- 著者
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和田 健太郎
邢 健
大口 敬
- 出版者
- 一般社団法人 交通工学研究会
- 雑誌
- 交通工学論文集 (ISSN:21872929)
- 巻号頁・発行日
- vol.8, no.3, pp.1-10, 2022-04-01 (Released:2022-04-01)
- 参考文献数
- 27
高速道路ボトルネックでは渋滞発生後の捌け交通量が渋滞発生時容量より低下する現象「Capacity Drop (CD)」が一般的に観測される.この現象は古くから知られているものの,そのメカニズムについては必ずしも明らかになっていない.本研究は,高速道路サグ・トンネル部を対象に近年提案された連続体交通流理論 (Jin, 2018; Wada et al., 2020) に基づき,CD 現象を実証的に分析する.具体的にはまず,従来の CD 現象の仮説と残された課題を明確化した上で,新たな理論の考え方,構成要素,予測される帰結を整理する.そして,理論的に予測される渋滞中の交通流特性と実観測データ(感知器および ETC2.0 データ)を定性的/定量的に照らし合わせることで,理論を検証するとともに,CD 現象に対する従来にない解釈が可能であることを示す.