著者
山内 賢幸 坊農 真弓 相原 健郎 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告: ヒューマンコンピュータインタラクション (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010-HCI-137, no.10, pp.1-8, 2010-03-12

学会の懇親会や結婚式の披露宴などの立食形式パーティーで会話の輪から孤立している人がいる. この会話の輪に入ることが出来ていない状態の人を 「孤立者」 と呼ぶ.本研究では立食形式パーティーの映像を使いハンドアノテーションを行う.そしてそこから得られたアノテーションデータを用いて孤立者の検出を行う.今回提案する検出手法は会話集団を見つけ,それ以外の人を孤立者とする方法である.人が映像を見て直感的に孤立者と判断したデータと提案手法で得られた結果との比較を行い,どれだけ孤立者が検出できたのかを明らかにする.またその結果から今後の課題についても検討を行う. : In this paper, we discuss a hand annotation method for video analysis of a buffet party toward detection of wallflowers. There are often some wallflowers in the banquet or the wedding party. We try to find out the wallflowers thorough understanding various participation roles, ex. Speaker, addressee, side participant, by the multimodal analysis of integrating several hand annotation data, i.e., speech, gaze direction body orientation and standing positions. We compare the wallflowers found out by our algorithm and that found out by people’s intuitions to investigate the performance of our algorithm.
著者
山内 賢幸 坊農 真弓 相原 健郎 西本 一志
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2010, no.10, pp.1-8, 2010-03-12

学会の懇親会や結婚式の披露宴などの立食形式パーティーで会話の輪から孤立している人がいる. この会話の輪に入ることが出来ていない状態の人を「孤立者」と呼ぶ.本研究では立食形式パーティーの映像を使いハンドアノテーションを行う.そしてそこから得られたアノテーションデータを用いて孤立者の検出を行う.今回提案する検出手法は会話集団を見つけ,それ以外の人を孤立者とする方法である.人が映像を見て直感的に孤立者と判断したデータと提案手法で得られた結果との比較を行い,どれだけ孤立者が検出できたのかを明らかにする.またその結果から今後の課題についても検討を行う.In this paper, we discuss a hand annotation method for video analysis of a buffet party toward detection of wallflowers. There are often some wallflowers in the banquet or the wedding party. We try to find out the wallflowers thorough understanding various participation roles, ex. speaker, addressee, side participant, by the multimodal analysis of integrating several hand annotation data, i.e., speech, gaze direction body orientation and standing positions. We compare the wallflowers found out by our algorithm and that found out by people's intuitions to investigate the performance of our algorithm.
著者
相原 健郎
出版者
国立研究開発法人 科学技術振興機構
雑誌
情報管理 (ISSN:00217298)
巻号頁・発行日
vol.59, no.11, pp.743-754, 2017-02-01 (Released:2017-02-01)
参考文献数
7

本稿は,携帯電話や位置に基づくサービス等で取得される動体データを用いて,その解析に基づく観光動態把握と活用に関して,分析事例なども交えて概説する。まず,観光分析の観点を整理したうえで,携帯電話基地局における動体データ,スマートフォンアプリケーションを用いた動体データ,および,SNSデータ等の性質などを紹介する。次に,観光庁の訪日外客の動態調査で行われた分析事例を紹介する。加えて,分析における問題も指摘する。さらに,目的地性指標を用いた動体データの分析結果を示し,人間の行動モデルの一つであるLevy Flightモデルと一致することを紹介する。
著者
小柴 等 相原 健郎 小田 朋宏 星 孝哲 松原 伸人 森 純一郎 武田 英明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.8, pp.1452-1468, 2010-08-15

ICT(Information and Communication Technology)の発展・普及にともなって,情報爆発という問題が顕在化してきた1).この情報爆発と呼ばれる問題への対策の1つとして,ユーザの望む,ユーザに適した情報を提供するための情報推薦技術が研究・開発されている.しかしながら,情報爆発の勢いはとどまることを知らず,すでに推薦結果であるユーザに適した情報までが氾濫しつつある.そこで本論文では,ネット上や物理世界における行動ログデータが多数蓄積された世界を想定し,従来の推薦手法に加えて,推薦結果である情報がユーザに受け入れられる可能性(情報の受容度)まで考慮した情報推薦手法を提案し,実験により評価した.具体的には,まず,社会心理学の知見をベースに説得性と称するユーザ間の情報受容度を算出するモデルを提案した.次に,実際の商店街を舞台に一般募集の被験者を対象として,行動ログデータを収集した.そのうえで,それらの行動ログデータを用いて説得性の算出を行い,被験者による評価実験を行った.評価実験の結果は,おおむね我々の仮説を好意的に支持するものであり,本論文において提案した"説得性を考慮した情報推薦手法"が,有効に作用することが確認できた.In the "information explosion" are when we can access the increasing amount of information available in digital form from anywhere and at anytime, a filtering method is one of the most important technologies to be solved; how to identify information whether it is adequate and relevant to a user or not. Although many information recommendation systems have been proposed, existing methods could not solve the problem of "overflow" of recommendations, if they judge the information only by using similarity measures of contents. In this paper, we propose a new recommendation approach based on persuasibility among users. We focus on lifelogging both in the real world and the information world. Our recommendation model the information acceptability of information from unknown users and assume that the information of highly persuasible users tend to be accepted than ones of little persuasible users. Our persuasibility model consists of expertise, trustworthiness, likability, and similarity which is typically used in collaborative filtering methods. We carried out some experiments for evaluating our method. Firstly, we developed a specific recommendation model and an experimental recommender. Secondly, we set an experiment to collect lifelogs in a authentic situation. In this experiment, we used 52 shops in a small but very popular town in Tokyo, and about 700 consumers were involved. Finally, we set up another experiment for evaluation of our recommender using a subset of these participants. Our experimental results suggest that our proposed "persuasibility-based recommender" is more useful than general collaborative filtering.
著者
相原 健郎 堀 浩一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.42, no.6, pp.1377-1386, 2001-06-15
被引用文献数
1

本論文は,人間の創造的な思考を支援するための手法と,それに基づく支援システムを提案する.まず,創造性についての認知科学研究に基づいた思考過程のモデルを提示し,思考の制約となっているものを変更することで創造的な思考が進むことを述べる.そして,思考の制約のうち,記憶の想起の障害となっている時間的な制約に着目し,それをシステムによってユーザに変更を促すことで創造的な思考を支援することを提案している.提案手法では,時間的な制約を空間的な制約に変換してユーザに提示することで,ユーザの想起を促し,それによって思考を支援することを行う.支援システムEn Passant 2は,思考活動で最もよく用いられる紙に書かれたメモを利用し,それをシステムに入力することで,ユーザの記憶の想起のきっかけを与えるのに利用している.ユーザは,システム上でメモのマークをつけることでメモを特徴づける.それを用いてシステムはメモ間の関連度を算出し,メモを2次元空間上にマップしてユーザに提示する.システムを用いた長期実験を行い,システムの有用性を示している.In this paper,we propose a method and its implementation to aid the process of creative thought.The objective of this research is to enhance the human creativity with computers.This paper deals with a scientific creativity.In order to aid the process of creative thought,we have implemented a system named En Passant 2,which stores the user's research notes.The user can put his/her own mark as an index onto his/her notes in the system.The unique feature of En Passant 2 lies in the function to deal with indices and a time attribute of the user's thought explicitly.Using indices and time information,the system shows the user's notepads related to his/her awareness of the issues.The recall of his/her memories in present context makes a collision of two contexts,and that triggers the user's creativity.We have carried out several experiments and show the results.
著者
相原 健郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理 (ISSN:04478053)
巻号頁・発行日
vol.43, no.5, pp.525-530, 2002-05-15
参考文献数
2

サッカーのワールドカップが2002年5月末から日本と韓国で共同開催される.情報処理技術者にとっても,これだけの世界規模のイベントでのITの活用事例は興味深いものであろう.本稿は,日本の組織委員会(JAWOC: Japan Organising Committee for the 2002 FIFA World Cup Korea/Japan)の情報通信専門委員へのインタビューをもとに,IT活用の概要を解説する.
著者
山内 賢幸 坊農 真弓 相原 健郎 西本 一志
雑誌
研究報告ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)
巻号頁・発行日
vol.2010-HCI-137, no.10, pp.1-8, 2010-03-12

学会の懇親会や結婚式の披露宴などの立食形式パーティーで会話の輪から孤立している人がいる. この会話の輪に入ることが出来ていない状態の人を「孤立者」と呼ぶ.本研究では立食形式パーティーの映像を使いハンドアノテーションを行う.そしてそこから得られたアノテーションデータを用いて孤立者の検出を行う.今回提案する検出手法は会話集団を見つけ,それ以外の人を孤立者とする方法である.人が映像を見て直感的に孤立者と判断したデータと提案手法で得られた結果との比較を行い,どれだけ孤立者が検出できたのかを明らかにする.またその結果から今後の課題についても検討を行う.
著者
武田 英明 松村 真宏 相澤 彰子 市瀬 龍太郎 相原 健郎 大向 一輝 Cazabet Remy Putzke Johannes 後藤 孝行 朱 成敏 桂井 麻里衣
出版者
国立情報学研究所
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-04-01

Web上の創作活動は新しい創作スタイル、すなわち大規模かつ物理的接触のないコミュニティにおいてお互いの創作を利用し合うという互恵的関係によって創発的に制作されている。本課題ではこのようなオンラインコミュニティにおける創作活動を分析してモデル化を行い、その支援を行う仕組みについて研究を行った。ニコニコ動画のデータを収集し、そのデータにおける創作の影響関係について、コミュニケーションモデルによって分析し、特徴を明らかにした。またその影響関係を多様な視点で可視化するシステムを構築した。このほか、twitter, 学術論文、Wikipedia 等における共同的作業についての分析も行った。
著者
相原 健郎 小柴 等 杉野 静弘 門倉 博之
出版者
人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 (ISSN:13479881)
巻号頁・発行日
vol.27, 2013

筆者らは、街なかなど制約の多い状況下において、ユーザの行動変容(本来の目的外の行動)を誘起するコンテンツの抽出等に関するモデルの提案を行ってきた。 本発表では、それらの取り組みの中で、ユーザに街なかでのサービス認知を促すために設置したマーカー等についての事例を紹介し、それら受動的認知に基づくアプローチの可能性について考察するとともに、より積極的にユーザに対し働きかける「仕掛け」について述べる。
著者
小柴 等 相原 健郎 森 純一郎 小田 朋宏 星 孝哲 松原 伸人 武田 英明
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.51, no.1, pp.63-81, 2010-01-15

本論文では,ブログとライフログを利用した記憶の想起と記録の支援システムの提案と,当該システムの一般ユーザにおける受容性について述べる.まず,ブログやライフログをめぐる現状の課題に関する概観について述べ,それらの課題を解決するために,ライフログデータをもとにしたブログ生成支援システムの提案と,支援システムを支える,ライフログデータからのユーザの興味・関心推定手法の提案を行う.次いで,実店舗と一般ユーザを用いた実証実験により,当該システムの有効性と受容性について考察を行う.実証実験の結果からは,ライフログデータをもとにしたブログ生成支援システムについて,ふだんブログに関する活動に積極的でないユーザからも多くの記事が編集されるなど,広く受容され,有効に機能したこと,筆者らの提案する興味・関心推定手法は,単純に滞在時間によって興味・関心を推定する手法に比べて,より高精度に興味・関心を推定できること,ライフログデータをもとにブログ記事のひな形を作成する際に,ユーザの興味・関心という主観を用いてデータを丸めることで,行動情報の取得に対する嫌悪感が低減され受容されやすくなる可能性のあること,などを示唆するデータを得た.We propose a methodology for memory recall and memo aid by an integrated system of blog and lifelog in this paper. We start off by discussing the relevant blog and lifelog issues. We then propose a solution that consists of two components. The first component is a blog authoring aid system based on lifelog data. It is a blog system integrated with lifelog for memory recall and memo aid. It automatically generates blog templates from lifelog data. The second component facilitates the interest estimate algorithm. The algorithm is implemented in the system in order to generate more acceptable blog templates. We have been conducting an experimentation using general customers as the subjects in an actually operating general store of up-to-date popular items. Our experimental results reveal that the proposed system supported the users to post blog entries. One interesting observation is that inactive blog users post as many blog entries as active blog users when using our system. The results also show that the proposed interest estimation algorithm is more accurate than a stay-time based method. In addition, it was found that the proposed method provides a positive result to reduce negative attitudes against behavior logging.
著者
相原 健郎 林 晋
出版者
情報処理学会
雑誌
研究報告 デジタルドキュメント(DD) (ISSN:18840930)
巻号頁・発行日
vol.2011, no.5, pp.1-5, 2011-01-14

本報告では,文献資料を用いた研究用ツール SMART-GS について紹介する.人文学研究において扱われる手書き文献資料は,そもそもそれらの判読・翻刻自体が困難な場合が多く,読み解く過程が研究において重要である.したがって,これらの文献画像を文字認識等の技術を用いて文字化することを前提とする方法論では,それらの過程の支援にはならない.そこで林は,文献画像を文字化せず画像のまま扱う 「画像化主義」 を提唱した.SMART-GS は,文献資料を画像のまま扱い,類似画像検索等の機能を用いて関連記述を動的に抽出することが可能なツールである.本報告では,SMART-GS の概要を使用例などを示しながら紹介するとともに,現在開発が進められている複数研究者らが使うことを前提とした 「協働型」 への拡張について述べる.This report introduces a tool that supports researchers to decipher digital document images. In humanities research, reference to primary historical documents is vital. However, the accuracy of existing tools based on OCR text recognition is not good enough for their users, especially researchers in historical fields who handle handwritten materials. Hayashi proposed an alternative approach to handle not textualized contents from materials but images. SMART-GS uses an image search engine to find similar figures to the designated key image. In this report, an outline and some use cases of SMART-GS are described. In addition, the design of collaborative SMART-GS to support group works of deciphering is overviewed.
著者
林 晋 相原 健郎
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2010

人文学、特に史料ベースの人文学のための、ネット上分散協働作業用プラットフォーム HCP サーバを構築し、歴史研究用ツール SMART-GS を、そのクライアントに改造した。また、同クライアントによるオンサイト・リアルタイム協働の概念を導入し、そのための種々の機能を開発した。