著者
大坪 晶
出版者
和光大学表現学部
雑誌
表現学部紀要 = The bulletin of the Faculty of Representational Studies (ISSN:13463470)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.15-34, 2021-03-11

本論は、芸術実践活動としての「Shadow in the House」プロジェクトの概要解説から、並行して調査したアーカイブの分析をおこない、写真・映像論の射程から考察する。まず、アメリカ国立公文書館に、2018 年と2019 年に二度滞在調査をおこない、第二次世界大戦後の占領期日本の写真・映像のアーカイブの調査をおこなった。これまで特定の地域や、GHQ の部隊配備から検証した都市史としての調査はおこなわれてきたが、写真や映像アーカイブから検証する接収住宅や住環境史の変容に焦点を当てた調査はおこなわれていない。本稿では、占領期の歴史研究の中でも個人的・家庭的な事象として周縁化されてきた「接収住宅」に焦点を当て、収集した視覚資料の読み取りと分析から、現代日本で一般に普及している和洋折衷の生活様式や文化的背景の源流を読み取る。考察では、資料の読み解きを、写真論の射程から検討することで、非当事者に記憶を継承・分有してゆく可能性を探る。
著者
堀元 純生 宮崎 光二 片寄 晴弘
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.第71回, no.ネットワーク, pp.317-318, 2009-03-10
著者
山田 亮介
出版者
国士舘大学政経学会
雑誌
國士舘大學政經論叢 = SEIKEI-RONSO = THE REVIEW OF POLITICS AND ECONOMICS (ISSN:05869749)
巻号頁・発行日
vol.189, pp.3-34, 2022-03-25

目 次1.問題の所在─新型コロナウイルス感染症対策と人権・私権制約─2.緊急事態と憲法 (1) 国家緊急権と緊急事態 (2) 日本国憲法における緊急事態条項不存在の意味と影響 (3) 小括3.「公共の福祉」論の再整理 (1) 「公共の福祉」の概念 (2) 人権制約と違憲審査基準 (3) 小括4.緊急事態における人権制約と「公共の福祉」 (1) 現行法制度と緊急事態における人権制約の特殊性 (2) 「公共の福祉」が抱える二つの問題 (3) 小括5.むすびにかえて
著者
綱川 菊美 ツナカワ キクミ Kikumi Tsunakawa
出版者
鹿児島国際大学福祉社会学部
雑誌
福祉社会学部論集 = Quarterly journal of welfare society (ISSN:13466321)
巻号頁・発行日
vol.41, no.1・2, pp.16-23, 2022-10-01

本稿では、現在、世界的に進展しつつあるDIX (デジタルトランスフォーメーション)に対し、日本ではレガシー問題を抱えたままであること、また次世代インターネットWeb3.0を巡る新しい動きが勢力を増していることについて記した。プロックチェーン技術の可能性を利した新たなサービスシステムが急激に進展し、STEM教育の申し子たちが牽引する、新たな経済社会の一端について展望した。
著者
元井 沙織
出版者
目白大学
巻号頁・発行日
2021-03-25

本論文では,青年後期と成人初期を対象として,(1)片づけ行動が,どのような要因によって促進されるのかを明らかにすること,(2)片づけ行動には,どのような心理的効果があるのかを明らかにすることの2点を目的とした。これまでの先行研究から,片づけ行動とは単一の行動を指すのではなく,不要な物の処分や,必要な物を分類することなど,複数の作業を通じて,生活空間を整った状態にすることと考えられる。この処分・分類・整頓の3つの要件を網羅した尺度は,これまで作成されていなかった。そこで,本論文では,(1)と(2)を検討していくにあたり,片づけ行動を捉える尺度を作成した。初版の片づけ行動尺度は,処分・分類・整頓の3つの要件を網羅していたが,文章表現に関する問題(現代の生活環境において一般的言えない表現や複数の内容が含まれる項目がある)と妥当性の検討がされていないという問題があった。そこで,文章表現を修正した改訂版片づけ行動尺度を作成し,信頼性と妥当性の検討を行った(研究2)。Cronbachのαを算出し,十分な値が示されたことから,内的整合性の観点から信頼性が確認された。さらに,片づけに関連する概念である「溜め込み」傾向を測定する尺度Saving Inventory-Revised(SI-R)日本語版(土屋垣内他,2015)と部屋の散らかり状況を評定するClutter Image Rating(CIR)日本語版(土屋垣内他,2015)との関連から,収束的妥当性と増分妥当性が確認された。本尺度を用いて,片づけ行動を促す要因と片づけ行動の心理的効果の検討を行った。
著者
岸本 健 浜野 雅夫 石田 隆
出版者
国士舘大学理工学部
雑誌
国士舘大学理工学部紀要 = TRANSACTIONS OF THE KOKUSHIKAN UNIVERSITY SCHOOL OF SCIENCE AND ENGINEERING (ISSN:18824013)
巻号頁・発行日
vol.11, pp.3-10, 2017-11-30

This paper reports about the cooling of paraffin in horizontal cylindrical container. In this cooling process, the temperature change of paraffin in liquid and solid had made an interesting behaviors. We have analyzed this phenomenon using super-cooling and freezing point depression and explained reasonably and simulated successfully.
著者
松崎 憲三
雑誌
日本常民文化紀要
巻号頁・発行日
vol.20, pp.25-84, 1999-03