著者
岸本 義明
出版者
一般社団法人 資源・素材学会
雑誌
日本鉱業会誌 (ISSN:03694194)
巻号頁・発行日
vol.85, no.974, pp.401-409, 1969-06-25 (Released:2011-07-13)
参考文献数
3
被引用文献数
1 1

After a year's investigation at Taiheiyo Kushiro colliery of a high-output, high-productivity, low-cost mining system, we started operating a so-called SD face in April of 1967. This system uses shield supports and a drum cutter to obtain a high production from a short face with rapid advance.We encountered many difficulties mainly because of unfavorable roof conditions. However, we have now overcomed them and have achieved a cost reduction of 1, 500 Japanese yen per ton of coal in the panel.SD face No.14 is being operated at present under extremely stable conditions, giving the following results: face length, 50 meters; output, 1, 800 to 2, 000 tons per day; rate of face advance, 10 to 15 meters per day; OMS, 50 to 60 tons.
著者
梁間 真 川村 正喜 松岡 研 板垣 信生 児玉 光正 山手 貴詔 安達 高久 中西 淳 岸本 武利
出版者
社団法人 日本透析医学会
雑誌
日本透析療法学会雑誌 (ISSN:09115889)
巻号頁・発行日
vol.26, no.8, pp.1461-1466, 1993

今回, 当院腎センターにおいて長期透析患者しかも高齢初産婦の妊娠, 分娩を経験したので報告する.<br>症例は透析歴13年, 41歳, 月経周期は不規則であつたが, エリスロポエチン製剤投与開始され, 貧血が改善されるに伴い正常化し, 平成3年7月25月を最終月経として妊娠した. 妊娠10週にて, 人工流産を勧められたが, 本人が妊娠継続, 分娩を強く希望したため, 妊娠20週より産科に入院とし, 週3回各5時間の透析を施行した. BUN 60mg/d<i>l</i>以下, Cre 6.0mg/d<i>l</i>以下に維持するため, 妊娠24週からは週6回各4時間の透析を施行した. Htは25%以上に保ち, 透析施行中は収縮期血圧90mmHg以下に低下させないことを目標とした. 妊娠20-25週にかけて羊水過多が認められたが, 妊娠27週頃より次第に改善した. 胎児のBPD, FL, HL, FTA, EFBWは正常範囲に推移し, 超音波上, 明らかな奇形は認められなかつた. 妊娠32週2日, 全身麻酔下に帝王切開し, 体重1,462gの男児を娩出した.<br>Apgar scoreは8点であった. 分娩後, 母児とも順調な経過をたどり, 新生児は生後75日, 体重3,332gで退院した.<br>透析患者の妊娠では流早産が高頻度で起こるが, 流早産の原因である子宮内感染症, 羊水過多に注意を払い, 在胎週数がのばせれば, 生児を得ることも可能であると思われた.
著者
岸本 利彦
出版者
東邦大学
雑誌
挑戦的研究(萌芽)
巻号頁・発行日
2017-06-30

2018年度は下記の研究を実施し、その成果を得た。1.高温適応進化大腸菌の構築 2系統の大腸菌高温適応進化を継続実施し、2系統とも47.9℃への完全適応(適応度:>0.35 1/h)に成功した。現在も48.0℃への適応を実施している。2.高温適応進化大腸菌の解析 2017年度にゲノム解析を行った、高温適応進化系統1の大腸菌のうち47.3℃適応株、46.0℃適応株、高温適応進化系統2の大腸菌のうち47.4℃適応株、46.0℃適応株、およびそれぞれの先祖株であるAnc株、について15℃~50℃の増殖特性、細胞内タンパク質の熱安定性を解析した。その結果、両系統で46℃以上の高温への適応度上昇が見られ、増殖最適温度は、1系統 43~44℃、2系統 43~45℃ となっていた。2系統に関しては、43~45℃の適応度に有意差が無くなっており、ほぼ高温菌への進化ができていることが示唆された。また、15~20℃の低温では、高温適応に伴い適応度の低下が確認され、トレードオフが起こっていることが確認された。細胞内タンパク質の解析の結果、1系統においては、適応温度上昇に伴うGroEL発現亢進が見られ、系統2においては、適応温度上昇により細胞内タンパク質の熱安定性の上昇がみられ、系統毎に高温への適応様式が異なる可能性が示唆された。3.高温適応進化大腸菌の遺伝子解析 2017年度にゲノム解析した結果に関して、変異解析、GC含量、アミノ酸解析などを行い、2系統で全く異なる変異が導入されたが、アミノ酸レベルでは同じ傾向の変化を示すこと、GC含量は高温適応進化に伴い低下する傾向があることを確認した。上述のゲノム解析完了株について、最高適応温度でのRNAを回収し、次世代シークエンサーによるRNAseq解析を外注した。現在解析結果の報告待ちの状況である。
著者
上田 美帆 髙岡 一樹 野阪 泰弘 吉竹 賢祐 岸本 裕充
出版者
公益社団法人 日本口腔インプラント学会
雑誌
日本口腔インプラント学会誌 (ISSN:09146695)
巻号頁・発行日
vol.30, no.1, pp.12-17, 2017-03-31 (Released:2017-04-20)
参考文献数
8

The displacement of dental implants into the maxillary sinus is a common complication of maxillary implant surgery, and it is therefore important to investigate how such displacements occur and methods for removing the implants. We describe 11 cases in which dental implants were accidentally displaced into the maxillary sinus from 2005 to 2015. All cases were referred to our clinic from private dental clinics. Five males and 6 females, whose ages ranged from 32 to 81 years, participated in the study. The implants were parallel in design in eight cases, and tapered in design in three cases. In seven of the 11 cases, the implant had been placed in combination with a socket lift in the maxilla. Bone height at the displaced implant sites was 3.6±1.7 mm as measured by computed tomography. One dental implant was displaced into the maxillary sinus during implant placement. In three cases, the implants were displaced into the maxillary sinus in the post-first stage surgery period, and in four cases, during the second stage surgery. Two cases were sleeping implants. In one case, displacement occurred while the implant was being extracted because of peri-implantitis. Removal of implants from the maxillary sinus was achieved using three different approaches: access through the bone crestal defect in two cases, fenestration of the anterior wall of the maxillary sinus in seven cases, and endoscopic sinus surgery in one case. Fenestration of the anterior wall of the maxillary sinus is most commonly used because it is a simple technique that allows good surgical access. Endoscopic sinus surgery is the preferred choice for patients with chronic sinusitis. A crestal approach should only be used when a large defect is present on the alveolar ridge. Displaced dental implants in the maxillary sinus should be removed as soon as possible to avoid the development of maxillary sinusitis. Careful clinical and radiographic evaluation and appropriate treatment planning should take place before removal is undertaken.
著者
小俣 訓子 高倉 義幸 窪田 健児 濵本 和孝 岸本 風汰 飯田 美穂 唄 大輔 高倉 義典
出版者
公益社団法人 日本理学療法士協会
雑誌
理学療法学Supplement Vol.44 Suppl. No.2 (第52回日本理学療法学術大会 抄録集)
巻号頁・発行日
pp.0331, 2017 (Released:2017-04-24)

【はじめに】足関節の機能を評価する指標として足関節・後足部判定基準(JSSF scale)が日本足の外科学会で制定されている。これは疼痛,機能,アライメントの3大項目から成り,合計100点満点で構成されている。末期の変形性足関節症(OA)などにより日常生活動作(ADL)に支障を来す症例に対し,足関節固定術(固定術)や人工足関節全置換術(TAA)が行われる。現在までに固定術およびTAAの術前後や術式間において,JSSF scaleなどを用いて足関節の機能を定量的に評価した研究は極めて少ない。機能の改善には術前後における理学療法も重要であるため,当院ではこれらの手術例に対し,JSSF scaleの変化および機能向上の指標になる関節可動域(ROM)について,術前後あるいは術式間で比較検討したので考察を交えて報告する。【方法】対象は当院で2011年7月~2016年8月の期間に固定術あるいはTAAを行ったOAを中心とした49名49足(固定術20足,TAA29足)である。年齢35歳~89歳(平均70.02歳),男性15名,女性34名であった。術前の理学療法は患側の関節可動域運動(ROMex),足関節周囲筋の筋力向上運動を実施し,術後4週間のギプス固定期間中は足関節周囲筋の等尺性収縮運動,患部以外の運動,ギプス除去後は段階的に患側のROMex,さらに筋力向上運動を実施した。評価項目は,JSSF scaleと足関節のROMを術前と術後12か月で測定した。統計学的解析は,JSSF scaleの3大項目と合計点数,さらに足関節ROMについて術前後あるいは術式間でt検定を用いて比較検討した。有意水準は5%未満とした。【結果】固定術ならびにTAAの術前後において,JSSF scaleの3大項目のすべてで術後有意に改善が認められた(p< 0.05)。OAに対する手術療法の目的は除痛とアライメント矯正であり,前述の改善を認めたことは手術の目的を果たしていた。そして,術式間の比較ではJSSF scaleの3大項目すべてにおいて有意差は認められなかった。つまり,いずれの術式においてもJSSF scaleによる機能評価では有意に改善していたと考えた。ROMに関しては,固定術およびTAAともにすべての方向において術前後で有意差が認められなかった。これは術前のROMが維持できていると考えられ,術前からの理学療法の効果と考える。また,術式間でのROM比較では,術後の底屈および背屈で固定術群に対してTAA群で有意に改善が認められた。これはTAA群では関節置換によりROMがより向上した結果と考えられる。【結論】JSSF scaleとROMの比較により,固定術およびTAAともに術前に比して術後にROM低下は認められず,ADLとROMの改善には術前後における理学療法が重要であると考える。
著者
岸本 征将 北 直人 李 亮 長谷川 恭子 田中 覚
雑誌
じんもんこん2019論文集
巻号頁・発行日
vol.2019, pp.97-102, 2019-12-07

本研究では最先端のバーチャルリアリティ技術やジェスチャ認識技術を用いる事で,有形文化財である「モノ」だけではなく,無形文化財といった「コト」を対象とした文化や伝統そのものもデジタルアーカイブ化が目標である.研究内容は祇園祭の粽(ちまき)投げを対象として,デジタルアーカイブ化された有形文化財を活用した仮想空間内でVR ヘッドマウンドディスプレイ(VRHMD)とジェスチャ認識技術を駆使する事で現在では行われていない粽投げの体験が可能なコンテンツを開発した.この様なシステムをデジタルミュージアムと捉え,従来のミュージアムでは体験出来なかった疑似体験によってもたらされる道具の使われ方や当時の様子,習慣等の推察やモノの本質的な理解が可能となった.