著者
葛 承雍 市元 塁
雑誌
美術研究 = The bijutsu kenkyu : the journal of art studies
巻号頁・発行日
no.427, pp.1-14, 2019-03-28

This paper presents an in-depth analysis of three Sui Dynasty camel figurines recently excavated at Xi'an, China. The so called Drunken Fulin motif, previously known only in historical anecdotes, is clearly depicted on the bags carried by these three camels. These images show the figure of Dionysus supported by two attendants, matching the traditional depiction of the god of wine in Greco-Roman mythology. The entire design consisted of an arcade, amphora-rhyton, ivy vining patterns with warrior figures with heads held high appearing next to these designs. All of these elements were new and stand as definite evidence of the introduction of the worship of the god of wine in ancient China, having spanned the tremendous distance from the classical Mediterranean region. Reference to the Greco-Roman and Byzantine art examples discovered in China in the past century further proves the unique route of the introduction and acceptance of these typical symbols of Hellenistic mythology in China, and it is hoped that this new archaeological study will further benefit scholars of the history of the cultural communication between China and the West via the Silk Road.
著者
隅田 孝
出版者
四天王寺大学
雑誌
四天王寺大学紀要 (ISSN:18833497)
巻号頁・発行日
no.67, pp.295-314, 2019-03-25

広告戦略におけるオノマトペ(主に食品などのサクサク、ふわふわ、などの擬声語、擬態語)は、商品の差別化や販売促進などで使用されている。その他にも消費者間コミュニケーション(クチコミ)などで使用され、様々な広告効果が発揮されている。消費者間コミュニケーション(クチコミ)の重要性の高まりを背景に、広告戦略においてこれらオノマトペが注目されている。 今日、サクサク、ふわふわ、など一般的にオノマトペは使用され、日常的に使用されているオノマトペがクチコミとしての広告効果に深く関わっていると考えられている。一方で、オノマトペを用いた広告の中で商品に使用するとイメージが損なわれるもの(食品にベチャベチャ、ぐちゃぐちゃなどを使用する場合など)がある中で、広告戦略に適しているケースについて検討する。 本稿では、あらかじめイメージが植えつけられている商品があり、イメージを表現するオノマトペを伏せた状態で使用、試食させた場合、消費者はどのようなオノマトペを連想するのか、その連想したオノマトペは商品イメージと一致するのかを検証する。また、この伏せた状態での消費者間コミュニケーション(クチコミ)はどのように広がり定着していくのかについても考察を進める。これらをまとめて、オノマトペは広告戦略として活用する際に有効であるかについて検討する。
著者
山本 裕子 梅田 智広 溝口 幸枝 長尾 匡子 近藤 純子 東瀬戸 久子 Yuko Yamamoto Tomohiro Umeda Yukie Mizoguchi Kyoko Nagao Junko Kondo Hisako Higashiseto 千里金蘭大学 看護学部 奈良医科大学 千里金蘭大学 看護学部 千里金蘭大学 看護学部 千里金蘭大学 看護学部 藤井寺市地域包括支援センター
巻号頁・発行日
vol.13, pp.141-147,

本研究の目的は、健康な成人女性6名(平均年齢50.2歳±8.7歳)を対象にストレス値からみたタクティールタッチ(スウェーデン発祥の触れるケアの一種である)の有効性を明らかにすることである。対象者の施術前条件の統一を図る目的で数計算100問の解答を課した。タクティールタッチ施術グループ3名とタクティールタッチ施術を受けない安静臥位グループ3名に分け、各対象者の左胸部にヘルスパッチを貼付し、数計算時およびタクティールタッチ施術時(または安静臥位時)その後の安静10分後、20分後、30分後、飲水時のストレス値、心拍数、体温を測定しFFT(高速フーリエ変換)で算出しHRV解析した。HRV解析図およびストレス値と心拍数・体温のHRV解析結果の平均値比較から、タクティールタッチ施術を受けたグループの方がストレス値は大きく低下し心拍数も低下したのみならず持続も認められた。
著者
八藤後 忠夫 斎藤 修平 青木 純一 岡本 紋弥 佐藤 和平
出版者
文教大学
雑誌
生活科学研究 = Bulletin of Living Science (ISSN:02852454)
巻号頁・発行日
vol.38, pp.189-194, 2016-03-30

聞き書きによる学校宿直廃止直前時の情況把握の結果,以下のことが推察された.1)この時期は,地域がそれ以前以上に学校・教師に接近し,その一体化が行われた.2)学校の地域からの信頼感は残存しており,それゆえ教師間の繋がりも公的・私的に混在し相補的な関係を継続していた.3)その傾向がこの時期の宿直という時空間に投影されている.
著者
小松 史生子
雑誌
大衆文化 = Popular culture
巻号頁・発行日
vol.23, pp.20-36, 2020-09-25