著者
梶山 耕成
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.308-309, 2006

液体の屈折率を測定する簡単な屈折計を製作した。光が屈折するときの光路を確かめることができること,また,光源装置を使わないことが特徴である。生徒実験に使用した結果,概ね好評であった。
著者
五十嵐 伊佐雄
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.57, no.2, pp.159-162, 2009

任天堂の家庭用ゲーム機「Wii」に付属しているWiiリモコンは,3軸加速度センサを内蔵し加速度を測定することができる。また測定したデータをBluetoothにより送信することが可能である。そこで,WiiリモコンとBluetoothアダプタ,PCを用いて加速度を測定,記録できるプログラムを作成し,物理実験への利用を検討した。プログラムの概要と実施した実験の結果を報告する。
著者
中福 千壽 進司 克巳 高橋 ゆい 足達 伸司 中城 満 濱谷 浩永
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.52, no.4, pp.305-310, 2004

中学1年生が小学校の5,6年生の理科で学習した物理的領域,化学的領域についてどのような意識を持っているのかを平成14年度と15年度にアンケート調査で調べた。アンケートは理科の各領域について面白かったかどうかや好き嫌いと自信度(理解度)及びそれぞれの理由について尋ねた。実験あるいは工作があった授業,楽しかった授業について好きと答えた生徒が多かった。また,好きと答えた授業については理解が出来たと考えていることが分った。
著者
種村 雅子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.31-39, 2003
被引用文献数
1

2002年9月6〜9日に中部大学で開催された日本物理学会2002年秋季大会において,9月7日に物理教育・物理学史分科会のシンポジウム「物理教育における実験の歴史と現状」が行われた。講演者は永平幸雄氏(大阪経法大),今江新成氏(元石川県立高校),川上晃氏(名張桔梗丘高校),江沢洋磯(学習院大理)であった。座長は前半が種村雅子(大阪教育大学),後半を岡本正志氏(京都教育大学)が務めた。
著者
霜田 光一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.6, pp.542-544, 2001-12-25 (Released:2017-02-10)
参考文献数
3
被引用文献数
1

インピーダンス整合はエネルギーの有効利用を考えるのに重要な概念である。そして電気回路だけでなく,力学系,音響,波動,光の反射などを理解するのにも必要である。これまで,インピーダンス整合条件を求めるには微分演算が必要であると思われて敬遠されていたきらいがあるが,微分を使わないでも,作図的に,幾何学的に,または代数的に求めることができ,それによって一層深い理解が得られる。ここでは簡単にするため,直流回路について述べる。
著者
霜田 光一
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.224, 2000-06-15 (Released:2017-02-10)
被引用文献数
1
著者
寺嶋 容明 横倉 直輝
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.66, no.3, pp.175-178, 2018-09-04 (Released:2018-10-01)
参考文献数
7
著者
小林 恒夫 高久 祐治
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.188-191, 1990-09-10 (Released:2017-02-10)

ラテックス球の水中でのブラウン運動を顕微鏡で観察することにより,アボガドロ定数を求める学生実験を行っているので,その概要を報告する。

1 0 0 0 OA 物理量の対数

著者
勝木 渥
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.38, no.4, pp.289-290, 1989-11-30 (Released:2017-02-10)

物理量を対数の引数として取ることは,必ずしも論理的におかしくはない。そのとき形式的に,log[物理量]=log[数値]+log[単位]と書ける。log[物理量]が物理量Aの逆数の積分として∫dA/A=log Aのような形で出てくるとき,定積分の上限値・下限値としては物理量Aそのものが取られるべきである。物理量Aの対数log Aは無次元の量と考えられるべきであるが,その指数を取ったとき(無次元量ではなく)次元を持った物理量Aになるという点で,単純な無次元量とは異なる。この点に留意しておきさえすれば,物理量の対数を取ることは何ら論理的破綻を生じない。物理学に現れる物理量の関数はすべて,その引数として物理量そのものを取るべきである。
著者
近藤 正夫
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.34, no.4, pp.215-219, 1986-12-10 (Released:2017-02-10)

『わかる』ためには,「原体験」と「積極的精神活動」が大事な二要素だと私は考えていますが,何故そうなるかの理由らしきものを3段階に分けておはなしさせていただきます.多分に独断的きらいがありますが,色々の反論をいただければ幸でございます.最後に実例のいくつかを時間調整のために付加するつもりです.
著者
石川 昌司
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.66, no.4, pp.289-290, 2018-12-06 (Released:2019-01-08)
参考文献数
7
被引用文献数
2

高校物理では,音波などの縦波を,縦波←→横波変換に基づく変位波で扱うことが多いが,そのことにより音の干渉などの問題では深刻な不都合を生じることがある。この問題の解決策として「縦ベクトル(仮称)」なる図法を工夫してみた。
著者
金長 正彦
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.191-194, 2020-09-10 (Released:2020-10-08)
参考文献数
6

物理教育の世界でも,実施した教育法の有効性等を比較研究する際に,(推測)統計学を利用している事例が散見されるようになってきた。氾濫する統計手法や様々な統計処理をブラックボックス的に実施してくれるソフトウェアの普及により,データの種類で変化する統計手法の適合制限を無視して,総当たり的に統計計算を実施し,都合の良い結果を示す不適切な統計手法を採用する危険性が増えている。その危険性を少しでも減らすために,統計学の入門を説明するとともに,統計手法の簡易的適用方法(適用アルゴリズム)を示す。
著者
佐久間 直也
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.71, no.1, pp.33-34, 2023-03-14 (Released:2023-03-30)
参考文献数
2
著者
岡本 正志
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.49, no.4, pp.388-391, 2001-09-20 (Released:2017-02-10)
参考文献数
19

19世紀の英国における心霊研究に多くの一流科学者が関わっていた。心霊現象に対して,懐疑的な立場から積極的に肯定するものまで様々であったが,心霊現象を科学的に研究しようとはしていた。しかし,実際にはトリックによって騙されていた。こうした状況を生み出す背景と個人的特徴とを分析し,今日への示唆や教訓を汲み取ろうとした。
著者
西村 秀雄
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3, pp.194-197, 1989-09-05 (Released:2017-02-10)

プトレマイオスの地球中心体系(いわゆる天動説)は,精度の良い,すぐれた宇宙体系であった。これには,今日から見て次の二つの理由があると考えられる。第一に,プトレマイオスの地球中心体系は,地球を座標の基準として実は太陽中心体系を書き換えたものとなっていること,第二に,プトレマイオスが採用した「エクァント」というメカニズムは,諸惑星の運動に関するケプラーの第二法則を近似するものとなっていること,である。本稿では,これらの点を明らかにし,あわせて,先に足立武氏が本誌第36巻第3号において提唱された「Ωポイント」がこのエクァントにあたることを示す。
著者
小林 秀幸 酒見 泰寛 柴田 利明
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.44, no.4, pp.385-388, 1996-12-05 (Released:2017-02-10)
参考文献数
15

物理学の様々な分野で応用されているイオントラップの原理を理解するために,円筒形の電極と矩形パルスの電圧を用いて簡易なPaulトラップを製作した。高電圧に帯電させた食塩水の液滴を空気中で捕獲し照明することによって微粒子の振舞を肉眼とビデオカメラで観察した。このイオントラップを用いた実験は,3年生の学生実験の課題となっている。