著者
林 雅子 秋元 志美 稲垣 知宏 隅谷 孝洋 冨田 達郎 中川 敦 長登 康
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告コンピュータと教育(CE) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2009, no.6, pp.1-3, 2009-12-04
参考文献数
3

CMS でストリーミング教材を活用する際,(1) アクセス制限がしにくい,(2) 視聴時間が把握しにくい,という問題点がある.我々は,Flash Media Server 3 (FMS3) の利用を前提に,サーバーの設定変更とメディアプレイヤーの新規開発によりこれらの問題点を解決した.Flash ActionScript3.0 で開発したこのプレイヤーは,SCORM を使用してユーザーごとの閲覧時間とブックマークデータを CMS に記録する事ができる.ここでは,FMS3 の設定とメディアプレイヤーのプログラム構成,特に ActionScript3.0 と SCORM との連携方法についての詳細を報告する.There are two problems with educational streaming media:It is difficult to control users access and to track their operation records. We solve these problems by changing the settings of our Flash Media Server 3(FMS3) by developing a new media player written in Flash ActionScript3.0. The media player can record viewing time and bookmark data of each user by using SCORM. In this article we show the settings of the FMS3 and the program structure of the media player, especially the communication method between SCORM and AS3.0.
著者
石井 克枝 土田 美登世 西村 敏英 沖谷 明紘 中川 敦子 畑江 敬子 島田 淳子
出版者
日本家政学会
雑誌
日本家政学会誌 (ISSN:09135227)
巻号頁・発行日
vol.46, no.3, pp.229-234, 1995
参考文献数
25
被引用文献数
7

本研究は牛肉の低温加熱による呈味物質と呈味性の変化についてみたものである.牛肉を薄切りにし,真空パックしたものを40,60,80℃で,10分,1,3,6時間加熱した.遊離アミノ酸は40℃,6時間加熱したときにもっとも多く生成し,酸可溶性ペプチドは60℃,6時間加熱したときにもっとも多く生成した.60℃,6時間加熱した牛肉エキスと,60℃,10分加熱した牛肉エキスの呈味を官能検査により比較すると,60℃,6時間加熱した牛肉エキスの方がまろやかだった.二つの牛肉エキス中の遊離アミノ酸,5'-IMPはほとんど同量であったので,まろやかさは加熱によって増加したペプチドによるものではないかと考えられた.
著者
中川 敦
出版者
島根県立大学
雑誌
研究活動スタート支援
巻号頁・発行日
2011

これまで遠距離介護に関する社会学的研究の多くは、その当事者に調査の対象を限定した研究が中心であった。本研究は当事者に対する調査分析を深めつつ、その対象を遠距離介護の宛先である高齢者本人および彼ら彼女らを支える支援者にその対象を広げ、調査分析を行った。その結果、遠距離介護者はそばにいられないやましさを抱えていること、高齢者は死をも見据えた形で現状を受け入れていること、支援者は居住形態よりも関わりの内実から遠距離介護者を評価していることなどが明らかになった。
著者
小関 正道 中川 敦子 寺尾 清
出版者
山脇学園短期大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
1998

1、目的(1)アルカリイオン水が動物細胞に及ぼす影響を直接検討するために、メダカのえら細胞に与える影響を検討する。(2)アルカリイオン水がラットに与える生理的影響を、飼料条件、アルカリイオン水のpHおよびアルカリイオン水の原水の種類を変動させて検討する。2、方法(1)メダカを35℃のアルカリイオン水中に30分間入れた時と、常温で1ヶ月間アルカリイオン水中で飼育した時のえら細胞の形態学的変化を光学顕微鏡で観察する。(2)ラットを酸化した飼料とイオン交換水を原水としたpH10.5〜10.89のアルカリイオン水、市販固形飼料と水道水を原水としたpH10.5またはpH11のアルカリイオン水、またはAIN93飼料とミネラルウオーターを原水としたpH11のアルカリイオン水のそれぞれで飼育した場合の生理的変化を、血液生化学検査値や臓器重量の変化などにより検討する。3、結果(1)メダカを35℃のアルカリ性の水に入れた場合にはえら細胞が破壊されるが、同一pHのアルカリイオン水ではえら細胞は膨張するものの破壊されることはなく、アルカリ性の水に比べ影響が穏やかであった。常温で1ヶ月間飼育した場合にはアルカリイオン水による影響は認められなかった。(2)ラットにアルカリイオン水を摂取させると脾臓重量や胸腺重量が低下することがあり、免疫系への影響が考えられたが、ミネラルウオーターを用いた実験では結果が再現されず、また血清免疫グロブリン値にも変化がなく結論は得られなかったが、更に検討することが必要である。アルカリイオン水を摂取したラットの血清鉄濃度の低下は今回も観察されたが、常に再現される結果とはならなかった。アルカリイオン水摂取による血清脂質レベルの低下はしばしば観察され、特に中性脂肪レベルの低下は有意差にはならないもののほとんどの実験で観察されている。また精巣周辺重量がアルカリイオン水摂取群で低下傾向にあることからも、体内脂肪レベルの低下効果はアルカリイオン水摂取による生理効果として充分に考えられるものといえるので、この点を明白にする研究を早急に実施する必要がある。
著者
中川 敦子 鋤柄 増根 水野 里恵 古賀 一男
出版者
名古屋市立大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2005

自分の順番が来るまで待つというような自己を制御する力は、3歳以降おもに認められるが、本研究では、それ以前の子どもの注意力や、内気・臆病・引っ込み思案といった傾向、環境(育児文化)などが影響を及ぼすと考え、月齢12ヶ月から36ヶ月にかけて縦断研究を行った。その結果、月齢36ヶ月時の自己制御行動には月齢18ヶ月時の内気・臆病といった傾向が関連すること、発達初期の注意機能は負の情動と関わることが示唆された。