著者
大倉 恭輔
出版者
実践女子大学
雑誌
Jissen English communication = Jissen English communication (ISSN:2436195X)
巻号頁・発行日
vol.51, pp.47-65, 2021-03

The year of establishment and regional distribution of 120 women's schools named "Jissen Jogakko"(Jissen Girls' School) before the end of World War II were confirmed and listed. This research will contribute to the literature concerned with the foundational histories of higher educational institutions in Japan.
著者
高橋 B. 徹
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学生活科学部紀要 = Bulletin of Jissen Women's University Faculty of Human Life Sciences (ISSN:24336645)
巻号頁・発行日
no.58, pp.31-40, 2021-03-19

大学生は研究活動を通じて問題解決能力や批判的思考力を身につけることができる。研究活動には専門知識や研究プロセスのスキルが必要になる.しかし,研究初心者は研究プロセスを理解していないことが多い.特に研究プロセスにおける問題発見の重要さを理解していない.本稿では,研究プロセスと問題発見の重要さを理解させるためのPBL を提案する.これは,学習者の研究プロセスの進行を支援しながら進めることで,学習者が研究プロセススキルを身につけることを目的としている。学習者は目標と現状を考えるためにカードソート法を用いる.問題発見にはなぜなぜ分析シートを使用する。解決策の策定には、問題解決マトリックスシートを使用する.評価の設定にはカードソート法を用いる.その結果、実験参加者の86%が研究活動を理解することができた。また、目標と現状の設定や解決策の策定に失敗することを抑えることができた.また、実験参加者は問題発見の意義についても理解した.一方で、問題発見すること自体や評価方法の設定には失敗している.
著者
霜村 光寿
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = Jissen Women’s Junior College Review (ISSN:24344583)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.75-88, 2020-03-09

戦後日本において,スポーツの普及は学校教育での運動部活動に負うところが大きいが,近年では部活動が抱える問題が顕在化し,そこには現代社会が抱えるスポーツ,ジェンダーの問題の縮図的構造も垣間見える。本稿は,テレビ放映されたアニメーション作品を題材に,スポーツ,ジェンダー,部活動に対して持たれているイメージを比較分析,析出することで,現代社会における課題解決のための手がかりを提供するものである。
著者
大塚 みさ
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The Bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:24344583)
巻号頁・発行日
vol.40, pp.57-67, 2019-03-09

近年、媒体を問わず国語辞書の売れ行きは低迷傾向にある。筆者による調査結果では、大学生は辞書の代わりにスマートフォンを使用する傾向が見えるが、辞書アプリに代わってサーチエンジンやハッシュタグ検索が多く行われつつある。こうした状況下で、意味の分からない語への対処の実態を把握するにはどうしたらよいだろうか。その方法を探る目的でファッション雑誌記事における外来語を用いて行った予備調査の結果を報告する。
著者
貝田 圭子
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学美學美術史學 (ISSN:09122044)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.91-111, 2013-03-05
著者
三浦 宏文
出版者
実践女子大学
雑誌
実践女子大学短期大学部紀要 = The bulletin of Jissen Women's Junior College (ISSN:21896364)
巻号頁・発行日
no.37, pp.63-78, 2016

本稿では、日本の刑事ドラマである『踊る大捜査線』シリーズの初期の作品に注目して、この作品の社会的・哲学的背景を考察した。『踊る大捜査線』では、90 年代後半のバブル経済崩壊後において「誰かのために」「誰かとともに」生きるという哲学を主人公青島俊作刑事の行動指針として描いていた。これは、自己実現や成果主義とは異なり、仏教哲学者椎尾辨匡の「共生(ともいき)」思想に繋がる新しい生きる指針であった。The purpose of this paper is to consider the philosophy of symbiosis which can be abstructed as philosophical cannotation from a "Bayside Shakedown(Odoru daisousasen)", a Japanese Detective drama series, which has got great popularity in 21st century Japanese society, and to investigate its social background. The thought of symbiosis, which is the style of 'For Somebody' and 'With Somebody', was drawn as principle of Syunsaku Aoshima's behavior of the hero in this drama. This Aoshima's principle of behavior is the new guideline of lifestyle for the Japanese person in the late 90's of the post-bubble-economy collapse. And this Aoshima's philosophy can be connected to the symbiosis-movement (Tomo-Iki-undou) of Benkyo Siio, a Buddhist philosopher.