著者
片山 謙吾
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2009

組合せ最適化問題に対する高性能なMemeticアルゴリズムをはじめとするメタ戦略の開発を行った.対象問題として,最大クリーク問題(MCP), 2次割当問題(QAP),通信・ネットワーク関連の問題であるノード配置問題(NPP)を扱った.特にQAPに対しては,可変深度探索にもとづくk-opt局所探索法を遺伝的反復局所探索法の枠組みに導入したメタ戦略を示した.実験の結果,従来法の反復局所探索法に比べ平均的に良好な解を算出し,その有効性を示した.
著者
武山 智博 宮下 直 関島 恒夫 石庭 寛子 坂本 大地 大石 麻美
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

統計モデルの構築によって、水田内の局所環境および水田周辺の景観の異質性が、3種のトンボ(ハラビロトンボ、シオヤトンボ、アキアカネ)の出現個体数に与える効果を検討した結果、個体数を説明する環境要因とそのスケールは種間で異なっていた。全般的な傾向としては、種間の飛翔能力の高低に対応したスケールにおける複数の環境要因が出現個体数に影響を与えており、これらのトンボの分布にとって水田と森林が入り混じるモザイク状の景観構造が重要であることが示唆された。
著者
下條 昌彦
出版者
岡山理科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011-04-28

本研究では,無限次元力学系の理論や方程式の対称性に基づく漸近解析の手法により,爆発現象と界面運動に関連した非線形問題に取り組んだ.具体的には,以下の成果を得た.(1)半線形熱方程式の爆発点の位置を空間非一様性で制御するための詳細な条件を得た.(2)藤田型放物型方程式を複素化して得られる流体方程式の解の挙動を解明した.(3)曲率運動方程式の自由境界問題の解の挙動を「拡張交点数理論」を用いて完全分類し,解の凸性や漸近挙動の解析を行った.
著者
蜷川 清隆 西戸 裕嗣 豊田 新
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

1.御池山のチャート中の石英に衝撃で生じたPDFsを見出した。これは、偏光顕微鏡下において直線的な縞状の構造として認められ、御池山がインパクトクレータである大きな証拠となる。更に低温CL測定の結果からPDFsの構造を確認できた。2005年度にGeo chemical Jour.に投稿したが、構造破壊の直接的証拠が必要との編集者からの意見もあり、この論文は不審査となった。その後のRamanスペクトル測定結果から、非晶質ガラスと結晶の積層構造をとるので、真のPDFsになっていることを確認した。2.ドイツRies crater内から採取した石英試料について、CL発光の温度依存性を検討した結果、衝撃を受けていない石英は2段の温度消光過程を示すのに対して、衝撃を受けている石英はほぼ1つの過程で進行することを確かめた。これら消光過程の活性化エネルギーの定量的な評価にも成功した。3.レールガンによる衝撃実験で、御池山砂岩のTLスペクトルに、350℃・380mmに新たなピークが形成され、御池山クレータ内の砂岩にも同様な膨らみがあることから、御池山がインパクトクレータであることの傍証になってと推定された。この高温ピークを担っている鉱物はTL画像測定によりアルバイトであると同定した。しかし、産地の異なる単結晶のアルバイトのTLスペクトルを調べたが、産地により異なるTL発光スペクトルを示し、衝撃による同様のピーク形成を確認できなかった。4.衝撃実験をおこなった石英・アルバイトのESRスペクトルを調べた結果,石英では、E_1',Ge,Al,Ti-Li中心が衝撃によって、消滅又は線幅の広がりが起こっていた。また、アルバイトは、産地によらず共通に、g=2.0044に新しいピークが生じていた。このESRの結果は、衝撃効果はTL法よりもESR法で,定量的に推定できることを示唆していると思われる。
著者
高山 和敏 東 恒人 中川 紀美雄
出版者
岡山理科大学
雑誌
岡山理科大学紀要. A, 自然科学 (ISSN:02857685)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.173-186, 1996

Both effect of mother wavelet functions on wavelet transform and application method of wavelet transform to sound analysis are described in this paper. As for the former, in case that the speedup of calculation is desired Haar function, in case that qreater importance is attached to frequency components Meyer function, in case that qreater importance is attached to time components Mexican function and in case that both time and frequency components are checked Gabor function can be recommended for application, respectively. As for the later, in case that the distribution of frequency components as time passes is investigated Gabor function, furthermore, in case of minutely examining the difference between consonants and vowels Mexican function and in case of fully checking the distribution of formants in consonants or vowels Meyer function can be recommended for use, respectively. The effectiveness of properly using mother wavelet functions in sound analysis has been found as in the above.
著者
酒井 隆 清原 一吉 伊藤 仁一 勝田 篤 森 義之
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

コンパクト・リーマン多様体上の1点pからの距離関数d_pは重要な幾何学的関数であり,多様体の構造とも関連する.しかしd_pは微分可能でない点を許容し,それはpの切断跡(cut locus)に含まれる.さて,距離関数に対しても危点の概念が定義されるが,危点ではd_pは微分可能ではない.危点を含まない場合には,距離関数に対しても通常のモース理論(イソトピー補題)が得られており,多くの幾何学的応用を持つ.他方,危点を許容する場合にモース理論を展開するためには,まずその指数の概念を定義する必要がある.本研究において,代表者の酒井隆はリーマン計量が自然な非退化性条件を満たすとき,分担者の伊藤仁一と共にこれを実行し,幾何学的な立場から直接に距離関数のモース理論を展開した(掲載済み).その際,切断跡が良い構造(stratification)を持つことを示すのが重要で,危点qの指数はp,qを結ぶ最短測地線の個数とqを含むstratumへの距離関数の制限(これは微分可能でqはその危点である)のqでの通常の指数を用いて書ける.この条件がどの程度まで一般的かについてはさらに考察を続けたい.距離関数に関連して,清原一吉は可積分湖地流の立場から一般次元楕円面(やあるクラスのLiouville多様体)の一般点の切断跡,共役跡の構造を伊藤と共に研究し,勝田篤は境界付リーマン多様体の境界からの距離関数から内部のリーマン計量を復元する逆問題を考察した。計量不変量の間の不等式(等縮不等式・等径不等式),曲率非負のコンパクト・リーマン多様体のラプラシアンの第1固有値評価およびその摂動版については本質的な進展がなかったが,清原はアレキサンドロフ空間の幾何学的不等式に関する結果を得た.これらについては研究を継続する.森義之は量子コンピュータのアルゴリズムを研究し,酒井にコンピュータ支援を行った.
著者
板谷 徹丸 兵藤 博信 山本 勲 岡田 利典
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2001

40Ar/39Ar段階加熱年代測定法では同位体比測定時間の短縮が要求されている。本研究では、微小電子増倍管群を質量分析計のイオン検出側に取付け、36Ar,37Ar,38Ar,39Ar,40Arを同時に検出し、定量分析する装置を試作することを目的とする。既存の企業技術を用いた微小電子増倍管群と位置演算装置アセンブリでは実現できなかった。そこで、和歌山工業専門学校の溝川辰巳博士及び東京都立大学城丸春夫博士の研究実績と経験を基に全く新たに製作した。それはバックギャモン法であり、二次元座標系である。大気アルゴン36Ar,38Ar,40Arは同時に検出されたが、多量の40Arの信号のために約1/300の36Arや約1/1600の38Arの定量性に問題があった。しかし二次元座標系で同位体信号分布が見られ、質量分析計のイオン光学系調整に有効であることが分かった。定量分析のために一次元に配列した直線型チャンネルトロンの製作を検討した。(株)デューンの協力でそれを可能にした。我々が実現した二次元系と(株)デューンの一次元系を兼ね備えた小型質量分析計はイオン光学系調整の便利さを実現し高感度なアルゴン定量分析が可能である。独立して行ってきた二つの研究開発型企業と研究機関が協力して全く新しい超小型の高感度高精度質量分析計の共同開発体制が実現した。位置演算装置から取りだすイオン信号にはイオンカウント法を採用するが、そのための回路設計と関連する装置制作とコンピュータープログラムの開発を開始した。コンピュータによる自動制御をするためのインタフェースの製作とコンピュータ自動制御のためのプログラムの開発も開始した。計測・解析を行うコンピューターとイオンカウンティングを行う測定系の間はLANケーブルで結ばれ、制御系のプログラム開発と測定系のインターフェイスは終了した。標準空気や高純度ガスを超低濃度に分割する抽出精製系を製作した。
著者
村上 悟 神谷 茂保 濱谷 義弘 長渕 裕 田中 敏 示野 信一
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

時間遅れをもつ方程式の典型例である関数微分方程式,積分微分方程式,ボルテラ差分方程式を中心に研究した.関数微分方程式に対する相空間における定数変化法の公式を利用して,摂動項をもつ関数微分方程式の解の漸近挙動を調べた.また,非線形関数微分方程式に対し,いくつかの不変多様体の存在定理を確立した.さらに,積分微分方程式を中心に,方程式の正値性を調べ,正値方程式に対する安定条件をより明確な形で与えた.
著者
星野 卓二 高橋 英樹 池田 博 勝山 輝夫
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

カヤツリグサ科スゲ属植物213種の核および葉緑体遺伝子を解析し、現在広く採用されている形態に基づく分類体系と比較した。日本から韓国および中国東北部に分布するタガネソウ節が祖先型であり、属または亜属に分類できることが明らかになった。スゲ属植物の染色体は、異数的に染色体数が増加する方向に進化したことが明らかになった。また、節の分類が分子系統から強く支持されたものと、分類体系を見直す必要がある節が明らかになり、新しい分類体系が提案された。
著者
圓堂 稔 土井 章
出版者
岡山理科大学
雑誌
岡山理科大学紀要 (ISSN:02856646)
巻号頁・発行日
vol.7, pp.85-91, 1971

"The thermal decomposition of nickel hydroxide was investigated. The decomposition of binary metal hydroxides of the brucite type is usually represented by the equation M (OH)_2=MO+H_2O. The decomposition of nickel hydroxide followed this equation. The effects of the kinetics of reactions, the type solid→solid+gas, on the corresponding differential thermal analysis pattern were explored. The activation energy of nickel hydroxide by differential thermal measurement was 59 Kcal/mole, and the reaction order was 0.9."
著者
猪木原 孝二
出版者
岡山理科大学
雑誌
岡山理科大学紀要. A, 自然科学 (ISSN:02857685)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.297-310, 1991

The purpose of this study is an analysis of the results of the Seoi-nage Technique concerning the angles of the waist to the top of the head and the waist to the wrist, and that of the waist to the top of the head and the waist to the knee of the throwing judoist. The following results were obtained. 1) As for the judoist whose weight is below 60kg, the average angle of pulling hand is 23,22±3.25 for Yuko, 23,18±2.57 for Wazaari and 24.74±1.58 for Ippon. The one of pushing hand is 30.20±3.23 for Yuko, 30.93±3.80 for Wazaari and 30.01±3.02 for Ippon. 2) As for the judoist whose weight is below 65kg, the average angle of pulling hand is 23.40±2.49 for Yuko, 23.41±2.36 for Wazaari and 24.00±3.08 for Ippon. The one of pushing hand is 31.71±1.89 for Yuko, 32.15±3.04 for Wazaari and 32.40±3.26 for Ippon. 3) As for the judoist whose weight is below 71kg, the average angle of pulling hand is 23.98±1.69 for Yuko, 23.78±1.87 for Wazaari and 24.01±1.93 for Ippon. The one of pushing hand is 33.66±2.45 for Yuko, 33.06±2.57 for Wazaari and 33.24±2.53 for Ippon. 4) As for the judoist whose weight is below 78kg, the average angle of pulling hand is 23.49±2.12 for Yuko, 24.52±1.76 for Wazaari and 24.29±1.45 for Ippon. The one of pushing hand is 34.20±1.12 for Yuko, 33.65±2.03 for Wazaari and 34.52±2.02 for Ippon. 5) As for the judoist whose weight is below 86kg, the average angle of pulling hand is 25.14±1.64 for Yuko, 24.68±2.68 for Wazaari and 24.10±1.87 for Ippon. The one of pushing hand is 36.00±1.67 for Yuko, 33.90±2.07 for Wazaari and 34.23±1.54 for Ippon. 6) As far as pulling hand in all weights are concerned, the average angle is 23.84±0.77 for Yuko, 23.91±0.66 for Wazaari and 24.23±0.31 for Ippon. As far as pushing hand in all weights are concerned, the average angle is 33.15±2.25 for Yuko, 32.74±1.21 for Wazaari and 32.88±1.81 for Ippon. 7) From above results, angle from 23 to 24 is the ideal approach for pulling hand, angle from 32 to 33 is ideal approach for pushing hand. I recognize we should research the up and down movement concerning pulling hands form now on.
著者
野崎 浩 川出 洋 林 謙一郎
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

高等植物では,ジテルペノイドは植物ホルモン,抗菌物質や摂食忌避物質など,様々な生理活性を示す2次代謝物として生産される.下等な陸上植物である蘚苔類やシダ類においては,それらジテルペンの生合成経路は不明であった.そこで,陸上植物におけるテルペノイド生合成系の進化を世界に先駆けて明らかにすることを目的として,下等植物である蘚類と苔類からのジテルペン合成酵素のクローニングと機能解析に加えて,シダ植物イヌカタヒバからも,ジテルペン合成酵素遺伝子のクローニングと機能解析に着手した.その結果,苔類ツツソロイゴケと蘚類ヒメツリガネゴケのカウレン合成酵素の遺伝子クローニング,機能解析および酵素触媒機構の解析に成功した.また,イヌカタヒバからは,4種類のジテルペン合成酵素遺伝子をクローニングし,その酵素機能に成功した.興味深いことに,シダ類は,より下等な蘚苔類とは異なるタイプのジテルペン合成酵素遺伝子を保持しており,被子植物のジテルペン合成へと進化する途上の酵素遺伝子群と考えられた.
著者
片山 謙吾
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

組合せ最適化問題の代表例である最大クリーク問題(MCP)および2次割当問題(QAP),通信・ネットワーク関連の問題であるノード配置問題(NPP)に対する高性能なメタ戦略アルゴリズムの開発と評価を行った.MCPにおいては,最近開発した強力な局所探索法を反復局所探索法およびMemetic アルゴリズムの枠組みに導入した高性能メタ戦略を開発し,その性能を評価した.その結果,既存アルゴリズムとの比較において高い探索性能を有することを明らかにした.またQAP およびNPP に対しても同様のアプローチが可能であり,高性能な反復局所探索法を開発した.その他,バイオインフォマティクス分野におけるアミノ酸配列のマルチプルアライメントのアルゴリズムとして,クリークを考慮した解構築法を開発した.加えて,関数最適化問題に対するメタ戦略であるParticle Swarm Optimization法やメタ戦略に導入を試みるための学習法の検討などを通して,本研究課題をより洗練化するための模索も同時に行った.以上の研究成果は学術論文誌,国際会議,国内で開催の学会・研究会等で発表した.
著者
平野 博之
出版者
岡山理科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

「太陽熱を蓄える池」という意味のソーラーポンドを利用し,各種施設の暖房用熱源としての利用の可能性について,実験と数値解析の観点から検討を行った.実際に用いたポンドは,塩水の上に淡水を置き,太陽光を塩水に蓄熱するという塩濃度勾配型とよばれるものを用いた.このポンドでは,塩水と淡水の間の濃度勾配層が蓋の役割を果たすために蓄熱が可能となる.検討の結果,太陽熱の20%程度の量を蓄熱することが可能であることがわかった.
著者
東 恒人 古川 暢隆 高山 和敏 中川 紀美男
出版者
岡山理科大学
雑誌
岡山理科大学紀要. A, 自然科学 (ISSN:02857685)
巻号頁・発行日
vol.32, pp.271-279, 1996

This paper describes characteristics of whispered by compearing with voiced sound in case of plosive consonant. The following characteristics are shown. (1) Formants of back vowel almost agree with those of isolated vowel. (2) Back vowels influence on formants of constnant and attributes of synthesis sounds.