著者
秋野 晶二 林 倬史 坂本 義和 山中 伸彦 鹿生 治行
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2006

PC産業は、細分化された分業構造を基盤としながら、絶えざるイノベーションを特徴として成長を続けてきた。この継続的イノベーションは、部品・周辺機器産業におけるイノベーションと、そのイノベーションを方向づけるバスアーキテクチャのイノベーションとの二重のイノベーションにより実現され、それを可能にする企業内、企業間の開発・生産ネットワークが形成されてきた。ここでは製造機能、開発機能、販売機能のグローバルな分業構造が新たに見られる一方、製造機能は、規模/範囲の経済性を有効に機能させるための水平的統合・垂直的統合が見られる。
著者
荒野 泰典 上田 信 老川 慶喜 藏持 重裕 小峯 和明 千石 英世
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2004

国内外に点在する捕鯨関連の史跡・資料を調査し、分担者および各地の協力者と共同研究を展開することによって以下の成果を得た。1.捕鯨という現象を人と鯨の関係性としてより広くとらえ、捕鯨史を人類史の不可欠の一環として見る視点を得た。2.捕鯨にまつわる諸言説の再検討を行った。たとえば、日本の伝統捕鯨が、日本で独自に発達したという言説の再検討。17世紀のオランダ・英国の東インド会社の日本関係史料に見られる、鯨油の大量輸出の事例や、日本側の史料のオランダの捕鯨技術の導入に関する記述の検討を通じて示唆した。また、従来の「捕鯨」の研究は、日本や欧米に限られる傾向があり、それが捕鯨研究を特殊な研究分野にとどめていた。日本以外の朝鮮・ベトナムの捕鯨を取りあげて、東アジア地域でも捕鯨は十分検討に値する課題であることを示した。3.捕鯨が、経済のみでなく、社会的文化的にも人々の生活や意識に深く浸透していたことを、岸壁画・神話・文学・鯨絵巻類の検討を通じて、明らかにした。4.捕鯨関連史料の収集作業を通じて、従来地元以外では見過ごされがちであった史料を鯨研究に利用するための環境を整えた。具体的には、壱岐郷土館、鯨賓館ミュージアム(江口文書)、対馬歴史民俗資料館(郡方毎日記)、太地くじらの博物館などの関連史料の目録化や翻刻を行った。
著者
藤井 淑禎
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1995

近代日本における<望郷>の心情をあとづけ、その意味をさぐる本研究の作業は、大きく分けて、二つの山をかたちづくることとなった。ひとつは、昭和30年代を中心とするいわゆる高度経済成長期の動向をめぐって。そしてもうひとつは、近代化を振り返る余裕も生まれた明治末期の動向をめぐって。前者については、おもに社会史・精神史的方法からのアプローチを試みた。当時の流行歌やアマチュアの書き手による手記・投書文などを素材とし、社会背景、経済事情、農業政策などを具体的なデータにもとづき復元し、総体としての高度成長期の様相を明らかにせんとした。その成果の一部は、『望郷歌謡曲考-高度成長の谷間で-』(NTT出版、平9.3)として公刊した。後者については、これとは逆に、もっぱら<振り返る>という行為の仕組みが科学的に明らかにされ、かつそれが表現手段を獲得するまでの過程を探ることに終始した。具体的には、心理学や哲学の分野で試みられた「過去」や「回想」のメカニズムの追求をめぐる諸事情を明らかにし、かつ、そうして得られた「過去」がどのようにして文章や小説のなかで表現可能となっていったかを探ろうとした。この時期、多くの小説で、「過去」の表現をめぐって構成上文体上のさまざまな試行錯誤があったことがわかるのである。
著者
渡名喜 庸哲
出版者
立教大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2020-04-01

本研究は「脱人間化」社会における「責任」概念の変容を、以下の4側面から検討する。①社会思想史的アプローチとして、F・エヴァルドをもとに近代的社会制度の展開における「責任」概念の変容を検討する。②政治哲学的アプローチとして、全体主義体制および原爆投下をめぐるH・アーレントとG・アンダースの思想を検討する。③現象学的アプローチとして、E・レヴィナスの現象学的哲学における「責任=応答可能性」概念を実践的な文脈へと接続しうるかたちで検討しなおす。④応用倫理的アプローチにより、AI開発における人間の行為の代替化に伴う「責任」の変容を検討する。
著者
蔵持 重裕
出版者
立教大学
巻号頁・発行日
1998

博士論文
著者
市川 哲
出版者
立教大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2011

マレーシア、サラワク州における主にエスニック・ツーリズムに関する観光の特徴を、複数の民族集団や地域集団同士の関係といった、在地の社会関係の中に位置づけて把握することを試みた。特にサラワク州における先住民による手工芸品の制作や、都市部における販売、エキゾチックなイメージを消費する外国人ツーリストによるそれらの購入や、それとは異なる脈絡での現地の住民による手工芸品の利用といった様々な状況に関する現地調査を行った。さらにこのようにして得た知見を東南アジアの他地域の事例と比較し、その特徴の把握を目指した。
著者
加藤 誠一
出版者
立教大学
巻号頁・発行日
1980

博士論文

1 0 0 0 再生産論

著者
山本 二三丸
出版者
立教大学
巻号頁・発行日
1954

博士論文

1 0 0 0 IR 戦のならい

著者
林 英夫
出版者
立教大学
雑誌
史苑 (ISSN:03869318)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.4-5, 1989-04
著者
江幡 知佳
出版者
立教大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2021-08-30

日本の大学において、学外への説明責任や教育改善への要請の高まりを背景として、主に量的アプローチを用いた学修成果の可視化が試みられている。だが、学生がどこで伸びたか/つまずいたか等、学修の過程をとらえ教育改善につなげるためには、質的アプローチに依拠した学修成果の可視化が必要といえる。そこで本研究は、一部の大学で作成・活用が試みられている教育プログラムレベルのディプロマ・ポリシー(DP)ルーブリックに着目し、①学生の学修の過程をとらえるためにDPルーブリックの作成・活用にいかなる工夫が必要か、②学修の過程をとらえることがどのように教育改善につながるかを、事例研究等に基づき明らかにすることを試みる。