著者
栗原 豪彦
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学学園論集 (ISSN:03857271)
巻号頁・発行日
vol.140, pp.81-106, 2009-06-25
著者
松崎 博季 元木 邦俊
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学工学部研究報告 (ISSN:02865262)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.171-181, 2006-02-20

口腔と鼻腔が結合した日本語母音/a/発声のMRIデータから作成した鼻腔付き3次元声道形状モデルとこのモデルから鼻腔を取り去った鼻腔無しモデルの音響特性を有限要素法を用いて解析した.有限要素法のシミュレーション結果より伝達特性と複素音響インテンシティを計算した.実験結果より,3kHz以下の周波数領域で鼻腔が結合することでピークや谷が生じることが示された.3kHzから5kHz間では両モデルの伝達特性はほぼ一致したが,5kHz以上では異なっていた.第1,2ピーク周波数において,鼻腔付きモデルの複素音響インテンシティのベクトル分布は鼻腔無しモデルのものとは大きく異なる分布であった.鼻腔付きモデルの伝達特性に見られた近接した谷とピークの対の複素音響インテンシティのベクトル分布は僅かな周波数差にもかかわらず異なるものとなった.
著者
SMITH Ian
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学人文論集 (ISSN:09199608)
巻号頁・発行日
vol.4, pp.175-234, 1995-03-31

This paper compares and contrasts aspects of identity among modern-day Ainu and Scottish Gaels. The Ainu are the native inhabitants of Hokkaido, in the north of the Japanese archipelago, who were gradually displaced by Japanese immigration from the mainland and were given Japanese citizenship (but not separate, ethnic recognition) after Hokkaido's incorporation into the Japanese nation. The Gaels are the Celtic-descended inhabitants of north-west Scotland, in the northern British Isles, who still have a knowledge of the ancient Scottish Gaelic language: once spoken throughout the Highland region of the Scottish mainland, Gaelic has largely disappeared from there, so that today most true Gaels are considered to live in the Western Isles, the island chain off Scotland's north-western coast. By 'aspects of identity', I mean the elements by which the communities view themselves as being distinctive or which have special significance in their cultures (for example, their languages and their relationships with nature); and also those elements-for example, history, tourism and symbolism-by which 'outsiders' have created popular images or stereotypes of those communities, whether or not they correspond to the 'insiders' perceptions. Finally, I will look at the common identity-or lack of one-that the Ainu and Gaels feel they share with the larger cultures around them.
著者
手塚 薫
出版者
北海学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

千島列島のほぼ全域で学際的な調査を実施し、考古学的遺物に加え、自然環境の変化を測定する各種データを収集し、環境変動に対する人類の脆弱性や耐性を究明した。千島列島において大小2回の人の居住時期の断絶が確認され、その原因を特定するうえで定期的に繰り返す海洋生物資源量の変動、火山噴火、地震津波などに起因する生態環境の悪化などを考慮するばかりではなく、それらの危機を乗り越える知識の拡充や社会ネットワークの活用などの文化・社会的なリスク回避の方法も検討することができた。
著者
阿部 新 浅妻 裕
出版者
北海学園大学
雑誌
季刊北海学園大学経済論集 (ISSN:03857263)
巻号頁・発行日
vol.55, no.3, pp.59-84, 2007-12
被引用文献数
1
著者
浜 忠雄
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学人文論集 (ISSN:09199608)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.185-212, 2009-03-25
著者
五十嵐 素子 平本 毅 森 一平 團 康晃 齊藤 和貴
出版者
北海学園大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2017-04-01

本研究は「アクティブ・ラーニング」の導入の影響を考えるために、学習活動の実際やそれが可能になる社会環境的条件、教師に求められる実践力の検討を行うことを目的としている。昨年度は、コロナウイルス感染対策のための学内業務(遠隔講義作成・各種事務対応)の増大や、学校現場における調査ができない状況が続いたため、今年度は現場の教員経験を持つ者を分担者に加えることによって体制の見直しを図った。その結果、新規分担者のアドバイスを得ながら、既存データの事例の検討、分析を進めることができた。その成果はすでに出版社に原稿として提出しており、次年度に出版される予定である。また、新規分担者の参加によって、現場の実践についてより理解が深まり、コロナ禍下での実践上の工夫について知見を得ることができた。具体的には、2021年6月12日(土)日本子ども社会学会(オンライン)においてラウンドテーブルⅡ「子どもの遊びと学びをコロナ禍の下で考える-相互行為とメディアの観点から-」を複数の分担者で企画した。そこでは、学校全体での感染防止対策によって導入された、行動に関わる制限的な規範の変化(黙食、児童同士が直接的な身体接触を避ける)などを、むしろ、新しい実践を導入していくきっかけとして捉えていく子どもたちの様子や、そうした試みを支援していく教師の実践があることが報告された。また、コロナ禍下の学校では、対面でありながら、直接的な身体接触を避けるという規範があるため、身体やコミュニケーションを媒介する、様々なメディア(音楽、相手に渡せる道具や物など)を活用し、そのメディアの性質を積極的に取り入れることで、新しい遊びや流行を創り出す様子がうかがえた。こうした研究は授業実践自体を対象としたものではないが、同様の児童と教師のあり方が授業実践でもみられた可能性があることが示唆された。
著者
小松 かおり 佐藤 靖明 田中 啓介 北西 功一 小谷 真吾
出版者
北海学園大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2019-04-01

本研究では、現代社会で最も脆弱な立場にある熱帯の小農の戦略の歴史について、主食バナナ栽培を共通項として比較し、それを元に、農民を含む地域の住民の食料主権のあり方について検討する。バナナは、アグリビジネス企業に寡占されるグローバル商品である一方、熱帯の重要な主食作物でもあるが、主食作物としてのバナナは、グローバリゼーションの中で周辺化されてきた。現在も、アフリカ、パプアニューギニア、東南アジア、中南米など世界各地の熱帯で重要な作物である。このようなバナナ生産地域における農民の戦略を比較することによって、農民の決定権と住民の食料主権のあり方について検討する。
著者
宝利 尚一
出版者
北海学園大学
雑誌
北海学園大学人文論集 (ISSN:09199608)
巻号頁・発行日
vol.23, pp.121-147, 2003-03-31