著者
山本 もと子
出版者
信州大学留学生センター紀要
雑誌
信州大学留学生センター紀要
巻号頁・発行日
vol.2, pp.9-21, 2001-03-31

原因・理由の接続助詞「から」と「ので」の意味と用法の違いは、これまで永野(1952)以来「から」は原因・理由を主観的に説明するものであり、「ので」は因果関係を客観的に描写するものであると分類されてきたが、未だ統一的な見解に至っていない。本論では、これらの意味と用法の違いはBrown and Levinson(1978,1987)が論じる「丁寧さ」のストラテジーによって生じるのではないかという仮説を立て、シナリオや漫画などにおける日常的な会話では「から」と「ので」がどのように使い分けられているかを検証する。その分析をもとに、これらの違いは話し手が聞き手や話している場面や発話内容に応じて、無意識に表現の使い分けをしていると結論付ける。
著者
馬麗亜 沙克木
出版者
富山医科薬科大学和漢薬研究所
雑誌
和漢薬研究所年報 = Annual Report Research Institute for Wakan-Yaku, Toyama Medical and Pharmaceutical University
巻号頁・発行日
vol.28, pp.14-19, 2002-04-20

この論文は国立情報学研究所の学術雑誌公開支援事業により電子化されました
著者
松本 翔太
出版者
法政大学大学院デザイン工学研究科
雑誌
法政大学大学院紀要. デザイン工学研究科編 (ISSN:21867240)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.1-8, 2019-03-24

The mind of budo stimulates the aesthetic sensibility of people, and emphasis is placed on the mind feeling full of spirit and resonance gestures, so we should not just ask for results. I think that it is not limited to budo. Especially kyudo gesture feels a beautiful resonance by moving on mindfulness. In this study, by performing a lingering action before and after use, we create a lighting fixture with expression created from the kyudo mind. The produced lighting performed slowly movements before and after the lighting function. I expect that not only kyudo but also design will be born from budo culture.
著者
小林 伸生 Nobuo Kobayashi
雑誌
経済学論究 (ISSN:02868032)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.399-423, 2009-12-15
著者
鳴海 俊治 今西 賢悟 大山 力
出版者
弘前大学大学院医学研究科・弘前医学会
雑誌
弘前医学 (ISSN:04391721)
巻号頁・発行日
vol.62, no.2-4, pp.101-106, 2011-12-26

2010年10月1 日より財団法人鷹揚郷からの寄付講座として弘前大学大学院医学研究科に先進移植再生医学講座が設立された.1997年10月16日に「臓器の移植に関する法律」が施行されて以来,青森県においても八戸市立市民病院から2 例の脳死下臓器提供があった.一方,2010年7 月17日より改正臓器移植法が施行され脳死下臓器提供者は増加しているものの,心停止下の提供者は減少しており,臓器提供全体は増加していないのが現状である.本講座の設立を機会に青森県の移植医療,特に肝移植と腎移植に関する歴史を紐解き,本邦及び青森県の移植医療の現状を報告するとともに,その発展に必要な事項や取り組みを述べる.

2 0 0 0 OA 池田龍雄

著者
寺門 臨太郎 地家 光二 苫名 直子 池上 重康 Rintaro TERAKADO
出版者
筑波大学芸術学系
雑誌
石井コレクション研究
巻号頁・発行日
vol.6, 2019-01-31

著作権の保護のため図版は掲載しません。
著者
平岡 敏夫
雑誌
稿本近代文学 (ISSN:09102914)
巻号頁・発行日
no.37, pp.97-101, 2012-12-20
著者
上野 永子 Noriko Ueno
雑誌
人文論究 (ISSN:02866773)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.164-180, 2010-02-20
著者
大辻 新恭 小田 伸午
出版者
関西大学大学院人間健康研究科院生協議会
雑誌
人間健康研究科論集 (ISSN:24338699)
巻号頁・発行日
vol.2, pp.59-73, 2019

柔道は古来の武術と競技スポーツという二つの側面が保持されていたはずであったが、その普及に伴い柔道の競技的側面が肥大化した。その結果、現代柔道にはその指導理念、指導方法において武術性という視点とその応用が欠落していったのではないかと考えられる。そこで、本研究では、現代柔道における武術性の意味を、当身技に焦点を当て、それが武術性からこれまでどのように解釈され、扱われてきたのかを明らかにしたうえで、学校教育にどのように導入すべきかを提案することを目的とした。その結果、柔道における武術性は技術の捉え方をめぐる問題が存在すると考える。嘉納治五郎は柔術のとりわけ殺傷性が高い当身技といった技術を形で学ぶことで、安全性を確保しながらも、武術性を社会生活につながるための精神修養として捉え、教育としての柔道を確立しようとしたことにある。一方で、現代柔道に受け継がれた武術性は、特に学校管理下における教育としてその道徳的価値ばかり強調される。このことは、学校体育で武道が必修化された背景において、日本における伝統文化として武道を学ぶところに教育的意味があると考えられているからであろう。上記を踏まえて、当身技を形として中学校体育における柔道に取り込むことによって、現代では失われつつある柔道における武術性を学習することが可能になると考察した。