著者
示野 貞夫 益本 俊郎 美馬 孝好
出版者
水産増殖談話会
巻号頁・発行日
vol.41, no.1, pp.113-117, 1993 (Released:2011-03-05)
著者
福田 央 韓 錦順
出版者
日本醸造協会
巻号頁・発行日
vol.112, no.6, pp.423-431, 2017 (Released:2017-10-02)

日本産ラム酒(n=18)とカリブ海諸国及びインド洋諸国のラム酒(n=32)の低沸点香気成分及び中高沸点香気成分84成分を分析・比較し,日本産ラム酒と当該ラム酒では34成分に有意差が認められた。これらの成分の内6成分(1-ヘキサノール,グアイアコール,コハク酸ジエチル,活性酢酸アミル,アセトアルデヒド及びフルフラール)を用いた日本産ラム酒及びカリブ海諸国及びインド洋諸国のラム酒の判別分析では50点の内50点が正しく判別され,更に,判別精度を検証したところ100%の精度であった。得られた判別係数の頑強性を調べるため,上記試料と異なる海外産ラム酒(n=40)と日本産ラム酒で判別分析したところ,92.5%が適切に分類された。以上の結果から,日本産ラム酒は揮発性成分を用いた判別分析により比較的高い精度で,海外産ラム酒と判別されると考えられた。この他,成分から推定される日本産ラムの製造工程についても考察した。
著者
伊藤 良作 長谷川 真紀子 一澤 圭 古野 勝久 須摩 靖彦 田中 真悟 長谷川 元洋 新島 溪子
出版者
日本土壌動物研究会
巻号頁・発行日
no.91, pp.99-156, 2012 (Released:2013-07-30)

日本産ミジントビムシ亜目1科2属2種およびマルトビムシ亜目6科(2亜科を含む) 19属63種1亜種について,同定に必要な形質について説明するとともに,検索図と形質識別表を示し,種類別の特徴を解説した。識別のための主な形質は体の色と模様,体形,特殊な体毛,小眼の数,触角の長さと各節の比率,触角第3,4節の分節数,雄の触角把握器,触角後毛の有無,雄の顔面毛,脛跗節の先の広がった粘毛の方向と,各肢の粘毛の数,脛跗節器官の有無とその形態,爪(外被,偽外被,側歯,内歯の有無)や保体(歯や毛の数)の形態,跳躍器茎節の毛の形質,端節の形態,雌の肛門節付属器,胴感毛の数と配置などである。
著者
横濱 道成
出版者
東京農業大学
巻号頁・発行日
vol.60, no.4, pp.189-204, 2016 (Released:2016-09-14)
著者
松浦 誠
出版者
三重大学生物資源学部
巻号頁・発行日
no.22, pp.89-135, 1999 (Released:2011-03-05)
著者
吉良 今朝芳 三好 亜季
出版者
鹿児島大学農学部演習林
巻号頁・発行日
no.28, pp.31-37, 2000 (Released:2011-03-05)
著者
山本 敏博 井野 慎吾 久野 正博 阪地 英男 檜山 義明 岸田 達 石田 行正
出版者
水産総合研究センター
巻号頁・発行日
no.21, pp.1-29, 2007 (Released:2011-12-19)

ブリSeriola quinqueradiataは日本各地で定置網、巻き網などの重要な漁獲対象になっており、漁況予報の精度向上、適正な資源管理が求められている。本稿ではブリの産卵生態、回遊生態についてレビューを行い、併せて上記の要望に応えるためにはどのような研究をどのような手法で遂行するのが適当であるか検討を行った。ブリの産卵生態は、卵仔稚魚調査を中心とした既往知見の整理の他に、仔稚魚の成長、親魚の成熟状況から見た産卵生態についてまとめを行った。回遊については成長段階によって様式が異なり成魚では大規模な南北回遊がみられること、越冬域をはじめとする分布域は海洋環境に依存していると考えられた。漁況予報の精度向上のためには回遊と環境の関係を解明することが必要と考えられ、その研究を遂行するための手法についても検討を行った。