著者
中村 潤平 福地 伊芙映 立原 一憲 本村 浩之
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
vol.67, no.1, pp.123-128, 2020

<p>Two specimens (227.8–251.7 mm standard length) of the rare grouper <i>Cephalopholis polleni</i> (Bleeker, 1868) were collected off Okinawa-jima and Ishigaki-jima islands, Ryukyu Islands, the species having previously been known from scattered insular localities in the Indo-Pacific Ocean, including the Ryukyu Islands between the Amami and Yaeyama Islands. Although a single specimen of <i>C. polleni</i> had been previously obtained from a fish market in Naha, Okinawa-jima Island, its capture locality was unknown and the specimen is now apparently lost. All other Japanese records of the species were based solely on photographs. Accordingly, the present specimens of <i>C. polleni</i>, described here in detail, from Okinawa-jima and Ishigaki-jima islands represent important specimen-based records of the species from Japan, being the first with precise locality data. A review of previous distribution records of <i>C. polleni</i> from Japanese waters is also provided.</p>
著者
松木 知徳 中村 潤
出版者
一般社団法人 経営情報学会
雑誌
経営情報学会 全国研究発表大会要旨集 PACIS2018主催記念特別全国研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.67-70, 2018 (Released:2018-08-31)

日本国内の飲食業界は慢性的な人材不足に直面しており、非正規社員のモチベーションを高め、戦力化するかがビジネス上の重要課題となっている。本研究は日本の飲食業界における非正規社員をとりまく組織内の関係性について調査研究をしたものである。組織内の関係性は従業員満足を高め、その結果が顧客満足、従業員の行動、さらには業績にも大きく影響を及ぼすとの仮説を立て、調査検証を行った。本研究ではリーダーシップや職場の関係性および従業員のモチベーションや行動について、飲食大手3社からアンケート調査を行い、マネジメントモデルにあてはめながら共分散構造分析を踏まえて考察を行った。
著者
中村 潤平 福地 伊芙映 立原 一憲 本村 浩之
出版者
一般社団法人 日本魚類学会
雑誌
魚類学雑誌 (ISSN:00215090)
巻号頁・発行日
2020

<p>Two specimens (227.8–251.7 mm standard length) of the rare grouper <i>Cephalopholis polleni</i> (Bleeker, 1868) were collected off Okinawa-jima and Ishigaki-jima islands, Ryukyu Islands, the species having previously been known from scattered insular localities in the Indo-Pacific Ocean, including the Ryukyu Islands between the Amami and Yaeyama Islands. Although a single specimen of <i>C. polleni</i> had been previously obtained from a fish market in Naha, Okinawa-jima Island, its capture locality was unknown and the specimen is now apparently lost. All other Japanese records of the species were based solely on photographs. Accordingly, the present specimens of <i>C. polleni</i>, described here in detail, from Okinawa-jima and Ishigaki-jima islands represent important specimen-based records of the species from Japan, being the first with precise locality data. A review of previous distribution records of <i>C. polleni</i> from Japanese waters is also provided.</p>
著者
中村 潤 玉田 春昭
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.61, no.2, pp.454-473, 2020-02-15

大量のプログラムからソフトウェアの盗用を発見するために,ソフトウェアバースマークが提案されている.バースマークは,プログラム中の特徴を抽出し比較を行い盗用を発見する技術である.従来のバースマークで想定している対象のプログラム数は数百から数千程度であり,それを超えて比較する場合,現実的な時間では比較できない場合もある.そこで本稿では,対象となるプログラムの大幅なスケールアップかつ,盗用検出に要する処理時間の短縮を目的とする.そのために,対象プログラムの比較の前に,精度は高くないが高速に比較できる手法を用いて,無関係なプログラムを除外することを考える.これを絞り込み段階として,従来の抽出段階,比較段階の間に導入する.提案手法に基づき,バースマーク絞り込みシステムMitubaを構築し,実験を行った.評価項目は所要時間,絞り込み率,誤検出,検出漏れ,精度,そして,保存性の6項目である.結果は,盗用か否かを判定するための閾値が0.2のとき,所要時間は従来の40%以下に抑えられ,80%以上のプログラムが無関係と判定された.残ったプログラムのうち,誤検出は90%程度と非常に高いものの,検出漏れは0%であり,精度も70%以上となっている.また保存性評価においても,一番強力な難読化が施された場合であっても80%以上のプログラムを見つけ出せ,良好な結果を示している.これらの結果をもとに最適な閾値を議論した結果,標準的には0.6程度の閾値が最適であるが,ユーザの問題設定によっては,閾値が0.2でも本手法は有効であることを示した.
著者
小嶌 麻木 中村 潤二 長野 明紀
出版者
一般社団法人 日本体育学会
雑誌
体育学研究 (ISSN:04846710)
巻号頁・発行日
vol.63, no.2, pp.827-836, 2018-12-10 (Released:2018-12-20)
参考文献数
25

[Objective] Various methodologies have been employed for memory rehabilitation, such as environmental control, improvement of learning methods, compensatory strategy training, or group-based interventions based on the characteristics of the patients. In some cases, however, these approaches have been reported to be inappropriate for patients suffering from marked memory deficit. Therefore, new, more effective approaches for recovery of memory deficit are needed. Several previous studies have reported that physical activity and exercise can affect cognitive function. However, empirical evidence obtained from patients with memory deficit is still insufficient. The aim of this study was to clarify the effect of aerobic training on memory ability in a patient with memory deficit. [Methods] The subject was a 48-year-old, right-handed male with memory deficit subsequent to hypoxic encephalopathy. We used an A-B-A single-case experimental design. The word delayed recall task and word fluency task were conducted 10 times in each phase. During the baseline A and washout A-phases, after memorizing 3 words, the subject performed a paper and pencil task for 15 minutes, and thereafter recalled the 3 memorized words and performed the word fluency task. During the B-phase, after memorizing 3 words, the subject pedaled a bicycle ergometer at 50W for 15 minutes, and thereafter performed the recall and word fluency tasks. [Results] Average performance in the delayed recall task was 0±0 words in the baseline A-phase, 2.3±1.1 words in the B-phase, and 0.1±0.3 words in the washout A-phase (F(2,18)=37.098, p<0.0001). That in the word fluency task was 2.7±0.9 words in the baseline A-phase, 2.3±1.3 words in the B-phase, and 3.6±1.3 words in the washout A-phase. [Discussion] These results suggest that aerobic training can lead to recovery of memory deficit. However, although we were able to observe acute effects, comprehensive recovery of cognitive function was not achieved, and the long-term effect was not tested. Further research is needed in this area.
著者
小嶌 康介 中村 潤二 北別府 慎介(OT) 梛野 浩司 庄本 康治
出版者
社団法人 日本理学療法士協会近畿ブロック
雑誌
近畿理学療法学術大会 第50回近畿理学療法学術大会
巻号頁・発行日
pp.78, 2010 (Released:2010-10-15)

【目的】筋電誘発電気刺激(ETMS)は脳卒中後の運動麻痺の改善を目的として近年試みられている治療であり,随意運動時に生じる筋放電を表面電極を介して測定し,設定された閾値を越えると電気刺激が誘発され筋収縮を引き起こす治療方法である。海外では脳卒中患者の手関節背屈筋群に対してETMSを実施した研究報告が散見されるがシステマティック・レビューでもETMSの治療効果はいまだ確立されておらず,本邦での治療報告はほとんどないのが現状である。一方で脳卒中患者の麻痺側上肢に対する他のアプローチとしてミラーセラピー(MT)による治療報告が散見される。MTでは,鏡像による視覚フィードバックにより脳へ錯覚入力を与え,その錯覚により運動感覚を生成し,運動前野や運動野の活性化をもたらし,運動麻痺を改善させることが考えられている。しかしMTの先行研究も多くは小サンプルであり,治療効果が確立されるには至っていない。ETMSとMTは,それぞれ異なる形で大脳皮質の損傷側の神経ネットワークの再構築にアプローチしており,両者を組み合わせることでより高い治療効果をもたらす可能性が考えられる。そこで今回,脳卒中患者の麻痺側上肢に対してETMSとMTの組み合わせ治療(ETMS-MT)を実施し,その臨床変化を捉え考察することとする。 【方法】対象は同意の得られた脳卒中患者2症例とした。症例1は脳梗塞発症後86日を経過した84歳の左片麻痺女性で研究参加時の運動麻痺はBrunnstrom Recovery Stage(BRS)にて,上肢stage_III_,手指stage_IV_であった。症例2は脳梗塞発症後111日を経過した72歳の左片麻痺男性でBRSは上肢stage_V_,手指stage_IV_であった。両症例とも口頭指示を理解し,著明な認知機能低下や高次脳機能障害はみられなかった。 ETMS-MTは椅子座位,両前腕を台上にのせた肢位で実施した。電極を設置した状態で麻痺側前腕以遠を卓上鏡にて隠し,その位置に非麻痺側前腕と手の鏡像を知覚するようにし,対象には常に鏡像を注視するよう指示した。電気刺激パラメータのon/off時間のうちonの時間は機器の聴覚信号に併せて両上肢同時に手関節背屈の随意努力を行い,offの時間は両側上肢で手関節,手指の運動を同調させて行った。 治療機器はChattanooga社製Intelect Advanced comboを使用した。電気刺激パラメータは周波数50Hz,パルス幅200μsecの対称性二相性電流を使用し,on/off時間は10/20秒とした。電流強度は疼痛を生じず,最大限の関節運動が起こる程度とし,閾値は手関節背屈の最大随意努力時とし対象の状態に併せて治療者が適宜調整を行った。対象筋は麻痺側尺側手根伸筋とした。 研究デザインにはBA型シングルケースデザインを用い,操作導入期(B期),治療撤回期(A期)はそれぞれ4週間とした。B期には標準的理学療法(PT),作業療法(OT)と併せてETMS-MTを1セッション20分間を2回/日,5日/週,4週間実施した。A期にはPT,OTのみを実施した。評価項目はFugl-Meyer Motor Assessment Scale上肢項目(FM),手関節背屈の自動関節可動域(AROM),握力,Box and Block Test(BBT),Wolf Motor Function Test(WMFT),Motor Activity Log(MAL)とした。 【説明と同意】本研究への参加を求めるにあたり,対象には本研究の目的や予測される治療効果および危険性について説明を行い,参加同意書に署名を得た。 【結果】B期には症例1,2はそれぞれFMにて11点,7点,AROMにて10°,0°握力にて2.0kg,1.0kg,BBTにて8個,6個,WMFTにて496.0秒,40.5秒,MALにて0.51点,0.99点と殆どの評価にて改善を示した。A期にはそれぞれFMにて5点,4点,AROMにて-5°,0°,握力にて0.5kg,3.0kg,BBTにて1個,2個,WMFTにて-47.1秒,7.4秒,MALにて-0.17点,-0.41点と変化し,一部の項目に低下もみられたが,わずかな改善傾向を示した。FMとWMFT,MAL,BBTは両症例ともB期により大きな改善を示した。 【考察】両症例ともB期に多くの改善を示しており,FMやWMFTの中でも手関節の分離運動や手の巧緻動作の項目に改善が多いことから,ETMS- MTが麻痺手の機能回復に寄与した可能性が考えられた。今後は症例数の増加,比較対照群の設定などにより,治療効果の検証を行っていく必要がある。 【理学療法研究としての意義】今回は2症例のみでの検証であったが,ETMS-MTは脳卒中後の上肢運動麻痺に対する新たな治療方法として今後の更なる検証の必要性が示唆された。
著者
永吉 実武 川端 勇樹 中村 潤
出版者
日本経営診断学会
雑誌
日本経営診断学会論集 (ISSN:18824544)
巻号頁・発行日
vol.14, pp.1-7, 2014 (Released:2015-06-10)
参考文献数
10

1990年代以降の不景気の中で業績が悪化した経営コンサルティング会社には,従来の中核であった経営診断ビジネスよりも情報システム構築ビジネスの割合が大きくなりつつあるところがある。本稿では,そのビジネスシフトのメカニズムが,経営コンサルティング会社などのプロフェッショナル・サービス・ファームの業績管理指標を一要因に,バリュー・ネットワークと呼ばれる価値意識により組織ネットワークが支配され,そして組織における同型化圧力が作用することによりビジネスシフトが発生しているのではないか,との議論を行う。
著者
横尾 直樹 山本 和良 中村 潤一郎 本田 淳 上杉 昌章 斎藤 知行
出版者
日本腰痛学会
雑誌
日本腰痛学会雑誌 (ISSN:13459074)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.111-116, 2003 (Released:2008-06-30)
参考文献数
9

18歳以上の女性ダンサー282名(プロ109名,アマチュア173名)を対象に,腰痛に関するアンケート調査を行った.バレエ歴はプロ23年,アマ15年と有意にプロが長く,週平均レッスン時間はプロ11時間,アマ6時間,年間舞台回数はそれぞれ12回,2回と有意にプロが多かった.腰痛はプロの92%,アマの84%に認めた.プロではそのうち43%がレッスンに支障のある痛みで,10%に休職の経験があった.腰痛の部位はプロ,アマともに有意に下位腰部,左側優位が多く,腰痛を誘発する動作は腰椎伸展時が最も多かった.病院,医院への受診は10%と低率であった.プロダンサーはバレエ歴が長く,十分トレーニングを積んでいるにもかかわらず,アマチュアに比べ休職率が高いなど腰痛が重度であり,腰背部のoveruseが原因の1つと考えられた.慢性的な腰痛や強い腰痛のあるダンサーは,分離症や疲労骨折などが存在する可能性があり,整形外科医による検診や,定期的なメディカルチェックなどが必要であると考えた.
著者
近藤 剛弘 中村 潤児
出版者
一般社団法人 日本真空学会
雑誌
Journal of the Vacuum Society of Japan (ISSN:18822398)
巻号頁・発行日
vol.51, no.4, pp.245-249, 2008 (Released:2008-06-04)
参考文献数
19

Significant improvement of the Pt-electrode in polymer electrolyte fuel cells has been found by replacing the support material from carbon black to multi-walled carbon nanotube (CNT). In order to explore the origin for the better performance of the Pt/CNT catalysts, model studies using Pt nano-particles deposited on a highly oriented pyrolytic graphite (HOPG) have been carried out as a surface science approach. It is suggested that monolayer of Pt nano-particles show a quite different electronic nature, leading to very high catalytic activity.
著者
中村 潤 菅原 斉 石井 彰 塚原 理恵子 出光 俊郎 眞山 英徳 渡辺 珠美 野首 光弘
出版者
一般社団法人 日本内科学会
雑誌
日本内科学会雑誌 (ISSN:00215384)
巻号頁・発行日
vol.102, no.8, pp.2053-2056, 2013-08-10 (Released:2014-08-10)
参考文献数
7
被引用文献数
1 2

症例は53歳,女性.入院5カ月前から掌蹠膿疱症に対しミノサイクリン(MINO)とビオチンの投与開始.1カ月前に発熱と筋痛を自覚.階段昇降が困難となり,両側下腿に隆起性紅斑が出現し入院.両薬剤を中止後,発熱,筋痛,紅斑は速やかに消失.紅斑の皮膚生検病理は壊死性血管炎の所見.ビオチン再開後も発熱と筋痛の再燃なく,MINO誘発性結節性多発動脈炎(MIPN)と診断.MIPNの報告は24例に過ぎないが,MINO内服中の新たな発熱,筋痛,紅斑などの血管炎様症状出現時には,薬剤性血管炎,特にMIPNも考慮すべきである.