著者
伊左治 俊策 吉永 直子 寺石 政義 小川 大輔 加藤 悦子 奥本 裕 土生 芳樹 森 直樹
出版者
Pesticide Science Society of Japan
雑誌
Journal of Pesticide Science (ISSN:1348589X)
巻号頁・発行日
pp.D18-036, (Released:2018-08-03)
参考文献数
29
被引用文献数
1 10

イネ(Oryza sativa)は干ばつで枯死するとその後に給水しても復活することはないが,酢酸水溶液を与えたイネは,乾燥ストレスで一度地上部が枯れながらも,再給水すると新たに地上部を伸長させる特異な乾燥耐性を獲得する.処理中の酢酸代謝を解明するために,13Cで標識した酢酸をイネに処理し,LC-MS及び13C-NMRで13C標識された酢酸代謝物を追跡した.根抽出物のLC-MS及び13C-NMRの分析結果から,処理された酢酸はイネ体内に取り込まれ,グルタミン酸デカルボキシラーゼ(GAD)によってγ-アミノ酪酸(GABA)に代謝されると示唆された.酢酸処理したイネのGABA蓄積量を調べると,根に続いて地上部でGABAが蓄積され,また地上部のGABA蓄積量に比例して乾燥ストレスに対する生存率が増加した.以上から,地上部のGABA蓄積が酢酸によるイネの乾燥耐性に寄与する可能性がある.
著者
大森 和子 加藤 悦 伊藤 セッ 大竹 美登利 好本 照子 阿部 和子 天野 寛子 宮崎 英子
出版者
The Japan Society of Home Economics
雑誌
家政学雑誌 (ISSN:04499069)
巻号頁・発行日
vol.30, no.2, pp.206-212, 1979-02-20 (Released:2010-03-09)
参考文献数
8

The purpose of this paper is to analyze the present state of the managerial housework on food, clothing, housing, and childcare, and to clarify wives overall evaluation of housework. The results of analysis were as follows : 1) 65% of wives went shopping for food everyday, because it is their daily routine.2) Husbands of most wives helped with some housework, like making the bed, shopping for food and so forth. Husbands of employed wives helped more then those of non-employed wives.3) Though many wives valued housework highly, they thought that employment and hobbies were also important. Wives who valued housework very highly believed that children under three years old should be brought up by their mothers.
著者
加藤 悦子
出版者
玉川大学芸術学部
雑誌
芸術研究 : 玉川大学芸術学部研究紀要 (ISSN:18816517)
巻号頁・発行日
no.9, pp.63-71, 2017

クロード・ドビュッシーが交響詩《海》楽譜(初版)の表紙画に、葛飾北斎の「冨嶽三十六景 神奈川沖浪裏」の図様を転用したことは、ジャポニスムの好例として著名である。それは単なるエキゾティシズムによる選択ではなく、日本美術の重要な一特質である遊戯性を感知した上のものであったことを、カミーユ・クローデルの彫刻作品「波」との関係から推定した。
著者
豊田 充崇 中川 一史 中橋 雄 佐和 伸明 山本 朋弘 菊池 寛 加藤 悦雄 山口 修一 海道 朋美 遠藤 麻由美 有田 浩子 増井 泰弘 山中 昭岳 本岡 朋 寺田 好 望月 純子 中原 亜由美 高橋 美咲 広瀬 一弥 甲斐 崇 田中 健太郎
出版者
和歌山大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

通常の教科(国語や社会科、生活科等)の単元に情報モラル育成の要素を含ませた学習場面を設計し、モバイル端末を活用したり、学校間交流等で積極的に情報発信・表現する授業を実践した。加えて、学校教育利用向けSNS(Social Networking Service)を設計・開発し、その実践的評価をおこなった。当システムは教育利用を前提に機能の絞込みやユーザーインターフェイスのデザインをおこない、全校種で活用可能な「スクールコミュネット」として公開中である。※当研究関連資料:http://www.wakayama-u.ac.jp/~toyoda/
著者
村瀬 嘉夫 加藤 悦朗
出版者
公益社団法人日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:18842127)
巻号頁・発行日
vol.86, no.993, pp.225-229, 1978-05-01
被引用文献数
1 6

Zr(OH)<sub>4</sub>について沈殿の生成条件, 乾燥条件, 試料の形状及び熱処理ふん囲気などが熱分解により生成するZrO<sub>2</sub>の結晶構造に与える影響を検討し, 水蒸気の作用について新しい知見を得た. Zr(OH)<sub>4</sub>沈殿の生成条件は結果にほとんど影響を与えない. 沈殿の乾燥に長時間を要すると乾燥完了までの沈殿の老化 (γ化) のために熱分解後のZrO<sub>2</sub>に単斜結晶の量が増大する. 塊状試料の熱分解や昇温速度の小さい熱分解では沈殿の老化 (γ化) や自ら発生する水蒸気の影響をうけやすく単斜ZrO<sub>2</sub>の結晶量が増大する. Zr(OH)<sub>4</sub>を水蒸気中で熱処理すると単斜ZrO<sub>2</sub>が結晶化し, 水蒸気の少ない減圧下では正方ZrO<sub>2</sub>のみが結晶化する. この水蒸気の影響は無定形ZrO<sub>2</sub>の生成過程よりそれからの結晶化過程において顕著である. この結果から水蒸気中では正方と単斜ZrO<sub>2</sub>の表面エネルギーの差が小さくなると考えられる.