著者
中島清成著
出版者
中央公論新社
巻号頁・発行日
2009
著者
小川 徹 中島 清 日野 竜太郎
出版者
一般社団法人 日本原子力学会
雑誌
日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.340-345, 2015 (Released:2020-02-19)
参考文献数
12

福島第一原子力発電所事故では,少なくとも3つの原子炉建屋で水素爆発が発生した。号機ごとの事故の推移や事象の詳細を解明することは今後の課題として残されているが,軽水炉の事故時水素をめぐる様々な事象の連鎖について,異分野の専門家が共通の理解を持ち,共同でその知識を更新していくことが求められる。われわれは多くの専門家の協力により「原子力における水素対策安全高度化ハンドブック」を作成する作業を進めている。本稿ではハンドブック作成活動の方針,内容について簡単に紹介する。
著者
勝川 秀夫 硲 哲崇 中島 清人 江口 公人 中橋 章泰 小林 倫也 杉村 忠敬
出版者
朝日大学
雑誌
岐阜歯科学会雑誌 (ISSN:03850072)
巻号頁・発行日
vol.30, pp.277-289, 2004-11-20

ヒトをはじめ動物は食物中にしばしば含まれる毒物に対し,それを無害化する手段を進化の過程で獲得してきた.例えば,食物中のタンニンは動物に対しさまざまな有害作用をもたらすが,クマやヘラジカのようにタンニンを含む植物を常食とする動物は唾液の中にその毒性を低下させる高プロリン・タンパク(PRP)を持つようになった.また,ラットやマウスは本来このタンパクを持たないが,タンニンを含む飼料を数日間食べると唾液中にPRPが誘導され生存することができる.一方,このタンパクを誘導できないハムスターはやせ衰え死んでしまう.パパイン(システインプロテアーゼ)やカプサイシン(唐辛子の辛味成分)により誘導されるシスタチンも同じ範疇に属するペプチドと思われるが,PRPに比べ未だ情報量は少ない.本稿では,食物中の毒物・侵害物質の処理に関係すると思われる唾液タンパクについて解説する.
著者
中島 清隆
出版者
特定非営利活動法人 産学連携学会
雑誌
産学連携学 (ISSN:13496913)
巻号頁・発行日
vol.15, no.2, pp.2_64-2_72, 2019-08-21 (Released:2020-03-06)
参考文献数
41

東日本大震災の被災地である岩手県における再生可能エネルギー事業の事例として,岩手県野田村の市民共同太陽光発電所の設立・運営を取りあげ,関係者へのインタビュー調査を踏まえ,地域主体間における地域連携に焦点を当てて検討した.対象事例は,固定価格買取制度,市民ファンドなど経済社会制度を活用し,対象地域内外のキー・パーソンである高齢被災者グループとNPO(非営利組織)による「民民連携」を中核に,「産学官民金連携」の相互支援的な関与で展開されていた.事例研究の結果を踏まえ,対象事例における再生可能エネルギー事業である市民共同発電所では,「民民連携」+「産学官民金連携」が多様かつ複合的な地域連携の一形態として成立していることを明らかにした.
著者
中島 清貴 Kiyotaka Nakashima 京都学園大学経済学部
出版者
京都学園大学経済学部学会
雑誌
京都学園大学経済学部論集 (ISSN:09167331)
巻号頁・発行日
vol.15, no.3, pp.75-115, 2006-03-01

本稿は,Christiano, Eichenbaum, and Evans [1996a][1996b] のアプローチを援用することで外生的な金融政策ショックの識別を図り,金融政策ショックの金利期間構造に与える影響を構造VAR の方法に則って分析している。また,日本のマクロ経済に構造変化が生じていることの可能性を統計的に吟味すべく,誘導形のVAR モデルに対して構造変化の検定を適用したところ,1995年頃に構造変化が生じていることの可能性が指摘される。この1995年の時期は,バブル崩壊以降の不況に対応すべく,日銀がその操作目標であるコール・レートの誘導水準を0.5%以下に設定することに始まった低金利政策の開始時期と期を一にしており,この低金利政策を端緒として国債のイールド・カーブは下限へと推移するに至った。本稿では,この1995年の構造変化時点を,日本のマクロ経済・金融政策・金利期間構造,以上3つの分析対象に対する結節点と捉え,構造変化時点の前後で,金融政策ショックに対する金利期間構造への影響の仕方が如何様に変質しているのかを議論している。そこで,本稿の分析から得られた事実は以下の通りである。第一に,金融政策ショックの国債イールドに与える影響は,1995年以前においては,短期の国債ほど大きな影響が付与され,残存期間の長い国債ほど影響は小さくなっていく。ここでの結果は,米国の戦後の国債データを用いて同様の研究を行ったEvans and Marshall [1998] の指摘するところと同じものである。第二に,1995年以降においては,逆転現象が起きており,短期の国債ほど金融政策ショックに対する影響は小さく,残存期間の長い国債ほど影響は大きくなっていく。第三に,金融政策ショックに対する期間プレミアムへの影響に関して,1995年以前においては,全ての残存期間の国債に負の期間プレミアムが課されることの可能性が指摘される一方,1995年以降においては,全ての残存期間の国債に正の期間プレミアムが課され,両期間共に残存期間の長い国債ほどその影響が大きくなっていくことの可能性が指摘される。第四に,金融政策ショックに対する期間プレミアムの動向を受けて,前期では,金融政策引締めに伴って生じる将来消費の落ち込みというリスクに対して,無担保翌日物コール・レートを安全資産収益率と位置付けた時,国債市場が依然リスクのヘッジ機能を果たしていた可能性が指摘され,対して後期では,金融引締めに伴って,日本の国債市場がリスクのヘッジ機能を果たさなくなってしまう可能性が指摘される。このことから,ゼロ金利政策を解除するための要件として,ゼロ金利解除の時期までの将来の短期誘導金利の経路を日銀が明確にアナウンスすることを通じ,市場参加者の期待形成の大幅な改訂を伴うような事態をあらかじめ回避していくことが求められる。
著者
金 ミンジュン 松本 慶江子 加藤 英樹 福岡 淳 中島 清隆
出版者
公益社団法人 石油学会
雑誌
石油学会 年会・秋季大会講演要旨集
巻号頁・発行日
vol.2016, 2016

液相沈殿法にて合成した結晶性YNbO<sub>4</sub>の表面には水中でも機能する塩基性サイトが存在し、6炭糖や縮合有機物の逆アルドール反応を水存在下でも進行させる。本発表では、焼成温度と塩基性質の相関性に焦点を当て、塩基性質と触媒活性の相関性について議論する。
著者
中嶋 朝子 中島 清子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.13, no.3, pp.172-177, 1962

室内温湿度24.3~29.3℃、湿度57~80%において成人女子2名を被検者とし、四種の試験用マットレスを使用した場合即ちソフランマットレス・ハマフォームマットレス・わら布団・わら布団ともめん綿入り敷布団を重ねた場合について、その透湿性を知る為就床時の寝床内温湿度(上腹部・下肢側部)、マットレス内外面温湿度(上腹側部)などを測定した。温度測定は銅-コンスタンタン熱電対を用いて電位差計法により、湿度測定はミニマ鋭感湿度計を用いて行ない、両被検者とも各マットレス2回ずつ計16回測定した。その測定結果より次のことがわかった.<BR>(1) 寝床内温湿度・マットレス内外面温湿度の変化<BR>寝床内は就床により温度は上昇し湿度は低くなるが、温感が暑・蒸暑になると湿度は急に増加する。180分までの各マットレス内面及び外面の湿度増加を掛にタオル布団を用いた場合についてみると、ソフラン-内面6~2%・外面6.5%、ハマフォーム-内面3~21%・外面8~13%、わら-内面1.6~13.5%・外面0.8~2.5%、わら及びもめん-もめん内面3~23%・外面8~17%、わら内面9~15%・外面0.9~1.4%である。ソフラン・ハマフォーム・もめんの内外面湿度は増加しているが、わら外面は就床前と殆ど変化がない。<BR>(2) マットレスの透湿性<BR>就床前と180分後におけるマットレス内外面の温湿度から水蒸気張力を求め、その就床前よりの増加量を算出し、これらの内面増加量に対する外面の増加量をみると、ソフラン-0.43~0.53.ハマフォーム-0.30~0.62、わら-0.17~0.32わら及びもめん、-もめん綿0.67~1.00、わら-0.15~0.24で使用3時間における透湿度はソフランマットレス・ハマフォームマットレスは大体同じ程度であり、わら布団は透湿が最小であった。
著者
水島 恒和 伊藤 壽記 竹田 潔 中島 清一
出版者
大阪大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2010

炎症性腸疾患(IBD)患者の炎症部では、マクロファージ様の形態を呈し、単球系マーカーのCD14 と樹状細胞マーカーの CD11c 両者が陽性である CD14+CD11c+細胞が増加していた。IBD 患者の非炎症部において、CD14+CD11c+細胞は非 IBD 患者と著変を認めなかった。CD14+CD11c+細胞は、腸管粘膜固有層において CD14-CD11c+細胞,CD14-CD11c-細胞に比し、有意に Th17 細胞を誘導していることが明らかになった。