著者
三代 剛 三上 博信 木下 芳一
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.108, no.1, pp.40-45, 2019-01-10 (Released:2020-01-10)
参考文献数
12

刺激性下剤は古くから使用されるものが多く,便秘改善作用が強力であることが知られている.しかし,腸管の強い収縮によって腹痛を生じたり,連用すると耐性現象によって必要な薬剤の量がさらに多くなったりするといった悪循環を来たすこともある.「慢性便秘症診療ガイドライン2017」1)(日本消化器病学会関連研究会慢性便秘の診断・治療研究会,2017年)では,「慢性便秘症に対して,刺激性下剤は有効であり,頓用または短期間の投与を提案する」とのステートメントが出されており,基本的に連用する薬剤ではなく,レスキュー的な役割での使用が望ましい薬剤であると言える.
著者
三上 博史 深田 武志
出版者
日経BP社 ; 1985-
雑誌
日経マネー (ISSN:09119361)
巻号頁・発行日
no.420, pp.68-71, 2017-06

うん。「いや、これ無理だろ」と思ったんですよ。これからどんどん下がっていく一方だし、カッコよくいたいとかそういうことではないんだけれど、人にさらせる顔かどうか、というようなことを考え込んじゃったんです。 それから露出が怖くなった。
著者
桑原 正貴 矢田 英昭 矢来 幸弘 秋田 恵 戸田 典子 菅野 茂 西端 良治 三上 博輝 局 博一
出版者
日本獣医循環器学会
雑誌
動物の循環器 (ISSN:09106537)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.1-5, 2000 (Released:2005-10-11)
参考文献数
11

心血管系機能に及ぼす気道過敏性の影響に関しては未だ不明な点が多い。本研究では,先天的に気道感受性の異なる気道過敏系(BHS)および気道非過敏系(BHR)モルモットの心拍数と血圧を無麻酔下においてオシロメトリック法で測定することにより,その一端を明らかにすることを目的とした。BHS系では,心拍数:253.5±5.1 bpm,収縮期血圧:105.7±1.6 mmHg,平均血圧:75.1±1.9 mmHg,拡張期血圧:60.0±2.2 mmHgだった。一方,BHR系では心拍数:253.7±4.2 bpm,収縮期血圧:106.8±1.3 mmHg,平均血圧:72.7±1.6 mmHg,拡張期血圧:55.8±1.9 mmHgであり,何れのパラメータにも両系統に有意な差は認められなかった。これらの結果から,気道の過敏性は安静状態における心血管系機能には顕著な影響を及ぼさないことが示唆された。
著者
三上 博史 周 伝久 高橋 千一郎 佐藤 忠夫 嶋影 和宜
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
資源と素材 (ISSN:09161740)
巻号頁・発行日
vol.110, no.4, pp.313-318, 1994
被引用文献数
2

Vanadium diboride (VB<SUB>2</SUB>) film has been synthesized on mild steel and transparent quartz substrates by CVD method, which was carried out at the temperature range of 1073 to 1223K with the hydrogen reduction of VOCl<SUB>3</SUB>-BCl<SUB>3</SUB> mixture under the chemical erquivalent ratio regions of 10 to 40 for H<SUB>2</SUB>-VOCl<SUB>3</SUB> gases and of 40 to 120 for H<SUB>2</SUB>-BCl<SUB>3</SUB> gases. VB<SUB>2</SUB> film involving both Fe<SUB>2</SUB>B and FeB was synthesized on a mild steel substrate because a mild steel plate was borided with BCl<SUB>3</SUB> gas. On the other hand, pure VB<SUB>2</SUB> layer film was prepared on a transparent quartz substrate atthe temperature above 1173K. Futhermore, VB<SUB>2</SUB> film having high orientation and crystallization could not be prepared on a mild steel substrate. However, smooth surface VB<SUB>2</SUB> film having high crystallization and micro-vickers hardness of about 2800Hmv could be synthesized on a transparent quartz substrate at the temperature of 1173K under the conditions of chemical equivalent ratio of 40 for H<SUB>2</SUB>-VOCl<SUB>3</SUB> gases and of 80 for H<SUB>2</SUB>-BCl<SUB>3</SUB> gases.
著者
有坂 宣彦 平尾 雅郎 西尾 綾子 友澤 寛 松本 清司 武藤 信一 奥原 裕次 松見 繁 筒井 康貴 酒井 里美 竹澤 英利 山田 寛臣 三上 博史
出版者
日本毒性学会
雑誌
日本トキシコロジー学会学術年会
巻号頁・発行日
vol.36, pp.4164, 2009

【目的】Wistar Hannover(WH)ラットは欧州での毒性試験における頻用系統であるが,本邦での使用実績は少ない。近年,WHラットはSprague Dawley(SD)ラットに比して小型,温順な性質,優れた長期生存性等の理由で毒性試験における有用性が期待されている。しかし,WHラットと頻用系統であるSDラットとの比較例は少ない。今回,亜急性毒性試験を想定した週齢でWH及びSDラット間の系統差を検討したので報告する。【方法】無制限給餌で飼育した雌雄のWH(Crl:Wl(Han))及びSD(Crl:CD)ラットについて,8及び10週齢で血液生化学(Hitachi 7180),血球計測(Sysmex XT-2000),血液凝固(Sysmex CA530)及び骨髄検査,臓器重量測定を実施した。また,9~11週齢で回転かご付ケージ内での体重,摂餌量及び摂水量測定,自発行動解析を実施した。【結果及び考察】WHラットはSDラットに比して以下の特徴を示した。血液生化学検査では,雌雄でAST,ALT及びALPの低値が,10週齢のみでUNの高値がみられた。血球計測検査では,雌雄で赤血球及び網赤血球数の高値,好中球及びリンパ球数の低値に基づく白血球数の低値,MCV及びMCHの低値がみられた。末梢血と同様に骨髄でも赤芽球系細胞数の高値及び骨髄系細胞数の低値がみられ,両系統間で造血能又は造血ステージが異なる可能性が考えられた。凝固系項目には両系統間の差はみられなかった。臓器重量測定では,雌雄とも脾臓体重比重量の高値を示した。体重,摂餌量及び摂水量は雌雄とも低値を示し,自発運動量は雄で少なかった。以上,WH及びSDラット間でWHラットの小型かつ温順な性質という特徴と一致する差異に加え,血液パラメータを中心とした差異がみられた。これらはWHラットを理解する上での一助になるものと考えられた。
著者
三上 博史 坂上 友介 塩澤 成弘 牧川 方昭
出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.5, pp.264-269, 2015

Knee joint injuries frequently occur in individuals performing sport activities. Knee taping is found to reduce the burden on knee ligaments, particularly the patellar tendon. However, methods for quantitative verification of the kinetic effects of taping on the patellar tendon are limited. In this study, a measurement method using ultrasound imaging was developed to quantify the effects of knee taping on the patellar tendon, and the effects were verified in healthy subjects. The experiment was conducted under five conditions:no taping on the knee joint and taping by four different methods. To verify the differences in taping effect on the patellar tendon under five experimental conditions, we calculated the stress-strain curve from the cross-sectional area and elongation of the patellar tendon acquired using ultrasound imaging. Twelve healthy men (aged 22.6&plusmn;1.1 years) participated in the experiment. Each subject was asked to sit on a chair with the knee joint flexed at 90&deg;, extend the knee joint, and maintain the extension force for 3 s. During the last isometric contraction, the extension force was changed from 40, 80, 120, 160N to the maximum voluntary extension force of each subject. We succeeded to measure the elastic modulus of the patellar tendon under knee taping condition. The stress-strain curve under no taping condition was significantly different from all four taping conditions (<I>p</I><0.05).
著者
池上 聡 浜田 雅樹 小松原 重之 三上 博英
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.285-286, 1997-03-12

インターネットのトラフィック管理においては、アプリケーションの種類、パケットの発信地、着信地などの統計情報と、パケットのTCP/IPヘッダが必要である。統計情報は、設備投資、トポロジの再構成、ユーザ管理などを行うために用いられ、パケットのヘッダはパケット欠落やルーティングの確認などに用いられる。今日、これらのトラフィックデータ収集の標準として、RMON (Remote Network Monitoring)、RMON 2が存在する。これらは、SNMP (Simple Network Management Protocol) のMIB2 (Management Information Base 2) を拡張したRMON-MIBと、それらにアクセスするためのインターフェースを定義したものである。RMONを用いた実際のトラフィック収集では、ルータやハブ等のネットワーク機器で収集する方法やプローブで収集する方法が存在する。プローブとは、セグメント上の全てのパケットを調査し、それを分析して統計情報を作成したり、後から分析できるようにパケットを保存しておくことができる専用ハード、WS、PC等である。これら2つの方法は一長一短であるが、RMONでは負荷の高い処理を必要とすることから、プローブを用いる方法が将来的に有望である。しかしながら、プローブを用いる際には多くのコストがかかるという問題がある。その理由は、インターネットではトラフィックが特定箇所に集まることがないためにプローブの設置数が多くなること、RMONは負荷の高い処理を要求するためにバックボーンなどの広帯械な伝送路では高性能なプローブを用いる必要があることである。そこで本稿では、処理能力の低い安価なマシンを複数協調させてRMONとして高い処理能力を実現することを目的とし、複数のマシン間での負荷分散方法について検討する。
著者
村北 宏之 林 守正 三上 博久 石田 泰夫
出版者
公益社団法人日本分析化学会
雑誌
分析化学 (ISSN:05251931)
巻号頁・発行日
vol.35, no.3, pp.236-240, 1986-03-05
被引用文献数
1 6

高速液体クロマトグラフィーによる血中薬物の分析において,カラムスイッチング法を用いた前処理の自動化を試みた.目的成分を前処理用カラムに保持させた後,流路切り換えにより分析用カラムに導入して定量する方法を採用した.前処理用カラムとしては,テトラメチロールメタントリアクリレート系樹脂を充てん剤とする逆相クロマトグラフィー用カラムを用いた.分析用カラムには,オクタデシル基化学結合シリカを用いた.前処理用カラムに対する血清中のタンパク及び薬物の溶離挙動を調べ,前処理用移動相,前処理用カラム洗浄液,分析用移動相,更に流路切り換えのタイミングを設定した.抗けいれん薬,テオフィリン,リドカインを対象とし,血清直接注入により良好な再現性が得られた.相対標準偏差値は,保持時間に対し0.3%以下,ピーク面積に対し1.2%以下であった.
著者
渡辺 和文 山崎 憲一 三上 博英 梅村 恭司
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1732-1733, 1989-10-16

ELISは、Lisp専用のアーキテクチャを持ったプロセッサであり、インタプリタの性能が高いことが大きな特徴である。この高いLisp処理能力を優れたユーザインタフェースと融合させることにより、ELISの利用分野を新たに開拓、広められる可能性がある。筆者らは、ユーザインタフェースに定評のあるApple社のMacintoshII(以下Mac IIと呼ぶ)を選び、これにELISを接続した(これをMacELISと呼ぶ)。本報告では、Mac IIへの接続ハードウェアについて述べる。
著者
山崎 憲一 三上 博英 梅村 恭司 渡邊 和文
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.39, pp.1734-1735, 1989-10-16

エキスパートシステムや知識処理システムにおいては、高速でかつ強力な記号処理機能と共にユーザインタフェースが重要である。そこで優れたユーザインタフェースをもつ米Apple社のMacintosh II(以下Mac)と、高速な記号処理機能を持ったLispマシンELISを結合したシステムMacELISを開発した。MacELISはELIS自身のプログラミング環境のユーザインタフェースを向上させること、および優れたユーザインタフェース構築のための環境を提供することを目的として設計され、次のような特徴を持つ。・ELISからMacのユーザインタフェースを使用できる。・Macに接続可能なデバイス(スキャナ、MIDコントローラ、光ディスク等)をELISから使用しマルチメディアに対応することができる。・デスクトップ型程度にまでコンパクトにできる。このようにMacELISではMacのユーザインタフェース機能を用いて、X-Windowに代表されるネットワークを介したウィンドウシステム以上の環境を提供できる。さらにMacELIS(1)はMacELIS IIとして現在開発中のシステムのプロトタイプでもあり、ハードウェア、ソフトウェアのフィージビリティ確認の役割をも持つ。