著者
塚本 明
出版者
三重大学
雑誌
人文論叢 : 三重大学人文学部文化学科研究紀要 (ISSN:02897253)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1-19, 2000
被引用文献数
1

近世の朝廷が発令した「触穢令」が、伊勢神宮に与えた影響の時期的変化を見ながら、近世の伊勢神宮と朝廷との関係を考察した。「触穢令」は天皇・上皇・女院の死に際して朝廷から出されるものだが、前期には江戸将軍の死もその対象となった。基本的には宮中及び京都周辺の社寺に限定して出され、朝廷行事や神事等がその間中断された。さて伊勢神宮に京都の「触穢令」が伝えられるのは宝永六年を初発とするが、これは触穢伝染を予防するためのもので、天保年間に至るまでは伊勢神宮・朝廷側ともに、京都の触穢が伊勢にも及ぶという認識はなかった。だが伊勢神宮を朝廷勢力に取り込む志向が強まるなかで、弘化三年時には朝廷は伊勢神宮の抵抗を押し切り、触穢中の遷宮作時を中断させるに至る。両者の対立の背景には、触穢間の相違に加え、神宮神官らが全国からの参宮客を重視したことがあった。
著者
清宮 政宏
出版者
日本商業学会
雑誌
流通研究 (ISSN:13459015)
巻号頁・発行日
vol.7, no.2, pp.91-112, 2004 (Released:2011-05-20)
参考文献数
36
被引用文献数
1 2

従来、成果主義ベース管理 (またはアウトプット管理) と行動主義ベース管理 (またはプロセス管理) の対比で研究がなされてきた営業管理様式であるが、行動主義ベース管理の優位点や必要性が提起されてきながら、営業管理においてそれを採用することによる効果や成果との因果関係についてはあいまいなものであった。今回の研究では、この営業管理様式と営業成果の因果関係を詳細に分析するため、営業管理様式を構成するものを、6つの管理方式に分け (アウトプット管理、リレーション管理、プロセス管理、行動量管理、管理方式のレビュー・修正、報奨) 、また営業成果も3つに分けて (営業員への効果、顧客における効果、企業での成果) 、これらの管理方式とそれぞれの営業成果との因果関係の検証をこころみた。その結果、アウトプット管理と報奨は、弱いながらも直接的に企業への成果に寄与するのに対し、リレーション管理、プロセス管理、管理方式のレビュー・修正は、営業員への効果、顧客における効果に強く直接的に寄与し、結果的に企業での成果を高めることが確認された。
著者
警備公安研究会 編
出版者
武蔵書房
巻号頁・発行日
vol.1961年版, 1960

1 0 0 0 OA 愛媛県統計書

著者
愛媛県文書課 編
出版者
向陽社
巻号頁・発行日
vol.明治27−28年, 1912

1 0 0 0 OA 官令全書

著者
梶原虎三郎 編
出版者
梶原虎三郎
巻号頁・発行日
vol.第2編 太政官之部―慶応3−明治12年, 1881

1 0 0 0 OA 愛媛県統計書

著者
愛媛県文書課 編
出版者
向陽社
巻号頁・発行日
vol.明治37年, 1912

1 0 0 0 OA 愛媛県統計書

著者
愛媛県文書課 編
出版者
向陽社
巻号頁・発行日
vol.明治38年, 1912
著者
今橋 理子
出版者
東海大学
雑誌
東海大学紀要. 文学部 (ISSN:05636760)
巻号頁・発行日
vol.68, pp.58-68, 1997

博物画のジャンルが美術史学上の考察対象であるという認識は、西洋美術史学上ではすでに歴史的な常識である.しかしながら日本美術史学上では、そうした常識はようやく10年ほど前から意識されるようになったばかりである.そのために日本の博物画の多くは、現在もいまだ美術史・美学的考察を与えられぬまま所蔵者の手元にあって、ひっそりと保管されているものが少なくない.こうした状況のために18、19世紀の江戸時代に制作された博物画が、同時代のヨーロッパの博物画と比較しても、その写実性は高水準であったという事実が、現代の欧米諸国には残念ながら知られていないという実情が存在する.江戸時代博物図譜の種類は、版本、肉筆本、抄訳本(翻訳本)の、大きく三つに分類することができる.このうち特に重要なのは肉筆本である.これらの作品の大半は大名たちの要請によって制作されたもので、美術品としての価値がとりわけ高い.本論考で取り扱う博物図譜はこの種のものである.大名の肉筆博物図譜には、植物・動物・魚介類など様々な種類が存在する.なかでも遺存数が目立って多いのが鳥類の図譜である.これらは数の上だけでなくその質の上において、獣や植物の図譜に比すると格別の出来になっている.なぜに江戸時代の鳥類図譜は特別な様相を見せたのか.本論考はこの疑問に答えるために、以下のような三つの視点から考察をすすめる.1)鳥と江戸時代大名の関係を考える上で、第一に問題となるのは、当時の「鷹狩」の習慣である.日本絵画の主題の一つとしても「鷹狩図」が存在するが、この種の絵画に対する検討は、ほとんど行われてきていない.「鷹狩図」は江戸時代では、掛け軸だけでなく、絵巻物や屏風、また室内を飾る襖絵にも描かれた.例えば久隅守景筆「鷹狩図屏風」は大画面の代表的な作例である.この屏風絵に描かれた内容は、当時の鷹狩制度を知ることによって、実はこと細かに「読む」ことができるのである.そこで本論ではとくに考察を試みることとする.2)江戸時代の鷹狩習慣については、"大名の娯楽"としてのイメージが一般に強いが、実は政治的「制度」として存在していた.しかしながら、1868年の大政奉還によって、千年以上の歴史を誇ってきたこの制度と伝統は完全に消え去り、同時にその文化的意義も人々の中から忘れられてしまったのである.本論では「鷹狩」の制度が江戸時代の文化に対して及ぼした影響-具体的にいえば、民衆の生活や芸術面、また科学に与えた意義について考察し、また鷹狩が儀礼や秩序を重んじる政治機構として働いていたことを紹介する。3)さらに興味深いことに、江戸時代の鷹狩制度は、「飼鳥」という特異な趣味を、大名にもたらすことになった.これは、18世紀における博物学隆盛の世界的風潮とも密接に関っていることは言うまでもない.大名たちは鷹狩の機会に珍しい鳥を見つけては生きたまま捕獲し、大切に城に持ち帰った.彼らはこれらを城内の鳥小屋で飼い、コレクションしたのである.さらに彼らは「鳥屋」と呼ばれる商店からも多くの鳥を買い上げた.「鳥屋」とは文字通り、鳥を商う商店のことを指したが、そこでは食肉用の鳥のほかに、高価な異国鳥、観賞用の鳥も扱っていた.私は、明治時代に発行されていた雑誌『風俗画報』に、同商に関する幕末当時の様子を報告した記述を見出したので、これを例示したい.この「飼鳥趣味」こそが、大名の鳥類図譜を突出させて完成度の高いものにしたのである.以上のような観点から、従来「花鳥画」という用語を用いて、簡単にひとまとめにされてきた江戸の「鳥を描いた絵画」は、その用語の枠を一度はずすことによって、「江戸時代鳥類芸術」という独立した言葉が与えられるほどに、新たな歴史的意味を持ち始めるのである.

1 0 0 0 OA 愛媛県統計書

著者
愛媛県 編
出版者
愛媛県
巻号頁・発行日
vol.大正2年 第1編, 1925
出版者
朝鮮総督府
巻号頁・発行日
vol.第40輯 生活状態調査(其七)慶州郡, 1935

1 0 0 0 新時代の禅

著者
山田霊林 著
出版者
大東出版社
巻号頁・発行日
1939
著者
内山憲堂 著
出版者
中外出版
巻号頁・発行日
1927