著者
塚原 佳子 松岡 淳夫
出版者
一般社団法人 日本看護研究学会
雑誌
日本看護研究学会雑誌 (ISSN:21883599)
巻号頁・発行日
vol.9, no.1, pp.1_91-1_95, 1986-04-01 (Released:2016-03-31)
参考文献数
23

The purpose of this study is to verify the interceptal effect for microorganism within the expilium by the usual mask made pile gauze. Our experimental verification is as follows. (1) The experimentation for permentation of microorganism on piled thick gauze under the dry and wet situation. (2) The experimentation for passability of microorganism through piled gauze with the artificial quiet expiratory air flow under dry and wet situation which was sent out by our designed respiratory model. For the indicating microorganism was used Bc. Cerratia. On these result, the interceptibility of microorganism by piled gauze mask decreased along its humidity increased and microorganism passed to the outside gauze-face by quiet expirium in 1 hour.

3 0 0 0 OA III ジェンダー

著者
柳原 佳子
出版者
社会学研究会
雑誌
ソシオロジ (ISSN:05841380)
巻号頁・発行日
vol.40, no.1, pp.28-36,196, 1995-05-31 (Released:2017-02-15)

Gender, this concept itself is a kind of institutional self-fulfilling prophecy. That is, the content of gender is a system, produced to divide human behaviors into some social flamework of "man" and "woman", on the basis of, or with reference to biologicalreproductive division of "male" and "female". But, the relation of "man" and "woman" is always constructed, deconstructed, and reconstructed as time goes by. Then, this paper examines the self-fulfilling process of gender, by defining gender relation as a realm constructing a ptoductive relation in a broad sense, and this realm is subdivided into <division of lavor> <power> <cathexis>. On its procedure, I would like to take notice of two vectors of "equalizationl" and "defferenciation" simultaneously.
著者
柳原 佳子
出版者
日本家族社会学会
雑誌
家族社会学研究 (ISSN:0916328X)
巻号頁・発行日
vol.7, no.7, pp.23-32,133, 1995-07-25 (Released:2010-02-04)
参考文献数
11

What is family and what has been family? And what is the raison d'etre of family in our society today?This paper examines these questions from the viewpoint of gender structure. For this purpose, gender structure will be divided into three realms, ‹power›‹division of labor›‹cathexis›, and observations will be made on some recent phenomena as well as autonomically expanding on these 3 realms. Finally, some effects and problems of these gender movements on modern family, especially from the standpoint of “equality”and “happiness”will be considered.
著者
田原 佳子
出版者
日本コミュニケーション障害学会
雑誌
聴能言語学研究 (ISSN:09128204)
巻号頁・発行日
vol.18, no.2, pp.117-123, 2001-08-30 (Released:2009-11-18)
参考文献数
7

難聴学級担当者の役割として直接的支援とともに間接的支援も行っていくことが重要であるという考えをもとに,難聴学級に通級する難聴児の通常学級の環境を整えることをねらって「難聴理解」の授業について追求した.難聴学級担当者が中心となって「難聴」について理解啓発していく授業,そして,難聴学級で学習したことを難聴児自身が中心となって健常児に広めていく授業,さらには,相手の立場に立つことを難聴児・健常児が共に考えていく授業を担任と連携しながら行った.特に,難聴児自身が難聴学級で学習したことを健常児に発信することで,難聴児が自分を見つめ,相手の理解を得たいという気持ちをもつことができた.また,健常児も具体的な場面を通して難聴による困難さについての理解を深め,お互いを認め合うことの大切さに気づいていった.
著者
足立 高行 植原 彰 桑原 佳子 高槻 成紀
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.56, no.1, pp.17-25, 2016 (Released:2016-07-01)
参考文献数
36
被引用文献数
2

2006年から2012年までの7年間,山梨県北部の乙女高原のホンドテンMartes melampus melampusの食性を糞分析法により調べた(n=756).秋と冬のベリー(多肉果実,出現頻度80%以上),夏の昆虫類(40~80%),冬と春の哺乳類(60~80%)が特徴的だった.哺乳類ではネズミ類が高頻度(30~50%)で,ニホンジカCervus nipponは10%未満だった.昆虫類ではセミの幼虫(46.7%)とカマドウマ類(10~40%)が高頻度であった.ベリーの種子が非常に高頻度に出現したが,そのうちサルナシActinidia arguta(33.6%)とヤマブドウVitis coignetiae(19.5%)の種子は秋から冬にとくに頻度が高かった.出現した種子10種3属のうちの約半数(5種1属)は林縁種であり,その頻度は種子全体の79.9%に達し,調査地の群落面積を考えると強く林縁種に偏っていた.ホンドテンは森林性とされるが,果実利用という点では林内ではなく林縁に偏った利用をすると考えられる.シカの出現に年変動は認められず,2006年時点ですでに利用が始まっていたと判断された.
著者
後藤 力 東 幸仁 佐々木 正太 中河 啓吾 木村 祐之 野間 玄督 原 佳子 茶山 一彰 河村 光俊 奈良 勲
出版者
理学療法科学学会
雑誌
理学療法科学 (ISSN:13411667)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.87-91, 2002 (Released:2002-08-20)
参考文献数
12

本研究では有酸素運動を行うことで一酸化窒素(NO)産生増加を介する血管内皮機能にどのような影響を及ぼすかを検討した。対象は運動習慣を持たない健常男性8名(平均年齢:27±3歳)とした。血管内皮依存性拡張物質としてアセチルコリン(ACh)を使用し,血管内皮非依存性拡張物質として 硝酸イソソルビド(ISDN)を使用した。また,NO合成酵素阻害薬としてNG-モノメチル-L-アルギニン(L-NMMA)を使用した。運動方法は最大酸素摂取量の50%とし,1日30分,5回/週の頻度で3ヶ月間行った。前腕血流量の変化はプレチスモグラフにて測定した。ACh投与では運動後に有意な増加を認め,NO合成酵素阻害薬であるL-NMMA投与下では消失した。血管内皮非依存性拡張反応では有意な変化を認めなかった。これらより有酸素運動による血管内皮機能の増強は,NO産生増加を介することが示唆された。
著者
上原 佳子 長谷川 智子 北野 華奈恵 礪波 利圭 出村 佳美 安倍 博
出版者
福井大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2015-04-01

健康な成人女性を対象として,タクティールマッサージの効果を,生理的指標により検証することを目的とした,成人女性20名に,一定環境下で,同一対象者に手へのタクティールマッサージを実施する【タクティール】と,安静座位を保つ【安静】を20分間,連続した別日に行い,条件の順番は被験者によりランダムとした。生理的指標として,唾液中コルチゾール,唾液中オキシトシン,心拍変動周波数解析を用いた。その結果,タクティールマッサージは,内分泌系においてストレス反応を緩和させること,自律神経系において自律神経活動を活性化させることが明らかになった。
著者
田悟 和巳 荒井 秋晴 松村 弘 中村 匡聡 足立 高行 桑原 佳子
出版者
日本哺乳類学会
雑誌
哺乳類科学 (ISSN:0385437X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.311-320, 2013 (Released:2014-01-31)
参考文献数
24
被引用文献数
1

森林性の中型食肉類であるテンMartes melampusを対象に,糞から抽出したDNAを用いて,個体数の推定を試みた.調査は熊本県阿蘇郡(以下,阿蘇)および佐賀県佐賀市(以下,佐賀)で行った.調査地域内で採集した糞のDNA分析の結果,阿蘇で95個体,佐賀で50個体を個体識別できた.各個体の確認期間から,定着個体と非定着個体に分けたところ,定着個体は阿蘇が13個体,佐賀が10個体であった.阿蘇では非定着個体が秋季に増加する特徴が見られたが,これは調査地の地形的な特徴から,移動路として利用する個体が多く確認されたためと考えられた.個体群密度は,阿蘇で0.14~0.19個体/ha,佐賀で0.09~0.13個体/haであった.これはこれまで知られているテン属の中では特出して高い数値であった.また,親子ではない同性間の成獣において,利用地域が重複する場合があることが確認され,必ずしもテンが排他的ではないことが示唆された.
著者
安原 佳子
出版者
桃山学院大学
雑誌
桃山学院大学総合研究所紀要 (ISSN:1346048X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.2, pp.75-87, 2011-01-31

Community living for people with intellectual disabilities requires the organization of services and also help and support. Especially, public services are necessary for them to live in the community. However, services alone are minimal here in Japan. Therefore, it is important that they also have ample informal supports in order to enhance the quality of their lives. One of the most effective informal supports is relationships built among peer groups-including people with and without disabilities-in their childhood and adolescence. Their peer group provides various supports for them when needed, and enhances their quality of life by providing a richer variety of options for their everyday lives.
著者
佐々木 百恵 長谷川 智子 上原 佳子 北野 華奈恵 礪波 利圭
出版者
福井大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2010

看護師及び乳がん患者のリンパ浮腫に対する知識,認識及びケアの実施状況を明らかにすることを目的とし,看護師 383 名及び乳がん患者 526 名,計 909 名を対象に自記式質問紙調査を実施した。質問紙は研究者が独自に作成したリンパ浮腫の認識等に対するものと, 作田らのリンパ浮腫知識スケールを使用した。その結果,有効回答数 630 名(69%)であり,看護師の 7 割以上がリンパ浮腫ケアに対し不安を感じており,そのほとんどが知識に対する不安であった。