債権者集会に怒号が渦巻いた。同社は5日に東京地裁に破産手続きを申請。11日に開始決定を受けた。負債額は約8億3200万円だった。
著者
森田 隼人 荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.309, pp.64-69, 2010-06

子供のとき、嫌だったのは「お父さんはどんな仕事をしているの?」と聞かれることでした。 父が石けんメーカーを経営していることは、幼いころから何となく分かっていました。友達の家に遊びに行くと、カラフルなパッケージのシャンプーや洗剤があちこちにあるのに、うちには石けんしかありませんでしたから。「うちは、よその家とは違うんだな」と感じていました。
著者
荻島 央江
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.331, pp.56-59, 2012-04

左官業界は建設不況の影響や施工方式の変更で、市場縮小が進んでいる。最盛期に約29万人にいた左官職人は今や10万人を切ると言われ、倒産、廃業を余儀なくされる企業が少なくない。 そんな中、独自の方法で職人のスキルを高め、堅実な経営を続けるのが、中屋敷左官工業(札幌市)だ。同業者が何割も売り上げを落とすのを横目に、1990年代後半以降、売り上げを約30%伸ばした。
著者
河原 成美
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.319, pp.30-32, 2011-04

僕は今、とんこつラーメン店「博多一風堂」を中国で展開する準備を進めています。今年夏までに香港で1号店を立ち上げる予定で、商品構成や価格帯は日本とほぼ同じ。試作も始めています。香港を皮切りに、上海や広州などの大都市圏に出店していくつもりです。 同時に、中国人の大衆をターゲットにした価格を抑えたラーメン店の構想も練っています。
著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.300, pp.48-51, 2009-09

2009年8月4日、山田日登志は、事務用封筒を製造するムトウユニパックの野木工場(栃木県野木町)を訪れた。2回目の訪問だったが、前回は視察だけで、この日が事実上初めての指導となった。 指導会の開会式で、社長の武藤佳 資があいさつに立つと、会場に勢ぞろいした社員から一斉に声が上がった。
著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.296, pp.98-101, 2009-05

45日かかっていた携帯電話の試作用金型が45時間でできる」「アルバイトでも金型が作れる」──。 こんなうたい文句で、金型業界の注目株に上り詰めたインクス(東京都千代田区)が2月25日、民事再生法の適用を申請した。負債総額は約147億円に上った。
著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.326, pp.84-87, 2011-11

「今年5月の事業説明会で、2011年3月期も黒字だったと説明を受けたばかり。あまりに突然のことで驚いた」 運送会社のHOTTA(京都府宇治市)が9月29日に東京地方裁判所へ民事再生法の適用を申請した事実を知ったときの心境を、ある取引先はこう打ち明ける。 東京商工リサーチによると、HOTTAの11年3月期の売上高は38億2900万円、経常利益は5000万円。
著者
飯田 亮
出版者
日経BP社
雑誌
日経トップリーダー
巻号頁・発行日
no.313, pp.28-30, 2010-10

敗戦後に比べれば、今は天国みたいなもの。なかなか景気が良くならないとか、日本が滅亡だとか、のたまっているのは精神構造が非常に甘ったれている。 嘆いていたら、世の中渡っていけるのかい。笑いたくなるくらい情けないね。高齢社会? 人口減少? 自虐的に喜んで、どうするの。憂えることは本当に意味のないこと。憂えている暇があるならすぐ行動すればいい。