著者
宮崎 太郎 加藤 直人 金子 浩之 井上 誠喜 梅田 修一 清水 俊宏 比留間 伸行 長嶋 祐二
雑誌
研究報告自然言語処理(NL)
巻号頁・発行日
vol.2012-NL-207, no.7, pp.1-6, 2012-07-19

本稿では,固有名詞を手話に自動翻訳する手法について述べる.我々が翻訳の対象としているニュースや気象情報には,地名や人名などの固有名詞が頻出するが,その手話への自動翻訳の研究はこれまで行われてこなかった.固有名詞の翻訳は従来,外国語の場合ではその読みに基づいて変換するtransliterationとして研究されてきた.しかしながら,手話では固有名詞の翻訳は読みに基づくことは少なく,「漢字手話」が使われることが多い.本稿では,「漢字手話」に基づいて日本語の地名や人名を手話に変換する手法について述べる.また,提案手法を用いた主観評価実験を行い,提案手法の有効性を確認した.
著者
高瀬英希 細合晋太郎 岡山直樹 喜多真琴 後藤文康 谷口一徹 長濱みほ 星野利夫 宮崎秀俊
雑誌
組込みシステムシンポジウム2014論文集
巻号頁・発行日
vol.2014, pp.151-152, 2014-10-15

LED-Camp は,組込みシステム分野の学生および若手社会人を対象とした合宿形式の教育実習である.本企画では,モデル駆動開発やアジャイル開発手法といった,組込みソフトウェア開発に関する最新技術を体験でき,チーム形式で組込みソフトウェア開発を実践することができる.本稿では,2014 年 8 月に実施した LED-Camp2 におけるカリキュラムを紹介し,その実施速報について報告する.
著者
山下 倫央 大西 正輝
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.55, no.11, pp.1189-1195, 2014-10-15

東京オリンピックでは外国人が多くなることが予想されており,大会会場付近における来場者の誘導は混乱を起こさない,あるいは最小限にするためにも特に重要である.このような大規模な人の流れを解析するためには人の流れを予測する技術,人の流れを計測する技術が必要であり,人の流れを誘導する技術が必要である.本稿では,それらの要素技術を解説するとともに,適用事例としてロンドンオリンピック,霞ヶ丘陸上競技場,関門海峡花火大会の3つの例を取りあげて紹介する.
著者
金子克之
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.261-264, 2014-10-15

商品開発プロセスにおいては,具体的な商品仕様(スペック=要件)に展開される前段階に,どのような商品を作りたいか,何を顧客に伝えたいか,というコンセプトがある.マネジメント,デザイナ,商品企画,エンジニア,営業,マーケティングなど,各部署の未整理で漠然とした「要求」を商品に展開していくプロセスでは,コンセプトに基づく,商品に対する明確なイメージが共有される必要がある.ソニーが全社をあげて開発したXperia Z1 で,デザイン性とカメラ機能を際立たせるというステークホルダ要求に対して,商品化し,マーケティングコミュニケーションを構築したプロセスについて記述する.
著者
丸木勝也 曽根田裕郁 日原圭祐 陣之内宏基 江角直起
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.265-270, 2014-10-15

ユーザがAndroid スマートフォン(以降,スマートフォン)を購入するときに重視する項目として,電池持ちが挙げられる.筆者らは電池持ちを長くするために,低電力で表示可能なIGZO 液晶を搭載したスマートフォンを開発した.また,スマートフォン購入後も電池持ちが長いことをユーザに実感してもらうため,アプリケーションの動作を調査し,消費電流の改善を行った.アプリケーションのどのような動作が端末全体の電池持ちに大きく影響するのかを述べる.
著者
飯田一朗 武理一郎 森田俊彦 富田達夫
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.284-290, 2014-10-15

モバイルサービスの急速な普及により,いつでもどこでもインターネットサービスが利用できる環境が整いつつある.今後は,これに加えて人が活動するあらゆる状況において,人起点,場所起点にさまざまなサービスが連携する世界に発展するものと考えられる.本論文では,このような人が活動する現場で手軽にかつ安全に各種のサービスが実行できる動的デスクトップ技術とこれをもとにしたモバイルサービス基盤のプロト開発と実証実験により得られたプラクティスについて報告する.場所に応じて必要なアプリケーションのみをプッシュ型で提供する本技術を利用することで,状況に応じたサービスを安全に実行することが可能になり,従来ICT化があまり進んでいなかった顧客との接点や作業現場等のフロント領域の業務ソリューションの拡大に寄与するものと期待される.
著者
丸山不二夫 浦本直彦
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.300-308, 2014-10-15

本インタビューでは,モバイル時代のサービスについて,モバイルサービスの現在の位置づけとそこから生まれてきたプラクティス,今後の方向性や日本企業や開発者の進む道についてさまざまな角度から議論した.

1 0 0 0 OA グロッサリ

雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.309-310, 2014-10-15
著者
横塚裕志
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.311-311, 2014-10-15
著者
高島玲 青木未来
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.312-318, 2014-10-15

国内の決済市場では電子マネーなどクレジットカード以外の決済手段が多様化している.これまで長きにわたり国内のクレジットカード会社の基幹システムの開発・保守・運用を手がけてきたTIS が,数年前より事業展開している国際ブランドデビット・プリペイド(DebitCube+/PrepaidCube+)のサービスを通じて,国内外における決済市場を活性化し,新たな国内産業基盤としての展開を目指している.この事業のポテンシャルや金融業界向けの基幹システムをサービス型で展開する上での課題に対するアプローチや工夫点を述べてみたい.
著者
花宜典 小作祐史
雑誌
デジタルプラクティス (ISSN:21884390)
巻号頁・発行日
vol.5, no.4, pp.319-324, 2014-10-15

東京海上日動あんしん生命(株)(以下,あんしん生命)では,代理店向けにタブレット端末による保険申込システムを開発した.本システム開発では,高い使用性の実現とサービスの早期提供を目指しアジャイル開発を採用した.エンタープライズシステムのアジャイル開発を実践し,特に「計画の策定と見直し」,「効率化の徹底と継続」,そして「適用目的の明確化」の3点が非常に重要な要素であると考えた.本論文では,アジャイル開発を実践したプロジェクトでの具体的なプラクティスを紹介するとともに,エンタープライズシステムのアジャイル開発における,上記3点の重要性を説明する.
著者
徳田 恵一 大浦 圭一郎
雑誌
研究報告音声言語情報処理(SLP)
巻号頁・発行日
vol.2012-SLP-90, no.1, pp.1-6, 2012-01-27

本稿では,HMM 音声合成の手法に基づいた歌声合成システム “Sinsy” について述べる.本システムは,歌声データと対応する歌詞付きの楽譜から,モデルパラメータを自動学習するものであり,学習後は,歌詞付きの楽譜を与えることにより,歌声データ提供者の声質,歌い方等を再現する形で,任意の曲を自動で歌わせることができる.まずはじめに HMM 音声合成について概説し,それがどのように歌声合成に拡張されるかについて述べる.また,2009 年 12 月に開設されたオンラインデモについて触れた上で,今後の技術開発に関してどのような展開が期待されるかについて議論する.
著者
高木 聡一郎
雑誌
情報処理
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1238-1243, 2013-11-15

日本では「電子行政オープンデータ戦略」の制定から1年余りが過ぎ,政府・自治体,また民間でもオープンデータへの取り組みが見られるようになった.海外諸国には,日本より数年先行して様々な取り組みを行っている国々がある.こうした国々では,高い理想を掲げる一方,利活用を推進するにあたって様々な課題にも直面し,それらの課題を克服するための方策を模索している.本稿では,海外諸国での経験を紹介するとともに,今後日本でも課題になると考えられる点についての示唆を導出する.