著者
三觜 康弘 古川 修
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.45-50, 2012

日本国内において,二輪車は嗜好性の強い乗り物という位置付けである.しかし二輪車はエネルギ利用効率が比較的高く,コンパクトであるため,移動手段として魅力的である.二輪車を誰にとっても安全で便利な乗り物とするよう,二輪車用姿勢制御装置を考案し調査を行った.本報では装置の概説と得られる効果の予測を示す.
著者
近藤 崇之 山村 智弘 久家 伸友 ミュゲル ペレス 寸田 剛司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.167-172, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
9
被引用文献数
2

ステアリングエントロピ法は,優れた運転集中度計測手法であるが,実時間で計算できない課題があった.今回,実時間,かつ,実走行環境で計測可能な計算方法を考案した.運転行動データベースを用いたシミュレーション評価により,覚醒度低下やディストラクション等に起因する運転集中度低下状態の検出の可能性を検証した.
著者
三觜 康弘 古川 修
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.1, pp.45-50, 2012 (Released:2012-04-16)
参考文献数
5
被引用文献数
1

日本国内において,二輪車は嗜好性の強い乗り物という位置付けである.しかし二輪車はエネルギ利用効率が比較的高く,コンパクトであるため,移動手段として魅力的である.二輪車を誰にとっても安全で便利な乗り物とするよう,二輪車用姿勢制御装置を考案し調査を行った.本報では装置の概説と得られる効果の予測を示す.
著者
判田 圭 箕輪 和也 山口 茂博
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.4, pp.839-844, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
10

燃料電池2輪車用の水素充填方法は,業界団体で検討を進めている.インフラのコストダウンのため,4輪と2輪は水素ステーションを共用したい.しかし2輪は,タンク内容量が4輪の数分の1しかなく,技術的に共用できる見込みが無かった.MC-Formula 方式を応用した新しい方法を開発し,4輪とステーションを共用する見通しができた.
著者
西尾 典晃 阿部 祐也 端無 憲 青地 高伸 佐々木 望 中田 浩一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.15-20, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
3

我々は,接地電極方向の影響をキャンセルする技術として,既存の接地電極溶接技術を流用し,SCVの様な板平面によって流速方向を制御する技術に着目し,混合気流れを制御できる誘導板をプラグハウジング端面に設置することで,接地電極向き最悪条件においても適切な流れを作り出し着火性を確保できる技術を開発した.
著者
常見 祐介 河内 毅
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.789-793, 2020 (Released:2020-08-28)
参考文献数
8

自動車車体において軽量化と剛性の両立が一つの課題である。しかし、剛性対策を行うべき場所を特定することは容易ではない。そこで、新たに空間のひずみに着目した 剛性対策箇所探索手法を開発した。本手法を自動車車体のCAEモデルに適用し、対策箇所の同定と車体剛性の向上を確認した.
著者
森田 祐介 古屋 友和 田村 総 平尾 章成
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.944-949, 2020 (Released:2020-09-30)
参考文献数
8

人の認知に関わる複数のリソース(視角/聴覚/言語/空間、等)を分散させることで負荷を低減させるHMIの実現を目指す。本研究では想定タスクについて従来の手動操作及び音声操作と、視線・音声を用いたマルチモーダル操作のワークロード評価を比較し、負荷低減への効果を明らかにする。
著者
中野 道王 稲毛 基大 高澤 悟
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.43-48, 2019 (Released:2019-01-26)
参考文献数
13

本研究ではSI燃焼における排ガス成分を,飛行時間型質量分析計(TOFMS)を備えた包括的2次元ガスクロマトグラフ(GC×GC)を用いて分析した.燃料には,分子構造の異なる飽和炭化水素を用いた.分析の結果,排出された燃焼生成物は燃料の分子構造の影響を強く受けることを確認した.
著者
樫山 武士 梶田 勝也
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.1407-1412, 2012

電着塗装のシミュレーションにおいて、電着槽、および車体全体を正確にモデル化し、電着槽内での車体移動を考慮した電着塗装膜厚の解析を行なった。この手法により、塗装設備の差による塗装膜厚への影響の解析が可能となった。同時に、車体全体に付着する塗料の総量を予測することが可能となった。
著者
高原 章央 渡邊 亮
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.48-53, 2018 (Released:2018-01-25)
参考文献数
11

本稿では,EVへの買換えとVehicle to Home(V2H)の導入を経済性の観点から評価する.V2HはEVから家庭に電気を供給するシステムである.経済性の評価にはEV搭載LiBの動的モデルを用いる.また,検証の効率性を考慮し,LiBモデルを用いてEV運用に関するデータベースを構築し,任意の運用条件に対して必要なデータを選択する手法を提案する.
著者
長島 朗子 高橋 裕公 浅沼 宏幸 鈴木 孝之 大橋 一樹 森 史江
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.60-65, 2018 (Released:2018-01-25)
参考文献数
6

歩行者保護において,これまで歩行者の体格差が傷害値に与える影響については研究がおこなわれてきたが,体型差についての研究はおこなわれていない.そこで,肥満体型モデルを作成し,同一身長の標準体型モデルとの比較により傷害値への影響を調べた.また,車体形状や歩行者の体重の影響についても検討した.
著者
金井 昌二 垂沢 千秋 藤原 信幸
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.381-386, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
11

自動車用エンジン用ピストンの摩擦力を低減する為に,さまざまな表面性状や表面処理を検討してきた.その結果,摩擦力低減のためにピストンのスカートの表面粗さを細かくすることが最も有効であることを確かめ,そのフリクション低減効果は約15%であった.そこで,量産化が可能な新しい表面処理技術を開発し,その効果を確認した.
著者
久保田 正人 徳田 茂史 谷口 真 野口 泰
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.505-510, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
8
被引用文献数
1

熱や濃度系性能を目的関数にできるCFD逆解析技術を新たに開発した.独自開発手法にスカラー輸送の定式化を加え解法を改良することにより,定常/非定常を問わず熱伝達量や成分流量などの性能に対する表面形状変更感度分布の算出を可能にした.エンジン吸気系ガス分配性能向上などの実機部品で設計への有効性を実証した.
著者
伊能 寛 深尾 隆則 戸塚 誠司 岡藤 勇希
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.46, no.2, pp.443-448, 2015 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5

オプティカル・フローを利用したライントレース方略について,モデリングおよび数値シミュレーションを進めてきた結果,オプティカル・フローは自己運動知覚に有用な変数である可能性が示された.本研究では非線形制御手法を適用し,オプティカル・フロー・モデルに基づいた操舵制御システムについて開発したので報告する.
著者
金子 哲也 原口 哲之理 景山 一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.796-801, 2019 (Released:2019-05-24)
参考文献数
16

旋回時に内傾斜(リーン)機構を有するパーソナルモビリティビークル(PMV)のタイヤ転舵とアクティブ傾斜を同時に伴う車両運動に関する解析は未検討課題が多い.本報では多自由度運動モデルを用いたシミュレーションにより,急操作に対するPMVの車両運動応答解析とその性能向上手法の提案について述べる.
著者
禹 ハンウル 間所 洋和 佐藤 和人 田村 雄介 山下 淳 淺間 一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.304-309, 2020 (Released:2020-02-13)
参考文献数
18

近年,自動運転の開発が世界的に進んでおり,技術の完成も近づいている.しかし,その途中段階として,人が運転する車と自動運転車が混在する環境が想定される.本研究では,自動運転車の後ろを追従する運転者を推定の対象とし,車両挙動から運転者の操作特性を時系列で推定する手法の構築に取り組む.
著者
面田 雄一 岩城 亮 安部 原也 小川 伯文
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.353-359, 2020 (Released:2020-02-13)
参考文献数
9

本研究では,熟練や若年などの運転者属性(技量差)と潜在的な衝突リスクに備えた走行方法との関係を明らかにするために,自転車追い抜きシーンに着目した走行実験を実施した.本稿では,交通環境要因として駐車車両を配置した条件や自転車がふらつき走行する条件で,自転車に対する潜在的な衝突リスクを分析した.
著者
田中 康裕 高木 徹 浦川 敏倫 太田 悠太 タン ドンジャオ
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.50, no.2, pp.585-590, 2019 (Released:2019-03-25)
参考文献数
7

生産ロボットの減速機が故障すると生産ラインが長時間停止し、会社へのインパクトが大きい。これを防ぐため、減速機のセンサ値に対して閾値を用いて異常診断する方法がある。しかし誤報が多く発生するため、現場での運用が難しいという課題があった。本報告では、現場での運用できる減速機の故障予知について報告する。
著者
堀 司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.641-647, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
11
被引用文献数
5

現在,ガソリン機関の高効率化のために超希薄燃焼が検討されている.その実現には希薄混合気を高流動中で安定して点火させる必要がある.本研究では超希薄燃焼での点火挙動を予測するため,放電経路伸長,再放電挙動,火炎核成長などを考慮した火花点火モデルを開発した.さらに,定容容器やエンジン実験を対象とした計算を実施し,計算精度を検証した.
著者
笠原 太郎 渡部 光 池田 太一 吉越 洋志
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.286-291, 2020 (Released:2020-02-13)
参考文献数
11

マイクロホンで捉えたエンジン放射音から、ノッキング音と筒内圧を推定する深層学習モデルを開発した。深層学習モデルはエンジン放射音と筒内圧から、ノッキング音を抽出するマスクと、抽出したノッキング音を推定筒内圧へ変換する周波数応答を獲得する。本稿ではこのモデルを応用したノッキング検知手法を提案する。