著者
篠崎 勇二 川島 久宜 石間 経章 松村 修二 津田 康裕 不破 健雄
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.43, no.2, pp.293-298, 2012

環境対応車の需要が急激に高まる中、排気系による燃費向上や排ガス浄化などの技術向上が期待されている。今回それらの性能に大きく関わるエキゾーストマニホールド内の流れを理解するため、常温非定常流を発生させ熱線風速計及びレーザー計測を行い流れの特性を明らかにする。本実験により、排気集合部の流れが計測できた。
著者
木本 裕輔 小橋 好充 加藤 聰
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.817-822, 2014 (Released:2018-01-25)
参考文献数
18

バイオマスから生成可能なエタノールをガソリンに混合する場合,その共沸現象や蒸発潜熱が蒸発挙動に大きく影響する.本研究ではこれらの影響を再現可能な液滴蒸発モデルを構築し,単一液滴を用いた実験値との比較からその妥当性を評価した.さらに,このモデルをKIVA3V に組み込み蒸発噴霧の挙動を解析した.
著者
金子 豊治 山下 実 大堀 正衛 村上 元一
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.837-841, 2009 (Released:2010-07-26)
参考文献数
1
被引用文献数
1

Euro5によるPM規制及び欧州CO2 140g/kmに対応するため、世界に類を見ない低S.Ash(硫酸灰分)で低燃費なディーゼルエンジンオイルDL-1/C2 0W-30を開発した。高信頼性、低S.Ash、低燃費を高次元で実現し、排ガス後処理装置のDPFに対応しながら、B1 5W-30と比較して車両燃費向上率で2%、CO2削減で3g/kmを達成した。
著者
澤田 正英 相知 正人
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.283-288, 2009

著者らは、追突された際に乗員の頭部と胴体の相対的な動きを抑える独自コンセプトシートの開発を実施して来た。今回アクティブヘッドレストの開発では従来の考えを更に進化させ、様々な体格や乗車位置・姿勢にも配慮した。ダミーを用いた社内試験では頚部傷害指標を低減した。市場でのむち打ち傷害発生の低減が期待できる。
著者
矢元 雄介 本田 知己 宇佐美 初彦 三原 雄司
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.2, pp.199-204, 2018 (Released:2018-03-27)
参考文献数
7

エンジンしゅう動部品の表面改質方法の耐焼付性は十分に評価されていない.本研究では新しい表面改質法を用いた試験片の摩擦特性と耐焼付き性を評価した.その結果,新たな表面改質をした試験片は低摩擦性と耐焼付き性が向上した.スズをショットピーニングして母材に処理すると,MoS2と母材との接合強度が向上した.
著者
松下 詩穂 五十嵐 智貴 杉山 央 平尾 章成 美記 陽之介
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.451-456, 2017

近年,パドルシフトの採用が増えてきており,幅広いユーザーにとって使い易いパドルシフト開発が必要である.本論文において,パドルシフトの機能展開を行い人間工学的要因を特定した.操作性要因としてレイアウト要件を,操作感要因としてFS特性要件を設定し,要件を満たす試作品の操作性と操作感が良いことを確認した.
著者
加藤 春哉 安藤 郁男 大島 康嗣 土田 康隆 須貝 真也 古田 秀樹 熊田 拓郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.593-598, 2018 (Released:2018-05-25)
参考文献数
5

2017年に次世代ラグジュアリーハイブリッドクーペ車が発表され、新開発のマルチステージハイブリッドシステムが採用された。新システムは、動力性能や環境性能、ドライバビリティを向上させるため、従来システムに変速機構を設置した構成をとる。新システムの特徴と、採用に向け開発した制御技術について説明する。
著者
宮本 勝彦 棚田 浩 山下 正行 田辺 健
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.39, no.4, pp.65-71, 2008

北米アウトランダーに適用したSULEV対応技術をベースに,(1)HC-trap触媒と2ndエアの特徴とそれぞれの最適化について (2)HC-trap触媒制御の要件として,温度上昇履歴や空気付加のタイミング最適化 (3)HC-trap排ガス低減制御として空気供給手法の効果とドラビリの両立 (4)継続改善による排ガス低減を紹介する。
著者
篠原 一彰 駒場 智美 橋本 克彦 伊藤 文人 岡田 恵 石田 時也 横山 秀之 松本 昭憲
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.45, no.6, pp.1105-1110, 2014 (Released:2018-01-25)
参考文献数
24

過去17.5年間に,運転中に意識障害発作を発症し当院に救急搬送された203例について検討した.車両の内訳は四輪車165例(四輪車運転手の3.6%),二輪車38例(二輪車運転手の1.1%)で,発作の原因としてはてんかん発作77例,脳血管障害62例などであった.運転中の意識障害発作は稀ではなく,自動運転技術開発の意義は大きい.
著者
山田 大介 久代 育生 村岸 裕治
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.459-465, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
10
被引用文献数
2

操舵系の減衰や摩擦,さらにタイヤのコーナリングパワーは,車両運動を介して操舵トルクの静特性および動特性に影響を与える.シミュレータを用い,操舵トルクの特性が人間-自動車系に与える影響を検討した結果,定常旋回やコーナリング時等の操縦安定性や操舵動作の再現性に違いが現れることが明らかになった.
著者
桑島 正倫 大河原 誠治 都築 雅人 山口 正晃 松野 繁洋
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.787-791, 2009-06-16
参考文献数
3

ディーゼル車から排出されるPMとNOxの同時低減用に独自のDPNR触媒を開発してきた。PMは従来の重量規制に加えて新規に排出個数も規制されるため粒子数低減技術の確立が急務であった。本研究では触媒細孔構造とPM粒子捕集との関係を明確にし、細孔径20μm以上の従来コージェライト基材でもコート材の制御でPM粒子数規制に対応可能とした。
著者
山門 誠 長塚 敬一郎 高橋 絢也
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.6, pp.1383-1390, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5

「横加加速度を速度で除した値に比例したヨーモーメント」を加える制御則(M+/V)を新たに提案し,2輪モデルを用いて解析を行った結果,制御の主成分は,「横すべり角によるヨーモーメント成分」の位相進み/遅れで表現でき,外乱の影響を小さくするメカニズムが形成され,安定性が改善できることを確認した.
著者
佐藤 誠一 平賀 直樹 高橋 絢也 山門 誠 梅津 大輔
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.1101-1106, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
5

横加加速度に基づくヨーモーメント制御であるMoment Plus(M+)のレーンチェンジ操作に対する効果を実車試験により評価した.ドライ路および圧雪路にて複数のドライバによるレーンチェンジ試験を行った結果,ドライバによってM+有無の効果にばらつきがあるものの,レーンチェンジタスク成功率が向上する傾向が見られた.
著者
高橋 絢也 山門 誠 長塚 敬一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.6, pp.1337-1342, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
5
被引用文献数
1

横加加速度に基づくヨーモーメント制御であるMoment Plus(M+)のレーンチェンジ操作に対する効果を検討した.操舵速度とヨー加速度の線形性を操作性の指標とし,評価した結果,横加加速度に基づいた加減速制御(G-Vectoring Control)に,更にM+を加えることで,操舵速度に対するヨー加速度の線形性が向上し,操作負荷軽減効果が期待できることを確認した.
著者
山門 誠 長塚 敬一郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.491-497, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
11
被引用文献数
1

車両の横加加速度に基づいて加減速するG-VectoringControl(GVC)の指令値のうち,加速指令が発生し,かつドライバのアクセル操作が無いときに,旋回逆方向のヨーモーメントを加え車両を安定化する新たな制御則を見出した.GVC・ESC(Electric Stability Control)との連係制御を構築し圧雪路で評価した結果を報告する.
著者
小出 怜央 川辺 喜裕 中島 恵一 桐山 和博
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.505-510, 2013 (Released:2018-01-25)
参考文献数
4

シンプルなリンク構成と,ロアリンクに独自のコネクティングブッシュ機構を有する新型マルチリンクリヤサスペンションを開発し,操縦安定性と乗り心地性能を高い次元で両立した.また,リンク配置の工夫や部品点数の削減により,軽量化とコンパクトなサスペンションレイアウトも実現した.
著者
吉田 裕平 西上 諒太 川端 裕二 表 洪志 松村 恵理子 千田 二郎
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.691-696, 2016 (Released:2018-01-29)
参考文献数
10

ディーゼル機関の更なる高効率化かつ低エミッション化が求められている.本研究ではEGRガスを燃料に溶解させ,気体の析出効果によって噴霧の微粒化を改善する手法の確立を目的とする.また,噴霧内のEGRガスが直接燃焼に寄与することでNOxの大幅な低減効果が期待できる.本報ではCO2の溶解が噴霧特性に与える影響を把握した.
著者
今西 裕人 西口 慎吾
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.45, no.5, pp.841-845, 2014 (Released:2018-01-25)
参考文献数
5

電動車両用モータの信頼性向上を目的として,直接温度の計測が困難な,磁石温度の推定技術を開発している.本報告では,熱解析モデルのリアルタイム計算に基づく磁石温度推定技術,熱解析モデルに対するオブザーバ補償の有効性,及び磁石温度推定に適したオブザーバの設計方法について報告する.
著者
松井 靖浩 高橋 国夫 西本 雄俊 水野 幸治 一杉 正仁 中根 大祐 和波 真吾
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集
巻号頁・発行日
vol.41, no.5, pp.1017-1022, 2010

歩行者が車両に衝突される際の胸部傷害が発生する要因を解析している.ボンネット車と1BOX車について,車対歩行者の有限要素解析を実施し,車体の形状や構造と,歩行者の挙動や胸郭の変形・応力との関係を調べた.また,頭部インパクタを用いた衝撃試験シミュレーションから胸部傷害評価の可能性も調査した.