著者
白木 仁
出版者
筑波大学体育センター
雑誌
大学体育研究 (ISSN:03867129)
巻号頁・発行日
no.27, pp.65-69, 2005-03

2004年8月13日から29日にわたって、聖地アテネでオリンピックが開催された。選手312名、役員201名の総勢513名で編成されたチーム・ジャパンは26の競技に参加し、多くのメダルを獲得して、日本を感動の渦に巻き込んだ。 私はシンクロナイズドスイミング日本代表のトレーナーとしてオリンピックに参加した。選手やスタッフが各々最大限の挑戦をしたものの、 ...
著者
鈴木 満 唐橋 拓史 木下 哲男 白鳥 則郎
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.54, pp.489-490, 1997-03-12

インターネットの普及にともないネットワーク接続された異機種分散系上の計算機資源の共有, 利用, 管理や, その上でのユーザ間コミュニケーション等の実現のために,マルチエージェントシステムが提案されている. マルチエージェントシステムとは, 複数のエージェントが互いにコミュニケーションを行い, 協調動作する事で1つのシステムを構成するものである. エージェントとは自律的な計算主体であり, 計算機資源利用に関する知識や制御機構を持つ. このようなエージェントを用いてシステムを構成することにより異機種間での差異を吸収し, また, 柔軟なシステム運用が可能となる. しかしながら, 個々のエージェンは1つ以上のプロセスにより実現され, マルチエージェントシステムの実装にはマルチプロセスが前提となっている. そのため, PC等マルチタスクをサポートしない OS による小規模な計算機システムにおいては, その実装がそのままの形では困難なものとなっている. 小規摸計算機システム上の資源をマルチエージェントシステムから利用するためには, 対象となる計算機システムやアプリケーションに特化したエージェントを用意することが必要であり, またその計算機資源の管理の一部を計算機システム外部から行なうための機構が必要どなる. 本稿では, マルチエージェントシステム上のエージェントから小規模計算機システム上の資源を利用するために, GWA-ACA モデルを提案する. GWA-ACA モデルとは小規模計算機システム上にアプリケーションコントロール機構を設け, マルチエージェントシステム上からその計算機システム上の資源を利用できるようするものである. また, 本モデルをマルチエージェントシステム ADIPS 上に実装し, その有効性を示す.
著者
市岡 秀俊 大久保 英嗣 津田 孝夫 白濱 和人 佐々木 克也 日野 耕二 宇都宮 敏行
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.257-258, 1988-09-12

R^2シミュレータは、実時間オペレーティングシステムR^2を用いたアプリケーションプログラムの開発支援システムD^2の中核をなすソフトウェアであり、実時間システムのデバッグおよびテスト効率の向上を目的としている。一般に、実時間システムは、以下のような要因によりデバッグおよびテストが困難であるとされている。(1)動作が非決定的である。すなわち、システム内のタスクのふるまいは内部状態にとどまらず、他のタスクや外部との相互作用によって決定される。(2)ソースプログラムのみで、システム全体の正当性を検証することが困難である。すなわち、プログラムテキストの文脈のみでは他のタスクの命令の実行順序を知ることができない。(3)テストケースに対応した実行環境の構築に時間がかかる。本稿では、以上の問題点を解決するために開発を行ったR^2シミュレータの機能と全体構成について述べる。
著者
白濱 和人 佐々木 克也 日野 耕二 宇都宮 敏行 市岡 秀俊 大久保 英嗣 津田 孝夫
雑誌
全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.37, pp.259-260, 1988-09-12

一般に、産業用ロボットやNC工作機械をはじめとする実時間制御システムにおいては、システムの開発環境と実行環境が異なる場合が多い。しかも、システム全体のテストを行うためにはどうしてもテスト項目に対応した実機テストに頼らざるを得ないのが現状である。また、実行環境におけるデバッグ手段として、ICEをはじめとする各種ツールが使用されているが、このようなICEを主体とした従来のデバッグにおいては、割込みの制御や入出力ドライバ等の非同期に実行されるソフトウェアのデバッグに非常に時間がかかっていた。さらに、レジスタや各種のフラグ等を意識した機械語レベルのデバッグであるため、プロセッサや機械が変更される度にそれらの詳細な知識の修得が必要となる。我々は、実時間制御システムに組込み可能な実時間オペレーティングシステムR^2の開発を行ってきた。R^2プロジェクトでは、このような実行環境で行われているテストを、開発環境においてもサポートするためにR^2用マルチタスクシミュレータ(以下r^2シミュレータと略す)の開発を行っている。本稿では、シミュレーションシステム構築のためのツールである即シミュレータの言語処理系に関し、その特徴と構成について述べる。
著者
白井 秀和
出版者
一般社団法人日本建築学会
雑誌
日本建築学会計画系論文報告集 (ISSN:09108017)
巻号頁・発行日
no.414, pp.p109-116, 1990-08

The object of this paper is to make clear the notion of Beauty in Architecture, through the analytic manifestation of the article "Beau" in "Encyclopedie methodique. Architecture" of A.-C. Quatremere de Quincy, who was one of the most important French architectural theorists in the late 18th century. Firstly, I treat of the problem of the disapperance of the article "Beau" in the second edition of "Encyclopedie", that is to say, "Dictionnaire historique d'architecture". Secondly, I discuss Quatremere de Quincy's manner to research the notion of Beauty. Thirdly, I explain the reason why Quatremere de Quincy emphasizes the particular character that Architecture has among the imitative Arts. In conclusion, I elucidate Quatremere de Quincy's assertion that, in order to analyze the notion of Beauty in Architecture, one must examine the qualities which constitute this Beauty and the faculties of the human soul concerning them.
著者
川田 慎一 米満 幸一郎 盛本 真司 小村 寛 白石 真紀 立山 由香理 上國料 章展 有村 麻衣子 内園 均
出版者
公益社団法人 日本超音波医学会
雑誌
超音波医学 (ISSN:13461176)
巻号頁・発行日
vol.33, no.3, pp.351-358, 2006 (Released:2007-07-27)
参考文献数
15

目的 : 我々は, 当院の1994年4月から2004年3月まで10年間の人間ドック腹部超音波検査 (US) において腎精密検査統計をもとに, 超音波検診の現状と有効性について検討を行った. 対象と方法 : 腎のUS有所見実人数4,339人の中で, 当院CTでの精密検査を施行した129人を対象とし, US所見とCT診断結果について比較検討した. 結果と考察 : 対象の129人中, USで腎腫瘍を疑った73人のCT診断結果は, 正常45人 (61.6%), 単純性腎嚢胞13人 (17.8%), 複雑性腎嚢胞5人 (6.8%), 悪性腫瘍疑い5人 (6.8%), 腎血管筋脂肪腫2人 (2.7%), 腎盂拡張1人 (1.4%), 肉芽腫1人 (1.4%), 奇形腫1人 (1.4%) であった. 悪性腫瘍疑いのうち4例はMRIを施行し, 腎癌が疑われ手術を施行した. その結果, 病理組織学的に腎癌と確定診断のついた症例は2例で, 当院人間ドックUSにおける腎癌検出率は0.046%であった. 腎癌2例のうち, 1例はUSで腎嚢胞と嚢胞性腎癌の鑑別ができず手術に至るまで3年間精査されなかった. 結論 : 単純性腎嚢胞と確定できない場合は, US再検や精密検査を積極的に施行することが必要と考えられた. またUS施行技師の技術と判読医のレベルの向上を図るために, 精密検査の情報を関係者にフィードバックするシステム構築の必要性があると思われた.
著者
白井 晴男
出版者
上武大学
雑誌
上武大学経営情報学部紀要 (ISSN:09155929)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.63-80, 2009-03

現在、欧米や日本の企業は労働集約的な業務や高度な技術を要する業務を、賃金の低い海外に移管しつつある。いわゆるオフショア・ビジネスである。オフショア・ビジネスはコストを抑えること目的としている。多くの企業がオフショア開発やコールセンターを中国、インド、ベトナムに移管している。これらの国のオフショアリングを専門とする企業は技術的に優れた人材や適正な要因を雇用して成長している。同時に各種の施設やICTなどの情報基盤が整ったソフトウェアパークを設置して、海外企業の誘致を進めている。しかしオフショア開発は技術や固有の業務機能の伝達において、文化的な違いやコミュニケーションの不具合によって問題が発生している。またセキュリティや知的財産権の侵害も発生している。ベトナムはオフショア・ビジネスの新しい基盤としてソフトウェアパークなどの施設を拡充・発展させている。ベトナムは現在人口が約8400万人であり、10年後には日本の人口を追い越すだろうと予想される。ベトナムでは企業、大学、行政が一体となって高度情報技術者の育成を行っている。当論文でベトナムの若い人材を活用するオフショア開発の現状と今後の成長性について考察する。
著者
辰巳 浩隆 黒田 洋生 竹本 靖子 小川 歓 福島 久典 佐川 寛典 植野 茂 白数 力也 神原 正樹 大東 道治 毛利 学
出版者
大阪歯科学会
雑誌
歯科医学
巻号頁・発行日
vol.57, no.5, pp.403-407, 1994
被引用文献数
14

臨床の場から分離した methicillin-resistant staphylococci (MRS) 8株と標準株4株に対するアクア酸化水の殺菌効果を検索するために, アクア酸化水と対照の消毒剤 (グルタルアルデヒド, 次亜塩素酸ナトリウムおよび塩化ベンザルコニウム) の最小殺菌濃度を測定し, 比較検討した.<br> その結果, 4倍希釈したアクア酸化水では, 標準株の <i>Staphylococcus aureus</i> Oxford 209P と <i>Candida albicans</i> ATCC 10259 の発育が, また2倍希釈液では <i>Staphlococcus aureus</i> Oxford 209P の発育が認められた. しかし, 原液のアクア酸化水では, すべての供試菌株に対して全接触時間とも菌の発育が抑制された. 一方, 対照の消毒剤では, MRS 1株に対する 0.01% 次亜塩素酸ナトリウムの場合を除いて, すべて有効であった.<br> このことから, 原液のアクア酸化水は, 対照の消毒剤と同等あるいはそれ以上の優れた殺菌力を有すると考えられる.
著者
白 晶 松下 正彦
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. IN, 情報ネットワーク (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.578, pp.333-338, 2007-03-01

現在、P2Pネットワークにおけるファイル交換は、サイズの大きいファイルの送受信が中心になってきている。各ピアは相手にファイルを転送する速度を制限するので、単一のピア間のファイル転送は遅いという現状がある。また、従来のピア間でファイルを転送する方法は、一対一の関係で行っているので、転送速度が遅いという欠点もある。本論文では、これらの問題を解決するため、協力ピアの利用手法を提案している。具体的には、P2Pネットワーク上で、ダウンロードしたいファイルのサイズと転送平均速度に基づき、ファイルを分割する。そして、協力ピアを決めて、各協力ピアにダウンロードしたいファイルの一部分を転送してもらうことにする。本稿では、転送系の構成法を示し、シミュレーションによって、高速化が達成できることを示す。
著者
多田 富雄 栃倉 辰六郎 鈴木 紘一 高久 史磨 上野川 修一 白井 俊一
出版者
東京大学
雑誌
重点領域研究
巻号頁・発行日
1989

本研究では、食品成分の生体防御系に対する作用を、免疫応答系とそれ以外の作用を介した系で解析した。免疫応答系に関するものでは、無菌およびSPFマウスのパイエル板のTおよびB細胞について、フローサイトメトリーを行ない、消化管が免疫細胞分化の場として重要な役割を果していることを証明した。また代表的な牛乳アレルゲンであるαsl-カゼインを免疫したマウスより、Lytー2^+サプレッサ-T細胞をクローン化することに成功した。食品成分の自己免疫疾患におよぼす影響を検討した結果、低カロリー食がBWF_4マウスにおける自己免疫疾患の治療に効果のあることを立証した。さらに食品によるアレルギーの制御を目的として、患者に造血因子GCSFを投与すると、好中球数が増加することを明らかにした。また、生体の防御ポテンシャルを増強する目的で、ハイブリドーマを検定細胞として、食品中に抗体産生を促進する成分を検索し、卵黄リポタンパク質、スキムミルク、ラクトフェリンなどにその効果のあることを明らかにした。つぎに、好中球、マクロファージなどの白血球の局部浸潤を調べる方法を用い、植物性食品を中心に、免疫賦活作用を持つ成分を検索し、キノコ類、緑黄野菜類にその活性のあることを明らかにした。一部にはインターフェロン誘導活性がみられた。免疫系以外による生体防御では次のような成果が得られている。セノバイオティクス(有機人工成分)の解毒、排泄に必須である肝薬物代謝物質の誘導に食餌タンパク質の量、質が大きく影響することを明らかにした。また生体防御において重要な役割を果たしているビフィズス菌の増殖因子であるβーDフコシルグルコースを酵素的に合成した。さらに、生体防御系に重要な役割を果たしているカルシウムプロテアーゼについて、その構造と機能について分子生物学的研究が行なわれた。さらに、消化管に分布する免疫細胞の組織化学的特徴を解明した。
著者
白土 男女幸 久米 雅 大西 明宏 仲井 朝美 佐藤 ひろゆき 牧 道太郎 芳田 哲也
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
ジョイント・シンポジウム講演論文集 : スポーツ工学シンポジウム : シンポジウム:ヒューマン・ダイナミックス : symposium on sports engineering : symposium on human dynamics
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.254-257, 2007-11-13

The purpose of this study is to examine the optimum fermentation period of clay by analyzing the technical properties of daubing motion among several kinds of clay. An expert wall craftsman (right-handed male, 56 years old, 28 years of work experience) and a non-expert (right-handed male, 37 years old, 6 years of work experience) daubed on the wall using 4 kinds of clay with different fermentation period (1-day, 1-, 2-, 3-week). The shape-maintenance property of clay was evaluated by slump test. The motion of daubing was measured using a three-dimensional motion analysis system. The slump value under 1- and 2-week clay condition was higher than 1-day and 3-week. Under 1-day clay condition, speed and acceleration of the right hand (vertical direction) were lower than other conditions. Moreover, daubing motion of the expert was hardly influenced on clay condition compared with the non-expert. These results suggest that the optimum fermentation period of clay is 1 or 2 weeks.
著者
白井 克彦
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.37, no.12, pp.1107-1118, 1995
被引用文献数
1

音声によるヒューマンインタフェースは人間にとって自然なもので, その実用化が望まれてきたが, 本稿では, 音声インタフェースを実現するボイスシステムの技術について述べる。音声符号化·音声合成·音声認識の基礎技術および最近の研究動向について解説し, 現在盛んに研究開発されている音声入出力の応用システムや音声対話システムをいくつか紹介する。