著者
松本 まさみ
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1988

博士論文
著者
埴岡 伸光
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1988

博士論文
著者
デ・プラダ=ヴィセンテ マリア=ヘスス
出版者
九州大学
雑誌
Comparatio (ISSN:13474286)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.1-8, 2003

To explain the very bottom of Japanese reception of Chinese literature, we have first to consider the fundamental difference of language between Chinese and Japanese, The difference lies mostly in the fact that the former is a conceptual language in which each word corresponds to a concept, while the latter, an emotional code system, in which each sign is to evoke a collective emotion. If the poems of Po Chu-i (772-846, Haku Rakuten in Japanese) has been enjoying a great popularity among the Japanese, it is because his poems contain more signs than other Chinese famous poets, that could evoke Japanese collective emotions, we can see this in Wakan Ro-ei-shu, an poetical anthology of High Heian period, in which many of his works were selected but cut in pieces. The compilator must have judged that by cutting them into pieces, they could evoke Japanese emotions more easily. To the same purpose, the compilator dared even to change the words of some poems of Po Chu-i's. Using such devices, the ancient Japanese seems to have reassured their imaginary world without rejecting Chinese fragrances.
著者
中山 敬一
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2015-04-01

我々は高感度質量分析計による定量的リン酸化プロテオミクス技術を用いて、のべ20000を超えるリン酸化について定量解析を行った結果、mTORC1の下流分子として転写因子FOXK1を含む36分子を同定した。さらにFOXK1によって誘導される遺伝子として、単球の遊走因子である炎症性ケモカインのCCL2を同定した。腫瘍細胞の皮下移植実験の結果、ラパマイシン投与、FOXK1の抑制、CCL2の抑制によって、それぞれTAMの浸潤抑制が認められた。このことより、mTORC1-FOXK1-CCL2経路は栄養シグナルと炎症をつなぎ、がんの発生や進展に重要な役割を持つことが明らかとなった。
著者
高木 厚司
出版者
九州大学
雑誌
奨励研究(A)
巻号頁・発行日
1995

1.肝門脈血液中のエンドトキシン(LPS)濃度の測定i)慢性植え込みカニューレを肝門脈に挿入後第3-4日目に採血、血漿分離後、検体とした。最初に採取した検体はしばしばLPS濃度が高値を示し、カニュレーションの死腔や先端の細菌汚染が予想された。しかし、2回目以後のLPS値はおおよそ低値で安定する傾向が見られたため、実験開始直後のサンプルのみをデータから除外した。ii)既知の標準LPS溶液を正常血漿中に加え、その回収率を算出した。その結果、検体を氷冷していた場合、その回収率は90%以上であったが、37度で10分間インキュベーションしてやると血漿中の添加した標準LPS量は、約1/3に低下してしまうことがわかった。血漿中には補体などのLPSを活性化する種々の因子の存在が報告されており、検体の温度管理がたいへん重要であることが明かとなった。iii)肝門脈血液の安静時LPS濃度は、一般静脈血のそれと比較して約30%高値を示した。拘束ストレス負荷により肝門脈中のLPSレベルは拘束負荷30分後に基礎値の約3倍まで上昇したが、1時間の拘束を加えているのに関わらず、拘束開始1時間後には下がり始め、2時間後(拘束終了1時間後)にはほとんど基礎値に戻った。2.肝クッパー(K)細胞のIL-6生産能を及ぼすノルアドレナリン(NA)の作用i)K細胞の一次培養系を用いて、NAが、IL-6の生産に及ぼす効果を観察した。その結果、NAの濃度(10nM-100μM)に依存して、IL-6の生産量が増加した。しかし、その効果は最大でも基礎分泌量の約30%増加に過ぎなかった。(NA,10μM)。ii)K細胞のLPS刺激によるIL-6の生産能は、用量依存的(1ng/ml-1μg/ml)に著明に増加した(約10倍)。さらに、NAの同時投与はこのLPSの効果を約30%増強した。iii)上記の結果より、拘束ストレス時の抹消IL-6増加反応では、腸管由来のLPSが肝でのIL-6産生の直接因子となり、交感神経の終末より遊離されるNAが、増強因子となっている可能性が示唆された。