著者
兼松 祥央 三上 浩司 近藤 邦雄 金子 満
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.66-72, 2010 (Released:2010-07-13)
参考文献数
9
被引用文献数
2 2

3DCG映像制作においてライティング(照明)は、作品の印象を決め、できを大きく左右する非常に重要な要素である。よってライティングは単純にライトを置くだけではなく、ディレクターの意図に基づいてしっかりと設計を行うことが重要である。そこで本研究では従来ディレクターの頭の中で感性的に行われていた照明設計を支援し、プレプロダクション段階において効率的にライティングシミュレーションを可能とするために、映像の演出を支援する「ライティングスクラップブック」とライティングを容易に行うための「ライトセット」を提案することを目的とする。これらを用いて映像制作の実証実験を行った結果、提案システムを用いることにより、作業時間が短縮でき、ライティングによる効率的な演出シミュレーションが可能になった。
著者
吉田 勝久 藤本 忠博 原美 オサマ 千葉 則茂
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.2, pp.73-84, 2010 (Released:2010-07-13)
参考文献数
8

本論文では,物体形状を3次元点群として効率的に管理するLDI(Layered Depth Image)を利用した半透明物体の効率的な表示法について提案する.本手法では,α値を持つ3次元点群で表現された半透明物体に対して,異なる基準視点による複数のLDIを用いた点群の分割登録を行うことにより,単一のLDIの場合に生じる3次元空間上の位置によるサンプリング密度の疎密の問題を改善する.また,複数のLDIに対してマクミランの順序付けアルゴリズムを導入することで,高品質な任意視点画像を効率的に生成する.具体的な3次元点群としてボクセルモデルを用い,複雑な形状を持つボクセルモデルに本手法を適用した実験により,その有効性が確認できた.
著者
高橋 淳也 照井 良平
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.85-92, 2010 (Released:2010-10-01)
参考文献数
16
被引用文献数
1

本論文では,色がもたらす感情効果を利用し,閲覧者に意図した感情を想起させる映像作品の制作手法の指針を与える.感情効果として”癒し”という印象に着目し,“癒し”の感情効果をもたらす色の調査を実施し,“癒し”の効果を持つ,映像作成をおこなった.映像作品を被験者に提示することにより,”癒し”の感情効果をもたらす色を用いた映像作品からも,“癒し”を感じるという結果が得られた.以上のような“癒し”を感じさせる映像作品は,病院の待合室のBGVとして,また,アロマ・セラビーなどの広告としての応用が考えられる.
著者
阿部 雅樹 渡辺 大地
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.3, pp.93-101, 2010 (Released:2010-10-01)
参考文献数
18
被引用文献数
2

近年、アクションや格闘を主題としたアニメーションやビデオゲーム等の創作コンテンツ上では、エネルギーの塊が強く発光、形状変形を伴いながら特定の目標地点へ移動するといった現象を攻撃方法の1つや特殊効果として用いる事が多い。本研究は、3次元のビデオゲーム等のインタラクティブな創作コンテンツ内における新たなエネルギー波表現方法を提案する。本手法はボリュームレンダリング手法の1つであるレイキャスティング法と基本的な概念は同様である。線積分式となる関数を用いてエネルギー波の3次元分布状況を規定することで、ボリュームデータ生成処理を省くことを可能とした。更に積分計算にGPGPUを使用することで、描画処理速度の向上を図った。このことにより、エネルギー波の光の強さを正確に表現しつつ、エネルギー波の形状変形をリアルタイムで実現した。
著者
Katsutsugu MATSUYAMA Makoto OKAMOTO
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.3, pp.130-142, 2009 (Released:2009-10-09)
参考文献数
23
被引用文献数
1 2

This paper describes the research and development of a new tool for visualizing world maps. The developers anticipate this tool will provide a better grasp of structures and enable an improved understanding of features from multiple viewpoints. The following needs were identified on the basis of interviews with subjects who are likely users of map software: overhead views and true-to-life views; side-by-side comparison of arbitrarily selected locations; and context awareness. The software was designed to satisfy these requirements by incorporating a new algorithm, resulting in a package with distinctly different characteristics from those that are browsed in a directly geometric fashion. In this paper, we propose a viewing system that allows the user to switch seamlessly between different geographical projections and a multi-focus view displaying method by parameter adjustment and split screen. The effectiveness of this approach is validated in a survey of subjects using this mapping software.
著者
浦 正広 山田 雅之 遠藤 守 宮崎 慎也 安田 孝美
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.143-150, 2009 (Released:2010-01-13)
参考文献数
9

バルーンアートは,バルーンにより動物などの形状を制作するアート技法である.1本,もしくは,複数本のバルーンをひねることにより,様々な形状が生成できる.バルーンアートの造形はシンプルであるが,想定された完成形状から制作手順を推測することは容易ではない.そこで,本研究では,バルーンアートのための構造解析手法と難易度評価手法を提案する.1本のバルーンにより制作されるバルーンアートの完成形状をグラフで表現すると一筆書きができることから,グラフからオイラー経路を求め,その経路に基づき制作手順を導出する.また,1つのバルーンアートに対し,一般に複数の制作手順が存在するため,制作過程におけるバルーンの変形操作の難しさを定量的に評価し,導出される制作手順の難易度を比較する.実際のバルーンアート作品に提案手法を適用することで,その有効性を確認する.
著者
尼岡 利崇 Hamid Laga 齋藤 豪 中嶋 正之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.4, pp.151-159, 2009 (Released:2010-01-13)
参考文献数
13

3次元形状測定により観客の身体形状、動作を実時間で測定しインタラクティブアートのコンテンツとするCollective Bodyを提案する。本作品は、観客の身体形状から生成した3次元モデルに観客の身体動作によって実時間で特殊視覚効果を与える作品である。本作品では、グラフィックスと特殊視覚効果をそれぞれ2種類ずつ実装した。3次元モデルは、パーティクルの集合体で表現し、特殊視覚効果は生命活動をモチーフとしパーティクルそれぞれに運動方程式を与え独自に挙動させることで表現した。ユーザーは、自分自身の身体形状、動作から生成された3次元モデルを自由視点で鑑賞することにより、本作品を通し新しいインタラクティブ体験が出来ると共に新しい視点で自身の身体を捉えることが可能となる。
著者
徳山 喜政 今野 晃市 曽根 順治 Janaka Rajapakse R.P.C.
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1-9, 2010 (Released:2010-04-30)
参考文献数
18

CGアニメーションでは,人物や動物などのキャラクターの形状モデルが重要である.これらの形状を複数枚のBazier, B-splineやNURBSなどのパラメトリック曲面で表現する場合,曲面同士を滑らかに接続するのは困難であり,複雑な処理を必要とする.この問題を解決するために,近年細分割局面(Subdivision Surfaces)がよく利用されている.しかし,デザイナーが直観的にモデリングすることができる効率的なモデリング手法の確立は依然として大きな課題である.一方,複雑な自由曲面形状を設計するための手法として,曲面の境界曲線を入力して曲面メッシュを生成し,境界で囲まれた領域をGregoryパッチで内挿する手法がある.このような手法は,曲線メッシュを直接修正することで,意図する形状を得ることができるため,細分割曲面を利用する方法と比較して,直観的な形状変形を行うことができるという利点がある.本研究では, Catmull-Clark細分割曲面とGregoryパッチ両方の特徴を生かすために,ポリゴンメッシュから同一位相をもつ曲線メッシュをCatmull-Clark細分割法則に基づいて生成し,生成された曲線メッシュを直接変形し,変形された曲線メッシュ形状をポリゴンメッシュへ反映させるような局所変形手法を提案する.本手法は,曲線メッシュ上の頂点や稜線に変形を施した場合,その頂点や稜線につながっている曲面形状しか変形されないのが特徴である.また,曲線メッシュ上の任意の範囲を指定し,指定した範囲外の曲面との連続性を保ちつつ,範囲内の曲面を自由に変形することも可能である.曲線メッシュ上の変形をポリゴンメッシュへ反映させることで,ポリゴンメッシュで行いにくい局所変形や直観的な変形が実現できる.
著者
内平 博貴 宮下 芳明
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.10-19, 2010 (Released:2010-04-30)
参考文献数
29

本稿では,電子楽器であるサンプラーのメタファを取り入れることによる書道の新しい表現手法を提案する.目的は描画ツールで困難であった筆のかすれなどの表現を容易にすることと,楽器としてのサンプラーのメタファを取り入れることにより書道の新しい表現方法を提案することである.本システムはモデルとする書をマウスポインタでなぞることによってスキャニングし,描画画面でサンプル群を出力することにより描画を行う.本研究はさらにミキサーやエンベロープ・ジェネレータといった機能を導入し,出力画像の編集を行えるように改良している.また,サンプリング元を参照し閲覧できる機能を設け,サンプリング楽曲のように鑑賞時に参照元を発見する喜びを書に付与することで,さらに新しい表現,鑑賞スタイルを提案する.
著者
小坂 崇之
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.57-65, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
24
被引用文献数
1 4

本稿では,全方位の風の記録と再生を可能としたWindStageを提案する.現在,市販されている風向風速計は風見鶏に代表されるように風向に関して出力は常に一方向のみである.そこで我々は多方向からの風情報を同時に計測することのできるWindCameraと多方向からの風を呈示するWindDisplayを開発した.本稿では,その二つを統合したWindStageについて述べる.またWindStageを用いた応用コンテンツについて述べる.
著者
松本 遥子 堤 孝広 寺澤 玲緒 宮田 直貴 藪 慎一郎 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.66-73, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
13

本稿では,ウェアラブル楽器の一環として,あるいはウェアラブルコンピューティング技術のファッション応用に対する具体的実現としての「着るピアノ」について,導電性布素材を用いた新しいアーキテクチャを提案する.提案するアーキテクチャでは「服としての一体感を演出するために,なるべく布素材を用いる」「機能分化により軽量化を図る」「意図しないシーンで音が出ることを防ぐ」「鍵盤レイアウトの自由度を向上させる」の特徴を有し,衣服としての着心地,着るピアノとしての操作性,デザインの自由度などについて大幅な改善を実現したものである.本提案は,「着るピアノ」の改良,ということのみならず,ウェアラブル基盤としての導電性布素材の新しい利用方法を模索するものとの位置づけも可能である.
著者
秋田 純一 森脇 裕之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.74-80, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
6

近年,その豊かな表現力や高い演出効果から,広報告知や広告媒体として大型のディスプレイを見かける機会が多くなった.しかし,建築物に取り付けるタイプの大型ディスプレイの場合は予算的・作業工程面の制約が多く,従来では,単発的なイベントや,変則的な形状では採用を見送られるケースも多く見受けられる.また,クリスマス時期のイルミネーションに用いられるライン状に並んだ光源の点滅制御では,限定的な点滅パターンを上回るような表現効果を得ることが難しい.本稿では,このようなニーズをふまえ,簡単な構成で自由に画素を配置し,規模の大きい画面を構築できる汎用性の高いディスプレイシステムGuerrila Displayの設計について述べる.このような自由度の高いシステムにより,大型映像によるダイナミックな空間演出がより身近なものになるばかりでなく,従来は実現が困難であった曲面や不定形な形状物への設置なども容易になり,飛躍的に演出表現の幅が拡がることが期待できる.
著者
野田 貴彦 野村 健太郎 小室 直之 鄭 韜 楊 深 宮田 一乘
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.81-89, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
13

本論文では,カクテルのアナロジを用いることにより風景画像を作成するシステムを提案する.このシステムではカクテルの材料を風景の要素とし,それらをシェーカで混ぜる事で風景を作成する事が出来る.作成される風景画像はシェーカを振ることでリアルタイムに変化し,体験者は風景画像を作成している感覚を持つことが出来る.また,風景の要素の組み合わせで,出来上がる風景画像は異なってくる.これにより,体験者はオリジナルの風景画像を作成する事ができる.
著者
尼岡 利崇 齋藤 豪 中嶋 正之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.90-99, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

本論文では、色空間と2次元視覚情報を融合し3次元コンピュータグラフィックス(以後3次元CGとする)を生成する手法について提案し、その手法を用いた2つのインタラクティブアート作品+1D,NeoCubismを制作した。画素が持つ明度により新たな次元を与える事で2次元映像を3次元化した。これにより、色空間を俯瞰する視点(以後概念的視点とする)が生まれ、我々の視点(以後物理的視点とする)と概念的視点の両方を持つ3次元CGを生成出来た。+1Dでは、提案手法と実時間映像を組み合わせることで、観客は自身の身体形状および動作によって色空間を体験することが可能となった。NeoCubismでは、提案手法から得られる概念的視点と多視点の概念を発展させ、4台のカメラを用いた多視点実時間映像から単一の3次元CGを生成した。これにより、物理的多視点に概念的視点が加わり、新たな多視点映像作品として日常には無い視覚体験を観客に与えることが可能となった。
著者
高橋 里奈 若林 尚樹
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.100-107, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
5

本研究では,新江ノ島水族館と共同で研究開発した展示コンテンツを題材に,シミュレーションコンテンツの可能性とその操作性のデザインについて提案する.海の生態系を擬似的に再現した水族館の展示水槽と,海をシミュレーションした展示コンテンツを組み合わせて相互に利用することで,展示水槽を見ているだけでは気づかない新たな発見や体験をすることができると考えられる.本論文では,海の中をシミュレーションするための技術の検討及び,コンテンツの設計,操作性のデザイン,ユーザインターフェイス,コンテンツの設置環境に関して報告する.
著者
内田 悠美子 伊藤 貴之
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.2, pp.108-119, 2009 (Released:2009-08-12)
参考文献数
25
被引用文献数
2 1

本論文では, 対話的な詳細度制御によって大規模時系列データの可視化を実現する一手法を提案する.本手法では時系列データを表す折れ線グラフをクラスタリングし, 各クラスタの中心に近いグラフのみを表示する.これにより, グラフの表示本数を低減することで表示結果の煩雑さを抑え, かつデータ全体の特徴を逃さない表示を実現する.また本手法は, 詳細度制御後の可視化結果画面から, ユーザが着目したグラフをインタラクティブに選択するための, ユーザインタフェースを併せ持つ.これを用いることでユーザは, 選択したグラフと同じクラスタ内にあるグラフを表示させることができる.よって, ユーザが着目した特徴をもつデータについて, 対話的に詳細度を再制御できる.著者らは, 日本全国の気温データに提案手法を適用し可視化を試みた.本論文では, 詳細度制御とグラフ選択のインタフェースの利用により気象現象を解析した例を紹介する.
著者
武田 祐樹 坂口 嘉之 田中 弘美
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.132-143, 2008 (Released:2009-01-14)
参考文献数
18
被引用文献数
2 1

織物の異方性反射特性を表現するためには,任意の入射方向の入射光に対する任意の視方向への反射光の比率を表す双方向反射分布関数(BRDF) が必要である.本論文では,光沢のあるシルクライク織物を対象とし,繊維の断面形状と織構造の違いにより織物の光沢感に相違が現れることに着眼し,入射方向を固定し反射光の分布を多視点観測した,少数視点画像に基づいた効率的なBRDF の自動生成法を提案する.まず,無彩色(黒色)の織物表面に対し入射方向を鉛直方向に固定し,織構造の直交二軸性に基づいて選択された1/8 球の視点範囲内で,少数の多視点画像を獲得し鏡面反射光の分布を観測する.獲得した観測画像データを用いて基準異方性反射分布と呼ぶ基準鏡面反射モデルを生成する.次に,入射方向を変化させた場合の基準異方性反射分布の変化を多視点から観測し,獲得した多視点画像から,光の反射と屈折を表すフレネル効果を考慮した反射光解析により,直交二軸性の異方性反射特性を抽出する.得られた特性に基づき,基準異方性反射分布から高精度のBRDF を生成する.生成したBRDF を用いて異方性反射レンダリングを実現し,同素材の任意に彩色されたドレス着装シミュレーション実験結果から提案手法の有効性を確認する.
著者
松山 克胤 藤本 忠博 千葉 則茂
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.144-154, 2008 (Released:2009-01-14)
参考文献数
32

A technology for automatically creating and adding sound to interactive CG animations of spark discharges in an efficient way has been developed. In the procedure proposed in this paper, the user inputs the electric charge distribution, boundary conditions and other parameters affecting the initiation of electric discharges in virtual space. The animation of the discharge is then created by generating and rendering the profile of the discharge pattern. The sound synchronized with the animation is automatically generated in an efficient way. The noises generated by spark discharges are shock waves, which exhibit complicated behavior; however, in this study, an empirical profile for a shock wave is employed to efficiently generate the acoustic waveform. Effective procedures for expressing lightning discharges and continuous discharges are also proposed. In this paper, we present the details of our technique and demonstrate its effect and efficiency by giving many experimental examples. We investiga ed the parameters and waveforms employed in this study to demonstrate the validity of this procedure.
著者
プルカット アブドレイン 原美 オサマ 藤本 忠博 千葉 則茂
出版者
The Society for Art and Science
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.7, no.4, pp.155-169, 2008 (Released:2009-01-14)
参考文献数
10
被引用文献数
5 7

Laser projectors are commonly used in the entertainment industry to create vector-based graphics. In order to present a stable image to observers, the laser projector moves the beam quickly using computer-controlled mirrors. The speed is high enough so that the human eye perceives it as a persistent line of light. In contrast with other vector graphic devices, laser projectors have their own inherent problems when drawing a laser image. These problems include an unexpected laser trail when the laser is switches on and off, the inertia effect for sharp corners, flickering, and the inconsistent brightness of a visible laser line. This paper presents an accurate and efficient approach for drawing graphics with a laser projector. The first section of the paper attempts to solve the unexpected laser trail problems by testing a simple pattern where this effect occurs. In the second section, we discuss a technique to compensate the error caused by the inertia effect for different rotation angles of the mirrors. We have also proposed the use of an Eulerian graph (unicursal) to reduce flickering and an efficient drawing sequence for the created Eulerian graph.
著者
Francisco J MENENDEZ Osama HALABI FUJIMOTO Tadahiro CHIBA Norishige
出版者
芸術科学会
雑誌
芸術科学会論文誌 (ISSN:13472267)
巻号頁・発行日
vol.8, no.1, pp.1-14, 2009 (Released:2009-06-02)
参考文献数
22
被引用文献数
1

The reflectance of fabric surface is commonly represented by a bidirectional reflectance distribution function (BRDF). To generate the image-based BRDF from measured data, it requires an enormous amount of measurements. In this paper, we propose an efficient image-based method for rendering the anisotropic BRDF of silk-like woven fabrics based on the micro facet surface geometry determined by the cross-sectional shape of fibers, twist of yarns, and type of weave. We develop an image-based method for generating the BRDF of silk-like woven fabrics from measurement of the reflectances caused by the incident light only in the direction perpendicular to the fabric's surface.