著者
齋藤 路子 沢崎 達夫 今野 裕之 Michiko Saito Tatsuo Sawazaki Hiroyuki Konno 目白大学大学院心理学研究科 目白大学人間学部 目白大学人間学部 Mejiro University Graduate School of Psychology Mejiro University Faculty of Human Sciences Mejiro University Faculty of Human Sciences
雑誌
目白大学心理学研究 = Mejiro journal of psychology (ISSN:13497103)
巻号頁・発行日
vol.(4), pp.101-109, 2008

本研究の目的は,完全主義と帰属スタイルの関連の検討,および完全主義が抑うつに至るプロセスに関するモデルを構成し,共分散構造分析による検討を行うことであった。大学生444名は完全主義,内的安定的帰属スタイル,抑うつを測定する質問紙に回答した。その結果,完全欲求および高目標設定は成功場面でも失敗場面でも内的安定的帰属と関連する一方で,失敗過敏および行動疑念は失敗場面のみ内的安定的帰属と関連することが示された。共分散構造分析の結果,(a)適応的完全主義が強いほど,対人領域における成功に対して内的安定的帰属をしやすく,ポジティブ感情が強まること,(b)不適応的完全主義が強いほど,対人領域における失敗に対して内的安定的帰属をしやすく,抑うつが強まることが示された。最後に,完全主義が抑うつに至る認知プロセスについて介入方法も交えて議論した。
著者
茂木 洋平
出版者
桐蔭法学会
雑誌
桐蔭法学 = Toin Law Review (ISSN:13413791)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.111-139, 2018-09-25
著者
上長 恵里
出版者
関西看護医療大学
雑誌
関西看護医療大学紀要 = Bulletin of Kansai University of Nursing and Health Sciences (ISSN:18835686)
巻号頁・発行日
vol.11, no.1, pp.63-70, 2019-03

【目的】失語症者のコミュニケーションに焦点をあて、失語症者やその介護者に対して看護師がどのような援助や看護介入を実施しているのかを明らかにする。【方法】失語症の看護文献を医中誌WebとGoogle Scholarから検索し、国内文献10文献、海外文献2文献の合計12文献を分析の対象とした。【結果と考察】失語症の看護研究は介護者を対象にした研究がほとんどであり、失語症者自身を対象とした研究はほとんど行われていなかった。また国内においては慢性期や在宅失語症者に対する研究がほとんどであるが、海外では急性期失語症患者の問題に関しても看護師が積極的に介入していることも明らかになった。今後は失語症者が経験している問題や困難を、発症後から経時的に明らかにする必要がある。また失語症者の言語障害を定量的に捉えることで看護の成果も表現することができ、看護介入の具体化とその評価が可能になると考えられる。(著者抄録)
著者
内田 樹
出版者
南山大学人間関係研究センター
雑誌
人間関係研究 = Human relations (ISSN:13464620)
巻号頁・発行日
no.18, pp.184-213, 2019-03-31

南山大学人間関係研究センター公開講演会 日付:2018年9月18日(火)18:00~20:00 場所:南山大学 D棟地下1階DB1教室講師:内田樹(神戸女学院大学名誉教授)
雑誌
平成23年度 情報処理学会関西支部 支部大会 講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2011, 2011-09-22

本稿ではMs. Pac-Manというゲームにおけるモンテカルロ木探索(MCTS)を用いてゴーストチームの協力制御のアプローチを紹介している.このアプローチは,各ゴーストの立場から見るゲームの状態を表す各木の上でMCTSを実行している
著者
萩谷 昌己
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.44, no.2, pp.210, 2003-02-15
著者
宮本 春奈 塩田 さやか 貴家 仁志
雑誌
研究報告音楽情報科学(MUS) (ISSN:21888752)
巻号頁・発行日
vol.2019-MUS-123, no.28, pp.1-5, 2019-06-15

本論文では,x-vector に基づく話者照合システムにおいて帯域拡張法を用いて生成した広帯域音声によるデータ拡張に着目する.x-vector に基づく話者照合システムにおけるデータ拡張には,様々なノイズを加えるだけでなく,狭帯域音声をアップサンプリングしたデータ,またアップサンプリングしたデータと帯域拡張データとを混ぜ合わせて学習に用いるものがこれまでに報告されており,さらに DNN による帯域拡張を用いたデータ拡張についても報告されている.一方近年,帯域拡張法の一つとして非線形帯域拡張法 (N-BWE) が提案されている.N-BWE はモデル学習を行わず,計算量が非常に軽い手法として提案された.N-BWE は単純な非線形関数とフィルタのみで構成されているにも関わらず,話者照合の等価エラー率 (EER) と二乗平均平方根対数スペクトル歪みそれぞれにおいて高い性能を得られることが報告されている.そこで本論文では,x-vector に基づく話者照合システムを構築する際に,N-BWE を適用した音声を拡張データとして使用して実験を行った.実験結果より,アップサンプリングした音声と N-BWE で帯域拡張した音声を拡張データとして加えて学習を行った結果,アップサンプリングした音声のみを拡張データとして用いたシステムと比較して EER のエラー改善率は 24.5% を達成した.