著者
瀬戸 美月
出版者
日経BP社
雑誌
日経network (ISSN:1345482X)
巻号頁・発行日
no.191, pp.48-57, 2016-03

わくわくスタディワールド瀬戸(せと) 美月(みつき)Part1 どんな試験?部門ごとのセキュリティ担当者向け 2016年4月に始まる「情報セキュリティマネジメント試験」(セキュマネ試験)は、時代の変化に合わせて作られた新しい国家試験だ。情報処理推進機構…

1 0 0 0 OA 滔々録

著者
高野, 武貞
出版者
巻号頁・発行日
vol.[1],
著者
大杉 至
出版者
大分大学教育福祉科学部
雑誌
大分大学教育福祉科学部研究紀要 (ISSN:13450875)
巻号頁・発行日
vol.32, no.1, pp.1-16, 2010-04 (Released:2010-07-29)

『マクベス』はシェイクスピアの悲劇の一つであり、魔女の予言とその後のマクベスの行為との関係がこの悲劇を解釈する上でのポイントである。そこではマクベスの一連の行為を「運命」ととらえる見方と、そうではなくてマクベスの内的願望・感情が発現したものであるとする見方がある。本稿では、「予言の自己成就」という社会学的視点から、予言の影響下でマクベスがどのような状況の定義の下で行為を行ったのかという点を中心に検討した。### Macbeth is one of William Shakespeare's famous tragedies, the crucial point for which is concerning the relationship between witches' prophecies and Macbeth's actions, There have been two perspectives regarding Mavbeth's actions : one sees them as his fate, and the other sees them as originated from his free will. In this essay, I tried to interpret Macbeth from the perspective of sociological concept, `self-fulfilling prophecy.
著者
杉田 精司 巽 瑛理 長谷川 直 鈴木 雄大 上吉原 弘明 本田 理恵 亀田 真吾 諸田 智克 本田 親寿 神山 徹 山田 学 早川 雅彦 横田 康弘 坂谷 尚哉 鈴木 秀彦 小川 和律 澤田 弘崇
出版者
日本地球惑星科学連合
雑誌
日本地球惑星科学連合2018年大会
巻号頁・発行日
2018-03-14

リュウグウの近接観測の本番が目前に迫っている。これに備えて、我々は3つの重要な準備を進めている。1) 低アルベド小惑星の可視スペクトルの見直し。2)リュウグウの地上観測スペクトルの解析とメインベル小惑星との比較。3)可視分光カメラONC-Tのスペクトル校正観測。本講演では、これらについて簡潔に紹介する。 まず、メインベルトの低アルベド小惑星のスペクトル解析である。先駆的な小惑星のスペクトルのサーベイ観測であるECAS(Tedesco et al.,1982)の後、地上望遠鏡による多バンド分光のSDSS(Ivezic et al. 2001)、地上望遠鏡のよる連続スペクトルのデータベースであるSMASS2の整備(Bus and Binzel, 2002)、天文衛星WISE/NEOWISEによる多バンド分光のデータベース(Masiero et al. 2011)など多数の強力な小惑星のスペクトルのデータベースが整備されてきた。特に、SDSS やWISE/NEOWISEによって膨大な数がある小さな小惑星のスペクトルアルベドの分布が定量的に計測されたおかげで、RyuguやBennuが由来するメインベルト内帯の低アルベド族の分布については最近に大きな理解の進展があった。まず、以前にNysa族と言われていた族は、E型スペクトルのNysa族の中にF型(or Cb~B型)のPolana族とEulalia族が隠れていることが明らかになった。さらにPolana族とEulalia族は形成時期が古くて広範囲に破片を分布させており、ν6共鳴帯にも多くの1kmクラスの破片を供給していることが分かった。その一方で、より若いErigone, Klio, Clarrisaなどのぞくはずっと若いため、ν6共鳴帯への大きな破片の供給は限定的であることが分かってきた。この事実に基づいて、Bottke et al. (2015)はRyuguもBennuもPolana族由来であると推論している。 このようにSDSS やWISE/NEOWISEのデータは極めて強力であるが、0.7μmのバンドを持たないため、広義のC型小惑星のサブタイプの分類には適さない。その点、ECASは、小惑星スペクトル観測に特化しているだけあって0.7μmのバンドの捕捉は適切になされている。しかし、ECASではあまり多くのC型小惑星が観測されなかったという欠点がある。そのため、現時点ではSMASS2のデータが広義C型のスペクトル解析に適している。そこで、我々はSMASS2の中の広義のC型の主成分解析を行った。紙面の関係で詳細は割愛するが、その結果はCg, C, Cb, Bなど0.7μm吸収を持たないサブタイプからなる大クラスターと、Ch, Cghなど0.7μm吸収を持つサブタイプからなる大クラスターに2分され、両者の間にPC空間上の大きな分離が見られること、またこの分離域はPC空間上で一直線をなすことが分かった。この2大クラスターに分離する事実は、Vernazza et al. (2017)などが主張するBCGタイプがCgh, Chと本質的に異なる起源を持っていて水質変成すら受けていない極めて始源的な物質からなるとの仮説と調和的であり、大変興味深い。 これに引き続き、世界中の大望遠鏡が蓄積してきた23本のRyuguの可視スペクトルをコンパイルして、SMASS2と同じ土俵で主成分解析に掛けた。その結果は、Ryuguの全てのスペクトルがBCGクラスターに中に位置しており、その分布は2大クラスターの分離線に平行であった。これはRyuguが極めて始源的な物質であることの現れかもしれず、BCGクラスター仮説の検証に役立つ可能性を示唆する。 しかし、現実は単純ではない。Murchison隕石の加熱実験で得られたスペクトルもPC空間ではRyuguのスペクトルの分布と極めて近い直線的分布を示すのである。これは、Ryuguのスペクトル多様性がMurchison隕石様の物質の加熱脱水で説明できるとの指摘(Sugita et al. 2013)とも調和的である。この2つの結果は、Ryuguの化学進化履歴について真逆の解釈を与えるものであり、はやぶさ2の試料採取地の選択について大きな影響を与えることとなる。 この2つの解釈のどちらが正しいのか、あるいは別の解釈が正しいのかの見極めは、0.7μm吸収帯の発見とその産状記載に大きく依存する。もし、Murchison隕石様の含水鉱物に富む物質がRyuguの初期物質であって加熱脱水で吸収帯が消えただけの場合には、Ryugu全球が表面下(e.g., 天体衝突などで掘削された露頭)まで含んで完全に吸収帯を失ってしまうことは考えにくい。したがって、0.7μm吸収帯が全く観測されない場合には、VernazzaらのBCG仮説やFやB型の水質変成によってCh, Cghが生まれたと考えるBarucciらのグループの仮説(e.g., Fornasier et al. 2014)が有力となるかも知れない。しかし、0.7μm吸収が見つかって、熱変成を受けやすい地域ではその吸収が弱いことが判明すれば、スペクトル多様性は加熱脱水過程でできたとの考えが有力となろう。 最後に、はやぶさ2ONCチームは打ち上げ後も月、地球、火星、木星、土星、恒星など様々な天体の観測を通じて上記の観測目標を達成できるための校正観測を実施している。それらの解析からは、0.7μm帯および全般的なスペクトル形状の捕捉に十分な精度を達成できることを示唆する結果を得ており(Suzuki et al., 2018)、本観測での大きな成果を期待できる状況である。引用文献:Bottke et al. (2015) Icarus, 247 (2015) 191.Bus and Binzel (2002) Icarus, 158, 146.Fornasier et al. (2014) 233, 163.Ivezic et al. (2001) Astron. J.、 122, 2749.Masiero et al. (2011) Astrophys. J. 741, 68.Sugita et al. (2013) LPSC, XXXXIII, #2591.Suzuki et al. (2018) Icarus, 300, 341Tedesco et al. (1982) Astrophys. J. 87, 1585.Vernazza et al. (2017) Astron. J., 153,72
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.752, pp.34-37, 2016-08-22

Part4お手軽スマートフォンでスキャンする 冊数が増えると意外に場所を取る本や雑誌。今回は一気にデジタル化する方法を紹介したい。スキャナーとパソコンを使う方法が一般的だが、スマートフォンのアプリとカメラを使う方法も手軽だ。

1 0 0 0 OA 増訂漢魏叢書

著者
清王謨輯
出版者
[出版者不明]
巻号頁・発行日
vol.經翼第3册, 1792
著者
森口 光俊
出版者
智山勧学会
雑誌
智山学報 (ISSN:02865661)
巻号頁・発行日
vol.48, pp.A1-A29, 1999-03-31 (Released:2017-08-31)

バラモンの土壌に発した出世間を理想とする仏教は、その最終段階でヒンドウGrhasthaの基本的思想を受容した。即ちヒンドウの[浄法:Samskara;通過儀礼]である。「Kryasamgraha」は後期密教の解釈に基づいた通過儀礼を説いている。ここではインド密教におけるヒンドウ通過儀礼の受容について述べ、[弟子の潅頂]におけるその様相を考察する。
著者
八島 正知
出版者
日本結晶学会
雑誌
日本結晶学会誌 (ISSN:03694585)
巻号頁・発行日
vol.51, no.2, pp.153-161, 2009-04-30 (Released:2010-11-05)
参考文献数
72
被引用文献数
3 2

The present paper is a brief review of our recent works on the crystal structures, structural disorders and ion-diffusion paths of various ionic and mixed conductors. Diffusion paths along the <100> directions are observed in the fluorite-type ionic conductors such as δ-Bi1.4Yb0.6O3, Ce0.93Y0.07O1.96, Y0.785Ta0.215O1.715 and α-CuI. In the prerovskite-type and double-prerovskite-type conductors, the mobile oxide ions move along the <100> directions near the stable positions and along <110> around the midway of diffusion pathway. The cubic prerovskite-type and double-prerovskite-type conductors exhibit three- and two-dimensional networks of diffusion pathways, respectively. K2NiF4-type conductor has a two-dimensional network of diffusion pathway through interstitial oxide ions. The oxide ions in apatite-type conductors diffuse along the hexagonal c-axis. The diffusion paths of two lithium-ion conductors are also presented.
著者
干川 隆
出版者
一般社団法人 日本特殊教育学会
雑誌
特殊教育学研究 (ISSN:03873374)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.19-27, 1993
被引用文献数
2 5

本研究は、脳性まひ児の方向概念の発達に及ぼす行為(姿勢の保持や移動)の影響を検討するものである。被験者は脳性まひ児55名(4〜22歳)であった。課題は坐位で自分にとっての上下左右前後の方向指示(自体課題)と、対面・同方向に立っている人形での方向指示(人形課題)、臥位での自体課題と、臥位にある人形での人形課題であった。数量化I類による分析では、年齢、動作レベル、知能レベルの項目が方向指示に大きく寄与することが示された。年齢では、A1(4〜6歳)群がA3(10〜12歳)、A4(13〜15歳)、A6(19〜22歳)群より臥位・坐位にかかわらず得点が低いこと、動作レベルでは自体坐位・人形立位で寝たきり群が立位・歩行群より低いこと、知能レベルでは臥位・坐位に関わらず低群が普通群よりも低いことが示された。本研究の結果から、方向概念の形成が、空間の中に自分のからだを位置づけたり、移動したりする行為によって促進されることが示唆された。