著者
李 勇 佐藤 弘喜
出版者
日本デザイン学会
雑誌
デザイン学研究 (ISSN:09108173)
巻号頁・発行日
vol.57, no.6, pp.51-60, 2011-03-31 (Released:2017-06-24)
参考文献数
7

本研究の目的は、中国華南地域の現地調査に基づき、小型乗用車のスタイリング要素の優先順位を明らかにし、その優先順位に基づき小型乗用車のスタイリング要素の最適組合せを構築することにある。はじめに、市販されている55台の小型乗用車を調査サンプルに選び、スタイリング要素に関する21要素と61水準を抽出した。55台のサンプル車についてスタイリングの順位評価に関する第一段階の現地調査を行った。集計データを数量化I類分析を用い、スタイリング要素の優先順位を把握した。さらに優先要素及び関連する水準を選び出し、コンジョイント分析を用い、プロファイル・カードを得た。それら分析結果に基づき、調査サンプルとしてスケッチを作成した。これらのスケッチについてスタイリング選好に関する第二段階の現地調査を行った。集計データのコンジョイント分析を用いて、小型乗用車スタイリング要素の最適組合せを構築した。得られた最適組合せは中国華南地域の小型乗用車のスタイル開発の基礎として利用可能と思われる。
著者
槇村 浩一 佐藤 一朗 杉田 隆 山崎 丘
出版者
日本衛生学会
雑誌
日本衛生学雑誌 (ISSN:00215082)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.77-82, 2011 (Released:2011-02-25)
参考文献数
20
被引用文献数
1 6

It is important to promote microbiological research essential for long-term manned space activities under microgravity and in a completely closed environment in space craft in relation to long-duration space expeditions on the International Space Station (ISS) or to the moon and Mars in the future. Environmental monitoring data from the space shuttle, the Mir, and the ISS have already shown that microorganisms isolated from air and on inner surfaces of space craft were generally carried by crew members. The Japanese Experiment Module (JEM) “KIBO” was attached to the ISS and started its operation from 2008. It is an invaluable opportunity to begin the survey of the transition of microbiota, particularly fungal biota, in JEM from “brand-new” to “well-used” condition at various periods. Therefore, we are preparing the on-board analyzing systems for microbiota in air and on inner surfaces of ISS/JEM and normal microbiota of the astronauts themselves. In this paper, we introduce the current status and future plans on fungal research on ISS/JEM to protect flight crew members and flight hardware from potentially hazardous microorganisms from the environmental and biomedical aspects of Japan Aerospace Exploration Agency (JAXA).
著者
高橋 リエ 小川 晴子 佐藤 英子 森 文平
出版者
特定非営利活動法人 日本栄養改善学会
雑誌
栄養学雑誌 (ISSN:00215147)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.189-197, 1989 (Released:2010-04-30)
参考文献数
13
被引用文献数
1

日常使用されている15種類の野菜について, 生および加熱後の食物繊維 (DF) 含量, ならびにその変化を, 不溶性DF, 可溶性DFとに分けて, Aspらの酵素・重量法を用いて測定した。実験区は, 生, 水との通常加熱 (2~6.5分), および過剰加熱 (3.5~22.5分) とした。その結果は次のとおりであった。1) 生野菜100g中のDF含量は1.1~6.29で, 不溶性DFと可溶性DFの割合は, 90:10から58:42を示し, 種類による違いが認められた。2) 通常加熱野菜100g中のDF含量は1.4~5.6gで, 不溶性DFと可溶性DFの割合は, 86:14から57:43であった。3) 通常加熱によるDF含量の変化は, 水分を含む試料中で比較すると, 15種類中, ごぼう, さやえんどう, しゅんぎく, 大根, なす, 白菜, ほうれん草, ピーマンの8種類で6~17%の増減が認められた。かぶ, カリフラワー, キャベツ, ねぎ, にら, にんじん, ブロッコリーの7種類では, ほとんど変化が認められなかった。また, 不溶性DFと可溶性DFの含量変化は, 各野菜により違いが認められた。4) 過剰加熱において, 通常加熱よりさらにDF含量に変化が認められたのは, かぶ, カリフラワー, ごぼう, 大根, なす, にんじん, 白菜, ピーマンの8種類で, DF含量は減少した。キャベツ, さやえんどう, しゅんぎく, ねぎ, ほうれん草, にら, ブロッコリーの7種類では, ほとんど変化が認められなかった。この場合の, 不溶性DFと可溶性DF含量の変化は, 通常加熱での変化とほぼ同傾向を示すものが多かった。
著者
東郷 正美 池田 安隆 今泉 俊文 佐藤 比呂志
出版者
一般社団法人 日本活断層学会
雑誌
活断層研究 (ISSN:09181024)
巻号頁・発行日
vol.1996, no.15, pp.9-16, 1996-11-29 (Released:2012-11-13)
参考文献数
14
被引用文献数
1

The Kamishiro fault, extending for at least 20 km from the north Hokujyo basin to the south of Lake Kizaki, is one of major active faults along the Itoigawa-Shizuoka Tectonic Line in central Japan. We investigated detailed features of fault morphology along this fault, by interpretation of large scale aerial photographs. It became clear that faulting characteristics at the both ends of the Kamishiro fault are essentially different. At its northern end, the fault has become inactive progressively southward with time. However, the southernmost portion of the fault is still active in Holocene time, and continues southeastward to the Eastern Boundary fault of Matsumoto basin.At the southernmost portion of the Kamishiro fault, we also found evidence that remarkable thrust-front migration have occurred recently. Young offset features along the main portion of the Kamishiro fault suggest that at least one or two faulting events have occurred in Holocene time, and the latest event occurred probably in historic time.
著者
田中 直哉 田中 秀和 佐藤 均
出版者
Japan Association for Medical Informatics
雑誌
医療情報学 = Japan journal of medical informatics (ISSN:02898055)
巻号頁・発行日
vol.25, no.2, pp.107-116, 2005-11-10
参考文献数
9

医薬分業の流れに伴って院外処方せん発行率は年々増加し,調剤薬局数も増加傾向を示している.備蓄医薬品数は後発品の処方増加などに伴い上昇の一途をたどっており,調剤薬局における医薬品数の減少,デッドストックの削減が重大な課題となっている.現時点では調剤薬局の増加にもかかわらず,店舗間の受け渡しを支援するためのシステムは普及していない.調剤薬局がすべての医薬品を備蓄することは不可能であり,既存の在庫システムに比べ,コストパフォーマンス・共有性に優れ,多店舗展開する調剤薬局における必要最低限の機能を有した実用的なシステムが望まれている.そこで我々は今回,レセコンから出力できる情報をもとに,調剤薬局として望まれる全店舗の医薬品リストの参照,デッドストックを検索し店舗間の医薬品移動を最適化することのできる実用的なシステム(店舗間在庫管理支援システム)の構築を試みた.本システムを活用することによって,迅速かつ効率的な医薬品の供給が可能となり,薬剤師がより患者に貢献することが期待できる.
著者
伊東 淳一 藤井 崇史 星野 哲馬 小高 章弘 佐藤 以久也 田中 大輔
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.128, no.8, pp.1005-1012, 2008-08-01
参考文献数
12
被引用文献数
4 9

This paper proposes analysis a dead-time error voltage compensation method with a disturbance observer for vector control, and analyses the proposed method. The dead-time compensation is very important to improve performances in the low speed region. The proposed compensation method is composed in the d-q rotational frame with the disturbance observer. As a result, a disturbance transmission characteristic becomes same as a high-pass filter. Then a stability of the proposed controller is hardly affected by controller parameters. In this paper, the validity of analysis is confirmed by experimental results under some conditions. The experimental results are similar to analyzed characteristics and indicate a validity of the analysis results.
著者
春日 紀子 高橋 宏之 坂梨 洋 安藤 大吾 小林 利道 増田 崇光 篠原 潤 佐藤 孝幸 磯谷 栄二
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.83, no.1, pp.50-50, 2013-02-25

第347回東京女子医科大学学会例会 平成25年2月23日(土) 総合外来センター5階 大会議室
著者
上山 滋太郎 佐藤 弥生 木村 康
出版者
千葉大学
雑誌
千葉医学雑誌 (ISSN:03035476)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.389-393, 1974-12
著者
中本 宏 杉沢 肇 佐藤 友彦 島田 和基 五十嵐 孝義 深瀬 康公 西山 實
出版者
社団法人日本補綴歯科学会
雑誌
日本補綴歯科學會雜誌 (ISSN:03895386)
巻号頁・発行日
vol.40, no.6, pp.1084-1089, 1996-12-01
参考文献数
5
被引用文献数
3

歯冠修復物マージンの支台歯フィニッシュラインに対する適合性の良否は,その予後を左右する重要な因子である.本研究は,研究者によりまちまちに分類,表現されているこの適合状態を,その観察および測定するための方法,装置の進歩に伴い,これらを整理,統合し,より合理的に分類,命名することと,修復物の適合状態の観察,測定のために走査型レーザー顕微鏡の有用性を検討することを目的とした. 適合状態は,(1) Ideal,(2) Open-Closed,(3) Extra-Lined-Intra,(4) Overlapped,の4つの評価基準で,(1) Ideal,(2) Open-Extra,(3) Open-Lined,(4) Open-Intra,(5) Open-Extra-Overlapped,(6) Closed-Extra,(7)Closed-Intra,(8) Closed-Extra-Overlappedの8つの適合状態に分類,命名した.また,走査型レーザー顕微鏡はきわめて合目的性の装置であることが実証された.
著者
井上 明義 佐藤 吉哉
出版者
日経BP社
雑誌
日経ビジネス (ISSN:00290491)
巻号頁・発行日
no.1455, pp.132-134, 2008-09-01

答 過去の公示地価や基準地価をつぶさに見ていくと、これまでに3回の不動産市況の低迷局面がありました。最初が、1970年代初めから始まった「列島改造バブル」。当時の田中角栄首相が主導した日本列島改造計画を受けた地価高騰と、その後の崩壊です。その次は、87年頃から始まった「不動産金融バブル」。
著者
木村 文平 城所 達士 橋爪 満 駒形 清則 時光 昭二 山岸 光夫 大石 不二夫 佐藤 信英 大和 剛
出版者
日本肺癌学会
雑誌
肺癌 (ISSN:03869628)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.1021-1027, 1990-12-20
被引用文献数
2

大多数の一般市民が日常診療を受ける場としての地域病院,診療所において肺癌を早期発見治療するための診療の組織化を試み,切除211例となったため,協同診療体制の効果について検討した.7病院16診療所が連携して1個の肺外科を共有し,呼吸器グループに胸部X-pを集中して読影,共同して早期診療に努めた.症例の特徴として,年齢層が高くI期例とくにp-Tl例が多く,腺癌が多く,他疾患診療中の発見例が多く,5年生存率は全体で46%であった.地域医療機関の組織化により,肺癌の早期診療を大幅に充実させうると考えられる.
著者
上神 貴佳 佐藤 哲也
出版者
日本選挙学会
雑誌
選挙研究
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.61-73, 2009

本研究の目的は,政党や政治家の政策的な立場を推定するために考案されてきた様々な方法論を概観し,その現状と発展の可能性について考察することである。政党や政治家の政策的な立場を推定する方法を大別すると,公約の内容分析とアンケー ト調査の二種類に分けることができる。アンケート調査とは異なり,内容分析には,政党や政治家の立場を明らかにすべき争点の選択が客観的であるという長所がある。しかし,この方法には分析コストの高さや結果の信頼性について改善の余地がある。そのための手段として,本研究はコンピュータによるコーディングの自動化を提案する。具体的には,政策の内容分析に必要であるコーディング作業について,「教師付き学習に基づく分類の自動化」を行う。実際に,2005年総選挙と2007年参院選における各党のマニフェストにこの方法を適用し,その有用性と可能性を示す。
著者
安達 秀樹 佐藤 嘉一 堀田 浩貴 熊本 悦明 塚本 泰司
出版者
一般社団法人 日本泌尿器科学会
雑誌
日本泌尿器科学会雑誌 (ISSN:00215287)
巻号頁・発行日
vol.88, no.9, pp.788-794, 1997-09-20 (Released:2010-07-23)
参考文献数
18

(目的) Erectometer を用いた陰茎周増加値の測定において, その増加値のみで勃起度の判定ができるかどうかなど, 陰茎周増加値の臨床的意義を陰茎周増加率との比較を含め改めて検討した.(対象と方法) インポテンスを訴えて受診した症例とインポテンスのない症例合計116例を対象として, vasoactive drug 海綿体注入により人工的勃起を起こし, 陰茎の周径変化と陰茎硬度を比較検討した.(結果) 陰茎周最大増加値が21mm以上では十分な硬度の勃起が得られ, 10mm以下では不十分な硬度が多いことが示された. また11mm以上21mm未満では, 弛緩時の陰茎周値が95mm未満の場合勃起は不十分であり, 95mm以上では十分な勃起が多いことが示された. 陰茎周最大増加率26%以上の症例は十分な勃起が多く, 10%以下では不十分な勃起のことが多かった. 11%以上26%未満では, 弛緩時陰茎周が95mm未満の場合勃起が不十分であり, 95mm以上では十分な勃起が多いことが示された. 陰茎周増加値と陰茎周増加率の診断精度はほぼ同等であった.(結論) 陰茎周増加値に弛緩時陰茎周を考慮することで, 陰茎硬度の推定がより正確となった. Erectometer による陰茎周増加値を用いた勃起能評価は性機能障害のスクリーニングとして有用と考えられた.
著者
石原 諭 佐藤 光 三宅 明 松川 敦子
出版者
日本物理教育学会
雑誌
物理教育 (ISSN:03856992)
巻号頁・発行日
vol.56, no.3, pp.188-192, 2008
参考文献数
6

密閉したダンボール箱の一つの面に穴をあけ,箱の側面をたたくと,空気のかたまりが打ち出される。箱の中に煙を入れてたたくと,空気のかたまりは渦輪であることがわかる。本研究では穴の形を変えたときの渦輪の運動を観察し,渦輪の変形の周期と並進速度との間に一定の規則性のあることを見出した。科学のイベントなどでよく取り上げられるこの興味深い現象は,物理の探究活動や課題研究のテーマとしての教材化が可能である。
著者
佐藤 新一
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.775, pp.58-61, 2017-08-14

第3回 簡単にブログが作成できるWebサービスの中でも、芸能人や有名人の利用が多く、国内でブログ記事数が一番多い「アメブロ」。初心者でも簡単にスタートできる仕掛けがふんだんに用意されている。 ブログを始めるには、無料のWebサービスを使うのが簡単だ。
著者
佐藤 新一
出版者
日経BP社
雑誌
日経パソコン = Nikkei personal computing (ISSN:02879506)
巻号頁・発行日
no.774, pp.56-59, 2017-07-24

ブログサービスの中でも、サイバーエージェントの運営する「Ameba」のブログサービス「アメブロ」は、国内のブログサービスで投稿された全ブログ記事の60%を占めるとされる、国内1位のブログサービスだ(図3)。絵文字や顔文字も使いやすく、芸能人や有名…