著者
古賀 崇
出版者
情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.62, no.10, pp.408-414, 2012
参考文献数
54

本稿は日本のアーカイブズの現状や,アーカイブズの位置づけを考えるのに有益と思われる点に関し,概観を試みた。主な論点は以下の通りである。(1)日本では公文書管理・公文書館の制度をめぐる課題に直面する一方で,多様な「アーカイブ」に関する取り組みが進みつつあるが,それは「文書主義」「体系性」という「アーカイブズの本質」には必ずしも基づかない場合がある。(2)「組織アーカイブズ」「収集アーカイブズ」の区分と,これらを包括的に捉える枠組みが有益である。(3)政策の検証などに関して「証拠(エビデンス)をもって判断する」という,「実証的な思考法」を実現するための場として,「アーカイブズ」を位置づけることが可能である。
著者
古賀 保喜
出版者
一般社団法人日本時計学会
雑誌
日本時計学会誌 (ISSN:00290416)
巻号頁・発行日
no.73, pp.56-62, 1975-03-30
著者
古文学秘籍複製会 編
出版者
古文学秘籍複製会
巻号頁・発行日
vol.[第4] (成尋阿闍梨母集), 1935
著者
古賀 崇
巻号頁・発行日
2010-10-23

2010年度明治大学図書館情報学研究会シンポジウム「MLA連携の意義と課題」 ; 会期・会場: 2010年10月23日(土) : 明治大学駿河台キャンパス
著者
持田 徹 嶋倉 一實 堅田 兼史 佐古井 智紀 長野 克則
出版者
社団法人空気調和・衛生工学会
雑誌
空気調和・衛生工学会論文集 (ISSN:0385275X)
巻号頁・発行日
no.72, pp.107-116, 1999-01-25
参考文献数
14
被引用文献数
5

暑い環境では,平均皮膚温とともにぬれ面積率が人の生理的状態をよく表すと言われている.本論文では被験者を用いた実験を行い,一定の温熱感を示した時の平均皮膚温とぬれ面積率の関係を調べた.その結果,等しい暑さの度合いを申告した時,平均皮膚温とぬれ面積率はそれぞれ一定値をとらず,湿度の高低によって,異なる値を示すことがわかった.すなわち,湿度が高いほど平均皮膚温は低く,ぬれ面積率は大きな値となり,一方,湿度が低いほど平均皮膚温は高く,ぬれ面積率は小さい値を示し,それらがある一定の関係を有することがわかった.そして,等しい暑熱感を示した五つの環境における微係数を求めたところ,微係数はいずれもマイナスの値を示し,かつ,その絶対値は高湿域では小さく,低湿域になるに従い微係数の絶対値は大きい結果となった.このことは等暖感線が湿り空気線図上で曲線になることを意味している.
著者
古川 雄嗣
出版者
京都大学大学院教育学研究科
雑誌
京都大学大学院教育学研究科紀要 (ISSN:13452142)
巻号頁・発行日
vol.54, pp.71-84, 2008-03-31

The subject of this paper is overcoming Nihilism on Shuzo Kuki's philosophy, which is able to be characterized by overcoming contingency through contingency. The fundamental question of Kuki's philosophy was the contingency of being. If it IS a contingency that I am or I am I, our being has no bottom, no sense, and no end. But, Kuki quested for exactly the sense in no-sense and the end in no-end. Kuki's analyses on various aspects of contingency (categorical, hypothetical, and disjunctive) ultimately arrive at the "Primitive Contingency (Urzufall)", but exactly there, we witness the "Metaphysical Absolute necessity," Kuki terms this the "Metaphysical Absolute," which can be characterized by "Necessity-Contingency." This means that the contingency recognized empirically is the necessity metaphysically, i.e. contingency is the "Other Being (Anderssein)" of necessity. Furthermore, this metaphysical view reveals that each contingent part and the necessary whole are mutually restricted to each other, therefore, some empirically contingent phenomenon is the reflection of metaphysical necessity. In this way, a contingent being which seems to be no-end appears to be a reflection of the metaphysical necessary end. It comes to be termed "Fate." When we accept the metaphysical necessary end which is revealed on the contingency as our own necessary end, we will hear the commandment "Do not pass a contingency in vain."
著者
山本 幹男 小久保 秀之 古角 智子 原口 鈴恵 張 トウ 田中 昌孝 パルホムチュク デミトリ V. 相馬 隆郎 河野 貴美子
出版者
国際生命情報科学会
雑誌
Journal of International Society of Life Information Science (ISSN:13419226)
巻号頁・発行日
vol.19, no.2, pp.437-452, 2001-09-01

「遠当て」と呼ばれる現象では、武道や気功熟練者(送信者)が非接触で離れた相手(受信者)を激しく後退させる。当研究グループは、送信者と受信者のペアを離れた別室に隔離して、通常の感覚伝達を遮断した無作為・2重盲検実験で、暗示等の心理効果を取り除いても、この現象や生理変化が見られるかを、多数回試行し、実験してきた。日常「遠当て」的訓練をしてきた最初のペアでは、(受信時刻-送信時刻)の時刻差の頻度分布に、0秒付近で大きなピークが形成され、本現象が、統計的有意に生起することを、脳波や皮膚伝導度などの生理変化を含め、1996年以来本誌などで発表してきた。本報では以下を報告する。襲う者は殺気を感じさせない、襲われる者は事前に殺気を感じ防ぐ、という訓練を日常長年してきた上記と別の武道熟達者のペアによる、同様な「遠当て」実験を行った。その結果、時刻差の頻度分布に、時刻差が-41(p=3.7%)、0(13.4)、+36秒(1.3)付近に3つの大きなピークが形成された。ポアソン上側検定結果を括弧内に示す。両側の2つのピークは5%有意である。これらの形成は、本実験前には予想が困難であった。未知な情報伝達機構の存在が示唆される。本実験で行われた、脳波、心拍、手の温度、皮膚電気伝導度に関しては、本号中の本報の次に、5編が続いて掲載されている。
著者
古謝 久美子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.92, pp.57-63, 2011-08

ハワイ大学では,2008年に沖縄研究機関として"Center for Okinawan Studies"が設置され,教員とライブラリアンとの協力のもと,沖縄資料のコレクション形成等が行われている。本稿では,マノア校内の2つの図書館,ライブラリアンへのインタビューによる北米のASSやNCCにおける活動について紹介する他,海外機関における沖縄研究の動向,教員とライブラリアン連携の内容や方針について知ることで,今後の沖縄研究を行う琉球大学の図書館として行うべき事業や海外機関との協力についてまとめた。The University of Hawaii established the Center for Okinawan Studies in 2008. Through the cooperation of its faculty and librarians, the center is developing a research collection of Okinawan materials. This paper reports on two libraries on the Manoa campus and interviews with two librarians to learn about their activities with the Association for Asian Studies (AAS) and the North American Coordinating Council on Japanese Library Resources (NCC), the direction of Okinawan studies overseas, and issues relating to faculty-librarian collaboration. As a result, the author has compiled information on the types of operations that University of the Ryukyus Library should undertake to support Okinawan studies and how best to collaborate with overseas institutions.