著者
大谷 裕
出版者
一般社団法人 情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.60, no.7, pp.258-264, 2010
参考文献数
15
被引用文献数
1

PubMedをめぐる近年の大きな動向として2009年10月のインターフェイスの変更およびこれに付随した2010年2月の追加修正が挙げられる。本稿ではリニューアルされたPubMedの基本的な使い方および近年普及しているEBMの実践に必要なエビデンスに基づいた文献の検索について述べる。文献検索については,EBMの5つのステップを踏まえたPI(E)COの作成,MeSHを用いた検索タームの選択,エビデンスレベルを意識した研究デザインの絞り込みについて実例を交えて述べる。また併せて,日本語をMeSHに翻訳するフリーオンライン辞書WebLSD(ライフサイエンス辞書)を紹介する。
著者
磯村 陸子 大谷裕子 新垣 紀子 野島 久雄 無藤 隆
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.39, pp.37-44, 2000-05-12
参考文献数
8

インターネットを日常的に利用している43名の既婚女性を対象に、インターネット利用に関する一週間の日誌調査を実施した。調査では、インターネット上の活動だけでなく日常生活の人間関係やコミュニケーション全体を対象とし、またネット利用に関する事実だけでなく、ネットコミュニケーションを通じて彼女たちが何を感じているのかについても検討した。その結果、既婚女性というユーザー層の属性や生活背景を反映したネット利用の形態として、ネットの内と外とが断絶した利用の形態ではなく、家庭との両立や日常生活との連続性を保った形での利用を行っているという連続性仮説が支持された。また、このような利用実態に関わるネット利用と心理的要因との関連も見出された。Authors conducted a research on daily Internet use by married women, Forty-three married women using Internet were asked to keep diaries on their Internet use for one week. The diaries were also designed to include information on face-to-face and telephone communication other than on-line communication such as electronic mails. Detailed analysis of the diaries suggests that the Internet use by the subjects is characterized as follows: 1) continuity or commonality between on-line and off-line communication, 2) priority of family life over the Internet use. No significant relationships were found between degree of the Internet use and negative psychological variables among these users,
著者
国末 浩範 市原 周治 野村 修一 野上 智弘 森 秀暁 大谷 裕 石堂 展宏 太田 徹哉 臼井 由行 田中 信一郎
出版者
一般社団法人 日本消化器外科学会
雑誌
日本消化器外科学会雑誌 (ISSN:03869768)
巻号頁・発行日
vol.42, no.1, pp.118-121, 2009-01-01 (Released:2011-12-23)
参考文献数
10
被引用文献数
1

症例は96歳の女性で,既往歴として平成19年2月に心嚢液貯留に対し,心嚢—腹腔開窓術を施行されていた.平成19年7月初旬,急に激しい腹痛が出現し,当院を紹介され受診した.腹部は軟らかいが,腹部全体に圧痛を認めた.腹部CTにて心嚢内に腸管が嵌頓するように入り込んでおり,心嚢—腹腔開窓孔による心嚢内ヘルニア嵌頓を疑い開腹術を施行した.開腹所見ではトライツから370 cmの小腸が約30 cm心嚢—腹腔開窓孔から心嚢内に入り込み絞扼され腸管が壊死していた.開窓孔を広げ腸管を腹腔に戻し,小腸部分切除を施行した.また,開窓孔は肝円索にて緩めに覆い閉鎖した.術後の経過は良好で第24病日に退院した.心嚢—腹腔開窓孔による心嚢内ヘルニア嵌屯はまれであるので報告する.
著者
高橋 渉 三浦 聡美 長瀬 真知子 吉野 志織 大谷 裕香里 村山 雅子 原 智人 宇賀村 睦
出版者
北海道教育大学
雑誌
情緒障害教育研究紀要 (ISSN:0287914X)
巻号頁・発行日
vol.20, pp.33-39, 2001-02-09

「こどものじかん・りべろ」でミキちゃんが家以外ではじめてオシッコしたこと,マユちゃんが大声を出して泣くようになったこと,「ウレシパ共同作業所」でケースケ君が甘えるようになったこと,これら3名の子どもたちとのかかわりを通して,「のびのび」こそ,子どもにとって最も大切な育ち・育ての条件と思われることを述べた。常識的に困ったとされる行動であったとしても,大人から見た善し悪しで子どもの行動を性急に評価し規制するのではなく,その行動を今を生きる姿としてあるがままに受け止め,その行動を通して交わることが重要であることを述べ,また,実際の過程は多くの迷い,躓き,悔悟,感動,腹立ちを含むなまなましいものであることにふれた。
著者
大谷 裕昭
出版者
法政大学
雑誌
日本文學誌要 (ISSN:02877872)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.11-27, 1989-09-18