著者
佐藤進一著
出版者
中央公論社
巻号頁・発行日
1965
著者
佐藤 夏樹 サトウ ナツキ Sato Natsuki
出版者
同志社大学人文科学研究所
雑誌
社会科学 = The social sciences (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.46, no.1, pp.121-146, 2016-05

研究ノート(Note)1980年代に「ヒスパニック組織」となったLULACの視野はラテンアメリカ全域へと広がった。LULACは外交分野、特にエルサルバドル問題で合衆国政府を痛烈に批判し、そうした姿勢はラテンアメリカとの関係改善を望むイスラエル政府からの接触へとつながった。一方、LULACはイスラエル政府との関係を利用して合衆国内のユダヤ系コミュニティとの関係構築を目論んだ。「ヒスパニック組織」となったことで、LULACは新たな活動を展開していくこととなった。In 1980s, League of United Latin American Citizens (LULAC), the oldest and largest Mexican American Civil Rights Organization, expanded the scope of their activities to Latin America because they became "Hispanic" organization. LULAC criticized Reagan Administration's Foreign Policy in Latin America. LULAC's critical attitude to the U.S. policy in El Salvador attracted Israeli government's attention because they wanted to improve relations with Latin American Countries. Hispanic leaders including president of LULAC, Tony Bonilla, were invited by Israeli government and they planned to utilize this opportunity to build relations with Jewish community in the United States.特集 ラテンアメリカにおける国際労働移動の比較研究(Special issue: Comparative study of international labor migration in Latin America)
著者
佐藤 清隆
出版者
明治大学人文科学研究所
雑誌
明治大学人文科学研究所紀要 (ISSN:05433894)
巻号頁・発行日
vol.79, pp.53-88, 2016-03-31

本稿は,「イギリスの多民族・多宗教統合と《共生》の問題」を歴史的に考察しようとする研究プロジェクトの一環として,筆者がこれまで進めてきた多民族・多宗教都市レスターの南アジア系,ブラック系移民研究に続き,ホワイト系移民,なかでもとりわけアイルランド系移民の「ライフ・ストーリー」の紹介を通して,彼らの歴史や文化を明らかにし,そこから戦後レスターにおける「好評判」の歴史を再考する足掛かりを得ようとするものである。筆者は,2001年以来,イギリスにおける代表的な多民族・多宗教都市の一つであるレスターに足を運びながら,フィールドワークを続けてきている。2001年時点で全人口約28万を数えるレスターには,数多くの南アジア系,ブラック系,ホワイト系移民が居住し,その年の国勢調査ではホワイトを除くエスニック・マイノリティが101,182人で,全体の36.1%も占めるに至っている。
著者
佐藤 弘康 平沢 晋太郎 門野 冴美 晴山 知拓 藤田 剛平 金高 勇介 田村 広志 小森 均
出版者
一般社団法人日本医薬品情報学会
雑誌
医薬品情報学 (ISSN:13451464)
巻号頁・発行日
vol.19, no.1, pp.32-36, 2017-05-31 (Released:2017-06-16)
参考文献数
10

Objective: Currently, the creation of a pharmaceutical risk management plan (RMP) for new drug information is obliged to pharmaceutical companies.  The created RMP is published on the Pharmaceuticals and Medical Devices Agency (PMDA) website.  RMP is a useful information source to ensure drug safety by healthcare professionals, including pharmacists.  “Risk minimization activities” of the RMP are especially important elements for healthcare professionals because they describe measures to minimize risk to patients.  We conducted a cross-sectional survey of the description of the contents of “risk minimization activities” in the RMP.Methods: The RMP of 177 drugs that had been published in February 22, 2016 were investigated.Results: Total risks enumerated for the study drugs were 1,678.  “Routine risk minimization activities” constituted 92.0% of total risks.  The most listed item on “routine risk minimization activities” was “attention on the product labeling of the drug package insert” (91.3%).  Differences in the expression level on “attention on the product labeling” were observed.  On the other hand, the most listed item of “additional risk minimization activities” was “the creation of documents for healthcare professionals” (38.3%) and “implementation of Early Post-marketing Phase Vigilance” (27.1%).Conclusion: A clear understanding of RMP by healthcare professionals is important.  In the RMP, “risk minimization activities” (especially “additional risk minimization activities”) are the most important contents for healthcare professionals, because they include information of documents created by the pharmaceutical company for patient safety.  The level of description of the contents of RMP varies between drugs.  It is essential that these descriptions be uniform the expression level to be easily and accurately utilized by healthcare professionals.
著者
藤田 善弘 大中 慎一 高野 陽介 船田 純一 岩沢 透 西沢 俊広 佐藤 幹 長田 純一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.302, pp.23-28, 2005-09-22
被引用文献数
1

研究試作ロボットPaPeRoをベースとして、保育所や幼稚園で利用できることを目指して各種機能やコンテンツを拡張したチャイルドケアロボットPaPeRoを開発し、2005年3月25日から9月25日の6ヶ月間、愛知万博内のロボットステーションにて、技術実証運用を実施した。本稿では、その概要を紹介する。

1 0 0 0 OA 弱者の声

著者
佐藤儀助 編
出版者
新声社
巻号頁・発行日
1901
著者
小林 誠 最上 紀美子 岸 博子 佐藤 正史
出版者
山口大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2002

脳血管攣縮は、くも膜下出血後の重篤な合併症であり、その原因として、Rhoキナーゼによる血管平滑筋のCa2+非依存性の異常収縮が注目されている。従って、この血管の異常収縮を引き起こすメカニメムとその原因因子を解明する事によって、脳血管攣縮の根本的な予防法や治療法を開発することが、国民衛生上の緊急かつ最重要課題である。本研究では、脳血管において、Ca2+非依存性の異常収縮を制御する細胞内シグナル伝達メカニズムを明らかにし、そのシグナル経路を特異的に阻害する因子を同定する事を目的とする。初年度は、脳血管異常収縮の原因分手として細胞膜スフィンゴ脂質の代謝産物であるスフィンゴシルホスホリルコリン(SPC)を同定し、そのシグナル経路は、RhQキナーゼを介するものであるが、従来言われていたG蛋白質やPKCとは独立した新規のシグナル経路である事を見出した。本年度は、下記のような結果を得た。1)脳血管において、エイコサペンタエン酸(EPA)は、SPCによるCa2+非依存性収縮を著明に抑制したが、Ca2+依存性の正常収縮や細胞質Ca2+濃度レベルには全く影響しなかった。2)SPCは、Srcファミリーチロシンキナーゼを活性化させ、さらにRhoキナーゼを活性化させることによって、脳血管に異常収縮を引き起こしていた。3)SPCは、SrcファミリーチロシンキナーゼおよびRhoキナーゼを細胞質から細胞膜へ移動させた。4)EPAは、Srcファミリーチロシンキナーゼの細胞膜への移動を阻止した。これらの成果により、EPAは、Ca2+シグナル系および血管の正常なCa2+依存性収縮には影響を与える事無く、Srcファミリーチロシンキナーゼの機能を阻害する事によって、特異的に脳血管の異常収縮を阻害することがわかった。
著者
大和大峯研究グループ 岩橋 豊彦 奥田 尚 佐藤 浩一 竹内 靖夫 南浦 育弘 八尾 昭
出版者
地学団体研究会
雑誌
地球科學 (ISSN:03666611)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.11-26, 2002-01-25
参考文献数
31
被引用文献数
11

入之波地域の地質は,構造的に上位から下位に向かって秩父帯の三之公層(ジュラ紀中世前期頃)・北股川層(ジュラ紀中世中期-後期)・奥玉谷層(ジュラ紀新世前期)・黒石層(ジュラ紀新世中期-後期)・大普賢岳層(ジュラ紀新世中期-後期)・山葵谷層(ジュラ紀新世後期)・高原層(白亜紀古世前期)・,四万十帯の伯母谷川層(Albian-Cenomanian)・赤滝層(Turonian-Campanian?)と重なり,各地質体はスラストで境される.今回新たに報告した三之公層・北股川層・奥玉谷層・黒石層はメランジュからなる地質体であり,付加コンプレックスの特徴を示す.当地域の秩父帯は,ジュラ紀中世から白亜紀古世に至る付加過程で形成された一連の地質体で構成される.秩父帯の各地質体は低角度のスラストで境され,地帯を境するような高角度の断層はない.また,黒瀬川帯の存在を示すような地質体や岩石も見いだされない.秩父帯は,大峯-大台スラストを境してナップとして四万十帯の上に衝上している.南北性の高角度断層である入之波断層を境して,西側の地質体が上昇している.