著者
上野彰 深海悟
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.495-496, 2014-03-11

Twitterには特定の興味や所属等によるクラスタが無数に存在する。だが、ユーザが自己の情報を記載する項目が少ないために、どのようなクラスタに属しているのかが見えづらくなっている。そこで、ユーザがどのようなクラスタに属するのかを推定することを行った。手法として、Twitterの機能であるリストの情報を利用してクラスタを抽出する。そして、フォロー・フォロワー関係からクラスタを評価し、クラスタに属さないであろうユーザを除くことで精度を高めた。本研究を用いれば、Twitterユーザに新たな繋がりのきっかけを提供できると考えている。また、特定の属性に興味のあるユーザ集合を検索できるので、マーケティングにも応用ができるのではないかと考える。
著者
岡田康 池田総一郎 川見昌春 原元司 廣瀬誠 金山典世
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.485-487, 2014-03-11

松江高専は,社会人を対象としたネットワーク管理者の育成を目的とした講座を例年展開しており,今年度は「nginx入門講座」を実施した.本プログラムの特徴は,本校と島根県((財)しまね産業振興財団)が共同で行った地域ニーズ調査の結果に基づいて,企業・学校・自治体のネットワーク管理者の育成を行なうものである.具体的には,基本設定のほか,リバースプロキシ・ロードバランサ・SSLについて教育内容とした.また,受講者に対し講義を行うだけでなく,自学自習に対応するためe-Learningによる講座コンテンツの公開や,ノートPCの貸与も行った.本発表では,実施カリキュラム,事業の活動内容について報告する.
著者
山岡香苗 岩井啓輔 田中秀磨 黒川恭一
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.623-624, 2014-03-11

近年,兵器割当問題に関してさまざまなアプローチによる解法が提案されている.兵器割当問題とは,敵国による複数攻撃に対して,自国の保有する武器を最適に割り当てる問題である.本稿では,時間の経過とともに,敵国の攻撃機と自国の武器の残存数,互いの距離による武器の射撃範囲や命中率など刻々と変化していくダイナミックな問題を取り扱う.この時, T機の攻撃機に対してW箇所に配置した武器を割り当てるT×W個のバイナリニューロンから成るホップフィールド型のニューラルネットワークを用いて,戦況に応じた武器の割当を決定するアルゴリズムを提案し,シミュレーションにより最適解を評価する.
著者
古賀祐太 横井健
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.137-138, 2014-03-11

オノマトペとは、擬音語・擬声語・擬態語の総称で、物事を感覚的 に伝えることが可能な言葉である。物事を表現する際にオノマトペ を使用することで、そのニュアンスを相手により分かりやすく伝える ことが出来る。またそれに加えて、動詞とその動作のニュアンスを 表現するオノマトペが韻を踏んでいる場合、文章全体の語呂が良くなり、 相手が伝えたい物事のニュアンスをより理解しやすくなると考える。 そこで本研究では、動詞とオノマトペの音の近さと、意味の近さに着目して、 それら両方が近いオノマトペと動詞を用いた文章を自動生成することを目的とする。
著者
松田将大 久代紀之 高原邦夫
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.579-580, 2014-03-11

本稿では真空ポンプの音響診断手法について説明する。 半導体製造装置に搭載される真空ポンプは、稼働率向上のために常時運転している。部品摩耗による故障のリスクを防ぐため、現在は定期メンテナンスを行っている。しかし、メンテナンス間隔は経験によって決定されたものであり、機器個体差の無視などの問題がある。 上記問題に対し、機器特徴に則した故障診断手法を開発することで、メンテナンスの最適化を行う。その際、診断材料として動作音に着目する。これは実フィールドにおいて音が診断指標として使われていることに起因する。 実験室・実フィールドでの動作音を解析した結果、二つの故障の特徴を発見した。結果を元に故障進行のモデル化を行い、簡易な精度検証を行った。
著者
似内勇太 奥野拓
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.561-562, 2014-03-11

現在,Web上には人名,地名,住所など様々なデータが文章中に含まれ公開されている.文章をLinked Data化する場合,文章中のリソースの特定作業とプロパティの選定作業が課題となる.本研究では,Linked Data化する対象を観光情報サイト内の文章と定め,固有表現抽出を用いて文章に含まれるリソースの抽出とプロパティの推薦を行う.機械学習の手法の一つであるCRFを用いて固有表現抽出を行うために,観光情報サイト内に含まれる店名やメニューなどの観光属性情報を定義し,観光情報サイト内の文章から教師データを作成する.また,抽出結果に付与される属性情報とプロパティを関連付け,プロパティの推薦を行う.
著者
磯康彦 時井真紀
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.869-871, 2014-03-11

現在公開されている数学学習用の電子教材には面白みや参加的要素が弱いといった問題点がある。そこで、この問題を解決するためにAR(拡張現実感)を使ったゲームブック型の学習教材を作成した。ゲーム性やストーリ性により面白みを、数学の問題を出し解答させることで参加的要素を与え、学習意欲を高めることができた。さらに、問題の解答により物語を分岐させることと、ARで情報を段階的に付与することで、個々人の能力に応じた学習ができた。
著者
小川康一 吉浦紀晃
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.505-506, 2014-03-11

東日本大震災では,Twitterなどのソーシャルメディアや有志による災害情報サイトなどが立ち上がり、人命救助や安否確認、救援物資の確保など、多くの活用方法が見出され,情報伝達手段としてのインターネットの可能性が明らかになった.しかし,一方でデマや流言などが蔓延し,情報が不足した人々を不安に陥れた.そこで,本研究では災害時に発生するデマや流言を抑制し,災害に重要な通信を優先するネットワーク運用手法について述べる.
著者
荒井克仁 松田浩一
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.673-675, 2014-03-11

歩行においてバランス機能は重要なものであり、安心して見ていられる歩行の見定めはリハビリテーション臨床の中でも重要なものである。安心して見ていられる歩行の判断は理学療法士の目視で定性的に行われているが、定量的な判断が求められている。 本研究では、安心して見ていられる歩行は下肢の動作が周期的に行われている歩行であると仮定し、下肢の動作が周期的に行われている歩行を安心度の高い歩行として定量的に測定する方法を検討する。安心度は3軸角速度センサを用いて歩行における踵部の角速度の周期性を相互相関で求める。提案手法が履物や歩き方といった個人差に対しても頑強な方法であることを示す。
著者
品田勇一 宮川大志 羽山徹彩
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.509-510, 2014-03-11

テレビ番組のダイジェクトはその内容を端的に伝えたり,視聴するかどうかの指標を与えたりするために有用であるものの,その作成には多くの労力や作成者の感性を要するため,その自動化が求められている.近年,テレビ番組を見ながら,実時間にその様子やコメントをTwitter投稿する人が増えてきた.そのような膨大なデータをもとに,テレビ番組の盛り上がりや要点を判断することができれば,我々はテレビ番組のダイジェクトを自動生成できると考えている.しかしながら,そのような観点でこれまでテレビ番組に関するTwitterを分析されておらず,利用可能かどうかも議論されてこなかった.そこで本発表ではテレビ番組のダイジェスト自動生成を実現するために,いくつかのテレビ番組に対しTwitter分析した結果について報告する.
著者
梶克彦 河口信夫
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.35-36, 2014-03-11

スマートフォンの普及と高度化に伴い,位置情報サービスの需要が高まっている.正確なレストラン検索や推薦を提供するためには,位置や営業時間などの店舗情報を計算機で処理可能な形式で記述しておく必要がある.しかし一部の店舗では,閉店時間が正確に定まっておらず,時刻形式で記述されていない場合がある.本研究では,閉店時間の定まっていないレストランを位置情報サービスで利用可能にするためのクラウドソーシングシステムを提案する.複数のユーザはレストランの閉店間際に訪れ,本システムを通じて店舗が開いていたか閉まっていたかを投稿する.蓄積された投稿情報は閉店時間の推定に用いられる.
著者
上野裕暉 桝井文人 柳等 平田洸介
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.627-629, 2014-03-11

カーリングが五輪正式種目となってから,日本は毎回出場を果たしてきた.しかし,近年ではアジアにおいても中国や韓国が急速に力をつけており,日本チームの相対的な競争力低下が危惧されている. この状況を改善するための方策のひとつとして,我々はICTを利活用してカーリング戦術面を支援するカーリングインフォマティクス構想を掲げ,その第一ステップとして試合情報を逐次的に収集・解析するポータブルデータベースシステムを開発・運用し,その有効性を確認してきた. 本発表では,このシステムに加えた新たな機能および改良点について報告し,従来手法との比較分析によってそれらの有効性について議論する.
著者
林啓吾 原直 阿部匡伸
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.459-460, 2014-03-11

ライフログとは,人間の行動をデジタルデータとして記録に残すことである.ライフログデータを用いて自分の行動を振り返ることを考える.例えば,現在広く普及しているSocial Networking Service(SNS)の過去の発言や写真を見返すことで,振り返りが可能であるが,それらに記録するのは自分の意志で記録したいと思ったことに限られてしまうという問題点がある.無意識に記録できるライフログデータの一つに,Global Positioning System (GPS) による位置情報データ(GPS データ)があげられる.本研究では,GPSデータから得られる滞在地の特徴量を利用し,振り返りたいと感じる「特別な日」を検索する方式を提案した.評価実験により,提案方式で「特別な日」が高い精度で検索可能であることが示された.
著者
下山雄大 小林亜樹
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.493-494, 2014-03-11

多くのユーザにツイートを届けるためには,ツイートの閲覧されやすい時間帯に投稿することが有効である.このため,特定のユーザについてツイート行動を観測し,それぞれの時間帯でのツイート閲覧確率を推定する手法を提案してきた.しかし,多数のユーザについての閲覧されやすい時間帯を統合して推定する手法は未開発であったため,本稿ではその手法について提案する.本手法では,各ユーザのツイート閲覧確率を基に,それぞれの時間帯でのツイートを閲覧するユーザ数の期待値を推定する.提案手法の効果を実験によって検証する.
著者
永渕幸雄 寺本泰大 岸寿春 小山高明 北爪秀雄
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.47-48, 2014-03-11

近年,NW仮想化技術を用いてDC間を跨がる論理L2NWを用いたDC間をVMライブマイグレーションが様々な用途に使われている.論理L2NWに接続されるVMとデフォルトゲートウェイ(DGW)が異なるDCに存在する場合,冗長経路になるトロンボーン現象が発生するため,各DCにDGWを設置し,VMは最寄りのDGW経由で外部NWと接続するトポロジが使われる.上記のトポロジにおいて,我々は,以前の研究で各ユーザ拠点のユーザ数が変化した場合に遅延とユーザセション数に基づいて最適な拠点へライブマイグレーションを行うことでNW内の全ユーザのユーザ平均遅延を削減する方式の提案を行い,その有効性を示している.ただし,以前の研究では,VMの転送がすぐに終わるものとして評価を行ったため,VM転送時間が与える影響調査が残課題であった.そこで本稿ではVM転送時間の影響を調査し報告する.
著者
佃勇平 須貝康雄
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.527-528, 2014-03-11

現在テーマパークでは優先搭乗券を配布することにより混雑緩和を行っている。先行研究では優先搭乗券の発券枚数については考慮されておらず,特定の条件を満たしていれば,何枚でも発券できていた。本研究ではテーマパークをマルチエージェントシステムでモデル化し,シミュレーションを行い,来場者の評価値が大きくなる優先搭乗券の発券枚数,発券の仕方について検討する。優先搭乗券の発券の仕方によっては,優先搭乗券なしの設定より結果が悪くなってしまうこともある。しかし,優先搭乗券の使用できる時間帯,時間帯あたりに使用できる枚数を調整し配布することにより,対象アトラクションの待ち時間を大幅に削減でき,混雑緩和することができる。
著者
澤菜々美 河辺隆司 山本倫也 渡辺富夫
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.257-258, 2014-03-11

近年、学習者の授業に対する積極性を高める取り組みが行われている。本研究では、挙手動作が学習者の積極的な授業参加につながると考え、授業参加のきっかけ作りを支援する挙手ロボットを開発している。このロボットは、学習者の意思に合わせて、元気よく手を挙げ、気軽に教師への意思表示を行うとともに、他の学習者に同調行動を提示して授業参加を促す。また、教師の発問の場面でも、見本となる挙手動作をロボットが行うことで、学習者が手を挙げやすくする。これにより、挙手の身体性を活かし、学習者と教師のインタラクションを深めることで、引き込みの度合いを高め、さらなる身体動作を引き出すことで積極的な授業参加の実現が期待される。
著者
八田圭斗 小野景子 熊野雅仁 木村昌弘
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.369-370, 2014-03-11

ソーシャルメディアにおける信頼ネットワークの成長を,その観測データを用いて予測する問題を考える.本研究では,バランス理論とステータス理論に基づき信頼リンクに関するユーザ3人のトライアド構造に着目する従来アプローチを拡張して,ユーザ間の信頼リンク媒介者の数が,そのユーザ間の信頼リンク生成に及ぼす影響を分析する.製品レビューサイトEpinionsの実データを用いた実験により,媒介者数に基づく信頼リンク予測法が,ユーザアクティビティの観測データのみを用いる手法よりも有効であることを実証する.また,ユーザ間に信頼リンクが生成される前後において,そのユーザ間の媒介者数に特徴的変化パターンが見られることを明らかにする.
著者
大野敬子 椎尾一郎
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.141-142, 2014-03-11

互いに知り合いである少人数グループが共同利用する資源へのアクセス管理手法として,SNS,とくにTwitterのようなマイクロブログ型情報共有システムが有効と考え,システムを実装した.ここでは,十数人の大学研究室メンバーが共同利用する研究室ドアをカードや暗証番号で解錠するシステムに,Twitterボット機能を組み込み,1年以上運用した.メンバーがドアを解錠すると,Twitterボットが本人を含めた研究室メンバー全員にそのことを発信する.アクセスされたことをメンバー相互が知ることで,セキュリティの強化とともに相互コミュニケーションが促進された.
著者
大野敬子 椎尾一郎
出版者
情報処理学会
雑誌
第76回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, no.1, pp.141-142, 2014-03-11

互いに知り合いである少人数グループが共同利用する資源へのアクセス管理手法として,SNS,とくにTwitterのようなマイクロブログ型情報共有システムが有効と考え,システムを実装した.ここでは,十数人の大学研究室メンバーが共同利用する研究室ドアをカードや暗証番号で解錠するシステムに,Twitterボット機能を組み込み,1年以上運用した.メンバーがドアを解錠すると,Twitterボットが本人を含めた研究室メンバー全員にそのことを発信する.アクセスされたことをメンバー相互が知ることで,セキュリティの強化とともに相互コミュニケーションが促進された.