著者
加来 祥男
出版者
九州大学
雑誌
經濟學研究 (ISSN:0022975X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.3, pp.21-45, 1997-10
著者
加来 祥男
出版者
九州大学
雑誌
經濟學研究 (ISSN:0022975X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.1-23, 1996-08
著者
吉本 圭一 亀野 淳 稲永 由紀 塚原 修一 村澤 昌崇 椿 明美 藤墳 智一 江藤 智佐子 酒井 佳世 木村 拓也 志田 秀史 三好 登 川俣 美砂子 飯吉 弘子 濱中 義隆 新谷 康浩 伊藤 一統 松高 政 坂野 慎二 長谷川 祐介 沼口 博 内田 由理子 安部 恵美子 渡辺 達雄 永田 萬享 飯田 直弘 舘 昭 小方 直幸 伊藤 友子 立石 和子 有本 章 赤司 泰義 秋永 雄一 佐藤 弘毅 杉本 和弘 竹熊 尚夫 ジョイス 幸子 吉川 裕美子 菅野 国弘 TEICHER Ulrich LE MOUILLOUR Isabelle SCHOMBURG Harald 石 偉平
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2013-04-01

本研究は、ユニバーサル化した第三段階教育システムを対象とし、大学型・非大学型の教育プログラム単位での機能的分化と質保証のあり方を探究した。教育の目的・方法・統制の観点で、学術型とキャリア・職業型の教育を実証的に把握した。(1)共同IR型卒業生調査から学修成果の修得と活用、コンピテンシーの必要と修得という2つのベクトルがみられた。(2)非大学型教員調査の結果から機関の職業・地域志向性と個人の研究志向性との葛藤がみられた。(3)WILなどカリキュラム調査から教育高度化と内外ステークホルダー関与の方向性について、分野別の特徴を把握した。(4)国家学位資格枠組(NQF)から日本への示唆が得られた。
著者
金崎 良三 徳永 幹雄 多々納 秀雄
出版者
九州大学
雑誌
健康科学 (ISSN:03877175)
巻号頁・発行日
vol.9, pp.205-215, 1987-03-28

ゲートボールの実施者および実施者のいる家族を調査することによって, ゲートボールをめぐる問題についてアプローチしてきたた。以下は, 研究結果の要約である。1. ルールの違いにより困ったという経験をもつ者は, 3割強とかなりみられ, 性別では男子, 経験年数別では年数の良い者, 地位・役割別では監督経験者, 審判有資格者に多い。したがって, 仮説(1)「ゲートボールの統括団体の乱立やルールの違いによる混乱がある」はある程度検証された。2. ルールや団体・組繊のあり方については, 全国統一ルールや全国組織としてまとまった方がよいとする意見が多い。この傾向は, 男子, 経験年数の良い者, 監督経験者, 審判有資格者に強い。3. 大会のあり方については, 全国大会を望む者が多いとはいえ全体的には多様な意見がみられた。したがって, 仮説(2)「ゲートボールの実施方法が勝敗を重視するようになり競技志向化してきた」は, 一部にはその傾向が認められるものの今回のデータからは検証されたとはいい難い。なお, 全国大会を望む者は, 男子は農村部, 経験年数の良い者, 監督経験者, 審判有資格者, 女子は監督経験者, 審判有資格者に多くみられた。4. 練習に対する不満, 対人関係や選手の選出で嫌になったことの経験, 審判やクラブ, リーダーに対する不満に関しては, ほとんどないという者が多い。しかし, それほど深刻というほど現実化しているとはいえないが, 嫌になった経験や不満を感じたことのある者が2割から最高4割近くみられ, クロス分析では男女経験年数の良い者と女子の審判有資格者に多かった。また, ゲートボールをやめたいと思ったことのある者は, 非常に少なかった。なお, 嫌になった経験や不満の内容, やめたいと思ったことの理由が具体的に明らかになったが, なかでも対人関係に関することが大きなウェイトを占めていることがわかった。5. ゲートボール継続のための条件としては, 健康であることと仲間との調和・親睦をはかることの2つが圧倒的に多かった。6. ゲートボール実施者のいる家族の調査から, 第1に大部分の家庭は実施者がゲートボールをしやすいように気を配り, 協力していること, 第2にゲートボールを実施するにあたり仕事がときどきおろそかになると評価される者が34%に達すること, 第3にゲートボール中心の生活を送っていると評価される者が2割を越えていること, 第4に家族の誰かがゲートボールを始めることによって迷惑に思ったり困ったりした経験があるという者が2割強いること, などが明らかになった。特に, ゲートボール実施による仕事への影響, 実施者の生活, 家庭への迷惑などについての調査結果から, 仮説(3)「家庭での役割遂行をめぐって問題がある」は, 検証された。7. 家族が指摘するゲートボール実施上の問題としては, 実施者の仕事や家庭での役割の問題に関係したものが多くみられた。最後に, 本調査研究において明らかになった傾向が, ゲートボール特有のものかどうかは他のスポーツの場合と比較しなければわからないが, 少なくともゲートボールをめぐる問題として従来指摘されてきたことのいくつかが実証的に示されたと思う。また, 自由記述式の調査によって多くの具体的で詳細な問題点が浮上してきた。これらの点についても, さらに仮説を構成し, 検証を加えていく必要があろう。この点は, 今後の課題としたい。
著者
小林 久子
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2003

本研究は、紛争処理分野におけるコミュニケーションの研究という目的の下に、調停技法の研究、技法トレーニング方法の開発、そしてそれらの基本となる調停理論の構築という3種類の活動が計画された。理論研究としては、まず、米国の先行文献を学ぶことから開始され、その中から特に重要と思われた6論文を和訳し発表した。文献研究を通じて研究者は、紛争解決には大きく交換概念を土台とする方法と、当事者の関係性と承認概念に基づく方法とがあることを理解した。そこで、紛争解決プロセスにおける交換と承認の役割に関する理論構築を目指し、研究を進めたのだが、それは、その二理論が実際の紛争解決においてどのような役割を担っているのかという点まで発展した。その結果、対話による紛争解決において最も理想的なコミュニケーション形態とは、交換理論をもとに承認理論を重ね合わせるタイプの形態であることを突き止めた。それらは、小論文「分配から承認、そして再度統合へ:紛争解決プロセスの重層性について」の中で論じられている。しかしながら、交換と承認から紛争解決プロセスを論じることは、それ自体いまだ研究の初期的段階にあり、今後はこの点をさらに深めつつ研究を進めていきたいと考えている。対話型紛争解決方法とは調停による解決を意味している。そのため本研究における技法開発は、調停技法を教えるためのトレーニング方法の開発という形で実践された。研究者は、まず調停トレーニングの全工程を7段階に分け、段階別に解説と具体的なトレーニング方法を開発し、トレーニングで使われる技法練習用資料とロールプレイ用のスクリプトの執筆も行った。その数はロールプレイのスクリプトだけで20を数える。スクリプトや練習資料は、内容別とレベル別で分けられ、受講者が使い分けできるように工夫されている。研究者は、スクリプトのひとつを使ってロールプレイを実施し、デモビデオを制作した。現在ビデオは、法科大学院、ゼミ、その他の調停トレーニングで利用されているが、その有用性は非常に高いと考えている。学生はビデオと同じスクリプトを使って自らロールプレイを行い、その事件が抱える問題点や調停の難しさを実体験する。その後ビデオを鑑賞し、そのような問題点や困難がどのように扱われ、解決されているのかを実際に見、理解することができるのである。さらに、研究の最終年度では調停トレーニング上級編の試験的実施も行った。すでに過去2年間の活動でトレーニングは完成され、手引書とデモビデオも一つ制作されている。だが、学外調停トレーニングは再度受講を希望する声が強く、上級編の必要性が感じられた。そこでこれまでのトレーニングを基礎編と位置づけ、新たに応用編を用意することとし、その準備に取り掛かった。基礎編参加者から応用編の内容についてアンケートをとり、それに従って、試験的プログラムを作成し実施したのである。今後は、(1)更なる改善を目指し、(2)また、実務家向け短期間の応用編を学生向けの長期間のトレーニングとしてどのように拡充させていくのかについて考えたい。
著者
大嶋 仁
出版者
九州大学
雑誌
Comparatio (ISSN:13474286)
巻号頁・発行日
vol.12, pp.80-98, 2008

One of the most popular poems of Arthur Rimbaud in Japan is Sensation, whose translation has been done many times by different men of letters of modern Japan, from Kafu Nagai to Takayuki Kiyooka. In these different versions, there can be found at least two common points, which appear to be problematic from the viewpoint of the author. First, none of the translators were successful in transmitting the young French poet's strong will to conquer the world of poetry, which were consistently expressed by the future tense of different verbs in the poem; and second, none except Mitsuharu Kaneko was successful in translating "l'amour infini" to express the universal creative energy that the poet had within. This article supposes that the cause of these failings are due to the fact that Japanese translators of Rimbaud did not interpret Sensation in association with the poet's vision of the world and poetry, which he expressed in his letters.
著者
後藤 貴文 平山 紀友 上野 英雄 岩崎 渉
出版者
九州大学
雑誌
挑戦的萌芽研究
巻号頁・発行日
2013-04-01

ウシの正確なバイタルデータの検出および最適な牛の健康状態管理を実現するため、ウシの体内埋め込み型のセンシングデバイス、いわゆるインプラントセンサー/アクチュエータの実現に向けた研究開発を行った。従来の外付けの機器ではなく、体内に埋め込み可能なインプラント型の機器を実現することで、ウシにも人にも優しいスマートな畜産営農を実現させる繁殖牛管理や放牧牛等管理の礎とする。本研究は、IT関連の民間企業と協力して開発したものであり、工業用の温度センサ-を活用してインプラントにより,牛の体温をリアルタイムにPCで把握することが可能となった。本成果は、ウシ管理の省力化と効率化に貢献するものと強く確信する。
著者
関 文恭 吉田 道雄 篠原 しのぶ 吉山 尚裕 三角 恵美子 三隅 二不二
出版者
九州大学
雑誌
九州大学医療技術短期大学部紀要 (ISSN:02862484)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.1-10, 1999-03

本研究は, MOW国際比較研究の一環として, 日本・台湾・中国・オーストラリア・デンマークの大学生の"働くこと"に対する意識・態度を比較したものである。調査対象者は, 各国の大学生1678人であった。主要な結果は, 次の通りであった。(1)日本の学生の「仕事中心性」は, 5カ国の中で低いはうであり, 最も高かったのは中国の学生であった。また, 日本の学生がレジャーを最も重要と考えている点は, 他国の学生と比べて大きな特徴である。(2)働くことに対して, 中国の学生は, 日本の学生とは違ったイメージを抱いている。すなわち中国の学生は, 働くことを社会貢献として捉えているのに対し, 日本の学生は, 自己に課せられた仕事として把握している。(3)中国や台湾の学生は, "働くことは義務であり, 人は働いて社会に貢献すへき"という義務規範を強く支持している。一方, 日本の学生は, 権利規範を支持する度合いが強く, 職場の確保や教育・訓練は, 社会や雇用者側によってなされるべきであると考えている。(4)いずれの国の学生も, 働くことから得られるものとして, 「必要な収入」や「興味・満足感」に高い価値を与えている。中国の学生は, 他の4カ国の学生よりも「社会貢献の手段」として価値づけている。(5)仕事と余暇の関係について, 日本では, "余暇のための仕事"と考える学生の割合が, "仕事のための余暇"と考える学生の割合を上回っている。また, "趣味に合った暮らし"を望む学生の割合か, 他の4カ国よりも高い。(6)職業選択の基準として, 日本・台湾・中国では"適性"を重視する学生か多い。日本の学生は"やり甲斐"を重視する者も多いが, 仕事(職業)に対して, 明確な目標や期待を持っている学生は少ない。本研究の結果から, とくに日本と中国の学生の間で, "働くこと"に対する意識に対照的な違いが見いだされた。今後は, 両国の学生の意識の構造について分析を進めていく必要があろう。
著者
野島 一彦 桂木 彩 篠原 光代 二ノ宮 英義 原田 絵美子 吉田 眞美 李 暁霞
出版者
九州大学
雑誌
九州大学心理学研究 (ISSN:13453904)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.175-183, 2007

This paper is a trial of the facilitator training for structured encounter group by using "Collaborative Method". Six facilitators facilitated a structured encounter group (8 sessions, 90 minutes, every week) with an experienced facilitator, and the "collaborative method" and "theme decided method" were introduced to the group. The group structure and the group process of this group were narrated. As the results, three points were discussed as below; (1) Characteristics and significance of the "Collaborative Method", (2) Characteristics and significance of the "theme decided method", (3) Acquisition of the facilitation technique. It was concluded that "Collaborative Method" is useful as facilitator training for structured encounter group.
著者
安田 雅哉 脇 隼人 青野 良範
出版者
九州大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2016-04-01

本研究の目的は、近年暗号分野で非常に注目されているLWE(Learning with Errors)問題ベースの格子暗号の解読計算量を解析すると共に、LWEベースの格子準同型暗号の安全パラメータの抽出を行い、暗号方式の性能評価を行うことである。2017年度の研究目標は、LWE問題などの格子暗号の安全性を支える数学問題を効率的に解くアルゴリズムの開発を行い、LWE問題の求解実験を開始することである。2017年度の研究成果として、格子暗号の安全性を支える最短ベクトル問題(Shortest Vector Problem, SVP)を効率的に解く新しい格子基底簡約アルゴリズムの開発を行い、2010年からドイツ・Darmstadt大がWeb上で公開しているSVPチャレンジの102次元から127次元という高い格子次元において、これまでよりも短い格子ベクトルの探索に成功した。さらに、今回開発したアルゴリズムをLWE問題の求解に適用し、既存の解法アルゴリズムよりも高速に解けることを実験的に示すことができた。また、格子問題の解法の1つであるrandom samplingアルゴリズムの正確な解析に成功し、LWEベース暗号を含む格子暗号の解読計算量の上界を評価することが可能となった。さらに、SVPを整数二次計画問題に定式化し、代表的な最適化エンジンであるCPLEXでSVP求解にチャレンジし、50次元程度まで求解可能であることを示すことができた。一方、代表的なLWE準同型暗号スキームを実装し、統計・分析などにおける基礎演算である行列計算を暗号化したまま効率的に計算する手法を開発し、プライバシー保護利活用技術としてLWE格子準同型暗号が利用可能か判定するための準備を整えることができた。
著者
黒木 良太
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1987

博士論文
著者
岡崎 清高
出版者
九州大学
巻号頁・発行日
1985

博士論文