著者
大坊 郁夫
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.73, pp.33-40, 1993-11-25 (Released:2017-10-06)
被引用文献数
1

対人コミュニケーションの過程はメディア、個人属性、対人関係、状況など多くの要因からなる。社会的行動の中心的な要因であり、多くの機能を担っている。それは、情報伝達、相互作用調整、親密さの表出、社会的統制の行使、サービス・作業目標の促進などである。これまでのように、チャネルの用いられ方だけでなくその機能を把握していく必要がある。コミュニケーションは対人的な親密さを反映する。その親密さは発言や視線の直接性を高め、しかもそれは、親密さを意味すると解読される。しかし、親密さが結合段階に達すると、さらには増大せず、減退することにも見られるように、コミュニケーションの機能は関係の段階に応じて変化するものでもある。
著者
石田 清 鳥居 伸祥 任田 聡 生田 昭
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.16, no.54, pp.23-30, 1992

ISDNの普及と、テレビ電話会議方式の国際標準の勧告化及び国内標準化を背景に、テレビ会議の二一ズが急速に高まっている。このような状況下で、世界にさきがけ「いつでも、どこでも、手軽に、グローバルなAVミーティングが出来る」オールインワンタイプデスクトップテレビ会議システムを開発・製品化した。本報告では、新しいコンセプトとして、デスクトップテレビ会議システムの提案を行い、実際にこのコンセプトに基づいて開発したDP-200,CA-200についてその構成と特徴を述べる。
著者
香山 侑子 茂木 龍太 兼松 祥央 鶴田 直也 三上 浩司 近藤 邦雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 40.11 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.253-256, 2016-03-02 (Released:2017-09-22)

アニメ、漫画、ゲームなどのコンテンツ作品においてキャラクターは重要な要素である。しかし、キャラクターの要素の一つである服装のジャンルである「ゴシック&ロリータ(以下ゴスロリ)」は現実と架空において、デザインのルールが異なるという問題がある。そこで本研究では既存のゴスロリキャラクター103体を調査することでゴスロリ要素の分析を行い、その結果7種類のデザインタイプに分類することができた。調査分析結果から得られた要素によってゴスロリキャラクターを検索できるスクラップブックを開発し、ゴスロリキャラクターを制作するための発想支援の有用性を評価した。
著者
村松 大陸 越地 福朗 越地 耕二 佐々木 健
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映情学技報 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.13-16, 2014

近年,Body Area Networkに必要不可欠な無線通信技術として,人体通信が注目を集めている.人体通信における信号伝送は,人体に接触したウェアラブルアンテナ(電極)を介して行われる.したがって,通信品質向上・消費電力低減のために,人体の影響を考慮したアンテナ電極の入力インピーダンス特性の検討が必要不可欠である.本研究では,電磁界解析を用いて,手首に装着されたアンテナ電極の入力インピーダンス特性を計算した.計算は1〜100MHzの範囲とし,皮膚の水分状態の影響も検討した.さらに,試作したアンテナ電極および複数の被験者の実人体を用いて,アンテナ電極の入力インピーダンス測定を行った.その結果,入力インピーダンスの周波数特性は解析値と実験値で同様の傾向を示すことが明らかとなり,電磁界解析による計算の妥当性が示された.また,皮膚の水分状態および各被験者の個人差による入力インピーダンス特性の差は,低周波領域で大きくなり,高周波領域では小さくなることが明らかになった.
著者
八木 宏文 石川 智広 油谷 直毅 木股 雅章 布下 正宏 瀬戸 俊樹 亀井 幹雄
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.18, no.17, pp.33-38, 1994

An improved 512x512-element PtSi Schottky-barrier infrared image sensor (512x512 IRCSD) has been developed by using the charge sweep device (CSD) readout architecture and 1.2 μm minimum design rules. A large fill factor of 71% is achieved in spite of a small pixel size of 26μm x 20μm. At the Schottky-barrier detector reset voltage of 4V, the differential temperature response with f/1.2 optics at 300K and saturation signal level were 3.2x10^4 electrons/K and 2.9xl0^6 electrons, respectively. The NETD was estimated as 0.033K with f/1.2 optics at 300K. This 512x512 IRCSD was designed to be operated in either the field or frame integration interlace modes for versatility.
著者
福田 忠彦
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.32, no.3, pp.210-216_1, 1978-03-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
4
被引用文献数
1

ちらつき光に対する視野各部の感度特性をCFFを指標に求めたところ, 小面積視標の場合は網膜上の視細胞 (錐体・杆体) の密度分布と強い相関を示すこと, 大面積視標の場合は網膜周辺部における面積効果により, 周辺部でCFFが最も高くなること, また, 眼球運動中の方が視線を固定した場合よりCFFが高いことなどが明らかになった.
著者
三木 陽一郎 床井 雅樹 関 喜夫 石津 厚 笠原 光弘 田中 和人
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:03864227)
巻号頁・発行日
vol.17, no.75, pp.17-24, 1993

ハイビジョンMUSE信号を現行NTSC信号に高画質変換するMUSE-NTSCコンバータ(M-Nコンバータ)を開発した。MUSE信号の静止画領域に対してフィールド内内挿処理のみで画像を復元すると、折り返し歪みと呼ばれるフリッカ状のノイズが現われ画質が劣化する。本M-Nコンバータでは、走査線数をNTSC信号の走査線数に変換した信号に対して、フレーム間オフセットサブサンプリングで画素を間引いた後、フレーム間内挿、フィールド和を施すことにより、少ないメモリ容量でフレームとフィールドの両方の折り返し歪みを除去した。また、全てのガンマ処理をディジタル演算で行うことにより、輝度階調、色調を忠実に再現している。
著者
田村 博
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会誌 (ISSN:03866831)
巻号頁・発行日
vol.44, no.8, pp.961-966, 1990-08-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
10
被引用文献数
1
著者
小松 包治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
テレビジョン学会雑誌 (ISSN:18849636)
巻号頁・発行日
vol.7, no.12, pp.39-58, 1954 (Released:2011-03-14)
参考文献数
15

本文は50kW級の大電力TV送信管に関する技術的事項をやや系統的にとりまとめ, その間において多少筆者の考を述べてみたものである。
著者
福田 一帆 内川 惠二 Donald I. A. MACLEOD
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 36.13 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
pp.21-24, 2012-02-28 (Released:2017-09-21)
参考文献数
12

照明環境によらない安定した物体表面の色の見えを実現する色恒常性メカニズムは,高輝度な周辺色の影響を強く受けることが知られている.一方,実環境の高輝度な色光には,発光物体,蛍光面,金属光沢など照明環境の情報とならないものも多く存在する.本研究では,色恒常性への効果に対する周辺刺激の色の見えのモードの影響を明らかにするため,より高輝度な周辺色による色恒常性への効果を調べた.その結果,ある輝度を超えた周辺色の色恒常性への効果は減衰した.また,このときの輝度は表面色モードから開口色モードへの移行輝度と類似した.これらの結果は,色恒常性において表面色のみを選択的に処理するアルゴリズムの存在を示唆する.
著者
宮島 春菜 山本 正信
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.J417-J420, 2013 (Released:2013-10-25)
参考文献数
6
被引用文献数
2 4

The Microsoft Kinect motion sensing device can capture the skeletal movement of a pedestrian. A skeleton in motion draws an orbit in high dimensional pose parameter space. The Karhunen-Loéve expansion can project this high dimensional orbit into two-dimensional eigenspace. A method is proposed to differentiate pedestrians by using their respective traces in the eigenspace. This uses the nearest neighbor rule to identify pedestrians on the basis of the cosine similarity between the traces. In our experiments, this method gave a personal identification rate of 34 pedestrians.
著者
秋元 良仁
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.61, no.11, pp.1578-1581, 2007-11-01 (Released:2010-01-15)
参考文献数
5
被引用文献数
1
著者
岡嶋 克典
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.58, no.4, pp.484-489, 2004-04-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
7
著者
入江 智和 辻岡 哲夫 杉山 久佳 村田 正
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.56, no.5, pp.849-852, 2002-05-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
12

近年, 高速データ通信の需要の増大にともない, 通信速度と同じ速度でデータ圧縮が可能なリアルタイム圧縮アルゴリズムの必要性が高まっている.このため, 高速化に適す論理演算回路を用いたリアルタイム圧縮アルゴリズム「論理演算三角法」を提案する.さらに符号辞書を定義する論理演算子を動的に切り替えることで, 情報源系列への柔軟な対応を図る.本方式の基本特性を明らかにし, さらに, 本方式を2値画像データ圧縮に適用した場合について性能評価し, アルゴリズムの複雑度の低い1次元符号化方式としての本方式の有用性を論じる.
著者
浅井 智史 山下 淳 金子 透 淺間 一
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.36, pp.9-12, 2012
参考文献数
8

自律ロボットが目的地に移動するためには,環境認識と動作計画の機能を必要とする.本研究では,オドメトリによる自己位置推定ができない2足歩行ロボットのための自己位置推定手法を提案する.提案手法では,ロボットはステレオカメラで撮影された画像を使用してVisual SLAMを行い,3次元グリッドマップを生成する.そして,目的地までの動作計画と移動を行う.実験により,提案手法の有効性が示された.

1 0 0 0 OA 人工網膜移植

著者
李 麗明 八木 哲也
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1407-1410, 2001-11-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
17

黄斑変性や網膜色素変性症は, 網膜の抹消にある細胞が変性し, 光感受機能そのものが奪われる重大な疾患である.本稿では, これらの疾患で苦しむ患者の眼内に人工視覚デバイスを移植し, 視覚を回復させようという試みについて解説する.この方法の実現にはまだ高い障壁が存在するが, 医学, 生物学, 工学などの研究者が協力し合うことによって, 近い将来現実のものとなることが期待される.