著者
草田 裕紀 水田 孝信 早川 聡 和泉 潔 吉村 忍
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

本研究では人工市場を用いて高頻度取引を行うマーケットメーカーが株式市場の出来高に与える影響の分析を行った。近年高頻度取引や代替市場の増加による株式市場の複雑化が指摘されており、本研究では2市場間の出来高シェアの関係に着目してマーケットメーカーの影響を検証した。検証の結果、マーケットメーカーのスプレッドはマーケットスプレッド以下の値でも2市場間の出来高シェアの変化に影響を与えることを明らかにした。
著者
樋川 暁 小川 雄平 森 雄一郎 山口 高平
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

我々はこれまで,目的の異なる複数のオントロジーを関連付けすることにより,知識,振舞い,身体性,組込みソフトウェアの次元の異なる領域を統合し,対話と動作の連携,および異機能ロボット連携によるHRIを実現してきた.本研究では,より意味的な関係性に基づくHRIを実現するために,聴覚・言語情報に加え,人間の振舞いに表れる非言語情報を利用した,マルチモーダルオントロジーロボットの実現を目的とする.
著者
西野 正彬 安田 宜仁 湊 真一 永田 昌明
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本稿ではPersonalized PageRank (PPR) を高速に計算する方法について述べる.PPRを計算するためには隣接行列を対象とする行列の乗算を繰り返し実行する必要があるが,グラフが大規模になると乗算にかかる計算コストが膨大になる.提案手法は隣接行列をゼロサプレス型二分決定グラフ (ZDD) を用いて圧縮した形で表現し,行列の乗算に必要な演算回数を削減することによって高速化を実現する.
著者
森嶋 厚行
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本講演では,クラウドソーシングシステムの実現に必要な要素機能を提供するクラウドソーシングプラットフォームCrowd4Uについて紹介する.Crowd4Uの特徴は,非営利・公益・学術のためのクラウドソーシングプラットフォームであると同時に,その上でのクラウドソーシングプロジェクトやCrowd4Uプラットフォーム自体が研究の対象となっており,高度クラウドソーシング技術の実験場として利用可能な事である.
著者
橋本 武法 田島 直嗣 福島 雄太 中山 功一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

駅で電車を待っているときに,次に到着する車両の混雑状況や,空いている車両番号を知ることができれば,乗客は嬉しい.本研究では,ユーザの保持する加速度センサーの値のみから,そのユーザが立っているか座っているかを自動で判別し,車両ごとの着席率(混雑状況)を駅で待っているユーザに案内するアルゴリズムを提案する.また,Androidスマートフォンへの実装例について述べる.
著者
田村 香織 橋本 敬
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

その場にない対象について表現し伝え理解できるという超越的コミュニケーションについて、描画コミュニケーション実験で調べた。この実験では、送り手が目の前にない対象を描画し、受け手は描画から対象が何かを返答する。これを繰り返すことで、両者は「自分に関する仮説を持った相手」に関する仮説という入れ子を深めていく。この過程の分析から、コミュニケーションにおける自己他者モデルの形成と超越性との関係を議論する。
著者
飯塚 修平 松尾 豊
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.28, 2014

ウェブサービスを成長させる手法として,ユーザの反応の違いからパフォーマンスの高いウェブページのパターンを発見するウェブページ最適化が注目を集めている.簡単に実践できる手法である一方,小規模なウェブサイトでは実験のために十分なデータを集めるまでに時間がかかってしまうという欠点がある.そこで本研究では,訪問者数が少ないウェブサイトでも高速に最適なパターンを発見することができる最適化手法を提案する.
著者
小田 淳一
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

本報告は,インド洋西域で採話したコモロ民話について,ブレモンの分析モデルに基づくモティーフ連鎖を情報生物学ツールによって整列し,その結果から得られた進化系統樹において認められた,トリックスター類話群と超自然的存在を扱う類話群との微細な分岐過程を,ブレモンが措定したモティーフ結合における「物語世界を支配する論理的拘束」及び「個別的/特徴的な,時代的・文化的慣習」と関連付けて分析することを目的とする。
著者
柳井 啓司
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.23, 2009

Webの位置情報付き画像を用いて,ある特定の対象X について,世界の各地域の代表的 なX 画像を表示するシステムを実現する.実験では,例えば「noodle」というキーワードに対して,代表的な画像として日本ではラーメン画像,ヨーロッパではスパゲティーの画像が,各地域の代表的画像として抽出され,世界各地の様々な「noodle」文化の違いを画像によって容易に理解することが可能となった.
著者
藤野 敬久 福田 直樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

SPARQLを用いた検索では,オントロジーで定義された概念を用いる.しかし,検索対象が持つオントロジーと検索を行う者が持つオントロジーが異なる概念化を行なっている場合には,検索者が持つオントロジーに基づいた検索を行えるようにしたい.このために,本発表では,クエリ変換によりオントロジーの差異を適切に反映する手法を検討する.
著者
野田 邦昭 有江 浩明 菅 佑樹 尾形 哲也
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

恒等写像を学習する多段型神経回路モデルを,ロボットによる複数の物体操作行動から得られた視覚運動時系列の記憶学習に適用した.これにより,行動パターンに応じた内部表現が学習器によって自己組織化され,獲得された内部表現を用いた行動認識が実現した.また,獲得された記憶を用いて時系列予測やクロスモーダル連想を行い,環境変化に応じて動的に行動選択したり,運動情報から視覚情報を復元したりすることが可能になった.
著者
時田 陽一 袴田 和則 加賀美 聡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.26, 2012

我々の目的は、ユーザーのプライバシーを考慮し、低解像度のセンサを使いセンサ反応要因が侵入者か否 かを推定するシステムの開発である。センサ反応要因を推定するために、複数の低解像度センサの情報から、物体カテゴリ毎に用意する行動モデルのモデル尤度を求める。モデル尤度の計算にはパーティクルフィルタを利用する。提案アルゴリズムにより、多様な住宅環境に対してロバストに侵入者か否かを推定できることがわ かった。
著者
加地 大介
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会誌 (ISSN:09128085)
巻号頁・発行日
vol.20, no.5, pp.595-603, 2005-09
被引用文献数
1
著者
小田 哲生 塩井 宏亮 谷本 啓 武石 直也 桑原 絢一 矢入 健久 酒匂 信匡
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

近年の機械学習の発展を受けて、人工衛星の異常検知の分野でも様々な手法が提案されてきた。我々はこれらの手法を統合した小型衛星向けの状態監視・異常診断システムを開発中である。本論文では開発への取り組みと、機械学習を応用した異常診断システム実用化することで、人工衛星の分野で異常診断の方法がどのように変化していくかについて述べる。
著者
郡司 幸夫
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

時間を因果の系列で理解しようとするとき、因果系列は因果集合(順序集合)で定義され、その意味論は因果集合のダウンセットで与えられる。両者を使い、推論しながら生きていくとき、因果集合上での演算と、ダウンセット上での演算の齟齬が現れ、その辻褄を合わせる必要が生じる。ここでは、意味論上の論理的操作を伴う表現を、因果系列の或る元として埋め込み、因果系列自体を変える過程が、その一つの可能性であることを論じる。
著者
西川 麻樹
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

組織の行為は、二重の内部観測的プロセスを含む。組織構成要素となるエージェント達による「内部観測=相互観測=組織内コミュニケーション」、組織全体を単一エージェントとした場合の「選択=環境の観測=意思決定」である。 本研究では、生物や人間の持つ内部観測=認知機構を利用した組織モデルに、人工知能に与えるタスクを学習させることで、組織デザインに内部観測的プロセスを応用するフレームワークを模索する。
著者
吉岡 真治 冨岡 克広 原 真二郎 福井 孝志
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.24, 2010

ナノ結晶デバイスの開発プロセスにおいては、製造プロセスがデバイスの性質に大きな影響を与えるため、試行錯誤的な実験の繰り返しが必要とされる。しかし、その試行錯誤に関する知識はあまり明示化されていないため、熟練者の「匠の技」である暗黙知に依存している。本研究では、デバイス生成のための実験を行った記録を情報源として、この暗黙知の明示化を支援する実験記録データの活用システムを提案する。
著者
安松谷 亮宏 曽我 真人 瀧 寛和
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.25, 2011

バスケットボールのシュート率を向上させるには,シュートフォームの確立が不可欠である.また,初心者にシュートフォームを教えるためには,熟練者のシュートフォーム姿における身体各関節の角度の測定が必要となってくる.そこで,熟練者と初心者のシュートフォームをモーションキャプチャで取得し,身体各関節の回転角を分析した.その結果,初心者は熟練者より安定性がなく,足や腕の伸展力を利用していないことが分かった.
著者
堀口 賞一 藤本 拓
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

昨年6月Appleが提唱したEyes Freeに注目が集まる中、NTTドコモは、ユーザの自然な発話によりカーナビを操作する「ドコモドライブネット(DDN)」サービスを逸早く2012年12月より提供開始した。当サービスは、当社「しゃべってコンシェル」のカーナビへの適用例である。本稿では、DDNにおける音声対話の中核をなす意図解釈機能を中心に述べると共に、更に、今後進むべき対話技術について述べる。