著者
斎藤 義朗 目々澤 肇
出版者
一般社団法人 日本小児神経学会
雑誌
脳と発達 (ISSN:00290831)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.303-304, 2010 (Released:2015-11-21)
参考文献数
11

前兆のある片頭痛を有する13歳男子が, 頭痛出現後2時間以内に, 当日または前日の出来事が思い出せない, 頭痛出現後の記憶も残っていないという健忘症状を伴うエピソードを反復した. この症状は頭痛の軽快後10分ほどの間に回復したが, 一部のエピソード記憶は回復しなかった. 意識減損は伴わず, 症状の特徴からてんかん発作や脳底型片頭痛は否定, 一過性全健忘と診断した. 小児期の片頭痛と一過性全健忘の合併について文献的に論じる.
著者
奥田 昇
出版者
京都大学フィールド科学教育研究センター ; 京都大学生態学研究センター
雑誌
時計台対話集会
巻号頁・発行日
vol.5, pp.52-59, 2009-02-27

第5回時計台対話集会「森里海のつながりを生物多様性から考える」, 京都大学百周年時計台記念館百周年記念ホール, 2008/9/28
著者
仕幸 英治
雑誌
科学研究費補助金研究成果報告書
巻号頁・発行日
pp.1-6, 2009-05-19

環境資源問題の観点から有機分子材料を用いたスピントロニクスが非常に注目されている。本研究では有機分子材料とスピン注入源である強磁性体との界面状態を制御しやすい平面型構造素子を用い、強磁性体/有機分子/強磁性体接合の磁気抵抗効果を測定し、分子材料のスピン依存伝導特性を評価した。その結果、Ni_<80>Fe_<20>/Mq_3(M = Al, Ga)/Ni_<80>Fe_<20> 接合から、Ni_<80>Fe_<20> 電極の局所的な磁化状態に起因する磁気抵抗効果の観測に成功した。
著者
羽原 敬二
出版者
関西大学法学研究所
雑誌
ノモス = Nomos (ISSN:09172599)
巻号頁・発行日
vol.19, pp.1-55, 2006-12-30
著者
中村 仁志
出版者
關西大學文學會
雑誌
關西大學文學論集 (ISSN:04214706)
巻号頁・発行日
vol.66, no.2, pp.1-16, 2016-09-30

1 0 0 0 OA 悲嘆の女神

著者
安村 典子
出版者
京都大学西洋古典研究会
雑誌
西洋古典論集 (ISSN:02897113)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.24-47, 1994-03-30

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました。
著者
安 東秀
雑誌
科学研究費助成事業研究成果報告書
巻号頁・発行日
pp.1-4, 2016-06-06

走査トンネル顕微鏡(STM)発光によるNV中心含有ナノダイヤモンド粒子を用いたスピン検出へ向けて、NV中心を含有したナノダイヤモンド粒子を表面へ分散させナノダイヤモンドからの蛍光と磁気共鳴信号計測を確認し、原子間力顕微鏡(AFM)によりナノダイヤモンド粒子を識別し、その後、AFM探針先端へナノダイヤモンド粒子を取り付ける方法として探針を400度程の高温で加熱する方法によりナノダイヤモンド粒子を深針へ接着可能なことを明らかにした。また、NV中心が高濃度に存在するバルクダイヤモンドからの磁気共鳴信号の観測手法も確立し、トンネル電流注入による磁気共鳴信号検出に依る高分解能化に向けた基礎を構築した。 : For realization of spin dependent photoluminescence from a NV center in diamond by injection of tunneling current by using scanning tunneling microscopy setup, NV-hosted nano diamond and a NV-hosted bulk diamond were studied. Electron spin resonance (ESR) of a NV-hoseted nano diamond spread on the surface was observed, and the nano diamond was attached to the atomic force microscopy tip apex with annealing at about 400 degrees. ESR signals from a bulk diamond containing ensemble NV centers were analyzed.
著者
奥 景子
出版者
日本演劇学会
雑誌
演劇学論集 日本演劇学会紀要 (ISSN:13482815)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.1-14, 2019-06-01 (Released:2019-06-01)

The purpose of this paper is to examine how Fukuda Tsuneari (1912-1994), a Japanese critic, tried to achieve his vision of catharsis through his play Akechi Mitsuhide (1957), an adaptation of Shakespeare's Macbeth. Fukuda translated and directed most of Shakespeare's plays, and adapted some of them. It is curiously enough that Akechi Mitsuhide was staged before Macbeth by his translation.For him, Macbeth was an ideal hero to regain catharsis, which he thought was lost in the modern times. He came to think narrative possibility of history could be a formula to restore a tragedy, as Shakespeare did. Setting in the Age of Provincial Wars, he transposed Macbeth into a Japanese historical play.In conclusion, what he wanted to represent was not Macbeth itself but a historical play and tragic catharsis with it. In other words, he had to confirm it before staging Shakespeare.
著者
河 源 谷口 久哲 木下 秀文 松田 公志
出版者
泌尿器科紀要刊行会
雑誌
泌尿器科紀要 (ISSN:00181994)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.87-92, 2009-02

A specialized clinic for middle-aged and elderly hypogonadal men was established in our institution five years ago. A retrospective study of the 511 patients who attended our clinic during this period was conducted and the issues involved in treating these patients were identified. The patients' age distribution, symptoms, serum testosterone values, treatment, and course were examined. The patients' mean age was 54.0 years (range, 35 to 74 years); approximately half of the patients were in their fifties. Most patients complained of decline in libido, general fatigue, and erectile dysfunction. The patients' mean serum free testosterone was 9.28 pg/ml; 40.3% of patients had a serum free testosterone value of less than 8.5 pg/ml, which is the threshold value for the initiation of androgen replacement therapy (ART) in Japan. ART was given to 220 (43.1%) patients, and it was considered effective in 100. It appears that male climacteric disorder and late-onset hypogonadism have become commonly recognized in Japan. There will be an increasing need for specialized clinics for such men in the future.
著者
石井 健
出版者
独立行政法人医薬基盤研究所
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

インフルエンザワクチンと一口に言ってもその形態によって弱毒化生ワクチン、不活化全粒子ワクチン、不活化スプリットワクチンの3種類に分類されるが、ウイルス感染免疫の研究に比べ各ワクチンによる免疫学的作用機序に関する詳細な検討はなされていなかった。今回、マウス、ヒト両方の実験系を用いて、スプリットワクチンでは自然免疫の活性化がほとんど見られないが、同じ不活化ワクチンでも、全粒子ワクチンでは、中のウイルスゲノム(RNA)がTLR7を活性化して、高い免疫原性(抗原特異的CD4T細胞、B細胞誘導能)を発揮することを示した。その効果に形質細胞様樹状細胞(plasmacytoid DC ; pDC)が必須で、TLR7によるI型インターフェロンを介していること、生ワクチンはさらにRLR, NLRでもない未知の自然免疫シグナルを誘導することを示した(Koyama S et al Plasmacytoid dendritic cells delineate immunogenicity of influenza vaccine subtypes. Sci Transl Med. 2(25): 24ra25.(2010))。次に、臨床でもっとも長く、そして頻繁に用いられているアラムアジュバント(ミョウバン)の自然免疫メカニズムの一端として、アラムが、好中球遊走、その好中球の細胞死、そしてDNAを主成分とするネット状物質(neutrophil extracellular traps(NETs))を放出させることを明らかにした。そしてそのDNAがアラムのアジュバント効果、特にIgEの産生に重要で、炎症性樹状細胞(inflammatory DC)といわれる抗原提示細胞の細胞内DNA認識機構を介していることが明らかになった。実際TBK1、IRF3欠損マウスではアラムのアジュバント効果の一部が著名に減弱していた(Marichal T, et al DNA released from dying host cells mediates aluminum adjuvant activity. Nat Med. 2011 17(8): 996-1002.)。このようにアジュバント(因子)の分子メカニズムを免疫学的に明らかにできるようになり、ワクチンやアジュバントの開発研究において、その有効性や安全性の向上に寄与できることが期待される。
著者
大西 尚昭 中川 義久
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.654-656, 2016-04-10

ポイント●巣状興奮タイプ(異所性)の心房頻拍の場合は,12誘導心電図でのP波の極性から頻拍の起源を推定することができる.●左房起源か右房起源か,高位起源か低位起源かで大別して考えると理解しやすい.●嚥下誘発性心房頻拍は稀な疾患ではあるが,ときおり臨床現場で認める.薬剤が無効な場合でもカテーテルアブレーションが奏功することもある.

1 0 0 0 OA 官報

著者
大蔵省印刷局 [編]
出版者
日本マイクロ写真
巻号頁・発行日
vol.1922年01月16日, 1922-01-16
著者
小川 雅美
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.64, no.5, pp.418-423, 1994-05-25
著者
添野 元秀 山下 義行 中田 育男
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第52回, no.ソフトウェア, pp.13-14, 1996-03-06

超並列計算機CP-PACSの各ノードプロセッサは、多数の浮動小数点レジスタとそのレジスタ群に対するスライドウィンドウ機構を付加したRISCプロセッサを採用している。当研究室では、スライドウィンドウを付加したプロセッサをターゲットマシンとするコンパイラの研究を行っている。コンパイラにおける最適化の重要課題の一つにループの最適化がある。RISCプロセッサにおけるループの最適化には、ソフトウェア・パイプライニングが有効である。スライドウィンドウを用いると、スライド命令によってレジスタ番号が変化するため、ソフトウェア・パイプライニングにおける複数のステージにまたがるレジスタの干渉が回避でき、命令スケジューリングの自由度が増すという利点がある。しかし、レジスタ番号が変化することは、レジスタ割り付けに新たな制約条件を加えることになり、レジスタ割り付けを難しくすると考えられてきた。本稿では、スライドウィンドウを考慮していないレジスタ割り付けのアルゴリズムを比較的容易にスライドウィンドウを考慮したレジスタ割り付けアルゴリズムに拡張できることを述べ、そのアルゴリズムの評価を行う。
著者
藤代 貴志
出版者
医学書院
巻号頁・発行日
pp.1239-1245, 2019-10-15

半導体レーザー装置CYCLO G6®を用いたマイクロパルス毛様体光凝固術の治療成績は,眼圧下降は良好で,術後の合併症が少ないと報告されているが,これまでのところ報告は海外からのものだけで,わが国では有効性と安全性を示した報告がない。今回,CYCLO G6®を用いた毛様体光凝固術の治療の原理とその有効性と安全性について解説したい。