著者
望月 章志 渡辺 聡一 和氣 加奈子 多氣 昌生 山中 幸雄 白井 宏
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. EMCJ, 環境電磁工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.102, no.210, pp.1-5, 2002-07-11
被引用文献数
1

近傍界の特性が異なる波源による頭部内ばく露特性への影響を評価するために,理想的な電磁波放射波源が近傍に存在する場合の不均一組織の数値頭部モデル内電磁界レベルを有限差分時間領域シミュレーションにより計算した.頭部近傍に位置する電磁波放射波源の近傍界特性の違いが頭部内の電磁界分布に大きく影響することが示された.さらに,半波長ダイポールと微小電気ダイポールの場合,頭部内の電磁界,電流密度やSARは,入射電界よりもむしろ入射磁界に依存していることが示唆された.
著者
関川 浩 白柳 潔
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 A (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.J89-A, no.3, pp.199-216, 2006-03-01

区間多項式 F に対し,与えられた領域D内に零点をもつ,Fに属する多項式が存在するか否かの厳密な判定法を与える.領域 D が実であるときは,有限個の多項式を調べれば十分であることを示す.領域 D が複素であるときは,D の境界が長さ有限な単純閉曲線かつ区分的に有理関数で表現されているという仮定のもと,係数も変数として扱うことにより多変数多項式の零点判定問題ととらえ,この多変数多項式がもとの多項式の係数を表す変数について一次であること,領域の境界が有理関数で表示されていることを利用し,厳密に判定できる手法を提案する.
著者
古川 聖 白石 智
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. NS, ネットワークシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.103, no.690, pp.21-24, 2004-02-27

利用者がネットワークを通じてプレゼンス情報を交換するプレゼンスサービスを実現するにあたり,有望視される方式の一つにsIPおよびgIP拡張によるモデルがある.しかし特に大規模サービスの実現を目指す場合,機能配備・情報配備に関わる具体的な方法論が十分に整備されていないので,実装間の相互接続性が損なわれることがあった.本稿は大規模サービス実現に向けた要求条件として網による処理代行・不正利用防止・網による情報保持・スケーラビリティ担保を挙げ,これらを充足する方式としてプレゼンスエージェント・プロクシ・利用者ユーザエージェント等から構成される実現モデルを提案する.
著者
密山 幸男 Andales Zaldy 尾上 孝雄 白川 功
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. DSP, ディジタル信号処理 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.101, no.146, pp.89-94, 2001-06-22

AES(Advanced Encryption Standard)をはじめとする次世代128ビットブロック暗号の高性能化を実現する"burstモード"と呼ばれる新しい暗号モードが提案されている. burstモードは, ストリーム暗号型の暗号モードであり, 16回のブロック暗号処理によって64ブロックの平文に対して暗号処理を行うため, 従来の暗号モードと比較して, 処理速度を大きく向上させることができる. 本稿では, ブロック暗号アルゴリズムにAESを用い, burstモードをソフトウェアおよびハードウェアによって実装し, それぞれの実装結果について比較評価を行う. burstモードのすべてをソフトウェアで実装する場合には, 従来の暗号モードと比較して約2倍の処理速度が達成できることがわかった. 一方, ハードウェアで実装する場合, すなわち, ソフトウェアで実装したAESとburstモードのアクセラレータコアを併用する場合には, 処理速度が4倍まで向上でき, 最大1.3Gbpsの処理速度が達成できることがわかった.
著者
白井 晴男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.133-145, 2003-12-30

現在大学教育においてキャリア教育がカリキュラムの中に組み込む取り組みが活発に行われている。長引く不況で企業では少数精鋭、即戦力となる人材、国際ビジネス経験または留学経験のある人材を求める傾向にある。このような状況によって、新卒の採用比率は減少の傾向にある。現在の社会や企業が求めている人材を供給することが、大学教育の大きな使命であろう。一般にキャリアとは職歴、経歴という意味に捉えられる。当研究ではキャリアについて考察し、大学教育においてキャリア教育をどのように推進したらよいか、企業や大学での実践的な取り組みを参考に具体的なキャリア教育のあり方を提案する。
著者
白井 良成 中小路 久美代 山田 和明
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.14, pp.17-24, 2004-02-06

本研究は,空間的,時間的なユビキタスコンピューティング社会において,多種多様,大量のオブジェクトが個々のインタラクションヒストリを累積した際に,それをどのようにユーザが利用すべきか,それに適した表現系と操作系とはどうあるべきかを考察し,そのためのインタラクションデザインの枠組みを構築しようとするものである.本論では,インタラクションヒストリの要約と閲覧というユーザの行為に着目し,インタラクションヒストリ閲覧目的のtaxonomyの構築をおこなう.そして,それぞれの側面に適した時間軸を利用する要約手法とそのための表現手法について考察する.最後に,インタラクションヒストリの可視化手法の一例として,我々が構築してきているOptical Stainシステムについて論じる.Optical Stainの利用経験の分析と発展させるべきシステムの側面を省察することにより,本研究の今後の課題と方向性について論じる.The goal of our research is to develop an interaction design framework for the use of interaction histories of objects. Ubiquitous computing enables each of a variety of objects (including humans) to keep track of its/his/her interactions with other objects over a very long period of time. Little research has been done in support of how to design representations and operations to use such interaction histories of a large number of heterogeneous objects. This paper focuses on summarization and browsing techniques for interaction histories. We present a taxonomy for interaction history browsing purposes, and discuss what temporal representations would be appropriate for different types of such browsing purposes. We introduce Optical Stain, a system that keeps track of posters on a physical bulletin board and gives visual feedback on the board as trajectories of past posters, to illustrate our point of view.
著者
三井一平内田誠白山晋 内田 誠 白山 晋
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告知能と複雑系(ICS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.84, pp.7-14, 2006-07-28
被引用文献数
2

近年 ネットワークモデルが盛んに提唱されているが,その多くは人同士の繋がりのみをモデル化している.しかし,社会的ネットワークは,人同士の繋がりだけでなく,人と社会的コミュニティとの関係によっても規定される.例えば SNSにおいては,コミュニティと呼ばれる趣味や属性のグループが存在し,SNS内のネットワーク形成に重要な役割を果たしていると考えられる.一方,様々なネットワークに対して,潜在的にクラスター構造が存在することが指摘され,その構造を顕在化するための方法や方法論が提案されている.本研究では,陽なコミュニティを有するSNSのネットワークにおける,コミュニティとクラスター構造の関係を明らかにする.In the field of complex network resarch, many network models have been proposed, but most of them focused on modeling of link structure among dach indivisual.On the contrary,social networks are composed not only of such individual links but also of soocial communities. For example, one of the main functions on SNS is the Communitiy, which is like SIG(Special interest group) and also is explicit community. It is considered that the community in SNS will play an important role in formation of the network. Besids, this community may affect inherent community structure that has been found in some networks. In this paper, we focus on this community,and reveal the relationship beteen the community and inherent community structure.