著者
早川 徹
出版者
關西大學法學會
雑誌
關西大學法學論集 (ISSN:0437648X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.3, pp.728-754, 2015-09-25
著者
柳澤 唯 安永 明智 青栁 宏 野口 京子
出版者
文化学園大学
雑誌
文化学園大学紀要. 人文・社会科学研究 (ISSN:09197796)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.27-34, 2014-01-31

本研究では,青年期から高齢期までの女性を対象に,インターネットによる質問紙調査法を用いて,女性の化粧行動の目的(気持ちの切り替え,リラクセーション,身だしなみ,同性への意識・同調,異性への意識・魅力向上)と公的及び私的自意識の関連について検討することを目的とした。また,化粧行動の目的や自意識と個人の基本的属性(年齢,職業の有無,婚姻状況,1 ヶ月間に自由に使える金額)の関連についても検討を行った。本研究の結果から,以下のことが明らかとなった。①年齢が若いほど,同性や他者を意識して化粧を行う傾向が強く,逆に年齢が上がるにつれリラクセーションを目的に化粧をする傾向にある,②未婚女性は,異性への意識や魅力向上を目的として化粧を行う傾向が強い,③化粧をする目的には,公的自意識が関連する。特に,身だしなみ,同性への意識・同調,異性への意識・魅力向上などの他者から見られる自分を意識することに関連する目的に対して公的自意識は強い関連を示す,④私的自意識は,気持ちの切り替えなど自分の内面に関連する目的と強く関連する。本研究の結果は,化粧を行う目的は,年齢,婚姻状況などの基本的属性や自意識から影響を受けることが示唆された。
著者
樋口 千紘 HIGUCHI Chihiro
出版者
名古屋大学国語国文学会
雑誌
名古屋大学国語国文学 (ISSN:04694767)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.11-26, 2020-11-10

御伽雌子『横笛草紙』諸本のうち清涼寺本に、主人公横笛の出生譚がある。その中に、弘法大師が天竺に渡って三つの笛を得たとする笛説話があり、同説話は義経物の幸若舞曲や御伽草子にも見られる。そこで義経の名笛伝承を整理し、その中に『横笛草紙』の笛説話を位置づけることによって、『横笛草紙』の笛説話が義経物と関わって生成されたこと、横笛出生譚も同様に弘法大師の笛の成徳を語るものであることを示した。
著者
畠中 愛美 HATANAKA Manami
出版者
名古屋大学国語国文学会
雑誌
名古屋大学国語国文学 (ISSN:04694767)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.27-42, 2020-11-10

読み本系『平家物語』の一本『源平闘諍録』における源義経像について、まず従来指摘されている源頼朝・梶原景時との関係性による加筆・改変を確認した。その上で、巻八之下「一の谷・生田の森合戦の事」に見られる義経と季重の描写から、義経が他者と対立することを避ける人物として描かれているとし、兄弟関係から離れた箇所にも義経像にエ夫が見られることを指摘した。
著者
中村 誠 NAKAMURA Makoto
出版者
名古屋大学国語国文学会
雑誌
名古屋大学国語国文学 (ISSN:04694767)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.43-58, 2020-11-10

資料性に関しては、一部検討の余地は残るものの、近世後期の富士登山を知る好個の資料であること、近代的登山者像が現れていることを示した。文芸性については、叙景の特色、事実を描くことを越えた虚構性の問題等について論じた。また、従来登山記としてのみ読まれてきたとして、紀行全体の構造を通して読むことの必要性を指摘した。そしてそのことによって、登山記とは異なる紀行の相貌が現れることを示した。
著者
吉原 万里矢 YOSHIHARA Mariya
出版者
名古屋大学国語国文学会
雑誌
名古屋大学国語国文学 (ISSN:04694767)
巻号頁・発行日
vol.113, pp.90-76, 2020-11-10

機械に注目が集まった1930年代前後、人々は人造人間に強い関心を抱いていた。川端康成もまたそうした人々の一人であった。本稿では「青い海黒い海」「針と硝子と霧」「水晶幻想」等の作品において透明化する人間あるいはガラス化する人体の表象を繰り返し描いていることに注目し、身体が白昼夢の中で非人間化し、それがガラスという新しい物質と関連付けられる点に川端独自の問題意識があることを明らかにする。
著者
淡路 靖弘
出版者
京都産業大学
雑誌
京都産業大学論集. 自然科学系列 (ISSN:13483323)
巻号頁・発行日
vol.47, pp.35-49, 2020-03-31

本研究はACL 再建術で採用されるBTB 法(Bone- Tendon-Bone : BTB) とSTG 法(Semitendinosus/Gracilis : STG)の術後の経過及びパフォーマンス差異を検証したものである。多くのアスリートは競技中に膝関節の安定をもたらすのに重要な役割を果たす前十字靭帯を断裂させている。前十字靭帯の断裂によりアスリートは再び競技復帰するのに6 ~ 12 か月もの時間をかけリハビリテーションに励んでいる。より早くアスリートを競技復帰させるために医師は2 つの術法を選択する。一つは膝蓋????を用いるBTB 法で,もう一つは半????様筋????及び薄筋を用いたSTG 法である。筆者は2 つの術法を経過と共に観察し????痛レベル,筋力,下肢周囲径,下肢パフォーマンスに有意な差異を明らかにした。
著者
徳永 新太郎
出版者
長崎高等商業學校大東亜經濟研究所
雑誌
商業と經濟 (ISSN:02869101)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.129-188, 1943-04-30